ボイス4 7話・8話 あらすじと感想

ボイス4


ボイス4 (ボイス4:審判の時間) 보이스4 Voice 4 2021年放送 tvN OCN Studio 土日 全14話

第7話視聴率3.658%

neroさん

第7話あらすじ

被害者と思われたカン・マノが連れ去ったのは、死んだはずの父親でした。人気のない山中に車を停めたカン・マノは、手に持ったスコップで父親を殺そうとしますが、迷いが生じます。そんな2人の前に現れた、謎の男。

その頃、カン・マノとその父親の行方を追うデリックらは、山道に停められた1台のセダンを発見します。周囲には、カン・マノの物と思われる上着が。さらに地面に引きずられたような痕を見つけたデリックは、カン・マノと父親が何者かによって連れ去られたと推測します。

手足を縛られた状態でトラックの荷台に乗せられたカン・マノと父親。携帯電話を取り出したカン・マノは警察に連絡を入れようとしますが、バランスを崩して倒れこんでしまいます。代わりに携帯を手に取った父親が112に電話を掛けるも、カン・マノは電話がつながったと気付きません。受話器越しに聞こえるカン・マノの声を聞き、状況を整理するグォンジュ。

認知症を患う父親を邪魔に思ったカン・マノは、闇サイトを通じて、父親の誘拐を依頼。旅行先で父親が失踪したと警察に通報したすぐ後に、カン・マノは予定通り家族を連れて海外へ移住します。その後、一時帰国の際に父親の死亡届を提出し、多額の保険金を受け取ったカン・マノ。この事実を知った加害者の男が、カン・マノを脅迫する為に父親を連れ出したものの、息子の危険を察した父親によって崖下に突き落とされたのです。カン・マノがここまで父親を憎むのには、幼い頃に父親から受けた暴力がありました。

2人を連れ去ったトラックの居場所を突き止めた出動チームでしたが、既に男らの姿はなく。周囲を捜索すると、そこには同じく子供たちから捨てられた老人たちの姿が。この場所は輸入品の食品を国産と偽って販売する、悪徳加工工場でした。老人の話によると、数日前に別の女性が「娘が迎えに来た」と言われ、男たちに連れて行かれたと言います。そこでは、子供たちが迎えに来る日を“良い日”と呼んでいたと老人。“良い日”には男たちが裏山に連れて行くと聞き、すぐさま山へ向かう出動チーム。

デリックらが現場へ駆け付けると、数人の男に囲まれ、銃を向けられるカン・マノの姿が。すぐに男らを制圧する警察でしたが、一瞬の隙をついてカン・マノが地面に落ちた刃物を拾うと、父親を人質にとります。実は重度の認知症と思われたカン・マノの父親でしたが、息子の行動をすべて理解していました。かつて自分が家族に振るった罪を償う為、重度のフリをしていたのです。結局、保険金詐欺と殺人未遂の容疑で逮捕されるカン・マノ。父親もまた、カン・マノを襲った男を殺した罪で手錠をかけられます。

一方、デリックがかつて自殺として処理された母親の死を他殺だと言い、現場で泣いていた幼い少年だと知ったヤン課長。グォンジュに電話を掛けると、デリックと一度会って話がしたいとヤン課長は頼みます。当時、十分な捜査を行わなかった件を謝罪するヤン課長でしたが、デリックは自分ではなく母親に詫びろと言って店を出て行こうとします。そんなデリックに向かって、「俺の目にも他殺で間違いなかった…」とヤン課長。

デリックの母親は、女手一つでデリックと妹を育てていました。ある日、何者かに連れ去られる母親を見たと話すデリック。しかしその後、デリックの母親は変わり果てた姿で発見されることに。さらにその手には、見覚えのないタトゥーがあったと言います。

その頃、サーカスマンに連れ去られたコン・スジは、男がいない隙を狙って逃走を図ります。しかしそこへ、サーカスマンが帰宅。必死に息をひそめるスジでしたが、サーカスマンに見つかってしまい…!

第7話感想

第7話では、これまで語られることのなかったデリックの母親の死について明らかに。所持品の中から遺書が見つかったことで、自殺として処理されたデリックの母。しかし、デリックは母親が失踪する直前、何者かに連れ去られる母親の姿を見ていました!決して自分と妹を残して自殺するような人ではないと語るデリック。同じく現場に立ち会ったヤン課長もまた、あれは他殺に間違いないと言います。

デリックの母親の死には、気になる点がいくつかありました。まずは犯人探しのヒントともなり得る、腕に刻まれたタトゥー。あのタトゥーが一体何を示すのか。。

また、どうやら犯人は警察関係者?もしくは警察と深いつながりがある人物のようです。当時新人だったヤン課長は、担当の先輩刑事が「上からの指示だ。このまま終わらせろ」という無線を受け取るのを聞いていました。やはりこういう事件の裏には、決まって警察の存在が。果たして、警察が隠そうとした真実とは一体…。

グォンジュが赴任した当初、警察署長が「この島には島ならではのルールがある」と言っていたのが思い出されます。島ならではのルール、暗黙の了解、、これが事件をより深刻にしているようですね。さらにまたしてもピンチを迎えたコン・スジ。最後のシーンは、何とも猟奇的なイ・キュヒョンの演技に注目です。

第8話視聴率3.685%

neroさん

第8話あらすじ

サーカスマンが凶器を振りかざすと、恐怖に震えたスジは思わず気絶。再び凶器を持ち上げた瞬間、玄関のチャイムが鳴ります。慌ててスジを奥の部屋に隠し、来客に応じるトンバン・ミン。

その頃、ク刑事の連絡を受けたグォンジュは、デリックと共にセンターへ。どうやら被害者たちが参加していたサーカスピエロというゲームを調べるなか、ウジュがサーカスマンと思われる人物との接触に成功したというのです。IPアドレスを調べると、島内のネットカフェのパソコンから発信されたとウジュ。すぐに出動チームが現場に向かい、該当のパソコンの前へ。しかし、そこに座っていたのはサーカスマンではなく、島の女子高生でした。

グォンジュと2人きりになったウンスは、出動チームに加わりたいと話します。女性のウンスが現場に出ることを心配するグォンジュでしたが、ウンスの決心は固く。そんなウンスを応援することに決めるグォンジュ。一方、デリックもまた、ホテルを出て警察のアパートへ移ります。

再び屋敷に戻ったトンバン・ミンは、椅子に縛り付けたスジに、石人形を使った人形劇を披露。恐怖に引きつるスジの顔を見たトンバン・ミンは、「君のその恐怖に満ちた表情が、どれだけ甘いか知ってるかい?」と一言。結局、トンバン・ミンはその場でスジを殺害…。遺体をキャリーケースに詰め込むと、そこへ再びメッセージが届きます。メッセージを解析したトンバン・ミンは、それが警察だと気付き、憤怒。

翌朝、グォンジュとデリックは文化村を訪ねることに。そこでは村人たちが1つの家族として、共同生活を送っているといいます。村の広場で演説を行うトン・バンミンの祖父の姿を目にするグォンジュ。そんななか、教え子の女子高生が誘拐されたようだと、担任教師からセンターに通報が。

通報者は昨夜ネットカフェで保護されたクォン・セッピョルの担任でした。担任の話によると、セッピョルは養父母から虐待を受け、何度も家出を繰り返していたといいます。そして先ほど、担任のもとへセッピョルから何者から脅迫を受けているという内容の写真と音声ファイルが。しかし、指定されたモーテルへ行くも、セッピョルの姿が見つからなかったというのです。

センターへ戻る途中、担任のもとに届いた音声ファイルを確認するグォンジュ。さらにセッピョルが数日前、ピッグdissと名乗る人物から脅迫を受けていた事実が明らかになります。現場に駆け付けたデリックはパク刑事らと手分けしてモーテル内を捜索しますが、これといった手掛かりは見つかりません。そんななか、音声ファイルの中でセッピョルが言っていたモーテルが、似た名前の別のモーテルだと気付くグォンジュ!

その頃、同じく似た名前のモーテルの前にやってきた担任が、客室内を捜索します。すると通路には、セッピョルの物と思われるヘアピンが。部屋の中に入った担任は、手足を縛られ震えるセッピョルを発見。担任がセッピョルに駆け寄った瞬間、外から鍵が掛けられ、でられなくなってしまいます。

一方、センターではピッグdissを名乗る男が、過激な配信を行うクリエイターだと明らかになり、ウジュが映像をモニターに映し出します。そこに映っていたのは、モーテルの一室で茫然と立ち尽くす担任とセッピョルの姿でした。映像を目にしたグォンジュは、カメラに向かって担任が何かを呟くのを目にします。口の動きから読み取れたのは、「お前がこんなことしても、何も変わらない」という言葉。モーテルに到着したデリックに、グォンジュは現場の音が聞こえるよう、無線のボリュームを上げて欲しいといいます。

第8話感想

無人モーテルを舞台に繰り広げられる、誘拐事件。被害者となったのは、昨夜サーカスマンと思われるメッセージを送ってデリックらに聴取を受けた女子高生でした。女子高生が助けを求めたのは、養父母ではなく担任の男性教師。担任の話によると、女子高生は養父母から虐待を受けていたといいます。

しかし、グォンジュが調べたところ、そんな事実は見つからず。反対に通報した担任に関して、良からぬ噂が浮上します。ますます判断に迷いが生じていくなか、豚の仮面を被った男が担任と女子高生の姿をカメラに映し、ライブ配信を始めるのでした。

一方、多重人格障害が明らかとなったトンバン・ミン。結局トンバン・ミンは、コン・スジを殺害したようです。それも何とも残酷な方法で…。次々と変化していくトンバン・ミンの人格。多重人格といえば、ドラマ「キルミー・ヒールミー」でのチソンの演技が印象的でしたが、本作のイ・キュヒョンも圧巻です。トンバン・ミン本人はいたって温厚で人当たりの良い性格に見えますが、実際はどうなのでしょうか。

彼が冷徹な殺人鬼になった背景には、祖父の存在があるように感じました。多重人格障害が幼い頃のトラウマによって発症するという話もあったので、原因はやはり祖父…?トンバン・ミンの祖父が作り上げた文化村も怪しい。まだまだ謎が多いです。

ボイス4 9話・10話 あらすじと感想

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