キマイラ 5話・6話 あらすじと感想

キマイラ


キマイラ 키마이라 2021年放送 OCN土日 全16話

第5話視聴率1.002%

neroさん

第5話あらすじ

「人間を作り出すのは記憶で、今起こっているのはすべて過去の結果物だ。」と話すイ・ジュンヨプ(イ・ヒジュン)。プロファイラーのユジン・ハザウェイ(スヒョン)は、そんなジュンヨプに向かって一体何者なのかと問いますが、そこへソリュングループの代理人が現れます。

証拠不十分で釈放されたジュンヨプは、自宅へ戻り、幼い頃の記憶を振り返ります。キマイラ事件の容疑者として警察に連れて行かれ、その後自殺したジュンヨプの父。これによってジュンヨプの母は殺人者の妻として街の人々から批難され、そんな母親を心配するジュンヨプ。結局、母親も幼いジュンヨプを残したまま、この世を去ってしまいます。

ジュンヨプが釈放されたことにより、再び振り出しに戻ってしまった特別捜査チーム。やけ酒ですっかり酔っ払ったチャン・ハナ(ユン・ジウォン)は、ユジンの本当の家族について言及します。見兼ねたチャ・ジェファン(パク・ヘス)が立ち上がると、ユジンを送って行くことに。先ほどのハナの発言を謝罪するジェファン。そんなジェファンに、本当の両親の顔を知らずに生きることは、必ずしも不幸な訳ではないとユジンは言います。実はジェファンもまた、父親を知らずに育ったのでした。ジェファンの父は彼が生まれる前に死去、事故の影響で母親は当時の記憶を失ってしまったと明かします。それを聞き、ときに人間は自発的に記憶を消すことがあると話すユジン。

もしかするとイ・ジュンヨプは犯人ではなく、自分たちと同じように犯人を追っているだけかもしれないとユジンは言います。ユジンの言葉に、複雑な表情を浮かべるジェファン。

翌日、捜査チームはチーム長のコ・グァンス(ホ・ジュンソク)の指示のもと、イ・ジュンヨプを除く新たな容疑者の捜査に乗り出すことに。納得がいかないと抗議するジェファンに、グァンスは独自にジュンヨプの行動を監視するようにと命じます。

単独捜査を行うことになったジェファンの前に、報道局の記者キム・ヒョギョン(チャ・ジュヨン)が。するとヒョギョンは、35年前のキマイラ事件の被害者について、調べてみたかと尋ねます。ヒョギョンの話によると、被害者の3人は皆同じ職場の同僚だったと言います。3人が働いていたのは、TH-5と呼ばれる薬品の開発チームでした。さらに当時、開発チームのチーム長を務めていたのは、ソリュングループの現会長ソ・ヒョンテ(イ・ギヨン)だとヒョギョン。

その頃、ヒョンテの自宅に集まった警察署長のペ・スングァン(ウ・ヒョン)と国会議員のイ・ミンギ(キム・グィソン)。ジュンヨプが逮捕された事件について話題が挙がると、スングァンは35年前のキマイラ事件と今回の事件がよく似ていると話します。

外来にやってきた賭博場の女主人に、人を探して欲しいと頼むジュンヨプ。ジュンヨプが頼んだのは当時、スングァンらと共に父の取調べに当たった刑事ハム・ヨンボクの行方でした。ハム・ヨンボクに聞きたいことがあると話すジュンヨプに、あまり過去にとらわれ過ぎないようにと忠告する女主人。

大学で講義を行うユジンの前に現れたジュンヨプは、容疑者が犯してもいない罪を自白するのは、どういう心境によるものかと質問。ユジンは大抵の場合、法廷で無実が証明されると信じているからだと答えます。ジュンヨプの存在が気になり始めたユジンは、彼の過去を調べることに。しかし、施設にはこれといった記録は残されていませんでした。

一方、女主人の協力によって、ハム・ヨンボクの行方を突き止めたジュンヨプ。しかし、自分の行方を追うジュンヨプの存在を不審に思ったヨンボクは、手下の男たちを使って反対にジュンヨプを追い込みます。その現場に居合わせたジェファンが男たちと応戦するなか、両手に空き瓶を手にしたジュンヨプが現れ…。

第5話感想

車のトランクにあった薬品を使って、咄嗟に手製の手りゅう弾を作り出したジュンヨプ。やはりジュンヨプは、薬物や爆弾に詳しいということがわかりましたね。最後のシーンではジュンヨプがジェファンを救うような姿が描かれましたが、今後2人の関係に変化が生じるのでしょうか。

また第5話では、謎に包まれていたジュンヨプの過去が明らかになりました。35年前に韓国を去ったジュンヨプ。キマイラ事件があったのは、まさに35年前でした。

ジュンヨプの父イ・サンウは、当時事件の重要容疑者として警察に逮捕。しかし、この逮捕は恐らく誤認逮捕だったようです。確かな証拠がないまま、拷問によって自白を得た警察。その後、ジュンヨプの父は自殺したと報じられていますが、これも拷問による死ではないかと予想されます。

夫の逮捕によって、街の人々から冷たい目で見られるようになったジュンヨプの母。ここで気になったのが、ジュンヨプの母が当時妊娠していたという点です。結局、ろくな治療も受けられずに亡くなってしまったジュンヨプの母ですが、なんだか引っ掛かります。お腹の子供は一体、どうなってしまったのか。。

第6話視聴率1.427%

neroさん

第6話あらすじ

男たちと格闘の末、窮地に追い込まれたジェファンを手製の手りゅう弾で救い出すジュンヨプ。さらにジュンヨプは、怪我を負ったジェファンを病院へ運び、自ら応急処置を施したといいます。

翌朝、病院のベッドで目を覚ましたジェファンは、ユジンから着信があったと知り、すぐに電話を掛けます。ジェファンが病院に運ばれたと知り、慌てて駆け付けるユジン。単独捜査によって重傷を負ったジェファンを心配するユジンでしたが、今回の事件が35年前のキマイラ事件と関係があると確信するジェファンは、彼女に協力を仰ぎます。ジュンヨプが襲われた現場へ向かったユジンは、現場に漂う薬品の匂いから使われた爆弾の成分を分析。それはプールで使われる消毒剤とエンジンオイルを混ぜて作られた、手製爆弾でした。

ハム・ヨンボクの恋人と思われる女性の後を追い、彼の居場所を突き止めたジュンヨプは、35年前の事件の容疑者として捕まったイ・サンウの死の真相ついて尋ねます。当時、当直として署にいたヨンボク。しかし、最後までヨンボクが口を開くことはなく。その頃、自宅の一室で何やら爆弾のようなものを製造する男の姿。男は他でもない、以前ユジンに第一の被害者であるソン・ワンギの爆発事故が、酸素によるものだと話していた消防官でした!作ったばかりの爆弾を箱に詰め、どこかへと運ぶ男。

報道記者のヒョギョンは、父で弁護士のキム・ヒョングク(チェ・ホンイル)の事務所を訪ねます。1984年に起こったキマイラ事件について、何か知っていることはないかと聞かれ、一瞬言葉に詰まるヒョングク。しかし、すぐにヒョングクは何も知らないと答えます。

ジュンヨプが追っていた男が、かつて刑事だったが現在は解雇されたハム・ヨンボクという人物だと知ったジェファンとユジンは、ヨンボクが働いていた勤務先へ。そこで捜査資料に目を通した2人は、ヨンボクがハン・ジュソク、ペ・スングァンとともにキマイラ事件の担当刑事だと知り驚きます。さらにスングァンが現在の警察署長だと聞き、衝撃を受けるユジン。

一方、自分がかつてキマイラ事件の担当刑事だと知る男が訪ねてきたと、スングァンに話すヨンボク。しかし、男が誰なのかはわからないと話します。実は聴取の途中で誤ってイ・サンウを殺害したのは、ヨンボクではなくスングァンでした。ヨンボクの話を聞いたスングァンは、すぐさまヒョンテとミンギにこれを報告します。

翌朝、朝早くにジェファンを訪ねたヒョギョンは、人を探して欲しいと頼みます。彼女が探しているのは、35年前の被害者らと同じく開発チームで働いていた2人の研究員。なぜそこまでキマイラ事件に関心があるのかと聞かれ、「面白いじゃない?」と答えるヒョギョン。その日、ジェファンはジュンヨプが働く病院へと向かいます。35年前の事件を担当した元刑事、ハム・ヨンボクとの関係に疑問を抱くジェファン。そんなジェファンに、ジュンヨプは「あなたはどんな刑事ですか?僕はあなたを信じてもいいですか?答えが出たら、その時にまた話しましょう。」と伝えます。

ジェファンの母チャ・ウンス(ナム・ギエ)は、亡くなったジュソクの遺品を整理する為、彼のアパートへ。そこで昔の日記帳と若かりし頃の自分の写真を目にしたウンスは、失われた記憶の一部が蘇ります。

イ・サンウの遺書を分析したユジンは、それが陳述書を組み合わせた偽の遺書だと気付きます。「イ・サンウがキメラではないとすれば、一体誰が…?」とユジン。その頃、ハム・ヨンボクのもとへ小包が届き、中を開けるとそこには1冊の本が入っていました。ページを開くと、そこにはキマイラと思われる絵が描かれており、次の瞬間、炎が…!

第6話感想

またしても、35年前のキマイラ事件に関わる人物が被害に。。

第6話の中盤で登場した消防士。何やら爆発物のような物を作り、小包を出していました。この男が真犯人なのでしょうか。そうだとすれば、35年前の事件は一体誰の仕業なのか。ジュンヨプにしろ、消防士にしろ、年齢が若い為に35年前の事件の犯人とは思い難いです。

そんななか、当時容疑者として逮捕され、取調べの最中に自殺したイ・サンウの遺書を見て、その不審な点に気付いたユジン。それはイ・サンウが残した遺書ではなく、陳述書の内容を切り取って作られた偽の遺書だったのです。さらにイ・サンウを殺害したのが、現署長のペ・スングァンであったと明らかに!激しい拷問の末にイ・サンウを殺害してしまったスングァン。その罪を被って警察を後にしたハム・ヨンボクは、スングァンの後ろ盾のもと、悠々自適な暮らしを送っていました。次々に明らかになる事件の真相…。

それにしても35年前とは言え、なんとも非道な警察の捜査。真犯人を逃しただけでなく、何の罪もない人間を犠牲にしてしまうとは…。見ていて胸が痛くなりました。

そんななか、第6話のラストには、ヒョギョンの父ヒョングクと連絡を取り合うジュンヨプの姿が登場。2人が助力関係にあったとわかり、これまた衝撃な展開となりました!ますます面白くなってきた「キマイラ」。次回も楽しみです。

キマイラ 7話・8話 あらすじと感想

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