Bad and Crazy  9話・10話 あらすじと感想

Bad and Crazy


Bad and Crazy  배드 앤 크레이지 2021年放送 tvN金土 全12話

第9話視聴率3.389%

neroさん

第9話あらすじ

自殺したヨンジュがアクセスしていた、ダークウェブサイトにログインしたリュ・スヨル(イ・ドンウク)。するとそこへ、スヨルの本名を知る人物からメッセージが。動揺したスヨルは、そのまま無意識の世界へ引きずり込まれてしまいます。そこで目にしたのは、「1002」と書かれたドア…。その瞬間、スヨルは1002という数字が10月2日を意味すると気付きます。扉を開けると、中には血を流して倒れるスヨルの実父と、刃物を持って立ち尽くす幼いスヨルの姿がありました。

これまでずっと、父が死んだのは火事のせいだと思っていたスヨル。もしかすると自分が父を殺したかもしれないと考え、不安に思ったスヨルは急いで母スンスク(カン・エシム)に話を聞こうとします。その頃、スンスクは認知症の症状が悪化。かつて営んでいた店の前に佇んでいました。机の中に入った薬の袋を見て、遅れて母親の病気のことを知るスヨル。

翌朝、スヨルに声をかけたスンスクは、これ以上病気が進行する前に聞きたいことは何でも聞いていいと言います。自分が父を殺したかもしれないのに、怖くなかったかと尋ねるスヨル。そんなスヨルに、スンスクはスヨルが無実だと信じていると伝えます。

家を後にしたスヨルの前に、K(ウィ・ハジュン)が。なぜ1002号室のドアを開けさせないようにしたのかと聞くスヨルに、Kはもしかすると自分が父親を殺したかもしれないからだと答えます。怖かったと話すKの言葉に、返す言葉が見つからないスヨル…。そんななか、スヨルは父親の命日が10月2日ではなく、10月23日だったことを思い出します。

20年前の事件を調べるなか、今回の事件とよく似た事件に辿り着いたスヨル。当時、容疑者として警察に逮捕されたのは被害者の息子だったといいます。しかし、しばらくして罪を認めたのは別の人物でした。少し前に刑期を終え、現在は理髪店を営むソン・ボクジュンに話を聞くことにしたスヨル。20年以上の事件にもかかわらず、まるで覚えた台詞を話すかのように当時の話をするボクジュンの姿に、スヨルは疑問を抱きます。その後、ふたたび理髪店を訪ねたスヨルは、そこで大量の手紙を発見。手紙には、スヨルがボクジュンから聞いた事件の概要が、事細かに書かれていました。

手紙を送ったのはチョン・ユノ。自らの過去の記憶の中にもチョン・ユノがいると知ったスヨルは、例のダークウェブサイトにアクセス。スヨルが「チョン・ユノ」とメッセージを送ると、すぐにチョン・ユノと思われる人物から反応があります。恐らく実父の死にも、チョン・ユノが関係しているのではと考えるスヨル。

ヨンジュがカウンセラーを刺した時、第一発見者として警察の聴取を受けたジョンフン。そんなジョンフンの自宅で、ジョンフンの兄が死亡しているのが発見されます。現場にいたジョンフンに容疑がかけられるなか、犯行時刻と思われる時間にバイト先のCCTVに映るジョンフンの姿を確認。するとスヨルは以前カウンセラーに相談を行った際、屋上で見かけた女性のことを思い出します。女性が見つめていた先を調べると、そこには血のついた雨具と凶器が…。

女性とジョンフンがそれぞれの恨みを晴らす為に犯行に及んだと考えたスヨルは、ジョンフンのもとへ。ちょうどその時、ジョンフンは女性の元恋人をナイフで刺そうとしていました。もみ合いになった際、ジョンフンが持ったナイフがスヨルの腹部へ。薄れゆく意識のなかで、スヨルは血のついたナイフを持ったKの姿を目にします。

第9話感想

次々と明らかになるスヨルの過去・・・

時折スヨルが無意識のなかで見ていた長い廊下とそこに並ぶ扉は、スヨルの記憶を表していたようです。そして、Kが必死に開けるのを拒んだ扉には、「1002」の文字。恐らく10月2日を示す扉の向こうにあったのは、実父を殺害するスヨルの姿でした。Kは自分が父親を殺したかもしれないと怯えていましたね。だから扉を開けさせないようにしていたと話すK。果たして、真相は…。

当初のコメディ路線から一転、急にシリアスな展開となってきました。サスペンスやミステリーが好きな私にとっては、前半のドタバタ劇よりもこっちの方が断然おもしろい。ガスライティングによって父親を殺したのち、自らも自殺したヨンジュ。そんなヨンジュの事件を探るうちに、スヨルは自らの失われた記憶を少しづつ取り戻していきます。

スヨルの父親はことあるごとに暴力を振るい、そんな父親に怯えるスヨル。そんななか、血だらけで現在の母スンスクの家の前で倒れていたところを保護されたと言います。結局、スンスクもスヨルが父親を殺したかどうかは知らない様子。しかし、これまでのスヨルを見て、決して誰かを殺すような子ではないと信じるスンスク。スンスクの存在が、スヨルにとって本当に支えになっているなと感じました。そんななか、発覚した母スンスクの病気。

スヨルにとって辛い状況がつづきますが、最後はハッピーエンドであって欲しいと願うばかりです。スヨルの第二の人格であるKがどのようにして誕生したのかも、気になるところ。実はチョン・ユノがKなのでは?なんて思いましたが、それだとあまりにも残酷すぎますよね。。果たして結末はいかに。

第10話視聴率2.811%

neroさん

第10話あらすじ

無意識の世界で父親を刺し殺すチョン・ユノの姿を目にしたリュ・スヨル(イ・ドンウク)は、目の前に現れたK(ウィ・ハジュン)に、父を殺したのは自分ではなくチョン・ユノだったと告げます。しかし、Kの手には血のついたナイフが握られており…。自分が殺人者だと思い込んだKは、スヨルにチョン・ユノを捕まえてくれと頼み、その場から姿を消します。

病院のベッドで目を覚ましたスヨル。幸い腹部の傷は軽く命に別状はないといいます。翌日、心の相談所を訪ねたスヨルは、夜中にKがやってきて、一通り騒いで姿を消したと聞かされます。恐らくこれこそが、チョン・ユノの計画…。チョン・ユノはスヨルが幼い頃の記憶を失ったと知り、自分の都合のいいようにスヨルの記憶を操作していたのです。

弁護士のもとへ向かったスヨルは、ソン・ボクジュンではなく他に真犯人がいると伝え、再審を申し立てることに。その後、姿を消したシム・ジョンフンの行方を追うスヨル。ジョンフンが働いていた中華店へ向かうと、床に座ったまま眠りにつくジョンフンの姿が。しばらくして、ジョンフンが目を覚ますとスヨルは力になりたいと話します。そんななか、店にかかってきた1本の電話。電話の相手は、チョン・ユノでした。

電話を終え店の中へ戻ると、そこにジョンフンの姿はなく。ジョンフンが向かった先には、パク・ソングァンが。パク・ソングァンを連れ去ったジョンフンは、計画通りパク・ソングァンを殺害しようとしますが、そこへスヨルが駆け付けます。そんなスヨルとジョンフンの姿を、向かいのビルからじっと見つめる怪しい人影。後を追ったスヨルは、チョン・ユノと思われる男と対峙。男に激しく殴られたスヨルは、過去の記憶を思い出します。当時、父親を殺そうとしたチョン・ユノを止めようとしたスヨルでしたが、そんなスヨルを何度も殴るチョン・ユノ。命の危険を感じた瞬間、初めてKが現れたのです。

そして現在、ふたたび自分を守るためにKを呼び出したスヨル。「俺はスヨルの為のヒーロー、スヨルの為のアクションスター、スヨルの為のK!」スヨルの前に現れたKは、スヨルに代わって男を制圧します。しかし、そこへ掛かってきたチョン・ユノからの電話。

チョン・ユノに関して何も語ろうとしないジョンフンを連れ、実家へ向かったスヨル。ジョンフンにかつての自分自身を重ねたスヨルは、母親の手料理を食べさせます。そして、世の中には思いの外いい人もいるのだと伝えるスヨル。

一方、勝手に自分たちの商品を利用する輩を追うヨン社長(キム・ヒオラ)は、アンドレイ(ウォン・ヒョンジュン)に指示して処理を命じます。男のアジトへ向かったアンドレイは、ヨン社長に報告。しかし、電話越しに別の人物が現れたことを知ったヨン社長は、それ以降連絡の途絶えたアンドレイを心配します。

その頃、カウンセラーのシン・ジュヒョクを訪ねたスヨルは、自分の中にもう1つの人格がいることを告白。実はここに来る前、ジョンフンからシン・ジュヒョクに関して話を聞いていたスヨル。シン・ジュヒョクこそがチョン・ユノだと確信したスヨルは、わざと怖がるフリをして、シン・ジュヒョクに自分を助けて欲しいと頼みます。

第10話感想

スヨルを脅かすチョン・ユノの正体は、カウンセラーだった!

やはり怪しい怪しいと思っていたカウンセラーが、すべての元凶だったようです。カウンセラーという職業を使って、人々の心を自分の思うがままに操っていたシン・ジュヒョク。Kが父親を殺したと思い込んだのも、すべてシン・ジュヒョクの洗脳のせいでした。結局、自ら父親を殺し、スヨルの父親までも殺したシン・ジュヒョク(=チョン・ユノ)。そして今もなお、シン・ジュヒョクの犯行は続いていました。

ジョンフンの証言から、シン・ジュヒョクがチョン・ユノだと確信したスヨル。するとスヨルはシン・ジュヒョクのもとへ行き、自分が二重人格であることを明かします。果たして、スヨルの作戦は上手くいくのでしょうか。

これまでの数々の事件を見ても、相当頭の切れるシン・ジュヒョク。このまま簡単に犯行を認めるとは思えず、さらに自ら手を下していないという点が、一番の問題。人の心を操って犯行に及ばせるという手法ですから、それを立証するのは一筋縄ではいかないと予想されます。ついに始まったスヨルとシン・ジュヒョクによる神経戦。最後に微笑むのはどちらとなるのか。気の抜けない展開が続きます。

そんななか、恐らくチョン・ユノによって命を奪われたアンドレイ。無敵と思われたアンドレイがあっさりと殺されてしまい、チョン・ユノの恐ろしさを痛感。電話越しにアンドレイが襲われたことを知ったヨン社長が、今後どのような行動に出るのかも注目です。そして、ついにヨン社長の存在に気付いたヒギョム。しかし、あと一歩のところで逃してしまいます。現時点では、まったくラストの想像がつきません。残り2話で、どんな展開が待っているのでしょう。

Bad and Crazy  11話・12話(最終回) あらすじと感想

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