有益な詐欺 이로운 사기 2023年放送 tvN 月火 全16話
neroさん |
第9話視聴率4.112%
第9話あらすじ
迎えに来たハン・ムヨン(キム・ドンウク)の車に乗り、無言で窓の外をながめるイ・ロウム(チョン・ウヒ)。USBを見なかったのかと聞かれ、ムヨンは中のファイルを確認したと話す。「だからといって、それが14歳のあの子のせいとは思えなくて…」とロウムを労るムヨン。
翌朝、ムヨンが目を覚ますとすでにロウムの姿はなかった。保護観察官のコ・ヨハン(ユン・バク)を訪ねたロウムは、ヨハンと共に駅へ。駅のホームで並んで座ったヨハンは、母の件で代わりに謝罪するといって頭を下げる。そしてヨハンは、「期限は1か月だ。わかっているだろう?」と切符をロウムに渡した。
ロウムが仲間のナサ(ユ・ヒジェ)を撃ったと思い込むチョン・ダジョン(イ・ヨン)は、荷物をまとめる。その頃、ナサはジェイ(キム・テフン)のもとで身をひそめていた。ロウムの所へは戻らないのかと聞かれ、戻ったら殺されるだけだとナサ。
一方、ロウムの予想通り、金庫が狙われたことを知った会長は、ナビスウェルビーイングの代表チャン・ギョンジャ(イ・テラン)を疑いはじめる。メッセンジャーと呼ばれる男を通じて、じき「最終段階」を迎えるナビスウェルビーイングの後処理をマ理事に任せると会長。これには納得のいかないギョンジャだったが、赤目において会長の命令は絶対だった。
ヨハンからロウムの件を聞いたムヨンは、ひとまず自分にできることを始めようと立ち上がる。まずムヨンが声をかけたのは、知り合いのウ・ヨンギ記者(ユン・ビョンヒ)と検事のリュ・ジェヒョク(チェ・ヨンジュン)だった。
ムヨンは2人に赤目の傘下にあるナビスウェルビーイング、そしてマ理事ことマ・ガンス(キム・ジョンテ)が代表を務めるダルサインターナショナルについて調べるよう協力を仰ぐ。ダルサインターナショナルこそ、ムヨンの父の会社を倒産に導いた元凶だ。詐欺罪で10年の実刑判決を受けたマ理事だったが、つい最近仮釈放されたという。
しかし、現時点でこの2社を大々的に捜査するのはほぼ不可能な状況。2つの会社はどちらも公には良好な会社として知られており、大きな事故や内部告発でもない限り、令状は下りないだろうとジェヒョク。
そんななか、非公開ブログのなかにナビスウェルビーイングを集中的に攻撃するとあるブロガーの存在を知ったムヨンは、まずはそのブロガーと接触を試みることに。
一方、行くあてもなくそこらじゅうをさまよっていたロウムは、たまたま携帯の電源を入れた拍子にムヨンからの電話に出てしまう。いつ戻ってくるのかと聞かれ、思わず黙り込むロウム。ロウムは自分の無力さに疲れたと話すも、ムヨンは「待っている」と伝え電話を切った。
翌日、ロウムはダジョンが働く海辺のキンパ店へ向かう。ダジョンはこれまで自分たちがロウムに協力してきたのが、金や赤目に対する復讐心などではなく、ロウムの両親を死に追いやった罪悪感からだったと語る。そして、「ごめん。…この言葉を一度も言ったことがなかったと思って」とダジョン。
ムヨンの主治医であるモ・ジェイン(パク・ソジン)は、かつて自分が参加したシン・ソラ(チョン・エリ)のスタディーで、ロウムを始めとする赤目キッズの分析を行っていたことを知り、ハッとする。すぐさまヨハンを呼び出し、自分でも知らないうちに研究に携わっていたことを明かすジェイン。そしてジェインは、もっと詳しく赤目キッズについて知りたいと話した。
例のブログについて調べていたヨンギは、ブロガーの正体がかつてダルサインターナショナルの被害に遭って、自ら命を絶った女性の父であることに気付く。
その後、事務所に戻ったムヨンはそこで代表のパク・ギュ(イ・チャンフン)と対話するロウムの姿を発見。ロウムが戻ってきたことを喜ぶムヨン。するとムヨンは、詐欺をつづけるに当たって1つ条件があるといい…。
第9話感想
ムヨンと出会ったことで、ロウムの心にも少しずつ変化が訪れているようです。以前より、ずっとやわらかくなったロウムの表情。どこか不器用なロウムの姿が可愛らしくも見えてきました。
前回、チャン・ギョンジャの金庫を狙うも失敗に終わってしまったロウム。自分の非力さと会長の力を痛感し、ロウムは茫然自失といった様子で放ろうします。そんなロウムをふたたび立ち上がらせたのは、やはりムヨンでした。「待っている」というムヨンの一言が、なんとも心強く感じますね。
とくに第9話では、ダジョンとロウムの会話が印象的でした。自分たちがロウムに協力して赤目を相手にしてきたのは、それがロウムの頼みだったからだと話すダジョン。今回の一件で、2人の距離も確実に縮まったことでしょう。
そして驚いたのが、ムヨンの主治医ジェインと赤目の関係。実はジェイン本人も知らないうちに、赤目キッドの研究に関わっていたのです。ここ数話でジェインの登場シーンが増えたなとは思いましたが、これまた重要なキャラクターのようですね。興味津々です。
第10話視聴率3.667%
第10話あらすじ
過去、主治医のジェインから父親について聞かれたムヨンは、一番記憶に残っている出来事は?という質問に、「焼酎です。…父さんが注いでくれた焼酎。」と答えた。
これからは病気ではなく、自分自身を信じてくれとムヨン。そしてこの復讐は、自分の復讐でもあると語る。ソウルに戻ったロウムは、ダジョンの漫画喫茶で寝泊まりすることに。ムヨンに言われた通り、ギョンジャの夫チェホン(パク・ジョンハク)が残した帳簿の内容を思い出し、次々とパソコンにまとめていくロウム。
ロウムが整理した帳簿の内容は、ヨンギとジェヒョクにも共有された。その後、ムヨンは2人をロウムらに紹介。ジェヒョクの職業が検事だと聞き、一瞬その場の雰囲気が凍りつくも、すでに事情は聞いていると言って皆を安心させるジェヒョク。
さっそく本題に移ると、ロウムはイメージメイキングに成功したナビスウェルビーイングが、最終段階の「締め」の状態に差し掛かっていると話す。すでにナビスの経営状況は底をついており、じき「締め」と呼ばれる最終作業が行われるだろうというのだ。本来であればナビスの代表であるギョンジャがこの指揮をとるはずだったが、ロウムのおかげで彼らの関係に亀裂が。
先日の金庫襲撃の件で会長の信頼を失ってしまったギョンジャは、最後のプロジェクトである「締め」の作業をマ理事に引き渡すことになってしまったのだ。具体的な「締め」の内容は、いわゆる株価操作だという。
まだ赤目側に身元が割れていない人物を、諜報員として送り込む必要があるとロウム。そこでムヨンらが目をつけたのは、娘の死をきっかけにナビスを徹底的に攻撃していたブロガー、ヨン・テフン(アン・ネサン)だった。
その日の夜、恩人のカン・ギョンホ(イ・ヘヨン)と久々に再会したムヨンは、ギョンホから父親が見つかったと聞かされる。「お前に会いたがっている」というギョンホの言葉に、複雑な表情を浮かべるムヨン。
ロウムと一緒にテフンに会いに行ったムヨンは、庭先に並べられた焼酎の空き瓶を見て、かつての父の姿を重ねた。娘のためとは口ばかりで、こんな状況になるまで放っておいたテフンに、憤りを隠せないムヨン。結局、ムヨンはテフンを説得するどころか怒らせてしまい、だまってその場を後にする。
意外そうに「可哀想な人は誰でも放っておけないのかと思った」と呟くロウムに向かって、自らの過去を明かすムヨン。嫌なことがある度に父が自分と母のグラスに注いだ焼酎には、いつも農薬が混ぜられていたという。自己中心的なテフン、そして父、自分にはどうしても許せないとムヨン。
そんなムヨンに、ロウムは両親と再会したときのことを話す。10年ぶりに会った娘に、両親はいまもラーメンが好きかと聞いた。実は過去、貧しかったロウムの家では、週末の度にラーメンが出されたという。とくに好きでもなかったが、子供ながらにおいしそうに頬張ったというロウム。ロウムに会った後、母はまたラーメンを作っておくからと言ったというのだ。
人を許すのに大した理由など必要ないというロウムの言葉に、ムヨンはふたたびテフンのもとを訪ねる。そして、本当に娘のためを想うなら自分たちを利用して、娘をこんな目に遭わせた者たちに罪を償わせるべきだとムヨン。こうしてテフンの説得に成功したムヨンは、テフンをアジトへ連れて行く。
一方、ヨハンからロウムの話を聞き、漫画喫茶を訪れたジェイン。するとジェインは財団でうけたカウンセリングがロウムにとって唯一の経験にしないで欲しいと告げ、名刺を差し出した。
ヨハンを通じてナサと再会したムヨンは、ロウムらが待つアジトへ。ナサの顔を見るなり、表情が引きつるロウム。結局、仲直りどころか2人の溝は深まるばかりで、ナサは思わずアジトを飛び出す。
そんなナサを追いかけ、説得をこころみるダジョン。しかし、ナサは赤目側につくと吐き捨て、立ち去ってしまう。同じく外に出たムヨンは、泣きじゃくるダジョンを横目にただ茫然と立ち尽くすしかなく…。
第10話感想
大事な場面で自分勝手な行動に出たナサに対して、怒りをあらわにするロウム。ロウムの気持ちもわかりますが、こう頭ごなしに責められては、ナサとしても素直になれないでしょうね。まずはロウムの歩み寄りも必要なのではと思いました。
もちろんロウムも自分のためだけに怒っているのではなく、ナサの行動のせいでリンゴが危険な目に遭ったり、というのが背景にあるので、、なんとももどかしいです。
そして第10話のエンディングでは、新たな助力者としてなんとジェイを紹介するロウム。これは一体どういうことでしょう??ジェイはギョンジャ側の人間ではないのか。ギョンジャの愛人であるジェイがロウムたち側につくなんて、驚きました。
またムヨンの恩人であるギョンホにも、なにか秘密が…?自宅に戻ったギョンホは、窓にびっしりと貼られた写真やスクラップ記事をながめ、意味深な表情を浮かべていました。その内容はどれも、現在ムヨンが調べている赤目に関する情報で…。さらにはムヨンやロウム、赤目キッズの写真も。
果たしてギョンホは、一体何者なのでしょうか。つづきも気になります。
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