美女と純情男 미녀와 순정남
第43話視聴率18.3
第43話あらすじ
ピルスンとジンダンは警察署に行き、コン家の人々が駆けつけてくる。「最初に手を出したのは」ジンダンだと知り、謝罪する。さらにキム家の人々も駆けつけてくる。
帰宅後、デスクはジンダンに、ピルスンについて「何か都合の悪いことを見つけて。養子の話を辞めさせるから」とそそのかす。
スヨンとソニョンは2人のケンカについて電話で話す。スヨンはエギョクに「アンタの息子を養子にするために、最初から企んでいたんでしょう」と言われ、怒る。
ピルスンはジヨンに電話で「コン代表と決着をつける必要がある。君に話さなければいけないことがあるが、このことは後で話す」と言う。
ジンダンは回想しながら「アイツは『ドラ』と呼んでいた。どういうことだ。そんなはずがない」と自分で打ち消す。「それにしてもジヨンさんは『お兄さん』と呼んでいた」と呟く。
ジヨンがジェドンとモデル契約の話を受けて待ち合わせ場所に行くと、現れたのはジンダンだった。「この話はお受けすることができません」と言ってジヨンは立ち上がる。ジンダンは追いかけ、「オレらの関係はまだ終わっていない。君のことを忘れるのに時間が必要だ」と言う。ジヨンは「コ監督と付き合っている。私にどういうことをしたのか、胸に手を当ててよく考えてください」と強く言って去る。「アレが本当にジヨンさんか。方言が全くなくなって、化粧も変えて」とジンダンは驚く。
エギョクはサングをカフェに呼び出し、「あの家を出て他のところに引っ越して。スヨンの30年間の隠し子を会長の養子にするって言うのよ」とピルスンについて話す。
サングはヒョンチョルに「金のために自分の息子を養子にやるなんて、プライドないのか」と言い、ヒョンチョルはサングの胸ぐらを掴んで怒る。
キム家の人々もそれを聞いて怒る。「『いとこ』だって聞いたけど、恋人同士じゃないか。もし結婚したらコン代表が息子になる」と噂話。
ジヨンの祖母はしまっておいたはずの金がないので、皆で探し回る。ジヨンは金の写真を撮っておいた。「黒いビニール袋に入れていた」と言うので、みなでゴミ箱を探しに行く。金を包んでいたピンクの布だけが見つかった。「それ欲しい」と以前に言っていたミジャを祖母は疑い、「返せ」と迫るが、ミジャはしらばくれる。
マリは「付き合い始めてちょうど30日目よ」とドジュンの頬にキスする。
マリは母にドジュンとの交際を話す。会長は車窓からマリとドジュンが手をつないでいるのを見る。帰宅後、スヨンと夫婦でその話をする。ドジュンについて「マリの将来の婿としては考えていない」と会長は言う。
夜な夜なミジャはギャンブルをしたらお金が儲かるような気がしてくる。
マリをカフェに呼び出すミジャは「お金がない。商売を開きたい」と言うと、スマホに「2億ウォンが送られてきた」と通知が来る。
秘書は会長に「マリの口座から2億ウォンが送金された」と報告する。会長は「誰に送金したか調べろ」と命じる。
ミジャはギャンブルに行ってテーブルに札束を積み、全部すってしまい、漢江の橋の上から飛び降りようとする。
ドジュンは会長に母について言われ、「マリとお金のために付き合ったのか。今すぐこの家から出て行け」と言われる。
出て行くドジュンにマリは「私のお金が目当てだったの」と言うと、ドジュンは「違う。でも母が君のお金を取ったことは事実だ。だからもう君のそばにいられない」と言う。
ドジュンはジヨンの家に行き、事情を話すと、皆は呆れる。ジヨンが「2億ウォンはどこにある。返してください」と言うと、「無くなった」とミジャは言う。警察が来て、「紛失の届け出のあった金はミジャが売ったと判明した」と告げる。
ドシクはミジャをアパートに連れて行き、隔離する。
ジヨンはドシクに「ギャラが入った」と2億ウォンの小切手を渡し、ドシクはそれを会長に返済に行く。
ドシクはドジュンとジヨンに、「お母さんはかわいそうだ。30代で3人の子供を1人で育てた。辛い生活で博打をやることを身に付けてしまった。家族メチャクチャになって酷いが、でも、母だから。これからは母はいないと考える。ドラが死んだときに、母も死んだんだ」と言う。
ドラマ『ソウルの女』がヒットして、撮影スタッフらは喜ぶ。コーヒートラックの差し入れが来て、ジンダンが現れる。「ジヨンさんと婚約したと言う噂は本当なの」とスタッフは誤解する。
ジヨンはジンダンに「これ以上こんなことするなら警察にストーカーで通報します」と言う。ジンダンは「どう考えてもキム・ジヨンじゃない。誰かに取り付かれているようだ」と呟く。
ピルスンはジヨンに婚約指輪を見せて、はめようとする。ジヨンは手を引っ込める。「このドラマが終わったら結婚しよう。そうすれば君を守れる」と言うピルスンに、ジヨンは「ドラの汚名を晴らしたい」と言う。
会長から料亭に誘われてジンダンが行ってみると、ピルスンとの相席だった。ピルスンは「ジヨンさんと結婚しようと考えている」と言う。
第43話感想
ジヨンへのピルスンの態度がハッキリしているので、見ていて気持ちが良いです。過去に背を向けてしまった、という辛い経験があるので、もう心を決めているのでしょう。
ジヨンは「ドラの汚名を晴らしたい」気持ちがあって、ピルスンのプロポーズにためらいましたが、ピルスンが「オレのことが好きなのか、嫌いなのか」と言って、ジヨンが「好き」と言った時、ジーンと感動して涙が出ました。心の奥底の本音で話すと、こんなにも解放感があるんだなぁと思いました。逆に本心を偽ったり、本音を無かったかのように抑圧すると、どんなに心身に悪いだろうかとも思いました。
ジヨンのお母さん、歯止めが効かなくなりました。「ギャンブル依存は根性論や感情論ではどうにもならない。脳内伝達物質の問題のメンタル疾患で、その対応が必要」とよく聞きますが、「それでも母じゃないか」と言うのがその対応をさせないように妨げているなと感じます。
第44話視聴率18.6
第44話あらすじ
コン会長と高級料亭でピルスンの結婚の話を聞いて、ジンダンは「ジヨンさんとオレの関係はまだ終わってない。兄貴、こんなヤツを養子にするんですか」と叫んで、部屋を出て行く。
ジンダンは街を歩いていたジヨンの手をつかんで、「ピルスンと結婚することを本当に合意したのか」と尋ねる。ジヨンは手を離そうと抵抗する。「お前、キム・ジヨンじゃないだろう。名誉棄損で訴えてやる」とジンダンは言い、ジヨンの指から指輪を取ろうとする。ジヨンは「警察に通報する」と言い、ジンダンは手を離す。
帰宅する会長にジンダンは「空で亡き会長が見てる。会ったら会長は平手打ちを食らわせるだろう。もしピルスンを養子にしたいなら、ジヨンとの結婚を破棄させて。そうでなければ養子を撤回してください」と言う。
ピルスンはキム家の人々に「今回のドラマが終わったら、ジヨンさんと結婚する」と宣言すると、グムジャは反対する。両親は顔を曇らせる。「ジヨンさんがドラだって言ったほうがいいのか」とミョンドンは心の中で呟く。
その夜、ピルスンとジヨンは電話で話し、「もうドラマの最終話だなんて信じられない」とジヨンが言うと、「結婚の話、揺れないで」とピルスンは言う。
ソニョンとグムジャに、ジヨンはカフェに呼び出され、「コン代表と婚約したと記事が出た直後で、ピルスンと結婚なんてとんでもない」とソニョンに責められる。
ソニョンとスヨンはピルスンをカフェに呼び出し、結婚の話に反対する。ピルスンは「コン代表とジヨンさんの婚約の記事はデマだった。ジヨンさんはデートハラスメントの被害者です」と2人を説得しようとする。しかしソニョンは「私は結婚式には行かない」と宣言する。スヨンも「私も行かない」と言うが、ピルスンの決心は固い。
ドラマの撮影中、ピルスンはジヨンに「呼び出されたこと、どうして教えてくれなかったんだ。1人で苦しんでないでこれからは教えて」と言う。
マリは遠くからドジュンを見て「私のこと、会いたいと思わないのかなぁ。会いたいのに」と呟く。
エギョクと会うサングは、「ピルスンの養子の話がキャンセルになれば、オレが引っ越す必要もないだろ。交際がバレたらその時さ、犯罪をしてるわけじゃないんだから」と言って、道を手を組んで歩く。ジンダンはサングにパンチを食らわす。エギョクはジンダンに平手打ちを食らわす。
ピルスンは父にメッセージを送って、呑みに行く。「驚かないで。実はジヨンさんはパク・ドラなんだ。自殺を図ったが奇跡的に助かった。孫を亡くしたお婆ちゃんが助けて養った。少し前に記憶を取り戻した。オレは彼女を守ってやることができなかった。だから今回は決して彼女の手を離すことができない」とピルスンは説明する。父は「もしパク・ドラだとわかったら、会長の立場が危うくなる。APPグループのイメージが悪くなる。他の誰にも漏らすな」と口止めする。
ピルスンは会長のオフィスに行って、「ジヨンがドラ」だと話す。ジヨンの母親が「ギャンブル依存でもある」し、会長はピルスンに「ジヨンとの結婚を留まるように」説得を試みるが、ピルスンの決意が固いことを知ると、「それでは養子の話はなかったことに」と言う。
ジヨンは、2人の兄弟に「記憶がもう戻っていた。コ・ピルスン監督と結婚する」と話す。
街でジヨンと2人の兄弟、ジヨンの祖母が仲良く歩いているのを見て、ジンダンは「なぜジヨンさんがペク代表の2人の息子と一緒にいるのか」と疑問を持つ。
ジンダンからミジャは「ピルスンとジヨンが結婚する」と聞く。
ミジャはジヨンの家に行き、「私に無断で結婚なんて」と責める。ジヨンは「私が自殺したのはあなたのせいよ。どうしてお兄さんを悪者にするの」とどなる。ミジャは驚き、「記憶が戻ったの」と言う。「借金取りに返すお金を稼ぐため、別荘で私を置き去りにしてコン代表に引き渡した。お金のためにヌードを強要させようとした」とさらにジヨンは叫ぶ。「それもみんなお兄さんのせいだっていうの。嘘。あなたがしたことよ」と泣く。ドジュンが怒って、言い合いになり、ジヨンの祖母が塩をまいて、ミジャは追い出される。
「自分のものは何も買えず、食べることもできず、養ってあげたのに。母親になんてこと」とミジャは、ドシクのアパートでひとり焼酎を呑んで嘆く。
ピルスンとジヨンの両家の家族の挨拶があると知ったエギョクは、息子に「数か月海外にいて楽しんできて。あの田舎カボチャ頭を忘れなさい」と言う。
ジヨンの家に再度現れたミジャは、「私はあなたの母なのよ。あなたを産んで育てたの。だから私を養うのがあなたの義務なのよ」と酔っ払って言う。ミジャはドシクにまた追い出される。
出口のところで、「皆にバラしてやる。キム・ジヨンはパク・ドラ」だと大声で叫ぶミジャを、ジンダンが隠れて聞いていた。ジンダンはミジャを追いかけ、尋ねるが、ミジャはしらばっくれてタクシーで去る。
家族の顔合わせの後、ピルスンとジヨンは新居の家具を見に行く。池のほとりで2人がハグしているところをジンダンは見る。「パク・ドラ、ジヨンさんを見るたびに心が苦しかった。君が死んだと思って泣き暮らした。オレのものにならないならピルスンにも渡さない。お前ら2人を苦しめてやる」と泣いて言う。
結婚式の当日‥‥。記者らがかけ込んできて、ウェディングドレスのジヨンに「あなたはパク・ドラですか。ピルスン監督をだましたんですか。それとも監督もあなたがドラだと知っていたのですか。2人で知っていて皆を騙したんですか。監督も知っていてそれを隠したんですか」と言って、ジヨンとピルスンにマイクを向ける。
第44話感想
スキャンダルで結婚式がブチ壊しになったというエンディングでしたが、何がそんなにスキャンダルなのか、いまいち実感がわきませんでした。女優が性的なオファーをしたということ? それも過去の何年も前のことで? それを苦にして自殺まで計ったのに? しかも疑惑というだけで。しかし、確かに女優業はそれほどイメージが重要ということなのでしょうか。
ジヨンと母の対決の日がついに来ました。ジヨンが泣き叫ぶセリフに、何とも言えない爽快感を感じました。普段からこれだけ言えていたら、どんなにスッキリするかと思います。
ドラが幼少期のあの当時、これが言えていれば‥‥。あの時は子供、あるいはアダルトチルドレン (親の顔色を伺うか、言いなりになった結果、自分が無い人) だったので、それは言えませんでした。それで、今これだけの感情、力、涙を込めないと本音が言えなくなっている‥‥。
泣きながら、こぶしを握りながらでも、今これが言えて、本当に良かったです。私自身、ドラマの中の代理体験でも本音を言うといかに解放感があるかを感じました。
しかし、やっぱり涙無しでも、こぶしを振り回さなくても、普通のこととして、自分の本心が出せたらと思います。現代は誰でも自分の気持ちを封じ込める傾向があり、それが慣れると、自分の本心が何なのか自分でも分からなくなってしまいます。
家族という近い関係だから、なおさら暴力事件などに発展する前に、こまめに小出しに自分の本心を確認していくのが大事だと痛感しました。
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