アンダーカバー 1話・2話 あらすじと感想

アンダーカバー


アンダーカバー 언더커버  Under Cover 2021年放送 JTBC   全16

第1話視聴率3.471%

neroさん

第1話あらすじ

チェ・ヨンス(キム・ヒョンジュ)は、夫のハン・ジョンヒョン(チ・ジニ)に向かって拳銃を突き付けます。その手は、動揺で激しく震えていました。「あなたはハン・ジョンヒョンじゃない…あなたは一体、誰!?」

1991年、韓国大学校。大勢の学生がデモに参加、そこには若かりし頃のヨンスの姿もありました。警察との激しい衝突の末、捕まってしまったヨンス。そんなヨンスの前に、同じく騒動に巻き込まれたジョンヒョンが現れます。ジョンヒョンのおかげで解放されたヨンスは、怪我をした友人のチュンモを抱えてその場を去ります。

それから20年、ヨンスとジョンヒョンは結婚。2人の子供と平凡ながらも幸せな暮らしを送っていました。金の為ではなく辛い想いを抱える人々の為に、人権弁護士として働くヨンス。一方ジョンヒョンは、主夫として家事に勤しむ毎日。長年にわたって無実の罪で刑務所に収容されるファン・ジョンホの弁護を務めるヨンスでしたが、またしても再審が延期になるという事態に。ファン・ジョンホは現在、末期のすい臓がんで余命わずかと言われていました。そんななかでの今回の延期に、ヨンスは憤りを隠せません。

ヨンスが初めてファン・ジョンホと会ったのは、今から20年前。最初からジョンホの無実を信じて疑わなかったヨンスでしたが、警察や裁判官の圧力によって形勢は思わしくありませんでした。刑務所の前に集まったマスコミの前に立ったヨンスは、ジョンホが加害者ではなく被害者だと主張。当時、デモを制圧する為に警察が過剰鎮圧を行い、これによって大勢の学生が命を落としたと言います。ジョンホの友人もまた、その内の1人でした。しかし、その事実をもみ消す為、検察と裁判官へ圧力をかけた警察は、ジョンホを加害者に仕立て上げたのです。

そんななか、政府が力を入れて進める高位公職者捜査処の処長候補として、ヨンスの名前が。高位公職者捜査処とは、大統領・国務総理・国会議員など、国の重要職に就く人々の犯罪行為を監視する機関だといいます。

一方、薄暗い部屋の片隅で必死に何かをコピーする1人の男。書類を抱えて公衆電話へ向かった男は、「すまない…」とメッセージを残します。翌日、男の遺体が山中に停められたレンタカーのなかから発見されます。現場に駆け付けた刑事の1人が他殺の可能性を指摘しますが、上司と思われる男がそれを一蹴。結局、男の死は自殺として処理されることに。

いつものように家族と平和な時間を過ごしていたジョンヒョンのもとへ、1人の男性が訪ねてきます。男の顔を見た瞬間、顔を引きつらせるジョンヒョン。男の名前はト・ヨンゴル(チョン・マンシク)、かつてジョンヒョンと共に活動していた元同僚でした。警察学校へ通っていたジョンヒョンは、その身体能力を買われ、国家情報院の要員として働くことに。そこで、以前のイ・ソッキュという名前を捨て、ハン・ジョンヒョンとして生きることとなったジョンヒョン…。「久しぶりだな、イ・ソッキュ。どうして今もまだ、ハン・ジョンヒョンとして生きてるんだ?」とヨンゴルは尋ねます。

その頃、刑の執行停止が認められ、病院へ移送されたジョンホ。ヨンスが病室へ入ると、そこには青瓦台の秘書室所属のカン・チュンモ(イ・スンジュン)の姿が。するとチュンモは、ヨンスに高位公職者捜査処長を引き受けてくれないかと話します。

一方、近くのカフェでヨンゴルと会っていたジョンヒョンは、新たな任務を聞かされ愕然。それはなんと、ヨンスが高位公職者捜査処長に就くのを妨害するというものだった…!

第1話感想

チ・ジニ&キム・ヒョンジュのコンビが贈る、本格犯罪捜査ドラマ!!

韓国での評判が良く、ずっと気になっていた作品です。前作の「怪物」が大ヒットを記録し、同じ時間帯で放送されたこちらの作品も、放送前から話題となっていました。第1話では、平凡に見えた主夫のヒョンジュンの過去が明らかに。英国のBBCドラマ「アンダーカバー」のリメイクということで、より一層期待が高まります。

BBCドラマのリメイクといえば、同じくJTBCで放送された「夫婦の世界」が有名ですよね。私自身も「夫婦の世界」の大ファンなので、今作も楽しみです。

警察や検察、そして政治家など、国のトップに立つ人々の不正を暴く為に設立された高位公職者捜査処。韓国で一番最初の処長に誰が就くのかと注目が集まるなか、白羽の矢が立ったのはヒロインのヨンスでした。金や名誉の為ではなく、弱者の味方として長年その信念を貫いてきた弁護士ヨンス。ヨンスには愛する夫と2人の子供がいました。そんなヨンスの夫ジョンヒョンには、ヨンスも知らない過去が…

アンダーカバーとは、潜入捜査やおとり捜査のことを指す用語。初回から、緊張感の高まる展開となりました。それにしても、実力派の俳優たちが勢ぞろいの本作。こういった作品は登場人物が次から次へと現れて混乱することが多いのですが、キャストのキャラが濃くて、それだけでも面白そうな予感。続きも楽しみです。

第2話視聴率3.785%

neroさん

第2話あらすじ

1991年、国家安全企画部の要員として働くことになったイ・ソッキュ(ヨン・ウジン)は、“ハン・ジョンヒョン”という新たな名前を手に入れることに。本当のハン・ジョンヒョンは孤児院で死亡したものの、どう言う訳か死亡届が提出されなかったのだと言います。

ファン・ジョンホの病室へやってきたヨンスは、友人のチュンモから自分が高位公職者捜査処長に任命されたと聞き、動揺を隠せません。VIPが直々にヨンスを選んだと話すチュンモ。しかし、高位公職者捜査処長を引き受けるには、ジョンホの弁護からは手を引かなければならない状況。「ファン・ジョンホさんのように悔しい想いを抱える人々にとって、大きな力になるはずだ。俺、お前、そしてテヨルさんが描いた未来の為にも」チュンモの言葉に、思わずヨンスは心が揺れ動くのを感じます。

一方、元同僚のヨンゴルから、ヨンスが高位公職者捜査処長に就任するのを妨害しろと言われたジョンヒョン。愕然とするジョンヒョンでしたが、ヨンゴルは不気味な笑みを浮かべて店を後にします。その日、ジョンヒョンが向かった先は、実の父が入所する施設。実は20年前、ハン・ジョンヒョンとして生きることを決めた時、ジョンヒョンは父にアメリカに行くと言って家を出ました。しばらくして、偶然道ですれ違ったジョンヒョンを見て、「ソッキュ!」と声を掛けた父。しかし、ジョンヒョンは人違いだと言って、その場を後にします。数年後、施設に入所した父を訪ねたジョンヒョンでしたが、既に父は重度の認知症でジョンヒョンが誰かも識別できない状態に…。

家に戻ったジョンヒョンは、家族を連れて日の出を見に行こうと誘います。サービスエリアで車を停めたジョンヒョンのもとへ、1本の電話が。その電話とは、父の死を知らせる連絡でした。最後まで息子のソッキュを待ちながら息を引き取った父を想い、その場で涙を流すジョンヒョン。

海岸沿いで朝日を眺めながら、ヨンスはジョンヒョンに高位公職者捜査処長を辞退すると伝えます。最後まで、ジョンホの弁護を務めたいと話すヨンス。そんなヨンスの決断を聞き、ジョンヒョンは自分には家族さえいれば何もいらないと答えます。

翌日、事務所へ出勤したヨンスのもとへ、来客が。女性は先日レンタカーのなかで遺体で見つかったチャ・ミンホ(ナム・チョンジン)の妻でした。警察は自殺だというものの、妻は納得がいかないと話します。さらにミンホは死ぬ直前に、妻に意味深な音声メッセージを残していました。「もし俺に何かあれば、警察や会社じゃなくてチェ・ヨンス弁護士を訪ねろ」

ミンホの事件を担当することにしたヨンスは、管轄の警察署へ向かいます。しかし、依頼人が言っていたように、事件は自殺だとの一点張り。そんなヨンスに、現場で違和感を感じていた刑事のチョルフンが声を掛けます。

一方、父親の遺品を整理しようと施設を訪れたジョンヒョンは、既に遺体と遺品が回収されたと聞き驚きを隠せません。その後、ジョンヒョンが向かったのは、かつての上司オ・ピルジェ(クォン・ヘヒョ)のもと。実はジョンヒョンの父親の訃報を知ったピルジェが、事前に手続きを済ませてくれたのです。ピルジェから父の遺品を受け取ったジョンヒョンは、そのなかに自分と父の写真を見て、またしても激しい罪悪感に襲われます。

ファン・ジョンホの病室へやってきたヨンス。するとジョンホは、ヨンスに高位公職者捜査処長になって欲しいと言います。そして、既に別の弁護士と雇ったと話すジョンホ。これにショックを隠せないヨンスでしたが、病院を後にしたヨンスの前に、サングラスをかけたヨンゴルが近寄ります。「チェ・ヨンス弁護士ですよね?」

第2話感想

ヨンスに接近するヨンゴル!その後ろには、心配そうな表情で立ち尽くすジョンヒョンの姿が…。

ヨンゴルを演じるのは、チョン・マンシクという俳優さんです。まさに名脇役!といった俳優さんで、これまで様々な作品で拝見してきました。本作でも、何とも嫌味な役柄を演じています。不気味な笑い方が本当にゾッとします。

前回、チュンモから高位公職者捜査処長になって欲しいと言われたヨンス。そんなヨンスの気掛かりは、20年間弁護を務めてきたファン・ジョンホの存在。高位公職者捜査処長に就任すれば、個人的な弁護の依頼はすべて手放さなければならないのです。結局、ジョンホの為にも、高位公職者捜査処長の誘いを断ることに決めたヨンスでしたが、ジョンホから突然の解雇宣言。ヨンスには、自分のような悔しい想いをする人がいない世の中を作って欲しいとジョンホは言います。

一方、ジョンヒョンは実の父親の死に直面。回想シーンで、「ソッキュ!」と呼びかけられて知らんぷりするジョンヒョンの姿が登場しましたが、何とも切ない・・・しばらくして、施設に入った父親に会いに行くジョンヒョンでしたが、認知症が進行した父親は、それが息子のソッキュだとは気づきません。自業自得といえばそれまでかもしれませんが、これまた胸が痛くなりました。

もしヨンスが夫ジョンヒョンの秘密を知ってしまったら…。平和にみえた夫婦の間にどんな展開が訪れるのか、目が離せません!

アンダーカバー 3話・4話 あらすじと感想

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