キマイラ 7話・8話 あらすじと感想

キマイラ


キマイラ 키마이라 2021年放送 OCN土日 全16話

第7話視聴率0.935%

neroさん

第7話あらすじ

小包の中に入っていた本を開いた瞬間、炎に包まれるハム・ヨンボク。すぐに救急車で運ばれるヨンボクでしたが、全身に大やけどを負っていて、数日しかもたないだろうと言われます。35年前のキマイラ事件について調べていたチャ・ジェファン(パク・ヘス)とユジン・ハザウェイ(スヒョン)は、当時の捜査資料から今回の連続殺人事件の被害者が皆、1984年の事件に関わっていたと知ることに。

その頃、キマイラ事件の容疑者として自殺したイ・サンウの息子イ・ジュンヨプ(イ・ヒジュン)は、キム・ヒョギョン(チャ・ジュヨン)の父親と会っていました。ヒョンギョンの父とジュンヨプの父サンウは、実は古くからの友人だったと言います。サンウの容疑を晴らそうと奮闘したヒョギョンの父でしたが、結局その願いは叶わず。父の無実を証明するのに躍起になるジュンヨプに、ヒョギョンの父はこれ以上自分の人生を無駄にするなと伝えます。

ヒョギョンが所属する報道局では、ヒョギョンが考えたキマイラ事件の特集報道に関して乗り気な姿勢を見せる局長。しかし、肝心のソリュングループについては、報道を控えるようにと局長は言います。これに不信感を隠せないヒョギョン。

今回使用された爆弾は、白燐(はくりん)と呼ばれるろうそくなどに使用される成分だと判明し、二硫化炭素に溶かした白燐を本のページに塗ることで、空気と触れ合い発火に至ったといいます。ユジンの見解を聞いたジェファンは、実験用の白燐を取り扱う大学を訪問し、話を聞くことに。そこで担当者のカン・サングと顔を合わせたジェファン。サングの話によると、発注した白燐はいまだ未使用とのこと。これといった収穫のないまま事務所を後にしたジェファンは、ジュンヨプと一緒にいるユジンの姿を目撃。

一方、35年前の事件に関わっていたハム・ヨンボクが狙われ、不安を隠せないイ・ミンギ、ソ・ヒョンテ、そしてペ・スングァン。事件の前、ハム・ヨンボクの自宅周辺をうろつくジュンヨプの姿をCCTVで確認したヒョンテは、一度ジュンヨプに会ってみたいと話します。妻のイ・ファジョンを通じて、ジュンヨプと食事の席を設けることになったヒョンテ。するとジュンヨプは、彼がもしかするとイ・サンウの息子かもしれないと疑うヒョンテに対し、父親は今も健在だと嘘をつきます。

引き続き35年前の事件と今回の事件の関係性を探るジェファンとユジンは、イ・サンウに息子がいたことを知ると、母親を亡くし施設に入れられた息子テヤンの行方を追うことに。しかし、施設の記録によるとイ・テヤンは入所後まもなくして、肺炎でこの世を去ったというのです。またしても振り出しに戻ってしまったジェファン。

そんなジェファンに、幼い頃に養子に出された自分の生い立ちを語るジュンヨプ。実は35年前、イギリスの養父母に引き取られることが決まっていた子供が突然肺炎でこの世を去り、代わりに同じ年頃の別の少年が送り出されたと言います。養子縁組が決まっていた少年の名前はイ・ジュンヨプ、そしてジュンヨプとしてイギリスに渡ったのは同じ施設にいたイ・テヤンでした。

その頃、職員のフリをして浄水器の水を交換しに現れたカン・サング。サングが訪れたのは、ソリュングループの新社屋でした。慣れた手つきで水タンクを交換し、社屋を後にするサング。しばらくして、水タンクが爆発。それを見て満足げに微笑んだサングは、ヒョギョンのいる報道局へ電話を掛けます。「俺がキマイラだ…。」電話越しの男の言葉に、思わず耳を疑うヒョギョン。

第7話感想

ついにキマイラを名乗る男が登場!しかしなんだか、今回の事件は様子が違います。これまで完全犯罪をモットーにしてきたキマイラと違って、自ら犯行を告白したカン・サング。本当にカン・サングが、これまでの事件の犯人“キマイラ”なのでしょうか。

そんななか、ジェファンに自分が35年前の事件の容疑者として捕まったイ・サンウの息子だと明かしたジュンヨプ。ここに来てジュンヨプが自ら自分の生い立ちを語ったのには、一体どんな理由が?ますますジュンヨプは真犯人ではない気がしますが、ではなぜ、第1話の冒頭でジェファンはジュンヨプに銃を向けたのでしょうか。やはり裏の裏をかいて実はジュンヨプが犯人だったりして。。様々な憶測が頭をよぎります。

施設の記録上、イ・サンウの息子テヤンは死亡したことになっていましたが、実は肺炎で死亡したのはイギリス行きが決まっていたジュンヨプでした。契約金を受け取った以上、なんとしても子供を送り出さなければならない施設側は、似たような年頃のテヤンを代わりに送ったといいます。それにしても、いくら数十年前の出来事だと言っても、あまりにもずさんな現状…。こうしてサンウの息子テヤンは、イ・ジュンヨプとして生きることになったのです。

次々に明らかになっていく35年前の真実。次回はジュンヨプとジェファンの共同捜査が見られそうです。気の抜けない展開が続きます。

第8話視聴率1.571%

neroさん

第8話あらすじ

父サンウの潔白を確信するジュンヨプ。35年前、担当刑事だったハン・ジュソクの計らいで、ジュンヨプは一度だけ留置場に入れられるサンウと会っていました。必ず無実を証明してここから出ると告げた2日後、自殺が報じられたイ・サンウ。当時の様子を知るジュソクなら何か証言をしてくれるのではないかと彼を訪ねたジュンヨプでしたが、ひと足遅かったと嘆きます。

ソリュングループの新社屋で起こった爆発事故の現場から、キマイラの模様が刻まれたライターが発見。現場にはガソリンが入っていたと思われる6本の水タンクが見つかりますが、肝心の発火源は不明だといいます。さらに現場からは、接着用のテープとセロハンが。

ユジンに会いに行ったジェファンは、先日大学のキャンパスでジュンヨプと会っているのを見かけたと話します。ジュンヨプと隠れて会っていたことにショックを受けるジェファンでしたが、もともと誰も信じない性格だと話すユジン。彼女が韓国へ来たのは、アメリカで大きなミスを犯したからだといいます。他の誰かを信じたことで犯したミス…。もう二度とあんな過ちを繰り返したくないと話したユジンは、人を信じることを辞めたと言います。

その日、捜査チームのピルソンを呼び出したスングァンは、引き続きジュンヨプの行動を監視するようにと命じます。スングァンが席を立った後、テーブルに置かれた酒を見てごくりと唾を飲みこむピルソン。翌朝、ジェファンを家に呼んだジュンヨプは、捜査に協力したいと話します。これを不審に思いながらも、ひとまずジュンヨプと行動を共にすることに決めたジェファン。

その頃、報道局長に誘われて食事に向かったヒョギョンは、ソリョングループの役員と挨拶。ヒョギョンがすすめるプロジェクトに関して、グループが開発を進めていたTH-5に関しては言及しないようにと圧力をかけられます。その後、ジェファンらと合流したヒョギョンは、TH-5の開発に携わる関係者に話を聞くことに。生き残った研究員に関して尋ねると、その内の1人も火事で命を落としたというのです。キマイラの本当の被害者は4人…。残り2人の研究員に関しては、現在どこで何をしているのかわからないと男性。

次なるターゲットがソリュングループの会長ソ・ヒョンテではないかと考えたジェファンは、直接会いに行くことにします。しかし、公の場に出るのは控えた方がいいと話すジェファンに、「国民の命を守るのはお前たちの仕事だろう?」と強気な姿勢のヒョンテ。

一方、今回のソリュングループの新社屋を狙った爆発事件が、これまでの犯人と違う点を指摘したユジンは、模倣犯の可能性を示します。さらに今回の爆発は火炎瓶と同じ論理だと話すユジン。そんななか、母親の様子がおかしいと連絡を受けたジェファンは、慌てて家へ戻ります。そこには、煙の立ち込めるリビングで茫然とする母ウンスの姿が。スープを作ろうとして、うっかり鍋を焦がしてしまったと話すウンス。するとウンスは、今日はどうしてジュソクと一緒ではないのかと尋ねます。どこか様子のおかしいウンスを心配して、休みを取ることにしたジェファン。

その頃、ユジンを誘ってキマイラ事件に迫るラジオ番組に出演することになったヒョギョン。犯人の人物像について聞かれ、ヒョギョンはまるで犯人を刺激するような発言を繰り返します。すると、放送を聞いていたカン・サングからラジオ局に電話が。

部屋で横になる母親を心配し、声を掛けるジェファン。するとジェファンの顔を見たウンスは、「いらっしゃったのね、ソ理事。」と満面の笑みを浮かべます。

第8話感想

認知症の症状が見られるジェファンの母ウンス。そんななか、ウンスはジェファンの顔を見て「ソ理事」と呼びかけます。ソ理事とは、かつて恋人同士だったソ・ヒョンテのこと。ジェファンの父親は、やはりソ・ヒョンテなのでしょうか。

一方、ヒョギョンの挑発に乗ったカン・サングは、またしても自分がキマイラだと言ってラジオ局へ電話を掛けました。いわゆる「クァンジョン(人々の関心を引こうとする人物)」であることが明らかとなったカン・サング。ユジンは今回の犯行が、模倣犯の可能性を指摘します。もしそうだとすれば、もっと危険だと話すユジン。多くの犠牲者を出すことで、より多くの関心を集められると考えるからだそう。ヒョギョンの挑発によって怒りに震えるカン・サングが、どんな行動に出るのか。不安が募ります。

第8話では、ジュンヨプとユジンが一緒にいる場面を目撃し、嫉妬?するジェファンの姿が登場。突然始まったロマンスの予感に多少戸惑いつつも、2人の関係が良い方向に向かうことを願っています。

ジュンヨプがイ・サンウの息子だと知ったジェファンですが、だとすれば真犯人は一体…。当時、唯一自分によくしてくれたジュソクに話を聞きに行ったジュンヨプ。しかし、既にジュソクは犯人によって殺害された後だったといいます。ジュソクの死を悔やむジュンヨプの姿に、何だか切なくなりました。現時点ではまったく予想がつかない真犯人の正体。後半でどんなどんでん返しがあるのか、期待です。

キマイラ 9話・10話 あらすじと感想

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