不可殺-永遠を生きる者-불가살 Bulgasal: Immortal Souls プルガサリ 2021年放送 tvN土日 全16話
第11話視聴率3.679%
hg@さらんさん |
第11話あらすじ
ドユンが刺された瞬間、強烈な痛みがシホを襲う。自らの痛みとは違う何か。その頃、ドユンは救急車で運ばれ、ファルたちはまんじりとしない時間を過ごす。ドユンのけがは急所をはずれており、命に別条がないとわかるが、なかなか目覚めない。ファルは心配でたまらず、ドユンのそばをひと時も離れない。そんなファルを元気づけようとするサンウン。
ホヨルはサンウンを食事に連れ出して、気になっていたことを訊ねる。ファル自らの口でドユンの父だと言ったこと。サンウンはファルが元は人間で、その時に亡くした息子の生まれ変わりがドユンであると知る。そして、自分のせいでプルガサルになったことを説明する。
ようやくドユンが目覚め、ぎこちないながらもドユンの生還を喜ぶファル。ドユンをこんな目に遭わせたのはやはりウルテであり、600年前ドユンとその母をウルテが殺したという事実を知ったからだと知る。数日後、帰宅すると喜びよりも驚きで騒々しくなる家人たち。一方、ウルテはすでに状況を把握し、おそらくファルが事実を知ったであろうことを推測する。
家に戻ったファルはドユンに優しくなり、何でも聞いてくれるという。ドユンの思い付きに全てうなづいてくれるファルに驚きながらも、「本当はウルテを殺してほしい。それだけでいい。」と話す。死んだ兄のことを思うと夜も眠れず、涙をこぼすドユンを優しく抱きしめるシホ。
ファルはサンウンの前世の絵を焼き捨てながら、サンウンを長い年月恨んできたことを謝罪。ウルテは自分に任せて、手を引くよう話すが、サンウンは死んでも構わないから協力すると言い張る。ファルがドユンを守りたいように、シホを守りたいから。
家人らとホヨルを連れ、家を移り住んだファル。目を見張る大豪邸に驚きを隠せない一同。シホがドユンの車いすを押しながら庭で仲良く戯れる光景に微笑みを浮かべるファル。サンウンはなぜかその表情に目を奪われる。その夜、庭で豪華に焼肉パーティー。ドユンがお酒を教えてほしいとホヨルに頼むのを聞いて、ファルは子供にお酒なんてと目くじらを立てたり、ドユンに肉を巻いてやったりする姿に全員が目がテン。ドユンは眠る前、ファルに頼んだことを撤回して、ファルにも復讐はやめて一緒に暮らしたいとつぶやく。
ファルは自分が留守の間、ホヨルに家人らを守ってほしいと頼む。ホヨルがシホやドユンに何かと世話してくれることを有難いと思う。2人が何かと気がかりだからというホヨルは口は悪いが、心は温かだ。ファルは600年前のグクを思い浮かべながら、決して危険なことはしないと素直に誓う。ファルを信じていると言ってくれるホヨル。一方、シホはこんな状況でも家人らと過ごしている時を楽しく思うが、ファルだけにはなぜか警戒心を解けない様子を見せる。そんなシホにやたらファルを押すサンウンに「好きになるな」と。
深夜、外にいたファルの元にやって来るサンウン。緊張した面持ちのサンウンと暗い表情を浮かべるファル。互いに軽口を叩き合ううちにうっすら笑顔を浮かべるファルにサンウンはドキッとする。ファルは準備の為にサンウンを物置に連れて行く。ふと思いついてドユンに話せなかったことを自分を練習台にしてと言わせる。ファルがドユンを「本当は愛してる。」と言うと、なぜか固まってしまうサンウン。ファルはサンウンを物置に閉じ込め、一人ウルテに会いに行く。
ファルはサンウンを閉じ込めるはずだった井戸にウルテを呼び出す。ウルテはファルの意図を分かった上でやって来て、どうしてファルの家族を殺したのかを説明したがる。が、聞く耳を持たないファルと結局は戦うことに。電源を全て落とし、闇に強いウルテが先制攻撃でファルの心臓をナイフで一突きする。身動きさえできなくなるファル。
ファルは何か言おうと口を動かすが、それは弱くてウルテに聞き取れない。すぐそばに近寄って来たウルテの黒い穴を突然攻撃したファル。ウルテは絶叫してみるみる姿かたちが変貌していく。黒い穴が弱点と知っていたファルが仕掛けたのだ。苦しみながら井戸を出ていくウルテを追うファル。
翌朝、シホに発見され、ファルの元に無防備に行こうとしているサンウン。シホはウルテ対策の為にサンウンの過去を見ることに。過去を見始めるとまもなくサンヨンと母が殺される場面を見て涙を流しながらも、その先を遡りファヨン時代へ。ファヨンはそばにいるゴブンに言うでもなく、独り言のように話し始める。「プルガサル同士を殺し合うように仕向ければいい…。」と。
配線になった鉄橋の上で戦う2人。ウルテは苦しみ、抵抗しながら口走る。ーーーあの女があえて記憶を無くして、俺たちを戦わせている。プルガサルは死なないのではない。対で生まれたために二人同時に死なない限り、死ぬことはない。しかし、俺たち二人が同時に心臓を刺せば、二人同時に死んでしまう。1000年前にファルが望んだからこそ、600年前に自分がファルの妻子を殺し、あの女を連れて行った。ファルをプルガサルにするために。ーーーファルは一瞬ピクリと反応するが、「死んでも構わない。」となおもウルテと自身の心臓を突き刺そうと迫る。ウルテは最後の力を振り絞り、ファルと共に峡谷に転落する。
ファルもウルテも同時に殺さなければと思っていた事実に、シホはファルをもう信じるなと止めるが、サンウンはその手を振り切って井戸に向かう。戦いの痕跡が残る鉄橋の上で絶望して、しゃがみ込む。そこに転落したはずのファルがゆっくりとサンウンの元に向かって歩いて来て…。
第11話感想
う~ん。思っていたより複雑で予想困難な展開に困惑しています。ウルテの言葉も嘘には聞こえないので。サンウンと双子で生まれたサンヨンは記憶を持っていて、サンウンが持っていないのはわざとそうしたのだということになります。サンヨンはもしや先に死ぬ運命だったということかな。
黒い穴を攻撃去れたウルテの変貌ぶりたるや、恐ろしい限り。全ての生気を失って顔も体もしわしわになってしまいました。人を襲って血を吸うプルガサルなのに、本当にウルテは正直で人がいいと思いますね。ファルよりもはるかに強いのに、ちょっと間が抜けている感じ。
シホやドユンが現れて、家族みたいに過ごしているうちに忘れていた人間的な感情が戻って来たようなファル。そして、ずっと命を狙われていたのに、いつの間にか心を寄せている様子のサンウン。これはファヨンの想定内なのでしょうか。
第12話視聴率4.460%
hg@さらんさん |
第12話あらすじ
ファルは胸から血を流しながらサンウンの前に現れる。「あなたが死んでしまうのはいや」思わず口走ったサンウン。見失ったウルテを一緒に探すが、ファルの傷も深く、一旦元の家に戻る。シホはサンウンと連絡し2人が無事だと皆に話すうち「ウルテを殺すには2人のプルガサルが一緒に死ななくてはならない」と教えてしまい、一同は混乱に包まれる。
ウルテの脅威を避けるために同室で休もうとするファルに、サンウンは若干の抵抗を見せる。眠れないサンウンに見よう見まねでラーメンを煮てやり、食べるサンウンをじっと見つめる。サンウンが放った言葉が気になり「俺を好きか?」単刀直入な言葉にむせるサンウン。「なぜ」「どうして」過去にも先にも初めて人から受けた「好意」に戸惑うしかないから。サンウンを守ったというのもまずはウルテに対処する必要があったから、いいことではない。むしろ、サンウンの方がいい人だろう。
ファルがウルテと死ぬつもりだと見透かしているサンウン。好きになった理由はよくわからないが、ファルに死んでほしくない。ファルと自分を元に戻そうとファルの前に包丁を差し出す。互いにシホやドユンのことを理由に生きる言い合いになる。ファルは包丁を取ると静かにキッチンに戻して寝ようと背を向ける。
ウルテの言葉を信じるわけではないが、1000年前のこと、特にファルがプルガサルになるのを望んだという話はサンウンには伝えられない。しかし、自分がプルガサル(サンウン)に呪いを受けた理由や本当は自分がどんな人間だったか知らねばならないと口に出す。
息も絶え絶えで動けないウルテの頭に浮かぶ記憶。ファルによく似た武士にすがる自身の姿。あなたのようになりたい。血だらけで木に寄り掛かかった武士は何かを話そうと口を動かし、聞き取ろうと近づいたウルテに鋭い爪を立てて心臓をえぐる。ウルテが断末魔の悲鳴を上げるなか、それは武士の手の平に吸い込まれるように消える。まるでファルがプルガサルになった時のように…。
ファルとサンウンが別荘に戻ってきて、挨拶もそこそこにヘソクはファルにウルテと一緒に死ぬとはどういうことかと恐ろしい剣幕。ファルが思っていた以上にヘソクはファルを頼りに生きて来て、時に父として、時に兄として、そして息子として思ってきたのだ。激したヘソクはサンウンをプルガサルに戻せ、死ぬなと涙で訴える。
シホはサンウンと手を握り合い、1000年前の記憶を遡るためにまずはファヨンの時代へ。そこに現れた幼いヘソクはシホに向かって「誰?」と叫び「過去を見てはいけない!」と叫ぶ。その瞬間、シホは弾かれてサンウンの手を放してしまう。すぐにもう一度チャレンジするが、ヘソクは再び「みんな死んでしまう!」と言って、シホを退ける。シホの手には記憶の中でヘソクがつけた傷が残っていた。
シホからの情報を諦めたサンウンとファルは再びソウルに向かうことになり、シホはサンウンにファルを信じるなと繰り返し伝える。2人を見送って部屋に戻ったシホは再び「再会しはいけなかった。みんな死ぬ!」と予言を発するヘソクを見ることになる。
やはりウルテの記憶を引き出さねば。ファルはウルテの屋敷に忍び込み、サンウンと背を向けた男性の描かれた巨大な絵の裏側に近代のサンウンとファルの写真と記録が散りばめられた系図を発見する。捕えた警備員の口からウルテが戻っていないと知ると、電話をかけても取れない状況だと推察する。あの山にいる。捜索のためにサンウンと2人山に向かう。
サンウンに護身用のナイフを渡し、ウルテの捜索に向かうファル。電話の呼び出し音でその所在をみつける。過去を問いただすファルに死にそうにもだえながらも、ウルテは「サンウンを殺せば教える」と。サンウンの肩を持つファルに絶望感をみなぎらせるウルテ。次に会ったら、お前の家族全部殺してやる。
車で待機中のサンウンはパトカーが近づいてくるのに気づく。こんな山奥に…?! 窓を開けさせた警察官はサンウンにいきなりナイフを突き立てる。ウルテからサンウンの危機を知らされたファルは、追いすがるウルテを尻目に走り出す。車には誰もおらず、血のりがべったりと両手に付く。よく見れば地面に残る血の跡をたどると負傷してうずくまるサンウンの姿をみつける。
サンウンの傷は浅かったが、襲われて記憶が飛んでしまったという。その手にはナイフが握られ、血にまみれている。どうやら相手を刺してしまったようだ。一方、ウルテの元に駆けつけた部下は豹変したサンウンに自らもやられたと報告。ウルテは彼の血を見て舌なめずりをするように、そして、恐る恐る自分に近づいた部下を…。果たして、ウルテは若い姿を取り戻し、ファルの言葉を繰り返し噛みしめる。
ファルはサンウンの傷を縫合してやり、眠ったサンウンの血のりを拭きとってやる。目を覚まし渇きを訴えると水を手渡す。なんだか優しくなったファルに照れ臭いサンウン。着替えの後、髪のあたりについた血を一人で洗い流そうとしていたが、ファルが気づいて髪をよけながらふき取ってくれる。胸が高鳴る瞬間。そうだ。もうウルテやファヨンの戯言に振り回されまい。互いに信じて頼れる人をみつけたのに…。
サンウンは鏡で自分の傷を見て不思議な感じを受ける。そう、これはまるでサンヨンの傷みたい。そっと手を触れた瞬間、雷に打たれたように痺れ、ふらついて浴室内のすべての物を散乱させる。頭の中に映像が流れる。ファルが自分の肩を刺した瞬間の。そして、村を襲った武士が唸り声をあげて女子供容赦なく殺すのを。息も絶え絶えで手に短刀を握り、武士に向けて振りかざす…。
駆けつけてサンウンを抱え起こしたファルのその顔と武士の顔が重なる。サンウンは思わず洗面台にあった鋏を手に取り、ファルの肩を突き刺す。夢と現実が一緒になる瞬間。突然のことに混乱するファルに「あなたの正体は誰なの?」と…。
第12話感想
サンウンとファルはだんだん気持ちが通じ合って、互いを労わるようになって来ました。このドラマにこんなラブラインが現れるなんて、ものすごく意外なんですが…。しかし、すぐにそんな気分はぶっ飛んでしまいましたね。
そういえば、ウルテもよぼよぼの姿でファルに訴えました。あの女に「っクッソみたいな片思い」をしていたと。そして、また全てを失ってしまうぞって。毎回、秘密が暴かれるので「思っていたことと違う」ことが起こってきます。
再び「みんな死ぬ」のがキーワードに浮かんで来ました。そんな中で家人たちはお気楽に元の家に戻ろうとしています。みんな死んだらどうするんでしょう~(-_-;)
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