ハッシュ～沈黙注意報～ 허쇠 Hush 2020年放送 JTBC 全16話
【韓国放送期間】 2020年12月11日～2021年2月6日
第11話視聴率2.208％
| neroさん |
第11話あらすじ
部長昇進を祝って、仲間たちと酒を飲んだヤン・ユンギョン(ユソン)。すっかり酔っぱらったユンギョンは帰り道、ジスとギョンウに向かって、自分は最後までジュニョクを信じると話す。翌朝、出社したユンギョンらの前に、Vニュースのアン代表と並んで歩くハン・ジュニョク(ファン・ジョンミン)の姿が。
15階へ上がったジュニョクは、先ほどロビーで顔を合わせたのは元同僚だと説明する。そんなジュニョクに、NO GAIN NO PAINの問題さえ解決すれば、出世コースを保障してやるとアン代表。これまでこの世界で生き残ってきた理由を、アン代表は「計算が確実だからだ」と話すのだった。
一方、ジュニョクの態度に疑問を抱くH.U.S.H.のメンバーたち。ユンギョンは今朝、ジュニョクと一緒にいたアン代表が何を企んでいるのか、徹底的に調査すると宣言する。
アン代表から指示を受けたジュニョクは、最近ネット上で話題になっている、とある事件について、記事を書くよう局長に依頼する。それは、働いて数日で突然辞めると言い出したアルバイトに向かって、フランチャイズ店の店主が包丁を手に「死にたいのか？」と脅したという事件だ。ネット上では、社長のパワハラを指摘する声とアルバイトの人格を疑う声が。局長に意見を聞かれ、ジュニョクはどちらか一方の立場につくのではなく、事実をありのままに並べ、双方から適当な距離を置くと告げる。
次の日、オム部長とユンギョンを呼び出したナ局長は、デジタル毎日韓国と社会部で共同取材を命じる。さらに、ギョンウとジスを指名すると、2人に記事の執筆を任せろと局長。
局長から今回の件を新人2人に任せたと聞き、ジュニョクは不安を抱く。そんなジュニョクとは裏腹に、2人の実力を高く評価する局長。すると局長は、自分のもとへ、ジュニョクの年俸契約書と共に父親の入院費の請求書などが一式送られてきたと話す。
ジスはギョンウと合流し、問題の店主とアルバイトそれぞれに会いに行く。予想と反し、アルバイト側の肩を持つギョンウを見て、驚くジス。てっきり金持ちのギョンウなら、店主側の肩を持つと考えていたのだ。ジスには韓国のトップ50以内に入る大企業の息子だと言っていたギョンウだが、実際は違った。コシウォンの一室に身を置き、離れて暮らす両親とも確執を抱えた、しがない青年だったのだ。
昼間の局長の話を振り返り、じっと考え込むジュニョク。局長がジスとギョンウを指名したことが、どうも引っ掛かる様子だった。そこへ、何やら不気味な笑みを浮かべたユン部長が現れる。「社内に内部告発者がいるようだ。死んだインターンが自殺じゃなく、他殺だと言っているらしい」ユン部長の言葉を聞いたジュニョクは、すぐにそれがジスだと気付く。
ジスを呼び出したジュニョクは、「目に見えるものだけがすべてとは限らない。今回だけは感情に流されず、必ず確認の取れた事実だけを書け」と告げる。何かを悟ったジスは、ギョンウにも同じくメールを送る。
2人が書いた記事を目にした局長は、ギョンウの記事だけを採用するという。どうやら局長の狙いは、若いアルバイトの目線に立った記事を期待していたようだ。
そんななか、ギョンウの書いた記事が大きく取り上げられ、フランチャイズ店の店主に対する非難は加速。嫌な予感を感じたジスは、店へ向かうも、店主の姿は見当たらなかった。店の壁には、店主を非難する大量のメモが。
ギョンウの電話も繋がらず、非常階段を駆け上がり15階へ向かうジスだったが、そのドアは固く閉ざされていた。力尽きてその場に座り込んでしまうジス。次の瞬間、ドアが開き、ジュニョクが現れる。
第11話感想
6年前、ジュニョクが15階のドアを叩いた時は、何度叩いても、そのドアが開くことはありませんでした。しかし、今回は汗だくになってドアを叩くジスに代わって、ジュニョクがドアを開けてあげます。ジュニョクが15階に行った理由は、きっと、このドアを開ける為だったのだと思います。これまで、限られた人間しか立ち入ることを許されなかった15階。その概念を打ち破る為、ジュニョクは自らを犠牲にして15階へ。
ジスに、感情に左右されず、真実だけを書けとアドバイスしたジュニョク。恐らくジュニョクは、新人2人に記事を担当させた局長の本心に気付いたのでしょう。
記事に感情を込めることで、それを目にする人々の心は共感や反発など、それぞれ力を持ち始めます。今回のケースでは、アルバイトの肩を持つ記事が世に出たことによって、店主に対する世間の反発が一気に高まってしまいました。これにより、かつてジスの父親がそうしたように、自らの命を終えようと考える店主。ジスは店の壁に貼られたポストイットを見て、自分の父親の記事に書きこまれたコメントの数々を思い出します。
たった1つに記事が、その人の人生を左右するほどの力を持つ。。インターネットの普及によって、様々な情報が便利に手に入る反面、こういった出来事は決して他人事ではないと感じました。
てっきり金持ちだと思っていたギョンウの本当の姿にも驚きでした。“出るな”と登録された番号は、他でもないギョンウの母親。コシウォンの机に座って、インスタントのカレーを頬張るギョンウの姿が、なんとも切なかったです。
第12話視聴率2.149％
| neroさん |
第12話あらすじ
ドアの向こうから現れたジュニョクに向かって、自分には無理だと涙を流すジス。以前ジュニョクは、何があっても拳をぐっと握り、自分を止めてくれとジスに言っていた。ジュニョクは目の前で弱音を吐くジスに、強い口調で喝を入れる。
毎日韓国の向かいのビルの屋上に立った店主は、そっと目をつむる。次の瞬間、電光掲示板にジスが書いた記事が映し出される。それは店主に対する批判ではなく、これまで店主が必死に生きてきた事実がつづられていた。記事を目にした店主は、涙を流してその場に踏みとどまる。同じくニュースを見て、現場に駆け付けるギョンウ。店主が自殺を思いとどまったことを確認したジュニョクは、黙ってその場を後にする。
実はジスは、ジュニョクが15階で何をしようとしているのかを知っていた。あの日ジュニョクは、ビリヤード場でジスにだけ真実を話していたのだ。スヨンが死んだ日のCCTVを回収したのが社長だと知ったジュニョクは、自ら15階に潜入し、内部告発者になるという。「ジス、お前の協力が必要だ。最後まで知らないフリをするんだ。辛くても俺を信じてくれ」とジュニョク―。
ジスのおかげで救われたと礼を言うギョンウ。そんなギョンウにジスは、自分の父親もまた、間違った記事のせいで命を落としたと話すのだった。
翌朝、電光掲示板に記事を載せたのがジュニョクだと知ったユンギョンは、ジュニョクを呼び出す。「何のつもり？」と、ジュニョクに例の書類が入った封筒を押し付けるユンギョン。するとジュニョクは、封筒を送ったのは秘書室ではなく、局長の仕業かもしれないなと呟く。続けて、アン代表が毎日韓国に呼ばれたのは、NO GAIN NO PAIN対策だと明かす。ここに来て真実を話す理由を聞くユンギョンに「知ったところで、何も出来ないだろう？」とジュニョクは言う。
社長らの前でNO GAIN NO PAINに関してブリーフィングを行ったジュニョクは、関連サイトをオフラインへ引きずり降ろすと話す。そこへ、新しく“Pain for Gain”を打ち上げるとジュニョク。“Pain for Gain”はアン代表が作った、代替サイトだった。会議を終えた社長は、ジュニョクを呼び出す。社長室へ向かったジュニョクは、先日のコ・スド議員との一件で姪の話題を出したことを謝罪。そんなジュニョクに、パク社長はたった一人の息子を失い、代わりに姪には何としても会社を継がせたいと話すのだった。
その頃、局長室に呼ばれたユンギョンは、局長の話から、ジュニョクが出世の為に記事を売って15階へ上がったのではないかと思い始めていた。会社を辞めようと決意するユンギョンに、自分もと続くギハ。しかし、口ではそう言っても、簡単に今の地位を捨てることが出来ないことは、誰よりもよく知っていた。
またしてもク記者から連絡を受けたジスは、待ち合わせ場所へと向かう。スヨンの件を内部告発した後、自分の会社に来いと話すク記者に向かって、ジスは「スヨンさんの件は、閲覧数を伸ばす為の記事じゃない。絶対に忘れてはいけない悲しい事実だ」と言う。
会社に戻ると言ってジスと別れた後、ギョンウが向かったのは局長室だった。実は局長のスパイは、他でもないギョンウだったのだ！これ以上は無理だと告げ、ギョンウは局長室を後にする。
ジュニョクを食事に誘ったアン代表は、パク社長の本当の目標は国会議員だと明かす。姪っ子に会社を継がせたいというのは表向きで、真の目的はそこにあった。そしてアン代表は、パク社長の選挙キャンプの総括プロデューサーなのだという。
第12話感想
なんだか難しい展開となってきました。。
ジュニョクの前では、家族の為だと話していたパク社長でしたが、実はその背後には壮大な野望が。パク社長の狙いは、自ら国会議員になることだと言います。その為、姪っ子の婚約者に、現役の国会議員の息子ギュテを選んだのでしょう。だとすれば、ジュニョクの前で亡くなった息子の話をしたのも、パフォーマンス？ただ、自分自身が選挙で当選する為の人脈作りだと考えれば、これまでの件がすべて辻褄が合いますね。
まず、パク社長にとって一番厄介だったのが、NO GAIN NO PAIN問題。クリーンなイメージを貫く為にも、雇用問題や社内差別で自殺者が出たなんて、何としても消したい事実だったのでしょう。
さらに議員らの汚職問題にも目をつむり、記事を使ってそれを隠蔽しようと考えます。このせいでどれだけの人々が傷ついたことか。。
また第12話では、ナ局長の本当のスパイが明らかに！それは他でもない、ユンギョンの部下ギョンウでした。確かにギョンウの記事が次々と問題に巻き込まれていったのも、これなら納得がいきます。局長の口車に上手く乗せられてしまったギョンウ。さらに金に困っていたギョンウに、局長は度々現金を渡していたようです。ギョンウの事情もなかなか…。ただ、もしユンギョンらがこの事実を知っても、簡単にギョンウを突き放すようなことはしないと思います。
ラストに登場したのは、H.U.S.H.の本当の意味。これは「Helpless Unfortunate Soo-Yeon’s Han-Kook」の略字だそうです。(なんかあんまりピンとこないな、、苦笑)
そろそろまた、ジュニョクとユンギョンらの絡みが見たいな～と思う12話でした。
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