ブレインズ ~頭脳共助~ 11話・12話 あらすじと感想

頭脳共助


ブレインズ ~頭脳共助~ Brain Cooperation 두뇌공조 2023年放送 KBS 2TV 月火 全16話

第11話視聴率3.7%

第11話あらすじ

「法廷に立った脳」

シン・ハル(ジョン・ヨンファ)の自宅へ侵入した男は、ハルに向かって「おチビちゃん」と声をかける。その瞬間、ハルの過去の記憶の一部が蘇る。すぐに男を追いかけるも、男はオートバイに乗って逃走。

一方、ソル・ソジョン(クァク・ソニョン)とのデート中に元妻からSOSを受けたクム・ミョンセ(チャ・テヒョン)は、すぐに現場へ駆け付ける。キム・モラン(イェ・ジウォン)がゴミ捨て場で発見したのは、若い女性の遺体だった。

被害者の自宅へ向かったミョンセは、鏡に残されたとある文章を見て目を見開く。鏡に書かれていたのは、“脳に従っただけだ”という文字。

アパートのCCTVには、ヘルメットを被った犯人と思われる男の姿が映っていた。すぐに目撃者に話を聞こうとするミョンセだったが、皆煙を避けて逃げるのに必死で、犯人のことを覚えていないという。

ソジョンの協力によって、男が犯行直前にコンビニに寄っていたことを突きとめたミョンセ。店員の話によると、男が着ていた服には警察バッジのようなものがあったという。さらに被害者の恋人が警察官であるとわかり、すぐさま取調べが行われる。しかし、男は“脳”に対してとくに反応を見せず…。

CCTV映像を確認していたミョンセは、その後ろ姿がハルの家に侵入した男とよく似ていることに気付く。どうやら今回の事件はハルに対する挑戦状だろうと考える警察。

その頃、なにやら不安に駆られたパク・チグク(イム・チョルヒョン)は、刑務所に収容中のファン・ドンウ(チョン・ドンファン)を訪ねる。ハルと会ったかというチグクの質問に、「いいや」と首を振るドンウ。帰り際に刑務官からハルとドンウが度々面会していたと聞き、チグクはますます不安を募らせた。

そんななか、現場から持ち去られた被害者の携帯の電源が突然オンになる。電波の発信元は、他でもないドンウが収容される刑務所だった。すぐさま刑務所へ向かうハルとミョンセ。

しかし、犯人は一足先に刑務所を離れ、自ら警察署へ。「シン・ハル博士に苦痛を味合わせてから刑務所に入る」と呟いた男は、目の前に立つキム・ギルジュン(ウ・ヒョン)に襲いかかる。間一髪、ソジョンの介入で事なきを得たギルジュン。

犯人が署に向かったと知って、ハルとミョンセは慌てて署へ引き返す。犯人は刑務官だった。1年前に別れた被害者のことが忘れられなかった刑務官は、被害者に新しい恋人ができたと知って犯行に及んだのだという。

自分に向かって「おチビちゃん」と言った刑務官のことが気にかかったハルは、ミョンセに過去の両親の事故について調べて欲しいと頼むが、すでに時間が経ちすぎているために捜査はむずかしいと言われてしまう。その後、ドンウの面会に訪れたハルは、なぜ刑務官を自分の家に送ったのかと聞く。しかし、自分ではないとドンウ。

今回の事件が過去の両親の事故と関係があると考えたハルは、チグクに話を聞こうとする。「僕に何か隠していることは?」と尋ねるハルだったが、チグクはないと答える。しかし、それが嘘であることにハルは気付いていた。一体チグクは何を隠しているのだろうか。

弁護士が被疑者の精神疾患を主張していることを受け、署にやってきたのは担当検事のハン・ヨンヒ(ハン・ジワン)。ヨンヒら検察側は死刑を求刑しているが、被疑者は自らの脳がサイコパスの脳だとして減刑を求めているという。さらに被疑者側は初公判で、神経外科医のドンウを証人として立たせる予定だというのだ。

法廷に現れたドンウは、自分もまたサイコパスの脳のせいで犯行に及んだと話す。そして、「我々は患者だ。我々に殺人を犯さない自由意志などない」とドンウ。

これに対してドンウから指名を受けたハルは、サイコパスの脳を持ちながらも成功的な暮らしを送る人物の脳を例に挙げ、必ずしもサイコパスの脳を持ったからと言って皆が犯罪者になるわけではないと主張。ハルが法廷で公開したMRI画像は他でもない、ハル自身の脳だった!

第11話感想

自らの脳もサイコパスの脳であることを公表し、ドンウらの主張に真っ向から反論したハル。人物紹介でハルの脳が“特別な脳”と書かれていましたが、まさかハルもドンウらと同じサイコパスの脳を持っていたとは…。驚きの展開となりました。

なにより、これこそがドンウの求めていた展開なのでは?という不安も。さらにハルがサイコパスの脳を持つということで、世間の反応も気になるところです。

また、ハルの失われた記憶とは一体・・チグクは何を隠そうとしているのか、なぜハルとドンウが関わることをそこまで怖がるのか。すべては20数年前のハルの両親の死と関係がありそうですね。

回想シーンでは、何者かに襲われて血を流すハルの両親と思われる2人の男女の姿が登場。ハルは両親の死がただの交通事故だと思い込んでいますが、どうやら違うみたいです。後半戦はハルの失われた記憶がキーポイントになりそうな予感。ますます面白くなってきました。

第12話視聴率3.4%

第12話あらすじ

「愛と別れが脳にもたらす影響」

法廷に立ったハルは、「サイコパスの脳を持つことが殺人の理由にはなりません。私こそがその証拠です」と断言。こうして被疑者側の主張は退けられることとなったが、ハルに対する世間の目は変わってしまい…。一気に殺人犯扱いされてしまうハル。叔母のシン・ジヒョン(キム・スジン)はそんなハルを心配するも、当の本人はなんら気にしていなかった。

一方、法廷をあとにしたドンウはどこか満足げな表情を浮かべる。そして、「ついにゲームが始まったな」とつぶやくドンウ。

そんななか、しばらく病院に入院していたモランが仕事に復帰し、署へやってくる。しかし、以前とはどこか雰囲気が変わったモランを不審に思うソジョン。するとモランは、ハルに相談があるという。

最初はモランを警戒していたハルだったが、明らかに以前とはちがうモランに動揺。モランの話によると、退院してからというもの前のような性欲がなくなってしまったというのだ。モランから彼女が服用していたダイエット薬を受け取ったハルは、ミョンセに薬の成分を調べるよう伝える。

次の日、ソジョンとのデートを楽しむミョンセ。すっかりラブラブな2人。その頃、モランはこれまでの行動を反省し、聖堂で祈りを捧げていた。

モランが飲んでいたダイエット薬から性欲を増強させる成分が検出されると、モランの浮気はこの薬によるものだとハル。たしかに薬の服用を辞めてからというもの、モランは正気に戻っていた。ふと過去を思い出したミョンセは、バイト先で初めて出会ったモランのことを振り返る。モランは決して他の男と浮気をするような女性ではなかったのだ。

するとモランは、ミョンセに過去の過ちを許して欲しいと頼む。そして、そんな2人の会話を聞いてしまったソジョンは、まるで性格改造の前に戻ったかのように動揺する様子を見せる。

翌日、事務所で顔を合わせたモランとソジョン。2人の交際を知ったモランは、その場に跪く。娘の為にもミョンセを諦めて欲しいと頭を下げるモラン。口では「浮気した分際で…!」と言ったものの、ソジョンもまた2人の関係について頭を悩ませた。

そんななか、約束の日が過ぎてもなかなか姿を見せないハルにしびれを切らしたドンウは、刑務官の携帯を借りてハルに電話をかける。しかし、もうドンウの脳には興味がなくなったと話すハル。そんなハルの態度にドンウは怒りをあらわにした。そして、「私は無礼を殺人よりも嫌うというのに、なんとも無礼な…」とドンウ。

日に日に以前のような小心者に戻っていくソジョン。そんなソジョンとデートの約束を交わしたミョンセは張り切って彼女を待つが、そこに現れたのはフードを深く被ったソジョンだった。するとソジョンは少し前に紹介で出会った男性がいると話し、これ以上関係を続けるのは難しそうだという。突然の別れ話にただただ茫然とするしかできないミョンセ。その場を立ち去ったソジョンもまた、人知れず涙を流す。

ソジョンとの別れに傷心のミョンセ。上手く息が吸えないというミョンセに、ハルは鎮痛剤を飲むよう促した。そして、別れを克服する方法は時間・平和・気分転換の3つだと話すハル。

その日、気分転換と称して酒を飲むミョンセの前に現れたハルは、めずらしく一緒に酒を交わす。愛を知らないハルには別れの苦しみもわからないだろうと話すミョンセだったが、ハルは家族との死別が自分にとっては、何よりも悲しい出来事だったと明かした。

ミョンセがハルと酒を楽しむなか、娘のイナ(キム・イソン)は目の前に倒れた友達を見て茫然。その手には、べったりと血が付着しており…。

第12話感想

モランの登場によって、ミョンセと別れることを決めたソジョン。せっかくラブラブだった2人が、こんな風に別れを選ぶこととなるとは…。それにしても、このタイミングでモランの浮気の原因が判明するとは、これまた思いもよらない展開になりました。

出産後、急に体型が変わってしまったことに焦ったモランは、その頃からダイエット薬を飲むようになったといいます。しかし、その薬には性欲を増強させる成分が含まれており、これによって異性を見るだけで興奮してしまったモラン。原因が明らかになったとはいえ、浮気をしたことに変わりはないわけで、、これが原因でソジョンがミョンセとの関係に不安を感じるのは、なんだか可哀想な気がします。

そんななか、第12話のエンディングでは何やら事件に巻き込まれてしまった様子のイナが!果たしてイナの身に、一体なにが起こってしまったのでしょう。

一方、急に自分の脳に興味がなくなったというハルに腹を立てるドンウ。普段は温厚に見えるドンウですが、こういった時の冷徹な表情がなんとも不気味です。ドンウとハルの両親の死には、どんな関係があるのでしょうか。

いよいよドラマもラストスパートに突入。残り4話でどんな展開が待っているのか、楽しみです!

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