Bad and Crazy  11話・12話(最終回) あらすじと感想

Bad and Crazy


Bad and Crazy  배드 앤 크레이지 2021年放送 tvN金土 全12話

第11話視聴率2.390%

neroさん

第11話あらすじ

カウンセラーのシン・ジュヒョクこそが、チョン・ユノだと確信したリュ・スヨル(イ・ドンウク)。その後、カウンセリングを受けに来たスヨルに、「Kと話がしたい」とシン・ジュヒョクは言います。スヨルの代わりに現れたK(ウィ・ハジュン)に向かって、自らがチョン・ユノだと言って挑発するシン・ジュヒョク。カッとなったKを止めに入ったスヨルは、シン・ジュヒョクを批難。するとシン・ジュヒョクは、Kの反応を見たかっただけだと話します。

その後、シン・ジュヒョクの部屋に侵入し、相談記録を持ち出したスヨル。しかし、相談記録だけではシン・ジュヒョクの犯行を裏付けることはできず…。大量の麻薬を投薬してアンドレイを殺害した証拠を掴もうとするスヨルのもとへ、弁護士から連絡が入ります。

同じくシン・ジュヒョクの被害者であるソン・ボクジュンが、突然再審を取りやめたと話す弁護士。知らせを聞いてソン・ボクジュンのもとへ向かったスヨルは、そこで自殺を図って制止を彷徨うソン・ボクジュンの姿を発見。部屋には、自殺を促す内容が書かれたチョン・ユノからの手紙が…。

すぐに病院に運ばれたソン・ボクジュンは、何とか一命を取り留めます。意識を取り戻したソン・ボクジュンに、自分も被害者の1人だと明かすスヨル。その後、チョン・ユノが送った手紙を持って、スヨルはシン・ジュヒョクのもとへ。するとシン・ジュヒョクは、昨夜誰かが自分の部屋に侵入して、何かを持ち去ったようだと話します。

一方、アンドレイの遺体を持ち出し、焼却したヨン社長(キム・ヒオラ)。アンドレイを殺した犯人を探し出す為、ヨン社長はスヨルを襲います。ヨン社長が持っていたのは、アンドレイが死ぬ直前に残した通話内容でした。携帯を渡せば犯人を必ず捕まえると言い、ヨン社長に交渉を持ちかけるスヨル。結局、ヨン社長の説得に成功したスヨルは、シン・ジュヒョクの令状を手に入れることに成功します。

シン・ジュヒョクを捕まえに向かおうとするスヨルのもとへ、今度はソン・ボクジュンから電話が。チョン・ユノの正体に気付いたと話すソン・ボクジュンに会いに行くスヨルでしたが、既にシン・ジュヒョクの洗脳にかかっていたソン・ボクジュン。ソン・ボクジュンはスヨルこそがチョン・ユノだと言い、スヨルに襲い掛かります。そこへシン・ジュヒョクが現れると、手にしたナイフでソン・ボクジュンを殺害。その様子を見ていたKが怒りのままシン・ジュヒョクに殴りかかりますが、スヨルが必死に止めに入ります。結局、その場で現行犯逮捕されるシン・ジュヒョク。

しかし、取調室へ向かったシン・ジュヒョクは、自分ではなくスヨルがチョン・ユノだと供述します。ソン・ボクジュンを殺害した証拠はスヨルの証言しかない状況。するとシン・ジュヒョクは、皆の前でKの存在について言及します。

Kがスヨルのもう1つの人格だと知ったイ・ヒギョム(ハン・ジウン)は、スヨルに捜査から外れるようにと言います。結局、証拠不十分でシン・ジュヒョクは釈放され、反対にスヨルへ疑いの目が向けられるように。さらにスヨルの自宅から見つかった、血のついたナイフ…。実は認知症を患うスヨルの母親のカウンセリングを行ったシン・ジュヒョクが、凶器のナイフをスヨルの母親に渡していたのです。母親まで巻き込んだシン・ジュヒョクに、怒りが収まらないスヨル。警察署の前でシン・ジュヒョクの姿を捉えたスヨルは、同僚の銃を奪って発砲します。

それから4か月後、スヨルは法務部が管轄する精神病院にいました。面会にやってきたヒギョムを見ても、まったく無関心を貫くスヨル…。

第11話感想

まんまとシン・ジュヒョクの罠にハマり、濡れ衣を着せられてしまったスヨル。第11話のラストでは、スヨルがシン・ジュヒョクに向かって引き金を引く場面が登場しましたが、果たしてシン・ジュヒョクは無事なのでしょうか。それにしても、認知症の母親までも利用するとは、やることが汚すぎます。。記憶が曖昧なスヨルの母は、スヨルが何か犯行をおかしたのではないかと疑うように。さらにスヨルの母の記憶を操作したシン・ジュヒョクは、スヨルが自ら実父を殺したと思い込ませます。

結局、スヨルの自宅から見つかった凶器によって、スヨルに容疑がかけられます。そして、その場に駆け付けた同僚の銃を奪ったスヨルは、シン・ジュヒョクに向かって発砲…。

それから4か月後の様子が描かれ、精神病院へ収容されたスヨルは、すっかり別人に。面会に訪れたヒギョムに対しても無反応で、心配しましたが、それはすべてスヨルの作戦!実はKと2人で、シン・ジュヒョクを捕まえる計画を立てていたスヨル。最終話となる次回は、スヨルが精神病院から脱走する姿が登場することになりそうです。最後の最後まで、ハラハラドキドキな展開に。

ついにスヨルの過去が明らかとなり、すべての元凶がシン・ジュヒョク(=チョン・ユノ)であることが判明しました。人々の心を操り、自らの都合のいいように記憶を書き換えていたシン・ジュヒョク。同じく被害者の1人であるスヨルは、シン・ジュヒョクの悪事を暴くことができるのか。最終話の展開からも目が離せません!

第12話視聴率2.841%

neroさん

第12話あらすじ

施設へ入れられたスヨルは、精神病患者として治療を受けることに。そこに現れたKを見て脱出を図るスヨルでしたが、麻酔銃で眠らされてしまいます。ベッドの上で正気を取り戻したスヨルの隣には、Kの姿が。実はこれまで、処方された薬を一度も飲まずに保管しておいたスヨル。正気ではないふりをしながら、スヨルはふたたび脱出の計画を立てます。外部の病院へ移送される隙を狙って、スヨルは脱走に成功。

スヨルの脱走を知ったチーム員たちは、スヨルがどこへ向かったのかと頭を巡らせます。その頃、スヨルはドクターのもとへ。一度は詐欺罪で指名手配となっていたドクターでしたが、ふたたび心の相談所をオープンさせたといいます。扉の前に立つスヨルを見て、ドクターは驚きを隠せません。ひとまずシン・ジュヒョクを捕まえる為に、彼が“チョン・ユノ”である証拠をつかむ必要があると考えるスヨル。スヨルの無実を信じるチーム員らと合流し、スヨルは本格的な捜査を開始します。

シン・ジュヒョクがチョン・ユノであることを知る唯一の人物は、アンドレイと一緒に遺体で見つかった身元不明の男。男の身元がわかれば、シン・ジュヒョクの正体に迫れるかもしれないとスヨル。男の身元を追うなか、男が以前ドクターが経営していた精神病院の患者であったことが判明。すぐにドクターに男の顔写真を送ると、カルテと照合して欲しいと頼むスヨル。カルテに書かれていたのは、シン・ジュヒョクの名前でした…。ドクターが本物のシン・ジュヒョクの正体を知ったとき、そこへ現れたのはシン・ジュヒョクの名前を語るチョン・ユノ。

相談所へ向かったスヨルは、血を流して倒れるドクターを見て愕然。同じく駆けつけたフィギョムがその場に残り、スヨルは実家へ向かいます。母親の容態を心配してスヨルが脱走したニュースを知らせないようにしていた兄ドンヨルでしたが、ドンヨルが不在の間に一通の手紙を受け取っていたスヨルの母。そこには、スヨルが偽物だという内容が書かれていたといいます。興奮した様子の母親を何とかなだめ、部屋の外へ出るスヨル。そんなスヨルのもとへ、チョン・ユノから電話がかかってきます。

チョン・ユノに呼び出されたスヨルは、かつて自分が住んでいた家の前へ。門をくぐるとそこには、チョン・ユノが待っていました。20年前にこの場所で自分がスヨルを救ったと話すチョン・ユノでしたが、スヨルは最後までそれを認めようとはしません。するとチョン・ユノは、家に火をつけ…。燃え上がる炎のなか、必死に助けを求めるジョンフン。ジョンフンを救出する為に炎のなかへ向かったスヨルは、背後から近づいたチョン・ユノによって攻撃を受けます。意識が朦朧としながらも、なんとかジョンフンを外へ連れ出したスヨルは、チョン・ユノの前へ。その顔面に頭突きを食らわせたスヨルは、満面の笑みを浮かべます。パトカーのサイレン音が鳴り響くなか、自らも意識を失うスヨル。

無意識の空間へ入り込んだスヨルは、そこでKと最後の挨拶を交わします。20年前、スヨルを救ったのは間違いなくKでした。その後、スヨルの無実が証明されるも、Kの存在をなかったことには出来ないと考えたスヨルは、聴聞委員会の場で「Kは確かに存在しました。そして僕とKは一緒だった」と告白。

しばらくして、警察に復帰したスヨルはそれまでの不正からは一切足を洗い、まっとうな刑事として捜査を行うことに。警察の裏金問題に警察庁長官が関わっていると知ったスヨルは、その顔面に飛び蹴りを食らわせます。

第12話感想

気分爽快なエンディング!

多重人格障害を患っていることがバレ、施設に入れられてしまったスヨル。しかし、Kやチーム員たちの協力によって、何とか無実を証明することに成功します。一時はスヨル自身が過去に父親を殺したのでは?と不安がよぎる場面もありましたが、結局はすべてチョン・ユノの洗脳によるものだったようです。スヨルは昔からただ、生きることに必死な心優しい青年だったのです。Kという存在が、スヨルにとって大きな支えとなっていたことが改めてわかりました。

これまで一人二役という演出は数多く見てきたものの、二人一役は今までなかったように思います。なんとも斬新なキャラクター設定で、おもしろかったです。中盤はちょっと中だるみを感じましたが、全12話ということもあって、シンプルに終わった印象を受けました。(これが全16話だとちょっとしんどかったかも…。)

イ・ドンウク演じるスヨルとウィ・ハジュン演じるKのコンビネーションがなんとも痛快!ウィ・ハジュンはコメディーもシリアスもこなせる、本当に有能な俳優だと思います。イ・ドンウクのここまでぶっ飛んだコメディー演技も新鮮で、最後まで楽しく視聴することができました。気楽に見られる作品や笑える作品が見たい!という方にオススメのドラマ。

スヨルとフィギョムのロマンスに関してはとくに進展はなく、つづきは視聴者の想像にお任せ、と言った感じでしょうか。個人的には、ロマンスに比重を置き過ぎない点もよかったです。男勝りなヒロイン・ヒギョムのキャラクターも好感が持てました。

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