黒い太陽  9話・10話 あらすじと感想

黒い太陽


黒い太陽 검은태양 The Veil 2021年放送 MBC金土 全12部作+スピンオフ2部作

第9話視聴率8.3%

daisySSさん

第9話あらすじ

ユ・ジェイ(キム・ジウン)は父を北朝鮮に引き渡した黒幕がト・ジンスク(チャン・ヨンナム)だと知ると、彼女に銃を向けると「父を犠牲にしたのは次長の判断でしたか?」と問います。確信があるのなら、今すぐ自分を撃つよう語ると、その場を去るト・ジンスク。二人のやり取りをペク・モサ(ユ・オソン)が監視していた。

自分を襲った車に乗っていたカン・ピルホ(キム・ジョンテ)を病院に運んだハン・ジヒョク(ナムグン・ミン)は、カン・ピルホが車を運転していたのではなく、気を失った状態で車が操作されたことを知ります。その頃、過去の自分、ハン・ジヒョクから送られたメッセージに添付された映像を確認すると、1年前に起きた事件の犯人が同僚のキム・ドンウクだと知ります。

1週間後、すべての秘密が記録された最後のメッセージが送られることになり、それまで国家情報院の裏切り者の正体を明かす必要があるジヒョク、、、まずキム・ドンウクの妻を訪ね、話しを聞きます。中国に派遣される前悩んでいた様子の夫の姿を伝え妻、その時、ト・ジンスクから頼まれた任務を断ったことがジヒョクの脳裏をよぎります。しかし、詳細な記憶を思い出すことができない。

国内パートに異動が決まったユ・ジェイに、ジヒョクはサンム会が「プラネット」を使って選挙に関与したことを伝えると、サンム会への更なる捜査が必要だと伝えますが、ユ・ジェイは亡命を希望していたリ・ドンチョルの殺害を命令したのがト・ジンスクだと語り、これ以上はジヒョクに協力する意思がないことを伝えます。イ・インファン(イ・ギョンヨン)に利用されているだけと語るジヒョクの言葉を無視するユ・ジェイ。

二人の会話を盗聴していたイ・インファンは、ユ・ジェイがジヒョクではなく、自分に信じることを確認すると、これまで秘密にしていた組織の秘密計画、、、「アルゴス」を紹介します。アルゴスは開発されたプラネットと連動するシステムで、選挙の結果を操作し権力を維持しようとする国家情報院内の勢力。

プラネットが利用されていることに気づいているジヒョクは、チョン・ヨンテにイ・インファンの悪事を明かすための協力を求め。アルゴスを利用しペク・モサ(ユ・オソン)のあとを追跡させるイ・インファン。ユ・ジェイは、ド・ジンスクを監視すると、彼女がペク・モサとコンタクトを取り交わしている会話を盗聴します。ペク・モサの殺害が命令されたことを知ったユ・ジェイは、ジヒョクにメッセージを送ります。

急いで現れたジヒョクはペク・モサの暗殺を阻止しますが、仕掛けられていた爆弾が爆発し、自分を助けたのがジヒョクだと知ったペク・モサは意味深げな言葉を残すと、その場から逃走。ペク・モサの射殺を命令したのがト・ジンスクではないことを確認するジヒョクは、国家情報院を裏切った人物がイ・インファンだと気づきます。

一方、父の可能性があるペク・モサの命を助けるため、ジヒョクに協力しないふりをしていたユ・ジェイは、アルゴスに関する情報を抜き出そうとしますが、イ・インファンに見つかり命が奪われる危機を迎えます。ユ・ジェイに向けられた銃を確認するジヒョクは、イ・インファンから選択を迫られます。

その時、カン・ピルホ(キム・ジョンテ)から掛かってきた電話に応対するイ・インファン。国家情報院の上層部の局長たちが集められ、ジヒョクが送った最後のメッセージを確認します。

「すべてを明かそう。1年前、同僚を全員殺害したのは、ハン・ジヒョク、、、お前だ」と語る過去のハン・ジヒョク。

第9話感想

逆転に更なる逆転、、、クライマックスに向けてついに動き出したストーリー!

突如、一緒に捜査を進めることができないと、イ・インファンが率いる国内パートに移ったユ・ジェイ、、、しかし、これは、ペク・モサを助けるためイ・インファンを騙し、サンム会に関して調べるため演技でした。もしもペク・モサが本当に父だとすれば、必ず父を助けたいと願うユ・ジェイの気持ちが伝わり、ペク・モサの正体が明かされる時が近づいているようですね。

1年間の真相に関してすべてを明かすと送られて記憶を失う前のジヒョクの動画、、、驚きのエンディングでした。これまでは中国での任務のために送られたキム・ドンウクが裏切り者の暗殺者という流れが、実は同僚を殺害したのが、ハン・ジヒョク本人だったと告白する内容。すべてが明かされたわけではないですが、一体に1年前、ジヒョクは誰からどのような命令を受けていたのでしょう。

記憶を消す薬を飲んで韓国に密入国した特別な理由があったのか、次の話からは1年前の真実が明かされることになるようです。誰よりも驚いたのは、その事実を知ったハン・ジヒョク本人だと思いました。映画に登場するような本格派アクションに加え、ストーリーの展開や出演する女優・俳優の演技力も高いため、最終話まで楽しめる展開が続くと期待します。

第10話視聴率7.6%

daisySSさん

第10話あらすじ

1年前、同僚を殺された事件の真相を語るハン・ジヒョク(ナムグン・ミン)の動画、、、その瞬間消したすべての記憶を思い出したジヒョク。

中国での任務のため派遣されたキム・ドンウク、オ・キョンソクとハン・ジヒョク。外部に情報を漏らしている裏切り者がいると知ったジヒョクは、疑いを持ち続けます。ホテルの部屋で、遺体で発見されたリ・ドンチョルの側には手に血を付けたキム・ドンウクの姿があり、ジヒョクはキム・ドンウクを疑いますが、公安が出動したことで、ホテルの部屋から脱出を図り、それぞれアジトに戻ることに。。。

ジヒョクが戻ると、キム・ドンウクとオ・ギョンソクがお互いに銃を向け、オ・ギョンソクが裏切ったと語るキム・ドンウクの言葉の後、オ・キョンソクが引き金を引きますが、キム・ドンウクの方が早く、オ・キョンソクは死亡。キム・ドンウクを疑うジヒョクに状況を説明しようとするキム・ドンウク。

しかし、豹変したようにジヒョクに銃を向けます。発砲音が鳴り響き、キム・ドンウクはジヒョクにより射殺され、うしろを確認したジヒョクは向けられた銃が自分ではなく、忍び込んだチャン・チョヌを狙ったものだと気づく。

自分が持った疑い気持ちが結局、悲劇的な結果を生み出したことから、ジヒョクは放浪生活を続けると、国家情報院内に存在する裏切り者を探るため様々な仮説を立てるものの確信が持てず、引きこもることになります。そんな中、幼い頃の一部の記憶を失っていたジヒョクは、父が死亡した夜の出来事を思い浮かべます。

幼い頃自宅に侵入した強盗犯により、命を落とした父の事件は、幼かったジヒョクが父を助けるために犯人に銃を向けますが、父に命中して亡くなってしまった。忘れていた悪夢のような記憶までよみがえったジヒョクは、復讐をするためにすべての記憶を消して韓国に戻ってきた。1年前の事件の犯人がジヒョクだと明かされるとイ・インファン(イ・ギョンヨン)によって逮捕されてしまいます。

ジヒョクの釈放を求めてイ・インファンと取り引きしたカン・ピルホ(キム・ジョンテ)のおかげで、ジヒョクは釈放されることになる。ト・ジンスクを阻止するため、イ・インファンと手を結んだことを話すと、サンム会がソ・スヨンを殺したと語るカン・ピルホ。

カン・ピルホは、幼い頃のジヒョクの父が死亡した事件に関するファイルを渡すと、イ・インファンを逮捕するまであきらめず、たたかって欲しいと協力を求めます。ジヒョクが撃った銃で父が死亡したのではなく、強盗犯には同僚によってジヒョクの父が殺害されたと、、、人間の記憶の能力は必ずしもすべてを記憶するわけではないと、説得。

その後、ト・ジンスクに会うと、1年前、リ・ドンチョルの亡命計画が上手くいかなかった場合、彼を殺すようキム・ドンウクに命令していたことを聞かされたジヒョクは、恐らくサンム会に協力していたオ・キョンソクが、リ・ドンチョルを殺したと語り、イ・インファンの悪事を暴くため、ジヒョクの記憶が戻ることを待っていたと知らされ、カン・ピルホもト・ジンスクもイ・インファンを逮捕するために動いていたことに気づきます。

しかし、イ・インファンの犯罪を明かす証拠がない状況、カン・ピルホ、ユ・ジェイ(キム・ジウン)と協力すると、プラネットの会長シン・スヨンが選挙に関与するためプラグラムを利用した証拠を提出、チョン・ヨンテの協力もあり、イ・インファンを逮捕することに成功します。

逮捕されたイ・インファンと面談するジヒョクは、意外な事実を知ります。ホテルで死亡したリ・ドンチョルを殺害したのが、ぺク・モサ(ユ・オソン)だと話すイ・インファン。リ・ドンチョルの要求で、ブラックエージェントの二人を渡したこと、その中の一人がペク・モサだったことを話すと、リ・ドンチョルが国家情報院のエージェントによって殺害されることで、国際的な緊張と摩擦を計画したはずだと知らされるジヒョク。

イ・インファンと話しを終えたジヒョク、、、エレベーターの前ですれ違ったキムチーム長が海外逃亡を図ろうとしたとジェイから報告を受けると、イ・インファンの命が危ないと急いで彼が監禁されている部屋に向かいます。

しかし、イ・インファンは既に死亡。。。

第10話感想

復讐のために自ら記憶を消したジヒョク!

1年前の事件の真相が明かされました。ジヒョクの視点、ト・ジンスクの視点、、イ・インファンの視点で語られた事件に関する内容は少しずれがありました。イ・インファンとの会話で、ペク・モサが初めからジヒョクの性格を把握して立てた計画は、ジヒョクが仲間を疑うこと、、、そしてリ・ドンチョルを殺すことで、キム・ドンウクを中国の公安に逮捕される計画だった。

以上が今話で明かされた事件の真相ですが、これがすべてではないようです。人間の記憶が事を断片的に記憶するという部分を上手に描いたのが第10話でした。内部の裏切り者が存在するとの情報を耳にして以来、ジヒョクと仲間たちの間には見えない緊張が走り、彼らが中国に入国したことをペク・モサは知っていたことから、新たな展開又は予想外の展開を第11話では迎えることになりそうです。

パズルが一つずつ合わさっていくようで、今話もハラハラしながら視聴しました。ジヒョクの幼い頃の出来事が彼にトラウマとして残り、記憶が断片的に失われたようですが、ジヒョクの父を殺した本当の犯人の存在まで明かされることになるのかね。

パズルを一緒に合わせていく感覚があり、単純なアクションスパイドラマではなかったというところが、魅力です。

黒い太陽  11話・12話(最終回) あらすじと感想

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