不可殺-永遠を生きる者-불가살 Bulgasal: Immortal Souls プルガサリ 2021年放送 tvN土日 全16話
第5話視聴率3.415%
hg@さらんさん |
第5話あらすじ
「姉はあなたがプルガサルを殺せる刀だと言った。手伝ってほしい。」ファルはサンウンの言葉に我が耳を疑う。そのまま再び気を失ってしまったサンウンを車に乗せる。ドユンは自分を連れて来たホヨルが倒れているのに気づく。ファルはホヨルに足早に近づいて抱き起こし息をしていることに安堵、救急車を呼んで立ち去る。
ーーー部屋の中に響き渡る悲鳴。タンスから出て来たサンウンが見たのは、母の惨殺死体と虫の息のサンヨン。そして、犯人に向かって行くサンウンはもちろん当然のように跳ね飛ばされる。犯人はあの黒い穴を持つプルガサル。サンヨンはプルガサルに決してサンウンを殺すことはできず、黒い穴も消えないと。果たして、プルガサルはサンウンを殺そうとして、急に胸を押さえて苦しみ出すと窓から逃げていく。悲鳴を聞いて駆けつけたファルをしっかりと見ていたサンウン。ーーー
夢から醒めたサンウンは自分がどこにいるのかわからなかった。そばには自分を冷ややかに見つめるファル。夢と現実とごっちゃになりながらも、ファルが自分たち家族の復讐の助けになってくれると思い込んでいた。ファルは見当違いなその願いに怒りが湧き上がり、部屋の鍵をかけて出ていく。
その頃、シホはホテルの部屋で連絡の取れないサンウンに焦れていた。ふいに鳴ったノックの音。ヘソクはファルの頼みでシホを安全な場所で匿うためにやって来た。見知らぬ相手の車に乗ることに警戒するシホだが、プルガサルや鬼物、そして、自分の能力までも知っているという知人がいるというヘソクの話が気になる。行先は馬場洞市場のヘソクの店。その様子をじっと見つめている毛むくじゃらの腕の人物。
ファルは目的達成を目の前にして、計画変更を余儀なくされる。なぜなら、もう一人のプルガサルが存在するということはむやみに人間に戻るのは危険だと判断したためだ。もう一人のプルガサルについてサンウンを問い詰めるが、シホが心配なサンウンはトイレの窓から脱走を図って失敗する。自分に向けられる憎しみと殺意に満ちたファルの目が不可解だし、ファルの家族を自分が殺したとい意味もわからない。ファルは何も知らないサンウンに怒りを噴出させる。
ドユンはどんなけがをしても不死身で、回復力が高いファルを受け入れ始める。キッチンでファルの食糧の入った冷蔵庫を開けてしまい、これは何かと問うたとたん、ファルに首根っこを掴まれ投げ飛ばされる。どんなに乱暴に扱われても怖がることなく、空腹を訴える。そのことで、サンウンに食事を与えていないことに気づくファル。
ホヨルは警察署に行って見たままの事実を伝えるが、全く相手にされない。後輩のハム刑事に15年前の犯人をみつけた、人の喉に食いつく奴を見たと訴える。が、犯人が鬼物の仕業だと言って刑事をやめる羽目になったのに、と一蹴される。有無を言わさぬ証拠を見つけてくると息巻いて出ていく。
突然、ファルにもう一人のプルガサルから会おうと電話が入る。見るからに金持ちの風貌のオク・ウルテは、人間の食べ物を食べ、現代社会に溶け込んで暮らしている。しかし、彼の悩みは胸の黒い穴は前世のサンウンに受けた呪いの黒い穴。千年の間苦しめて来たものを治す方法はただ一つ。サンウンの魂を破壊して転生できなくすること。
魂は8回破壊されるとそれ以上できなくなる。そうして、ずっとサンウンを追い続け、過去7回魂を破壊を繰り返してきた。ところが、今回ばかりは双子の魂の姉のせいなのか、サンウンを殺そうとすると穴から黒い血が流れて手が出せなくなる。ゆえに共通の敵であるファルに魂を破壊してほしいと提案する。
サンウンに気づかれてドア越しに妹に連絡させてほしいという懇願に耐えに耐えるドユン。玄関を叩く音に気づいてドアを開けると、ホヨルが強引に家に入り込み、サンウンをみつける。帰って来たファルを捕まえようとかかって行くが、ただあしらうだけで帰そうとするファル。
サンウンはファルは昔からの知人で拉致ではないと、ホヨルを戸惑わせる。結局、サンウンはファルの車で出かけ、車を降りて暗い山中を歩き始めるが、足の速いファルを必死で追っていく。連れて来られたのはプルガサルに戻ったサンウンを閉じ込めるための井戸。
ファルはウルテの提案を断り、サンウンから魂を取り戻そうと刀を振り上げる。その時、ヘソクが走りこんで来て「シホが何者かに連れ去られた」と! ファルはサンウンから手を放して電話を渡す。シホの電話から聞こえてきた、不気味な男の声。ウルテに悪知恵をつけられた鬼物はサンウンに湖まで来いという。
ファルたちは戻る途中、ホヨルの車に道を塞がれる。サンウンはとっさに車を降り、ホヨルの車に乗って行ってしまう。追おうとするファルを押しとどめるホヨル。結局、一緒にサンウンの後を追う。自然に左腕に痛みを覚えるホヨル。なぜなら、向かう先にいるのは600年前ホヨルの腕をちぎり喰った鬼物の生まれ変わりだったから。
サンウンは湖に先に着いてシホを探して電話をかける。その着信音は湖の上に浮かぶ小舟から。吸い込まれるよう水の中に入っていき、ついに沈んでしまったのを救うファル。ファルはサンウンを岸において小舟を取って来ると、小舟にはシホはおらず血の付いたスマホが一つ。ウルテからの電話で、ファルが思い通りにならないのでシホを鬼物にさらわせたとわかる。
お前を助けてやる。もう一人のプルガサルを倒すまでの間、協力してやる。だから、探せ。あいつを倒す方法を。ファルの言葉にサンウンは…。
第5話感想
もう一人のプルガサルのオク・ウルテはずいぶん羽振りがよさそうな感じです。でも、話す素振りを見るとせっかちで感情的で小心者にも見えます。なかなかの怪演ぶりにぞっとするものがありますね。ウルテ役の俳優はイ・ジュン、33歳のアイドル出身俳優です。同じNetflixの「静かなる海」にも出演中です。
ウルテはファルの存在を知っていながら、600年の間無視してきました。それはプルガサルの聖骨(ソンゴル・純血であること)である自分が、いわば雑種(元は人間)であるファルに気をかける必要がなかったからです。長く生きているだけになぜファルが呪いを受けたのかも知っているらしく、理由がきになります。
聖骨(ソンゴル):骨品制(こっぴんせい)と呼ばれる朝鮮半島の古代国家新羅に導入されていた身分制度の中の最上位。いわゆる血統を表す制度。将来に渡って変わらない身分上の絶対的格差を備えることで新羅一国による事実上の統一が図られる礎になった。
第6話視聴率4.077%
hg@さらんさん |
第6話あらすじ
ウルテはサンウンを明日の晩までに連れて来いと告げる。自分が行く、自分が死んでも構わないと言い出すサンウン。ファルは「自分がシホを助けるから、それまで人間として生かしておいてやる」サンウンはシホのためなら何でもすると誓う。その時、湖の奥の方でずぶ濡れの人影が。ファルは走り出し、サンウンも追う。しかし、その人物は車に乗って逃走してしまった。一方、シホをさらった男は自分を使い走りにするウルテに腹が立ってしょうがない。その車の中で目覚めたシホは両手両足を縛られたまま、犯人の風貌と言動に怯える。
ホヨルはサンウンから警察には手に負えないことだと聞いて、敏感に反応する。プルガサルの仕業?うなずくサンウン。ホヨルは付近に不審な水死者が多い場所を調べてほしいというファルに従い、再びハム刑事を訪ねて行く。しかし、腹立ち気味のホヨルは車に付いたファルの指紋でついでに指紋照合を依頼する。
ホヨルのいない間に湖を見張るファルとサンウン。サンウンはファルがシホを本気で心配している様子を不思議に思う。ファルは車から降りて来た人影に反応しようとするが、サンウンが止める。なぜなら、自分は相手が鬼物かどうか判別できるからと。
ホヨルからの情報で向かった貯水池の近くで、内装工事中の潜水専用プールをみつける。サンウンがその場に立つと男がどこかにいるらしく、体が反応する。ファルが入り口の鎖を断ち切り、建物の中へ入ると、二階に見え隠れする人影をサンウンは指差す。ファルはすぐさま追いかけ、ホヨルも後を追う。ファルはシホの居場所を教えろと呼びかけるが、男は「黒い穴に騙された」とプールに飛び込んでしまう。
男はクマのような図体によらず、まるで魚のように素早く潜水してファルの目をくらます。プールの淵から覗き込んだホヨルは、水の中の影に思わず左手を伸ばす。その手をものすごい力で引っ張られ、腕をちぎられたような痛みを感じる。男が水から上がったところを、プルガサルの力で捕まえ気絶させるファル。しかし、ホヨルに気を取られているうちに男は消えてしまった。
サンウンは鍵のかかった部屋の中にいるシホを発見、逃げる最中に男に襲われる。サンウンは必死に抗ってファルのナイフで男を切りつけると、シホを一人エレベーターに乗せる。ファルを探してプールサイドを走っていく途中、ふいに足を掴まれ水の中に引き込まれる。水の中でナイフをかざした男はファルに遮られ、サンウンはからがら逃げおおせる。男はとうとう致命傷を受けるが、最期の力でファルに逆襲する。水の中で意識を失って沈んでいくファル。そこにはたくさんの人々の死体が貯蔵されていた。
プールサイドに来ていたシホはファルがプルガサルだと気付いており、逃げようとサンウンの手を引く。しかし、サンウンはシホの反対を押し切り、水中で意識を失ったファルを救い出す。警察が来たが、ホヨルの助けを受けて意識のないファルを連れて現場を離れる。シホにファルが「プルガサルを殺す刀」だと告げるサンウン。この世界で一番安全であろうファルの家にやって来る。
サンウンは意識を失ったままのファルに、仕方なく人工呼吸を施すが、一向に目覚めない。ふいに目覚めたファルはサンウンに助けられたことに戸惑う。サンウンからシホを連れて来たと聞くと、けがを心配するサンウンを部屋から追い出してしまう。折れた骨を元通りにするために呻くファル。回復のために飲むという動物の血を運んでくるサンウンに嫌味を言うファル。
ドユンは姉妹の為に部屋を空けてやり、シホはファルが怖くないかとドユンに訊ねる。ドユンはファルが人間でなく、不死身であることも知っている。シホはサンウンと2人きりになって、やっと安心して固く抱き合いながら、サンウンの話を信じていなかったことを詫びる。サンウンは二度とシホに怖い思いをさせないと誓う。
現場に一人いたせいで警察に連行されたホヨル。ハム刑事の問いかけにのらりくらりと適当なことを答える。ハム刑事は怪しむが、そうこうしているうちに容疑者は自殺と判定が出て、捜査は打ち切り、保釈されることに。15年前の事件もそうだったことに不審を感じるホヨル。
ウルテを訪ねて来た市長は汗を拭きふき、警察署長に事件捜査の打ち切りを指示する。お茶を運んできたウルテの秘書は首筋にトカゲの入れ墨をした冷たい雰囲気の女性。その頃、ウルテはシホを連れてくるよう指示した部下を捕まえて喰ってしまう。市長は市議時代からウルテが支援してきた。ウルテの指示どおり事件を闇に葬って来た。しかし、口答えや質問は許さない。絶対的な主人だからだ。ファルをかばう理由は一つ。彼を味方に付けるため。ファルがサンウンと手を組もうが関係ない。600年間殺したいと思ってきた女といつまでも我慢できるはずがない。
ホヨルはサンウンがファルと一緒にいることでプルガサルかもしれないという認定を解いたが、この件を手伝わせて欲しいと申し出る。しかし、指紋による身分照会できない身の上で暮らしているファルに疑問が募る。ヘソクは間に割って入って、未婚で産んで申告していない息子だと押し通す。
ウルテが待ち伏せしているから家に行くなとサンウンを止めるファル。買い出しや病院に行って人が出払うと、サンウンのけがを手当てするファル。サンウンは壁の絵や写真、過去の自分の痕跡を見て、ファルの言っていることが真実なら、言うとおりにすると言い出す。その選択肢は自分にあると。
確かに双子の姉サンヨンには生まれながらに肩の傷があった。しかし、姿かたちは同じでもサンウンに肩の傷はなかった。それなら、私はプルガサルではないのでは…。
第6話感想
あろうことかファルは宿敵サンウンと一緒に住むことになってしまいました。ウルテの言うように600年間も殺意を抱き続けてきた相手であるからに、今は痛手を受けているファルの方がプルガサルになったサンウンに襲われるという夢まで見てしまう始末です。
今回出て来た鬼物はトロクソンというようです。水辺に来た人間を無理やり引き込み、溺れさせてしまいます。その力は非常に強くて、過去のホヨル(タン・グク)も腕をちぎられてしまった経緯があります。グクの記憶のせいでホヨルも強烈な痛みを経験したようです。ホヨルはシホに初めて会ったような気がしません。トロクソンの件と言い、グクの方が前世の記憶を意識下に強く持っていると思えます。
サンウンには肩の傷がないことが判明しました。でも、鬼物たちに追われるのはファルの魂を持っているから。そうすると、ファルじゃないけれども、一体サンウンは何者なのでしょうか。
不可殺-永遠を生きる者- (プルガサリ)全話あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率 |
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