マウス(韓国ドラマ) 19話・20話(最終回) あらすじと感想

マウス


マウス 마우스 2021年放送 tvN 全20話

第19話視聴率5.603%

neroさん

第19話あらすじ

ヨハンの息子を人質に獲られ、後がなくなったソン・ジウンは、ハン・ソジュンの面会に訪れます。孫の為にも、ドゥソクの娘をどこに埋めたのか教えて欲しいと頼むジウンでしたが、「俺の孫だと?」とハン・ソジュン。実は最初から、ハン・ソジュンはヨハンが自分の子でないことを知っていました。その上で、本当の息子であるバルムを救い、脳移植の末ソン・ヨハンを殺したのです。その事実を知ったジウンは、驚愕。

一方、チグクが襲われた現場を訪ねたコ・ムチ(イ・ヒジュン)は、ソン・ヨハンがハン・ソジュンの血液をつかってDNA鑑定を行っていたことを知ることに。同じくヨハンがジェヒに「唯一の家族だ」と言っていたのを聞き、自分こそがハン・ソジュンの息子だと気付いたチョン・バルム(イ・スンギ)は愕然とします。その後、自宅のソファーで疲れて横になるバルムの腕に、刃物のような傷痕があるのを発見したボンイ。バルムが犯人かもしれないと知ったボンイは、動揺を隠せません。

実はバルムを産んだ後、窓の外へ放り投げようとしたジウンを止めたのは、例の看護師でした。「もし怪物になると判断した時は、その手で殺して」そう言って、生まれたばかりのバルムを看護師へ預けたジウン。

子供が事故に巻き込まれたと知ったホンジュは、慌てて病院へ。そこで横になるドゥソクの妻を見たホンジュは、目に涙を浮かべ「…お母さん」と呟きます。

実は先日、ダニエルからハン・ソジュンの息子がヨハンではなく、バルムだったと聞いていたホンジュ!ジウンと会ったホンジュは「私は子供を殺人犯の息子として放っておくつもりはない。すべてを明らかにするつもりだ」と話します。その足でハン・ソジュンの面会へ向かうと、復讐を宣言するホンジュ。

行方をくらませた叔母の居場所を突き止めたバルムは、叔母の暮らす済州島へ。目の前に現れたバルムを見て、愕然とする叔母。OZの要員として働くことになり、一番最初の任務がバルムの叔母として偽装することだったと女性は言います。

イ刑事が辞表を提出すると、チーム長のホナムはバルムのアリバイを洗うよう指示。カン・ドクスが殺された時、バルムが甥っ子と一緒にいたと報告を受けると、ホナムはバルムの自宅周辺のCCTVを調べろと言います。バルムの自宅周辺にやってきたサンは、家の前に設置されたCCTVを発見。こっそり中へ侵入すると、そこには殺されたキム・ジュンソンのPCが。不審に思ったサンは、PCを署に持ち帰り鑑定を依頼しようとします。時間が掛かると言われたサンは、仕方なくそれを持って帰宅。その途中、駐車場で何者かに襲われたサンは、そのまま息を引き取ります。

現場に駆け付けたムチは、サンが何度も電話を掛けていたにもかかわらず、電話に出れなかった自分を悔やみます。サンの遺体の近くには、カン・ドクスらの遺品が。一方、ニュースでサンが殺害されたと知ったボンイは、バルムの仕業だと疑います。サンがバルムの自宅周辺を捜索していたと聞き、同じくバルムの犯行を疑うムチ。しかし、バルムは犯行時刻に済州島にいたことがわかり、ムチは頭を抱えます。そんななか、以前バルムが服用していた薬が神経安定剤ではなく、実は感情をコントロールできなくする薬だったことが判明!

病院を訪れたムチは、バルムに薬を処方したのが院長だと知ります。しかし、院長は全く知らないとシラを切り…。不審に思ったムチは、院長が電話を掛けようとした相手の電話番号を調べることに。携帯の発信先は、なんと青瓦台。

公務を終え帰宅した秘書室長は、不穏な空気を察しハッとします。すると部屋のなかには、バルムの姿が。

第19話感想

やはりOZの黒幕は、秘書室長だった…!

ヨハンが言っていた実験台というのは、サイコパスの遺伝子がどのように作用するかを監察することだったのでしょうか。子供の頃に出会った優しい少年、ヨハンのようになりたいと願ったバルム。何とか自分のなかの犯罪本能を抑制しようとしたバルムでしたが、ある日、大人になったバルムのもとへ1通のメールが届きます。そのなかには、自分の母親を殺したソン・スホの居場所が。

済州島に身を隠す叔母に会いに行ったバルムは、当時の資料を目にすることに。そこには、殺害本能を呼び覚ます為にトリガーとして、ソン・スホを利用することにしたとの報告書がありました。結局は、バルムも利用されていただけだった。。

何とも衝撃的な事実の数々に、バルムといいソン・ヨハンといい、本当に不憫でなりません。こうなると、秘書室長が頭を下げてまで、ハン・ソジュンにバルムの手術を頼んだ理由がわかってきましたね。何としてでもバルムを生かし、研究を続ける必要があったから。果たして、秘書室長の狙いとは一体…?第1話で、秘書室長が推していた法案と何か関係がありそうですね。サイコパスの遺伝子を持つ子供たちを、生まれてくる前に処分すると言う法案、、

そして、第19話ではBlock.BのP.O演じるサンが殺害されてしまいました。これまた衝撃の展開に。さて、次回はついに最終回!どんな結末を迎えるのか、気になります。

第20話視聴率6.246%

neroさん

第20話(最終回)あらすじ

部屋で待ち構えていたバルムを見て、一瞬驚くチェ・ヨンシンでしたが、すぐに冷静さを取り戻します。チェ・ヨンシンの目的は、以前否決されたサイコパス遺伝子を持つ胎児に対する堕胎法案を通過させることでした。その為、バルムにはサイコパスとして人を殺してもらう必要があったと話すチェ・ヨンシン。「殺人者として成長してくれてありがとう」そう言って、チェ・ヨンシンは礼を言います。

すべてはチェ・ヨンシンの策略だと知ったバルムは、持っていた拳銃を突き付けます。すると、サイコパスの遺伝子を完全にこの世から消し去る為には、自分の死すら惜しくないとチェ・ヨンシン。しばらくして、同じくOZの黒幕の正体を知ったムチが駆け付けると、そこには手足をロープで縛られた状態で監禁される、チェ・ヨンシンの姿が。

移植手術によって“感情”が生まれたバルムは、「もう誰も殺すことが出来ない」と話します。その後、雨のなか車を走らせるバルムの前に、ボンイが現れます。バルムに包丁を向けるボンイでしたが、自首をして罪を償いたいと涙を見せるバルムの姿を見て、ボンイは刃物を降ろします。続けてやってきたムチもまた、バルムを殺そうとしますが、そこへ駆け付けたのはホンジュ。結局、ムチは兄の無念を晴らすことは出来ず、バルムは自ら警察へ出頭します。

拘束されるバルムのもとへ、実の母であるソン・ジウンが。これまでずっと、バルムがサイコパスだと知りながらも見て見ぬふりをしてきたジウン。そんなジウンに、バルムは家族を殺したのは自分ではないと明かします。

一方、何の罪もないヨハンを殺したことを悔やむムチ。そんなムチに、ジウンはヨハンを殺したのはハン・ソジュンだと伝えます。脳移植によってバルムの身に変化が生じたと知ったムチは、刑務所にいるハン・ソジュンのもとへ。ジウンの言葉が真実だとわかり、愕然とするムチ。

バルムの供述により、次々と明らかになっていく事件の真実。しかし、肝心のチェ・ヨンシンは口を閉ざしたまま…。

そんななか、独自に捜査を行っていたホンジュが、最後の放送に挑みます。番組では、連続殺人事件の犯人として自首したバルムの背景に、すべてを隠蔽し、バルムに殺人をさせるよう誘導した人物がいたと明かされます。一方、令状なしに容疑者を拘束できる48時間が過ぎようとし、焦る刑事達。結局チェ・ヨンシンは釈放され、警察署を後にします。そこへ、放送を見た大勢の記者たちが集まります。番組に登場したバルムの叔母は、録音しておいたチェ・ヨンシンの声が録音されたファイルを提示。これによって、チェ・ヨンシンは再び警察に逮捕されるのでした。

大統領選挙でサンの父シン・ソンミンが当選すると、サイコパス遺伝子を持つ胎児の堕胎法案に関する、国民投票が行われることに。投票の結果、法案は可決されます。

死刑判決を下されたバルムは、ハン・ソジュンと同じ刑務所へ収容されることになります。そこには、友人で刑務官のドングの姿も。わざとドングを挑発したバルムは、ドングにハン・ソジュンの部屋に連れて行って欲しいと頼みます。その日、ハン・ソジュンに刃物を突き刺すバルム…。知らせを聞いたムチは、バルムの面会へと向かいます。以前ハン・ソジュンが言っていた「人を殺すには、目が空っぽでないといけない」という言葉を思い出したムチ。バルムの目を見たムチは、バルムもまた、後悔や悲しみで辛い想いをしていると知ることに。

ボンイとの面会を終えたバルムは、教会へ。そこで神に祈りを捧げるかつての自分の姿を見つけたバルムは、「…お前はもう怪物なんかじゃない」と呟きます。そのまま目を閉じ、深い眠りにつくバルム。

第20話(最終回)感想

結局ダニエルが言っていたように、脳移植の後遺症によってこの世を去ったバルム。。何とも切ないラストとなりました。

脳移植で命を救われたバルムでしたが、それと同時に、彼には“感情”が生まれます。それまで、人を殺しても何の罪の意識もなかったバルムに、突然生まれた感情。それがここまでバルムを苦しめることになるとは。何といっても、一番可哀想なのはソン・ヨハンですよね。殺人犯の息子というレッテルを貼られ、人々から後ろ指をさされて生きてきたヨハン。やはり私は、バルムとヨハンの母親たちの選択が間違っていたと思います。バルムは最初から、ハン・ソジュンの息子として生きるべきだった。そうすれば少なくとも、ソン・ヨハンと言う被害者は生まれなかったのではないでしょうか。

「怪物にはなりたくない…」その一心で、必死に犯罪本能を抑え込んでいたバルム。そんなバルムが殺人に及んだきっかけは、一通のメールでした。メールに書かれていたのは、かつて家族を殺した男の住所…。結局バルムは、チェ・ヨンシンによって作り上げられた操り人形だったのです。

前半の善良なバルムから一転、後半はバルムが実はサイコパスだったことが明らかとなり、大きな衝撃を与えました。後半の展開は若干難しく、ちょっとスピードダウンした感もありましたが、最後まで辛いエンディングとなりましたね。

それにしても、それぞれのキャラクターを見事に演じきった役者の皆さんが凄い!善悪を一人で演じたイ・スンギには、本当に驚かされました。これまでラブコメやアクションのイメージが強かったイ・スンギの、シリアスな演技が圧巻です。

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