キマイラ 11話・12話 あらすじと感想

キマイラ


キマイラ 키마이라 2021年放送 OCN土日 全16話

第11話視聴率1.239%

neroさん

第11話あらすじ

病院の廊下でソリュングループの会長ソ・ヒョンテ(イ・ギヨン)と顔を合わせたチャ・ウンス(ナム・ギエ)は、ハッと目を見開きます。同じくウンスの正体に気付いたヒョンテもまた、動揺を隠せず…。そんな2人の様子を不審げに見つめるヒョンテの妻、イ・ファジョン(キム・ホジョン)。

診察室へ向かったウンスは、主治医のイ・ジュンヨプ(イ・ヒジュン)にしきりに幻覚が見えると話します。昔ながらの家の居間で、激しい炎に包まれる幻覚。さらに別の部屋からは、子供の泣き声が聞こえるといいます。ジュンヨプからこのことを聞いたチャ・ジェファン(パク・ヘス)は、1984年に起こった交通事故をきっかけに、以前の記憶を一切失ったようだと話します。

FBIの同僚から帰国の予定を聞かれ、言葉につまるユジン・ハザウェイ(スヒョン)。執筆中の本が完成するまでは、アメリカには帰れないとユジンは言います。

病院であったウンスのことが気にかかるソ・ヒョンテは、秘書にウンスとその息子ジェファンについて調べるようにと指示。そんななか、ジュンヨプがTH-5について言及しようとしていると知ったヒョンテは、彼をイギリスへ帰国させようと考えます。一方、カン・サングの逮捕を受けて特別捜査チームは解散。35年前のキマイラ事件について取材をしていた記者のキム・ヒョギョン(チャ・ジュヨン)は、上から再編集を命じられ憤りを隠せません。

ジュンヨプの身辺調査を行ったイ・ミンギ(キム・グィソン)は、ヒョギョンの父ヒョングクの事務所を訪ねます。実は35年前、キマイラ事件の犯人として捕まったイ・サンウの弁護を務めていたヒョングク。しかし、それを良く思わない当時検事だったミンギが、ヒョングクを脅してイ・サンウに関する資料をすべて焼き捨てるよう命じたのです。一人娘のヒョギョンの名前を挙げ、娘を危険な目に遭わせたいのかと脅迫するミンギ。

秘書からウンスに関する報告を受けたヒョンテは、ウンスが過去に身分洗濯(身分を書き換えること)を行ったと推測します。さらにジェファンに父親はおらず、ウンスが未婚の母であると聞かされたヒョンテ。

ユジンと夕食の約束を交わしたジュンヨプは、出掛ける仕度を整えて駐車場へ。そこでジュンヨプを待っていたのは、理事長のファジョンと数人の男たちでした。ジュンヨプを拘束したファジョンは、今夜の飛行機でロンドンへ発つよう命じます。しかし、何とかその場を逃れたジュンヨプはユジンのもとへ。

翌日、ウンスからジュンヨプが病院を辞めたようだと聞いたジェファンは、自分に一言なしに韓国を去るとは考えられないと不審に思います。動揺するジェファンを見て、一体ジュンヨプが何者なのかと尋ねるヒョギョン。するとジェファンは、ジュンヨプがキマイラ事件の容疑者イ・サンウの実の息子だと明かします。

そんななか、ペ・スングァン(ウ・ヒョン)のもとへ以前ハン・ジュソクが受け取ったのと同じ1通のメールが届きます。それがキマイラからの宣戦布告だと知るスングァンは、恐怖に顔を歪め…。するとジェファンの前にジュンヨプが現れ、「自首をしに来ました。」と語ります。

一方、ジェファンからジュンヨプの正体を聞き、愕然とした様子で父ヒョングクの事務所へ向かうヒョギョン。心配そうに駆け寄るヒョングクに向かって、本当にジュンヨプがイ・サンウの息子なのかとヒョンギョンは尋ねます。「本当にイ・ジュンヨプが、私のお兄さんなの…?」

第11話感想

ジュンヨプの母親が亡くなった時、お腹には赤ちゃんが…。てっきり母親と共に亡くなったと思われたその女の子は、実はヒョギョンだったのです!

衝撃の展開となりました。第11話の中盤で、ジュンヨプが自分の妹について言及するシーンが登場。ソリュングループに追われる自分を匿ってくれたユジンに、「生きていればユジンさんと同い年くらいだろう。」と話すジュンヨプ。このシーンが登場したことによって、ユジンがジュンヨプの妹かと思いましたが、まさかヒョギョンだったとは…。

ヒョンギョンはどうやって自分がイ・サンウの娘だと知ることになったのでしょう。これまでの流れを見る限り、ヒョンギョンの父はその事実を隠していたように見えました。ヒョンギョンの父ヒョングクがジュンヨプに力を貸したのも、かつての罪悪感からだったのでしょうか。それにしても、あちこちにはびこるソリュンの力。当時検事だったイ・ミンギは、ヒョンテの妻で病院理事長のファジョンの実兄でもあります。

そんななか、ペ・スングァンに届いたキマイラからのメール。前回、35年前のキマイラがジェファンの母ウンスであったことが明かされましたが、現在のキマイラに関しての言及はなく。いまだに誰が真犯人かわからない状況。第11話のラストでは、自首をしに来たと言って警察署にやってきたジュンヨプの姿が。果たして、ジュンヨプは何の罪を告白しようというのでしょうか。緊張感の高まるエンディングとなりました。

第12話視聴率2.088%

neroさん

第12話あらすじ

35年前、死んだ友人イ・サンウの娘を引き取り、自分の娘として育てることにしたキム・ヒョングク。物心ついた時から、ヒョギョンはヒョングクの妻やその家族に「殺人者の娘」と罵られてきたといいます。

一方、警察署に現れたジュンヨプは、ソリュングループの男らを暴行したと自首。先日の一件で命の危険を感じたジュンヨプは、警察署が一番安全だと考えたのです。TH-5の内部告発者について調べていることをソリュンに明かしたのが他でもないジュンヨプだと知り、憤りを隠せないジェファン。

じき行事が始まると聞き、署長室を出ようとするスングァン。そんなスングァンのもとへ、教会から小包が届きます。机の上に置かれた小包を見て、スングァンはハッとします。すぐに爆発物処理班が動き出し、小包の中身をスキャン。するとそこに映ったのは、何やら大きなモーターのような物体でした。警察署の外へ避難したスングァンは、同じく調査室から出てきたジュンヨプと顔を合わせます。

小包の中に入っていたのは爆弾ではなく、“グリッターボム”と呼ばれるいたずら用の装置でした。小包を開封することでモーターが可動し、中から大量のグリッターが飛び出すというもの。グリッターの代わりに爆発性の物質が入っていれば、本物の爆弾になり得るといいます。さらに中には、犯人からのメッセージと思われる1枚の紙が入っていました。そこに書かれていたのは、「死を記憶しろ」という文字…。

ジェファンから事件の概要を聞いたジュンヨプは、犯人による一種の警告だろうと話します。そんなジュンヨプのもとへ、スングァンが現れます。取調室に現れたスングァンに、自らイ・スンウの息子イ・テヨンであると明かすジュンヨプ。その頃、ジュンヨプの話を聞こうと署へやってきたヒョギョンでしたが、まだ調査の途中だと言われ、待機を命じられます。

留置所へ入れられることになったジュンヨプ。そんなジュンヨプに、先ほどの取調室での会話について尋ねるジェファン。「罪を犯したなら、その罪を償わなければならない。それが誰であろうと」ジェファンの言葉に、ジュンヨプは思わず笑みを浮かべます。そして、会議室に置き忘れた聖書を持って来て欲しいと頼むジュンヨプ。

昼間の出来事を興奮した様子で伝えるスングァンでしたが、警察署にいる限り、自分の手でどうにかしろとヒョンテはスングァンを突き放します。その日、ジェファンに会いに行ったユジンは、じきアメリカへ戻ると伝えます。

翌日、ジュンヨプを一連のキマイラ事件の容疑者として連れて行くと言う検事たち。ジュンヨプは今、偽爆弾の容疑者として捕まっているだけだと説明するコ・グァンス(ホ・ジュンソク)ですが、検事は聞く耳を持ちません。留置所から連れて行かれるジュンヨプに向かって、「法に従って下さい」と伝えるジェファン。

検察の車に乗せられたジュンヨプは、何やら嫌な予感を察知。ジュンヨプの予想通り、山道へ入った車両はそのまま猛スピードで木に突っ込んでいきます。しばらくして目を覚ましたジュンヨプの前には、銃を手にした先ほどの検事たちが。最初から自分を自殺に見せかけて殺害するのが目的だと気付いたジュンヨプは、隠し持っていた金属片をペットボトルへ混入。さらにそれを検事らに向かって投げると、ペットボトルが爆発します。

その頃、ジュンヨプが残した聖書の裏表紙に、ビニール袋に包まれた金属片を発見したユジン。同じく金属片を目にしたジェファンは、一体どこでそんな物を手に入れたのかと疑問を抱きます。そんなジェファンに、「私たちの身近にある」と話すユジン。

銃を奪ったジュンヨプは、自分を殺そうとしたのが誰の指示かと問い詰めます。検事がかけた電話を受け取ったのは、ソ・ヒョンテの秘書でした。

第12話感想

ジュンヨプを自殺に見せかけて殺害しようとしたのは、やはりソ・ヒョンテ。ヒョンテがここまでジュンヨプの存在を不安に感じるのは、TH-5のせいでしょうか。それとも他に、何か別の理由が?

こうして見ると今も35年前も、警察や検察にはびこる不正の実態は変わらないように思えます。結局は金と権力を持つ者が勝つ世界。35年前、無罪を主張したジュンヨプの父サンウは拷問の末に殺され、今まさに父と同じような状況でジュンヨプの身にも危険が迫る事態となりました。果たしてジュンヨプは、無事に逃げ出すことができるのでしょうか。

一方、10話のラストで登場して以来、これといった動きがみられないジェファンの母ウンス。本当にウンスが、35年前のキマイラ事件の犯人なのか。さらにジェファンの父親についての謎も気になる所。こちらは最終回まで持ち越しでしょうか。まだまだ解かないといけない謎が山盛りで、今後どういった展開が待っているのか楽しみです。

そして前回、死んだと思われたジュンヨプの妹であることが判明したヒョギョン。ヒョギョンの父ヒョングクは、前々からサンウの妻に想いを寄せていたと言います。ヒョングクがヒョギョンの母親の言いなりになっている理由が、ここにあったとは。自分に内緒で想いを寄せていた女の子供を養子に迎え入れたとなれば、妻が怒るのも仕方ないかと。ただ、サンウの件はただの濡れ衣だったので、娘のヒョギョンが非難を受けるのは違いますよね。この辺の誤解もしっかりと解かれることを願っています。

キマイラ 13話・14話 あらすじと感想

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