怪物 괴물 2021年放送 JTBC全16話
第15話視聴率5.355％
| neroさん |
第15話あらすじ
おもむろにトランクからゴルフクラブを取り出すと、ゆっくりと歩き出すハン・ジュウォン(ヨ・ジング)。するとイヤフォンから、「もしこの事実を知ったら、息子さんも殺すつもりですか？」とイ・チャンジンの声が。21年前の事件について、「些細なミスだった。」とジュウォンの父ハン・ギファンは言います。
ずぶ濡れのまま、ジュウォンはドンシクが待つ自宅へ。妹のユヨンを殺したのがギファンだと知ったドンシクは、すぐさま家を飛び出そうとしますが、それをジュウォンが制します。「僕が、捕まえます。僕が怪物となって、ハン・ギファンを地獄へ引きずり込みます。」とジュウォン。
それから1週間が経ち、ジュウォンは音信不通のまま、マニャンの面々はそんな彼を心配します。一方、ドンシクはと言うと、母ヨンヒの施設にいました。帰り際、立ち去ろうとするドンシクに声を掛けると「ご飯はちゃんと食べて」とヨンヒ。
ヨンヒの言葉を受けて、ジュウォンに「飯でも食おう」とメールを送ったドンシク。食事を終えたジュウォンは、ギファンのもとへ向かいます。1週間もの間、一切連絡のなかったジュウォンに苛立ちを募らせるギファン。そんなギファンに、ジュウォンは録音しておいたイ・チャンジンとの会話を聞かせます。音声を聞いたギファンは、目の色を変えてスマホを殴り付けます。望みは何かと聞かれ「僕の望みは、父さんが警察庁長になることです。僕が手伝ってあげます」とジュウォン。そして、ジュウォンはドンシクがいる、ソウル庁の監察チームへ復職すると告げます。
改めて行われた聴聞会の様子をテレビで見ていたヘウォンは、チャンジンに「息子？私に息子なんていたかしら」と一言。本格的にムンジュ市長になる為、動き始めるヘウォン。
そんななか、ムンジュ警察署長のチョン・チョルムンからメールを受け取ったイ・チャンジンは、待ち合わせ場所の貯水池へと向かいます。釣りを楽しむチョルムンに背後から迫ると、杖で殴り掛かろうとするチャンジン。その瞬間、「ナイスショーーット」というドンシクの声が響き渡ります。ドンシクの登場に戸惑うチャンジンでしたが、続けてジュウォンが現れると、大人しく車に乗り込みます。
取調室に入ったドンシクは、サンベ、そしてカン・ジンムクが死んだ日のアリバイを確認。するとチャンジンは、2000年10月14日、ユヨンが失踪した日の出来事について語り始めます。ヘウォンとギファンの3人で酒を飲んだと明かすと、酒を飲んだギファンを自分が車で送って行ったと話すチャンジン。そしてチャンジンは、あの日酒を飲んで車を運転したのは、ヘウォンだったと言います。
イ・チャンジンとギファンが手を組んで、ヘウォンを陥れようとしていると知ったドンシク。そんななか、チョルムンの身を案じたドンシクは、署長室へ。するとそこには、荷物が入った段ボールを抱えたチョルムンが立っていました。次長のおかげで、ソウル庁へ発令が下りたと喜ぶチョルムン。そんなチョルムンを見送り、その後をつけるジファ。携帯の電源が切れてしまったジュウォンがドンシクから携帯を借りると、そこへ先ほど別れたばかりのチョルムンからメールが。
1人でこっそり家まで来るよう書かれたメールを見て、不審に思うジュウォン。ドンシクに嘘をついて、ジュウォンはチョルムンの自宅へ。
しばらくして、異変に気付いたドンシクがチョルムンの自宅へ行くと、そこには茫然と立ち尽くすジュウォンの姿。その手には、大量の血痕が。「チョン・チョルムン署長は死亡しました。僕が…殺したみたいです」
第15話感想
衝撃のラスト！手を血で真っ赤に染めたジュウォンの登場に、思わず息を飲み込みました。もちろん、ジュウォンがチョルムンを殺したとは考えずらいので、恐らく誰かにはめられたのでしょう。そして、本当はドンシクがターゲットだと知っていたジュウォン。ドンシクを犯人にさせない為、ジュウォンは単独行動へ出たのです。
1話に比べると、かなりお互いの距離が縮まったように感じるドンシクとジュウォン。食べ物の好き嫌いも多かったジュウォンでしたが、ドンシクに勧められるまま、苦手な料理も次々と克服していく様子が見ていて微笑ましいです。なんだか本当の親子のような、兄弟のような、、とても素敵な関係。
そんななか、ユヨンを殺した真犯人がジュウォンの父ギファンだと判明。さらにギファンは、正式に警察庁長に任命されます。このままギファンが庁長になってしまえば、大問題ですよね。
父親だからこそ、自分の手で終わらせたいと話すジュウォン。もうこれ以上、無駄な犠牲を出したくないと願うジュウォンの心に、胸が痛いです。しかし、またしても新たな犠牲者が。今回襲われたのは、ムンジュ警察署長のチョルムン。チョルムンを襲ったのは、一体？やはりチャンジンの仕業でしょうか。
次回はいよいよ最終回。どんな結末が待っているのか、期待が高まります。これだけ多くの人々が犠牲になった今、ハッピーエンドという言葉が適切かはわかりませんが、スッキリとしたエンディングを期待したいです。
第16話視聴率5.991％
| neroさん |
第16話(最終回)あらすじ
家に着いたチョン・チョルムンを待っていたのは、イ・チャンジン。浴室でチョルムンを襲ったチャンジンは、その隣に持参したスマホ2台を置きます。それは、殺害したサンベの携帯。部屋の明かりを消すと、チャンジンは窓から逃走を図ります。
その頃、チョルムンの家に到着したジュウォンは、1人で様子を見てくるとジファに言います。ジュウォンが家のドアに手を掛けると、鍵は開いたまま。さらに窓が開けっぱなしになっているのに気付くと、慌ててジュウォンは水の音がする浴室へ。そこには、血を流して絶命するチョルムンの姿。愕然とその場にしゃがみ込むジュウォン…
しばらくして、ジュウォンが家の外へ出ると、ドンシクとジファが立っていました。2人にチョルムンが死亡したと告げ、自分が殺したようだとジュウォン。聴取室へやってきたジュウォンに、ドンシクは携帯に届いたメールを見せます。「お前がイ・ドンシクか！？」と怒りをぶつけるドンシク。最初からジュウォンはドンシクが狙われていると知って、1人でチョルムンの自宅へ向かったのです。「頼むから、1人で責任を感じて余計な真似をするな」とドンシクは言います。
2人の会話を聞いていたジファは、一体何を隠しているのかと聞きます。ジファはミンジョンの指を店先に置いたのが、ドンシクだと気付いていました。結局、ユヨンを殺したのがギファンだと明かすことに。「俺に届いたメールを見て、署長の家に1人で向かったのはあいつだ。俺はあのバカみたいな奴を1人にしておけない」動揺するジファに向かって、ジュウォンに対する感情を吐き出すドンシク。
検事のヒョクから事件の詳細を聞いたギファンは、今回の件はただの自殺だと断定。その後、チャンジンに連絡を入れ「しばらくの間、姿を消せ」とギファン。しかしそこへ、チャンジンを逮捕する為、ジファらがやってきます。
一方、ト・ヘウォンに会いに行ったドンシクは、ジョンジェの居場所を尋ねます。21年前、ジョンジェがユヨンを轢く前、別の車に乗った人物がユヨンを轢き殺していたと話すドンシク。「事故を起こした相手がジョンジェに罪を押し付けて殺したら、ジョンジェが犯人になるはずだが…」これに驚愕するヘウォン。慌てて秘書にジョンジェを移送するよう連絡するも、ジュウォンが一足早く、ジョンジェを連れ出します。その後、ユヨンの遺体を遺棄した容疑でジョンジェを逮捕するジュウォン。
2000年12月、ヘウォンを呼び出したカン・ジンムクは、鹿農場のカギをくれと言います。実はあの日、ジョンジェがユヨンを轢いた場面を見ていたジンムク。実はギターピックを現場へ持って行ったのはカン・ジンムクでした。その後、20数年にわたってジンムクが殺人を繰り返していたことを知っていたヘウォン… すべてはジョンジェの犯行を隠す為、ヘウォンは口を閉ざすことに決めたのです。それが自分のせいだと知ったジョンジェは、涙を流しながら「今度こそ真実を話してくれ」と訴えます。結局、ヘウォンは署長とカン・ジンムクを殺害したのが、自分ではなくイ・チャンジンとハン・ギファンの2人だと証言。
その後、自らの身の危険を察したチャンジンもハン・ギファンの名を挙げ、ついに後のなくなったギファン。書斎の机から一丁の拳銃を取り出したギファンは、その銃口をそっとこめかみに向けます。しかし、そこへジュウォンが現れ、「何のつもりですか？母さんが病院で自殺した時、父さんが言ったじゃないですか。自殺は軟弱な人間が行う、最も最悪の逃避だと」と告げます。同じく駆け付けたドンシクによって、その場で逮捕されるギファン。
連行されて行くギファンを見送りながら、ドンシクはジュウォンに両手を差し出します。「カン・ミンジョン遺体遺棄、公務執行妨害の罪で逮捕します…」そう言って、ドンシクの手に手錠を掛けるジュウォン。その目からは涙がこぼれ落ち…
2022年2月5日、マニャン精肉店に集まった面々。店の前でジェイとジュウォンが会話をしていると、そこへドンシクが現れます。久々の再会に笑顔を見せるドンシク。
第16話(最終回)感想
紆余曲折の末、最後は無事ハッピーエンドに！
それぞれが罪を償う為、刑務所へ収容され、ドンシクは執行猶予の判決が下されました。遺体を遺棄したのは事実ながらも、そのおかげで犯人逮捕につながったことが法廷で認められたのです。
最後のシーンで、「ジュウォン！飯をちゃんと食ってよく寝ろ」と声を掛けるドンシク。普段は敬称をつけて敬語で対話する2人でしたが、最後のこの場面のタメ口がなんとも印象的でした。その後すぐ、照れ隠しで「タメ口は辞めて下さい」とジュウォン。この2人の関係性がなんとも素敵～。ラストのドンシクの優しい笑顔が、すべてを物語っていましたね。
個人的には、とっても満足のいく最終回だったと思います。意外と早い段階で犯人が捕まり、このままどうなってしまうの？と思いましたが、最終話までしっかり楽しめる内容に。
とくに演技者たちの騙し合いが凄い！演技力に定評のあるキャストが集まったせいか、どの回も見ごたえたっぷりでした。とくに私は、精肉店のジェイのキャラクターが好きです。男勝りで芯のしっかりした女性ながらも、どこか妖艶で魅力的なジェイ。相関図では、ジェイに向けられるジュウォンの矢印に“好感？”と書かれています。ジュウォンがマニャンでやってこれたのも、ドンシクはもちろん、ジェイのおかげもあるのかな、なんて。
登場人物が皆、どれも人間味溢れていましたね。本当に面白い作品でした。サスペンスや犯罪スリラーが好きな方にオススメです！
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