舞い上がれ、蝶 舞い上がって蝶。날아올라라나비 Fly High Butterfly 2022年放送 全16話 中華電信MOD
hg@さらんさん |
第15話 あらすじ
「ナビへ、またのご来店を(最終回)」
ナビがオープンして9か月過ぎ、今や相手の呼吸で何を求めているのか、意思疎通ができるようになったスタッフたち。当初はスタッフ同士の息も合わず、隠語を作ったものの互いの理解が足りず、誤解を招くこともしばしばだったあの日がいつの日か。
外的な波乱もいくつかあったが、その度に相手を知ることで理解に励んできた。衝突もあった。どうしても合わない相手がいることも事実だが、互いに互いを刺激し合わないことで軋轢を避けられるように。キプムは調子が良くてうまく立ち回るムヨルが嫌いで互いにけん制し合っていたが、今や秘密の職場恋愛中だ。
そんななか、ムヨルの入隊が決定し、後を引き継ぐインターンのキム・ソンニュルが入って来る。柔らかな物腰で、積極的に学ぼうとする姿勢。何も言わなくても相手に必要なものは何かを察して動く。休憩中でも空気を読む柔軟さは、己をまず主張するムヨルとさりげなく比較される有様。
突然、外国人のお客様が見えて、ミシェル他スタッフたちが相手の言葉がわからず困った時を救ったのもソンニョルだった。ソンニョルは見事な英語を駆使してお客様をもてなす。ナビの女性スタッフたちはソンニョルのとりこになり、蝶よ花よともてはやす。そんなソンニョルが気に食わない男性陣。
ムヨルは自分の送迎会であるのに、ソンニョルばかりをチヤホヤするスタッフたちにひとくさり。しかし、大概に鼻であしらわれてしまう。杯を分けてくれるのはキプムだけ。ムヨルがそんな腐りきる会食が終わり、先輩スタッフたちを送り出したソンニョルの顔に浮かぶ、何やら物憂げな表情。
翌日、ソンニョルは店に出勤せず、メールだけの辞職通告をしてくる。したり顔のムヨル。実のところ、キプムのそばにへらへらしたヤツがいると思うと、心配で心配で入隊最速で脱営する記録を作りそうだと思っていたほどに。とんでもない話だが、本当にそうしそうなくらい愛されてるキプム。
そうこうして、ムヨルはナビの出勤最終日を迎え、翌日は入隊というその早朝。家を抜け出してナビにやって来る。待ち受けていたのはキプム。約束はしていなかったが、ムヨルの行動を予測していたようで、ムヨルを椅子に座らせる。感動して泣き出しそうなムヨル。
2人がそんな切ない時間を過ごしていた頃。店の外のベンチではスタッフたちが鈴なりに座り、日向ぼっこでもしているのだろうか。遅くやって来たミシェルは彼らの制止を振り切り、階段を上っていって、2人の姿を発見する。状況が読めないまま、連れ戻されて事情を知る始末。
そんなこととは知らず、2人の世界のムヨルとキプム。2人は別れを惜しみ合い、キプムはムヨルを待つと発言する。それに対して、キプムの負担になりたくないとむやみに約束をするべきじゃないとムヨル。椅子に座るムヨル、それを抱擁するキプム。2人の時間は永遠に止まったようだ。
そんな2人は堪忍袋の緒が切れたミシェルの鶴の一声で現実へと真っ逆さま。焦るムヨル、みんなが見ていたという羞恥心に包まれるキプム。美容院の中では恋愛禁止だと言ったのにと、ミシェルはカンカンだ。その言葉におもわず身をすくめるグァンスとゼン。
ムヨルは最後の最後でキプムに本音「待っていてほしい」と言い出し、「次の休暇までは待つ」と冗談めかすキプム。数か月後、その休暇の面会にムヨルの母と弟と共にキプムも連れ添う。久しぶりの再会で飛んできたムヨルは真っすぐキプムの元へ向かって抱きしめる。ついでのように扱われる母。
母と弟を追い払い、キプムとのデートを楽しみながら、ナビの現状を聞くムヨル。グァンスとゼンの関係がばれ、ゼンが店を移ることになったこと。ゼンの後任がインターンの中から選ばれることになったが、キプムが惜しくもウ先に負けてしまったこと。モデルのせいだと不機嫌なキプムは、ムヨルがきれいなモデルを紹介すると口走った時、嫉妬をかなぐり捨ててマジレスする。
違う場所、違う時を生きて来たスタッフたちがナビに集ったのは偶然ではなく、また美容院を訪れるお客様の8割は二度と同じ美容院を訪れないというなか、残るお客様との間にも確かな縁が生まれている。自分をさらにもっと愛するため、人は今日も美容院に行くのだ…。
第15話感想
こちらは実質的な最終回。次回は特別編です。キプムとムヨルの恋愛模様、人と人との縁の不思議さを語りかける素敵なお話でした。キプムは生まれの背景もさることながら、内気な性分が災いして前の美容院では「美容師に向いていない」とまで言われていたのです。グァンスのファンでなければ、もうこの道を諦めていたかもしれないです。
ドラマではこの他に社会的弱者であるLGBTの問題や、見た目が全ての社会、いじめ問題、独居老人問題、など多くの社会的な問題にスポットを当ててきました。互いに互いをよく知って、見ただけ、聞いただけの先入観で物を語る安易さに警鐘を鳴らしていました。
内容が良かっただけに、これが韓国国内で放送されなかったことが残念でなりません。ドラマの中でもいじめ問題を取り上げていましたが、他方から見れば何かの事情がある場合もあるという。そうやってつるし上げられた人々が少しでも真面目に生きていく道が開かれればいいですね。
第16話(最終回)あらすじ
「あの時はそうだった(番外編)」
ナビが始まって間もなくの頃のこと。あの日は広告撮影もあって、店内があわただしい雰囲気に包まれていた。そんな一日が終わり「さぁ店じまいして帰宅しよう」そんな時だった。ワゴンを片付けている最中にローラーを落としたキプムがそれをみつけた。それはVIP席の下にそっと置いてあった。
「キャー—-!!」ミシェルはそれを見たとたん、まるで恐ろしいものを見たかのように叫んだ。それはなんとブランド物として知られる「エル〇ス」のカバン。箱入りで真新しい、それも限定品らしく1億ウォンはくだらない。それがなぜナビにあるのか。たとえ落とし物であっても、それを汚したり傷つけたり、さらには奪われたりしたら一大事。
当日、そのVIP席には合計6人のお客様が座ったことが判明。どうしてVIP席に一日で6人も座ったのか、それはもう一度言うが、店の撮影が入っていたためだ。では、まずそれぞれの顧客に確認を取ればいい。3人のデザイナーは「エル〇ス」の名を出さずに忘れ物の確認を行うが、誰も名乗り出るものはなし。
カバンの中に手掛かりになるものはないだろうか。そうっと探るとその中には…!なんと!!「ウンチのついたパンツ」を発見!!!
そう言えば、さっきからムヨルがバッグから臭いがすると訴えていた。美容師たちは日々臭いのキツイ化学薬品を使うため、鼻がマヒして気づけなかったようだ。とにかく、今度はソレの処置に困り果ててしまう。
では、警察に相談をとグァンスが電話を取る。すると、その電話をウ先が慌てて取り上げる。それにかぶせるように「警察はだめ。」とミシェル。もし「ウンチのついたパンツ」が公に知れ渡ったら「ナビ」のイメージがそれに変わってしまう。それにしても、ウ先の反応はちょっと変じゃないかと思うグァンス。
ハッ、防犯カメラ!すぐさま確認するが、広告を取るカメラマンがよりによって狙ったように、カメラを塞ぎ視界を妨げる。イライラしながらも見続けているうち、もう一台のカメラの存在に気づく。そこは在庫室。人知れず設置されたそれは明らかに内部の盗難用。全員の冷たい視線がミシェルに注がれ、ひくつくミシェル。
そんな時、店内カメラに何かが動くもやっと影を発見。ゆっくりと再生してみるとそれはまさしくスリだった。実はお客様が残した菓子をつまみ食いしていたスリ。しつこく追求するゼンをかわそうと、逆にゼンが首元を隠す理由は何かと問い返す。黙ってしまうゼン。
やたらに帰りたがるグァンスが信じられないミシェル。そう言えば、道端で死んでいた子犬を指して「これは燃えるゴミか、生ごみか?」としばらくの間じっと見ていた。それだけで不審。一方、お使いの為にミシェルの財布からカードを借りようとしたムヨルの手から、慌てて財布をひったくるミシェル。
実はキプムはしばらく前にミシェルの身分証を偶然見て、名前も年齢も顔写真まで今と似つかないものだったのを思い出す。まさか偽造の身分証なのか…。一方、キプムを買い出しに引っ張り出したムヨルは気になっていたキプムの行動についての質問、つっけんどんな態度を見せるキプムに一瞬怪しさを感じる。
「チ・ミニ」職業、女優。接客中にキプムの名前を聞き咎め、聞き返してキプムの顔をまじまじ見て笑顔を見せた人。もしや、あの人ではあるまいか。「本名が知りたくて身分証を見ようとした」と店に帰る前、ムヨルに告白。それが、ネットを検索して難なくみつけてくれたムヨル。それも人違いで落ち込むキプム。どんどん疑心暗鬼になり、互いを疑い出すスタッフたち。
食事中に警察が訪ねて来てもごまかしにごまかし、結局夜遅くになっても解決しないまま、ミシェルがカバンを家に持ち帰ることに。全員でミシェルの車までカバンを守りながら送り届け、解散する。ミシェルは一人怯えながらカバンを持ち帰り、一睡もできないまま店に出勤する。
「チ・ミニ」17年前、一世を風靡した有名女優。惜しまれながら引退して、昨日がなんと17年前の外出だった。カバンを買った後でありきたりな食堂で食事しながら、これからは本名で生きようと決心した。そんな帰り道、急な腹痛が彼女を襲う。
トイレに困ってナビの通用口から中へ。用を足した後に紙がないことで青ざめた結果が「ウンチ付きパンツ」。そのまま出るつもりが、あれよあれよと席に案内され。会員登録で割引があると聞いた彼女は、そこに浮かれてカバンを忘れてしまったという訳。電話で問い合わせられた時は正直に言えなかったものの、そこはエル〇スの力だったという結末…。
第16話(最終回)感想
始まりはどうしても他人同士の集まりゆえ、相手がどういう人間かを知るのは手探り。ナビのスタッフたちはかなり個性の強い人間の集まりゆえに、相手を理解するのに時間を要したものです。これは私たちの社会でも同じこと。よく知らない相手だとどうしても行動の一端だけを見て、判断しがちなものです。
様々な経験を経てこそ9か月後のナビのスタッフたちは、ともすれば家族たちよりも互いをよく知る間柄になっていくわけです。番外編での彼らの行動は本編を見ていた皆さんには、かなりわかり味が強いですよね。個人的にはとても好きなヒューマンストーリーでした。16話、ありがとうございました。
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