ルカ ザ・ビギニング (LUCA：The Beginning) 루카 : 더 비기닝 LUCA
2021年放送 tvN 全12話
第11話視聴率5.491％
| daisySSさん |
第11話あらすじ
神の子と、、、ジオ（キム・レウォン）への崇拝を見せる信者たち。。。娘を連れて逃亡を図ったハヌレ・クルム（イ・ダヒ）は、建物の外に出ることに成功します。現れたジオの姿を確認したクルムは緊張する様子を見せ、初めて娘を抱くと感激します。一緒に逃げようと話すクルムに世間は危険だらけで、祈祷院の中にいる方が安全だと説得すると、娘を連れて祈祷院へと戻ります。
ファン・ジョンア（ジンギョン）と手を結ぶことにしたジオは、クルムと娘を守るために自分と同じ能力を持つクローンを作る計画。「本物のモンスターになるつもりなの？」と問うクルムの言葉に、否定しないジオ。ジオはリュ・ジュングォン（アン・ネサン）が研究を続けられるよう、細胞を提供するため自ら実験台にあがり、辛い実験を耐えます。世間から自分を守り、家族を守るためのジオの固い意志。
しかし、クルムとジオを動揺させる出来事が起きます。娘を抱いていたクルムは、電気を放つ娘に驚き、、、娘を落としてしまう。自己防衛をするかのように光の膜が娘を守り、娘の鳴き声を聞いて実験の途中に駆け付けたジオは、幼い頃自分が体験したのと同じ過程を繰り返している娘の状態を確認すると強いショックを受けます。
ジオの娘も彼と同じように電力をすべて放したあとに記憶を失うことから、母であるクルムの存在を忘れる。その結果、自分を防御するために能力を使ってクルムを攻撃、、、電磁波のせいか鼻と耳から血を流すクルム。クルムの娘の状態を確認したリュ・ジュングォン（アン・ネサン）は、ジオに進めていた実験を娘に行うよう説得。クルムの了解を得ることが難しいと考えたジオは、力を使って彼女を気絶させると娘を抱いて実験室に向かいます。
強い電流を流すことで、弱い細胞を全滅させ強い細胞（遺伝子）だけを残す計画。強い電流を流す実験を続けてきたことで、記憶を失うことがなくすべてを記憶するジオ。危険で辛い実験だと知りながらも、娘のために他の方法がなく。。。しかし、目を覚ましたクルムが娘の実験を反対し、実験室から娘を連れ出します。
クルムが娘を連れて祈祷院を脱出しようとした時、部下を連れたイ・ソンが現れます。危機を感じたクルムを助けるために現れた刑事のチェ・ジンファン（キム・サンホ）チーム長のおかげで、祈祷院から逃げることができたクルム。彼女をかばう過程で傷を負ったチェ・ジンファンは、クルムの両親を殺害した真犯人がキム・チョルス（パク・ヒョクォン）だと伝えると息を引き取ります。
逃げるクルムを追ったジオが彼女を発見します。しかし、クルムはジオに別れを告げ、、、その場から去る。
第11話感想
クルムの別れに「行かないで・・・！」と叫ぶジオ。純粋だったジオが変わってしまい、恐怖を感じたクルム。ファン・ジョンアとリュ・ジュングォンに協力することは、自分と娘を守るためだと、合理化するジオを理解することができないクルムは、ジオがしようとすることが人間改造だと指摘。
エンディングシーンでクルムを呼びとめていたジオの表情が怒りの表情へと変わりました。第8話でみせた二人のラブリーなロマンスは、現実的な問題を乗り越えることができないのでしょうか。キム・レウォンの演技がすごく上手でした。特にイ・ソンと戦うアクションシーンは迫力がありました。
リュ・ジュングォン、ファン・ジョンアとジオを殺害するよう命じたキム・チョルス。キム・チョルスから受け取った体を強くさせる薬物を投与したことで、ジオに負けないほどの強い体を手に入れたイ・ソンでしたが、ジオにはかなわなかったです。ジオの持つ力の方が強かったですが、イ・ソンはまるでゾンビのように命を落とす危機を毎回乗り越え、、、今話でもひどく傷ついた体でジオのあとを追います。
人間を人間として完成さえる最も大事な要素は「愛」だと語り、今のジオからは愛が感じられないと語るクルムの言葉に傷ついたジオ。ジオがこれまで経験してきたことを考えると、彼が取った行動を理解することができますが、行き過ぎた選択だったようで、クルムの気持ちも理解できる。。。
幸せなエンディング又は悲しいエンディングのどちらでもない、エンディングが最終話で描かれることになりそうです。ストーリー的にはそれほど進展がない内容だったと思います。今話で伝えたかったのは、ジオは自分が持つ力が人間を動かくことができると気づき、間違った選択をする？？クルムとの関係はこのまま終わってしまわないことを願いたいです。
最終話はどのようなエンディングを迎えることになるのでしょうか。このドラマもシーズン2が放送されることになるのかも気になりました。
第12話視聴率5.974％
| daisySSさん |
第12話(最終回)あらすじ
ハヌレ・クルム（イ・ダヒ）から別れを告げられ絶望するジオ（キム・レウォン）を追って現れたイ・ソン（キム・ソンオ）。ジオを刺激するイ・ソンが願うのは死ぬこと、、、ジオはイ・ソンの命を奪い、、、祈祷院に戻るとチョン室長に姿を消したクルムを探し出すよう求めます。
キム・チョルス（パク・ヒョクォン）の命令でイ・ソンに命を狙われたファン・ジョンア（ジンギョン）は、ジオが自分ではなく姿を消したクルムに執着する姿を見せると、「彼女を殺人犯として刑務所に送り、あなたの娘は海外の研究所に売り飛ばす！」と怒りのあまり本心をあらわしてしまいます。彼女の言葉に、ジオはファン・ジョンア（ジンギョン）を殺害。
ファン・ジョンアの死を知ったチョン室長は、ジョンアにかわってプロジェクトを進める新たな人物を捜し始まる。母であるファン・ジョンアを殺害した後、罪悪感を持つジオ。実験をすることにしか頭にないリュ・ジュングォン（アン・ネサン）は、罪悪感をもつ必要はないとジオに声を掛けると、ジオのクローンを作りだすため、代理母ではなく人工的に作られた子宮を使って本格的な実験を始めます。誕生するクローンたちの父となるのがジオだと、伝えるリュ・ジュングォンの言葉にうなずくジオ。
娘を連れて逃げたクルムは先輩刑事のキム・ユチョルとコンタクトを取ると、両親を殺害した真犯人はキム・チョルスだったことを伝えます。キム・チョルスの犯した犯罪を明かすためにクルムに協力するキム・ユチョル。クルムは身を隠したキム・チョルスを見つけるための捜査を始め、彼の居場所を見つけ出します。
キム・チョルスとの会話を録音し、必ず彼を逮捕すると車で移動し始めたクルムは途中、刑事キム・ユチョルにキム・チョルスを引き渡す過程で、チョン室長の部下が現れ攻撃を始めます。キム・チョルスは逃亡し、クルムを守る過程で命を落としたキム・ユチョル。娘を連れて逃げるクルムはチョン室長が送った部下をキム・チョルスの部下たちだと誤解、、、このまま娘と一緒にいると彼女を危険にさらすことになると、娘の力を信じてビルから落とします。
クルムを発見したとの連絡を受けたジオが現れ、娘がどこにいるのかを尋ねます。遠い場所にいると答えるクルム、、、クローンを生み出す計画を諦め、以前のジオに戻って欲しいと語るクルムに、ジオは返事することなく。。。
キム・チョルスはジオの命を狙う目的で、反対の建物から銃を向けます。ジオが狙われていることに気づいたクルムが彼をかばい、銃に撃たれ、、、死亡。キム・チョルスを見つけたジオは、怒りをぶつけるようにキム・チョルスを殺害します。
時間は過ぎ、ジオのクローンたちは人工子宮で育てられ、「今日、ホロシーンが終わった」と語るジオ。その直後、クローンたちが目を覚まします。
第12話(最終回)感想
ヒロインのクルムは死亡、、、人間への怒りを抱くジオは完全にブラック化！
予想外のエンディングでした。最終話ですが、終わりのないエンディングを迎えました。クルムとジオの娘は養女として新しい家庭で育つことになるようです。キム・チョルスとファン・ジョンアはジオに殺害され、イ・ソンも命を落としました。クルムに協力していた刑事キム・ヨンチョルも死亡。
プロジェクトの中心にいた二人が死亡しても、代わりになる別の人物はいくらでも現れる現実。キム・チョルス室長にかわって、プロジェクトに参加したチョン室長、リュ・ジュングォンとジオが中心になり、新たなストーリーが描かれることになるようです。シーズン2が放送されることを前提に描かれエンディングだったのでしょうか。シーズン2が始まるとなると、成長したクルムの娘が母の復讐のために、悪と戦う展開になるのでしょうか。
エンディングでジオが発したセリフ、「今日、ホロシーンが終わった」が指す意味は、現世の人類への挑戦となるようで、ホロシーンとは「Holocene/完新世」現世の人類から次のステップへと進む、新たな人類の生まれを意味するようで、シーズン2が放送されても面白い内容になる気がします。最後のエンディングに登場したジオのイメージがこれまで見た姿と全く違い、人間への憎しみが彼を変えてしまったようで、クルムの最後の言葉は伝わらなかったようです。
クローン人間が新たな人類となる？？目を覚ましたクローンがたくさんいることを、確認できるのはエンディングのシーンに登場した青い光の数で分かりました。人間改造の実験を始めたリュ・ジュングォン（アン・ネサン）が目指すのは、より強い人類を作り出すことですが、果たして目を覚ましたクローンたちは、ジオに復讐する存在として残るのでしょうか。
明確なエンディングが提示されない終わり方でしたが、個人的には最終話まで楽しめた作品でした！
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