放送予定
●エンタメ~テレ(2018/2/7-4/23)月~金曜日9:30から2話連続放送 字幕
●エンタメ~テレ(2017/9/29-2018/1/9)集中再放送月~金曜日8:50から2話連続放送 字幕
原題:大したもんだ、本当に!
邦題:黒の旋律
【韓国放送期間】 2013年5月6日から10月4日まで
●以下感想ネタバレ有。
感想
akirtmoeさんの感想より |
●典型的なマクチャンだが、なかなかあなどれない佳品
本作の舞台装置や登場人物の立ち位置は、絵に描いたようなマクチャンドラマ(日常では考えにくい境遇や事件が連続的に起こるドラマ)です。
だが、最後までよく見ると、なかなかよくできています。まず、ストーリーの展開が比較的ゆっくりしています。これは、登場人物の行動描写(特に他の人にどんな態度を取るかが)が徐々に変化していき、視聴者に違和感を与えないからでしょう。
また、意外に思えるでしょうが、このドラマは根っからの悪人はいません。悪役と目される人物(主人公の元恋人であるチャ・ウソン、その妻イ・ソンミ、ソンミの母チョン・インギョン)はいますが、彼らが悪事に走る背景や境遇がドラマ中できちんと説明されているからです。
ただ、その背景や境遇はドラマの最初からきちんと説明されてはいないので、最初は彼らの行為に怒りを感じ、後に納得し、最後には可哀想だとすら思えるようになるのです。
その意味で、本作は、様々な対立や矛盾が解消されていく過程を描いたドラマといえます。そして、ほとんどの登場人物がドラマ開始時点に比べ、終了時点の性格なりものの考え方に大きな進歩が見られ(これは女主人公ミン・ジスも例外ではない)、このドラマの魅力の一つにもなっています。
ただ一人人格に進歩が見られない男主人公イ・ソンナムは例外ですが、それは彼の人格が完璧に近いためと思います。ネタバレを避けるためにここでは触れませんが、ソンナムは完璧な人格ゆえに神が哀れんで最終話を設定したと考えれば、ラストシーンも納得がいくでしょう。
そんな本作により説得力をもたらしているのは、性格が正反対の双子の姉妹(ジスとジウォン)を一人二役で演じたハ・ヒラさんの演技です。物語初盤では、弱気でお人よしの姉ジス、気が強くて隙を見せない妹ジウォンがいます。やがてジスは、性格的に正反対の妹になりすますことで、チャ・ウソンらに復讐を図ろうとします。こうした過程を経て、ジスは元々持っていたやさしさに加え、ジウォンの性格の長所まで兼ね備える人物へと成長していきますが、それに説得力を与えているのがハ・ヒラさんの演技といえます。
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