だから俺はアンチと結婚した　15話・16話(最終回)　あらすじと感想

第15話　感想

「嘘の翼で飛んでいた僕は、ある日どこにも降りる場所がないことに気づきました。」すべて認めて、深く頭を下げたフジュン…。昨日まで味方だった多くのマスコミが、ファンが、手のひらを返したような冷たい仕打ちに心痛みます。昨日までファンだったのに卵まで投げつけるような感情っていったい何なのでしょう？

一方、イニョンとジェイジェイは救急病院に運ばれて、緊急手術を受けます。その知らせを聞いて駆けつけたフジュンの胸の内は後悔でいっぱいでした。幸い、2人の手術は成功しましたが、ジェイジェイの状況はより深刻で…。イニョンは間もなく目を覚ましたんですが、心配でたまりません。自分を責めるイニョンに「僕らは大事なことを忘れていたんだ。」と。

記者会見の影響は大きく、フジュンの出演した映画は延期、広告にも問題勃発で直接謝罪に赴きますが、訴訟は避けて通れない状況に。訴訟を受ける立場になったフジュンは、ようやく、ジェイジェイのくれた名刺の主が弁護士だったと思い出しました。訪ねてみたら、その弁護士は指輪の持ち主でしたが、その友達であるフジュンの父が指輪に文字を刻んで、フジュンの母にプロポーズしたんだって。なんだかややこしやですね…(-_-;) とにかく父は見つかったけど、すでに亡くなっていたんです。

フジュンはグニョンと会う約束をしたけれど、謝罪相手の都合で会えなくなってしまいます。グニョンに至っては電話を忘れて出かけるという…。雪が降ってるのにいつまでも待ってたせいで風邪をひいてしまいました。フジュンも何で真冬の空の下で会おうなんて言うんだろうか？寝込んでしまったグニョンを誰か助けて！と思っていたら、両親がフジュンの騒ぎを知ってやって来て、グニョンの身も心も救ってくれました。持つべきものは親ですね。

そうした日々のうち、ジェイジェイはやっと目覚めたのですが…失語症になっていました。失語症とはその名の通り、言葉を失ってしまう病気です。一時的なのか、後遺症なのか、わからない状況でした。イニョンもフジュンも相当なショックを受けましたが、きっとよくなるという希望を持ち、ずっとそばで介抱し続けます。

とうとう「アンチと結婚」番組も最後の放送となり、別々の場所からお互いを思って放送を見る2人。グニョンはフジュンの為に、記事を書き始めます。今度こそ、自分の言葉がみんなに届くことを願って…。

第16話(最終回)あらすじ

グニョンの家にやってきたフジュン、しかしグニョンは家におらず、外で星を眺めていた。自然と涙が溢れてきてしまったグニョンであったが久しぶりにフジュンと再会し、2人の未来を約束するのであった。

一方、フジュンの元事務所は借金を抱えており、代表は会社を手放さなければいけない状況になっていた。そんな中、フジュンはある場所へと旅立ち、グニョンの前から姿を消してしまう。グニョンはフジュンの帰りを待ちながらも事故に遭ってしまったイニョンとジェイジェイの元を訪ねていた。その後、フジュンとグニョンの番組スタッフであったハンPDとノ作家の結婚式に呼ばれたグニョンはそこで思わぬ人と再会するが…。

出典：アマゾン　プライム　

第16話(最終回)感想

グニョンはフジュンに会いたくなると、2人で星を見たあの場所に行くんです。そこに行けば、星（スター）が見えるから。ずっとずっと会えない日々が続いていたので、思わず涙をこぼしてしまうんでした。一方、フジュンもやっとグニョンに会いに来れましたが、家にはいないし、電話にも出ないし…。どこかに去ってしまったのかと心配になります。しかし、そこはちゃんとグニョンの居場所を探し当てます。

久しぶりの逢瀬に時を忘れて抱擁し合う2人。そこには静かだけど、確かな愛が満ちています。会えない時間のことをいろいろと話し合って。そして、これからもうしばらくはこんな耐える日々が続くけど、待っていてほしいというフジュン。「後でみんなはきっと、苦難を乗り越えて再び輝いたフジュンの輝きは格別だと」言ってくれるはずだと、とても素敵な言葉で励まします。フジュンはグニョンのおかげで、本当の自分を取り戻す決意ができたのですから。

毎日毎日病院に通って、ジェイジェイもフジュンと気持ちを交わせるようになって来ます。あんなに憎たらしかったのに、萎れてしまって別人のようです。フジュンは倒産の危機に陥った元事務所の社長ともいざこざはあったけど、今までの恩や思い出をないことにはできなくて、結局全財産を投げ打って助け、自分は原点からやり直すことにしました。噓偽りのない自分で帰ってくるために、グニョンともしばらくお別れ。その決意が切ないですね…。

そうこうするうちに、ハンＰＤはノ作家にＰＤらしいプロポーズをし、ミジョンは恋人に再会してやり直すことに。スファンは会社のリストラに遭って結婚写真家に転職します。ジェイジェイとイニョンは山荘で新しい暮らしを始め、そして、グニョンはフジュンについての記事を認められ、作家の道をたどり始めます。みんなが新しい出発を迎えることができました。

フジュンはアラスカに戻って自分を見つめ直し、ジェイジェイがノートに書き残していた詩を歌にします。それが話題を呼んで、再起をすることができました。その歌を聞いたジェイジェイがとうとう言葉を発するという感動付き！最後はもちろん、フジュンがグニョンにサプライズ・プロポーズをしてハッピーエンディングです♡

全編通して流れるテーマは「自分らしく」生きるって何? なんとなくそんな気がしましたね。本当の自分てなんだろう。どんなだろう。私も時にそんな考えが頭をよぎることがあります。そんな時は忙しさに流されることなく、落ち着いて原点を振り返ってみるのも悪くないかもしれませんね。