私たち、他人になれるかな? 11話・12話(最終回) あらすじと感想

私たち、他人になれるかな?


2023年放送 全12話 Genie TVオリジナルドラマ 남이 될 수 있을까

marikoさん

第11話視聴率1.296%

第11話あらすじ

ハラが母と電話しているのを聞いてしまった、ウンボム。ハラの母に「別れろ」と言われたこと、シウクから意味深なことを言われたことを思い出し、不安になる。しかし、実はハラが父に名義貸しをしているという話だった。

ウンボムはハラに対して疑心暗鬼になっている。ハラは飲み会でウンボムがやけくそになっているのを見て、心配になる。ハラは飲み会後にウンボムに「一緒に帰ろう」とメッセージを送るが、ウンボムは「先に帰った」と断ってしまう。ハラはウンボムに電話をするが、ウンボムは「もともと俺はひねくれものだから、放っておいてくれ」と突き放す。ハラは怒って電話を切る。

ウンボムは、ハラのマンションの前でハラを待っていた。「もう別れよう。子どもを諦められないだろ。お義母さんも俺と別れろと言うし」と言い出す。ハラは「何のこと?」と訊き返すが、ウンボムはハラの話を聞かない。ウンボムは「お互いに恨むのはやめよう、むしろ感謝すべきだよな」と言い、ハラは「そうね。あんたみたいな奴と別れられて、心から感謝する」と言い返す。帰宅したハラは、ウンボムが別れを切り出した理由を理解できないのだった。

ハラは出勤中、後続車にぶつけられてしまう。ぶつけた相手は「知り合いに腕のいい整備士がいるから、保険会社には連絡しないでくれませんか?」と言い出す。妻は「まだあの人と連絡を取っているの!?」と怒って、どこかへ行ってしまう。ハラは、その夫婦の相談にのることに。ガラムとミヒャン夫婦は21歳で結婚して、離婚するのが3回目だという。最初の離婚は22歳の時、ガラムが兵役中に浮気をされた。ガラムから「離れていれば争うこともないし、他に良い人もいないので、気楽な仲だった」と聞き、ハラも共感する。2回目の離婚は、ガラムが兄貴分と一緒に風悪い遊びをして、妻に性病をうつした。一緒に遊びに行った兄貴分と縁を切るのが、3回目の再婚の条件だったのだが、今回の交通事故で、その兄貴分と連絡を取り合っていたのがバレてしまったのだ。夫婦とも子どもを養育したくないので、争っている。

ウンボムは、ビチとシウクに「子どものことが、折り合いがつかなくて、別れることになった」と告げる。ハラは、はっきり言うウンボムに驚き、夜中にウンボムに電話する。ハラは「もうやめようと言ったのは、そういう意味じゃなかった」と泣き叫ぶ。翌朝起きたハラは、何度もウンボムに電話をしていたと気付いて後悔するのだった。

一方ビチとシウクは、胎児の胎名(お腹の中にいる時の愛称)を“サン”と決めていた。しかし、産婦人科医に胎名を“サニー”と聞き間違えられて、シウクは「サニーも良いな」と思い始める。「クォン・サニーいいな!」と言うシウクに、ビチは「どうして勝手にクォンの苗字になると決めるの?」と怒る。

ハラはミヒャンに「毎月7万を払うから、養育してください」と提案するが、ミヒャンは「私は収入が少ないから養育できないし、夫が育てる場合でも、私は収入が少ないから減額になると聞いています」と開き直る。ハラは「ガラムさんは判決によっては、子どもを施設に入れるつもりだ」と告げる。ミヒャンは涙ぐみながら、「あの狂った奴がそう言うなら、仕方ないでしょ」と叫ぶ。そして「あいつ不倫していますよね」とハラを問い詰めるのだった。ハラはもしかして離婚したくないのかと思い、ガラムにも確認する。しかし、ガラムの離婚の意思は固い。

その後、ハラの事務所の同僚が、ミヒャンの外見が気に入ったと言い出す。ハラはそれをミヒャンにメッセージで伝えるふりをして、ガラムに送ってみる。すぐに、夫ガラムから怒って電話がくる。ハラは2人がまだ恋愛をしていると確信するのだった。

一方、飲み屋でばったり会って、喧嘩になった、ビチとシウク。もみ合っているうちに、シウクが階段から落ちてしまう。シウクは首を痛める。

そこに、ガラムから電話がくる。ミヒャンと喧嘩をしたというのだ。ガラムの顔には殴られた跡。「早く別れれば良かったのに、何度も付き合ってしまって、腐れ縁だ」と言うガラムに、ハラの心も揺れてしまう。

ウンボムはシウクの様子を知らせに電話をかけてくるが、ハラは「もう連絡してこないで。私の心配もしないで。優しくもしないで。別れを繰り返す人たちは、どうせ上手くいかないみたい。何度も電話してごめん。今までありがとう」と伝える。ウンボムは「何が?」と訊き返し、ハラは「一緒にいた時間は幸せだったから。お互い幸せになろう」と言い、電話を切る。

ビチはシウクに「あんたを疲れさせたくない」と言うが、シウクは「俺がもっと頑張るから、言うな」と口を塞ぐ。シウクは「階段から落ちる間、子どもとビチを残して死ねないと思った。そしてビチと2度と喧嘩しないと誓ったんだ。愛し合っているんだから、喧嘩はやめよう。ビチは命をかけて出産するのに、俺の苗字くらい何でもない。ただ、代々続いた名前だから、戸籍から除籍されるかも知れない」と伝える。ビチはシウクを止め、「話してみて、反対されたら親に従おう。私はシウクが折れてくれるかどうかが大事だっただけ」と言う。シウクはビチを抱きしめるのだった。

最終的に、ミヒャンが子どもを養育することになる。ハラは「他の人と付き合ったことがないから、相手にこだわっているだけ」とミヒャンに伝えるのだった。

ウンボムは「事務所を辞める」と、ソ代表に伝える。ウンボムは心因性の耳鳴りになっていて…。

第11話感想

ウンボムが心因性の病気になってしまうなんて、悲しいです…。子どもの頃からの心の傷があるからか、繊細な人ですよね。ハラのことを信じられなくて、可哀相です。勇気を出して、ハラに「誰と何の電話をしていたの?」と聞いてみればいいのに…。それができるくらい心が強い人だったら、ここまで問題がこじれていませんよね。本当に残念です。飲み会の席で「人間は幼稚で自分勝手だ」と笑いながらキレていましたが、ウンボムの本心のはずなので、物悲しいシーンでした。

ハラもウンボムに振り回されていますが、ウンボムのことが好きだったら、関わって解決していかないといけないですね。ハラの大きな愛で、ウンボムを包んでほしいです。ハラのように懐の広い人なら、できる気がします。

ビチとシウクは、絆が強くなっていて、嬉しいですね。ビチは自分が不利益を被ることに敏感なタイプですが、私も女だからといって不利になるのは嫌なので、気持ちは分かります。ソ代表から「予備新婦(プレ新婦)」と呼ばれるのを嫌がるのも、共感してしまいました。男女で役割を決めつけられるのは嫌ですよね。

苗字の件では、ビチがシウクを試していたことが分かりました。確かに、何も譲ってくれない人とは結婚したくないですよね。名家の苗字や財産分与を諦めた、シウクの男気がカッコよかったです。

苗字の件で話題に出てきた「戸主制」は、韓国で男系血統を続かせるために存在した家制度だそうですが、2008年に廃止されたそうです。廃止になったのは大昔ではないので、今も影響は強いのでしょうね。韓国ドラマを観ていると、なんだかんだ言って男性中心だなと感じることが多いです。

ハラは「何度も復縁しても無駄な人たちもいる」と言っていましたが、本当にハラとウンボムは別れてしまうのでしょうか?いよいよ次回は最終回です!

第12話視聴率1.762%

第12話(最終回)あらすじ

ソ代表は、ウンボムがハラのために退職しようとしていると見抜く。ウンボムは「僕がハラを振ったんです。そもそも不純な思いで転職してきたわけじゃない」と弁解する。ソ代表は「そんなんじゃ、誰と付き合っても傷つくぞ。世の中には楽園はない」と苦言を呈する。

その後、ウンボムに親子関係解消の訴訟状が届く。母から、5億ウォンを請求されるという。

ソ代表はハラを呼び出し、「なんで振られたんだ?ウンボムの方が振られたみたいな顔をしていた」と言う。ハラは、ソ代表から「ウンボムが辞める」と聞かされるが、ハラは「好きなだけでは上手くいかない。子どもも欲しいかどうかも意見が一致しないし」と言うしかないのだった。

ウンボムは、母に電話をする。母は「いうことを聞かないと、戸籍から抜く」と脅す。さらに、母の知人の娘と結婚するように命令する。ウンボムに、また耳鳴りが起こる。ウンボムは「僕は子どもがいらない人間だと話したのか?」と訊くが、母は「うるさい。結婚して2人子どもを産みなさい。そしたら言うことを聞いてあげる。そうでなければ、あなたを育てたのにかかった費用を全部、返してもらう」と宣告するのだった。ウンボムは「勝手にしてください。僕も縁を切りたかったところです」と言い放つ。

ソ代表はウンボムの部屋で、母からの訴訟状を見つける。「事務所の仲間でウンボムを助けるべきか?」と悩むのだった。

ハラは母に騙されて、お見合いをさせられる。帰宅したハラは母に怒るが、母はウンボムを決して認めないのだった。ハラは初めて、母がウンボムに「別れろ」と言ったことを知る。ハラはウンボムを傷つけてしまったことを後悔し、母に失望するのだった。

翌朝、ハラはウンボムの部屋を訪ね、「どうして母に別れろと言われたと教えてくれなかったの?母の言いなりになるの?」と問い詰める。ウンボムは「お義母さんは関係ない。何としても、説得しようとしていた。ただ、お前が別れたがったんだろ」と言う。

ハラは「私が別れたがっていたって、どういうこと?」と訊くが、そこにウンボムの姉から「早く訴訟のこと何とかしなさい」とメッセージがきて、話が中断されてしまう。ウンボムは「全身でそう感じたんだ。俺が家族の話をして以来、お前は俺と別れたがっていた。狂ったように俺を追いかけてきたのに、突然手を引こうとしていたじゃないか」と言う。ハラは「付き合ったのも、別れたのも、私のせいなのね」と呆れる。1人になったウンボムは、頭痛薬を飲むのだった。

ハラは、ソ代表から親子関係解消の訴訟の話を聞く。ソ代表は「お前と付き合っていれば、ウンボムもカウンセリングを受けただろうに」と嘆くが、ハラは「私にも自信はありません」と謝る。ソ代表は「ウンボムではなくて、君が事務所を辞めるのはどうだ?大手事務所で働く時期が来たのではないか?」と提案する。

ウンボムは精神科を受診していた。医師からストレスの原因を聞かれ、ハラとの別れを思い出す。しかし、医師には「母から訴訟を起こされて、ストレスを受けています。薬の処方と、診断書を出してもらえますか?」と伝える。ウンボムの母は、ウンボムが反訴しようとしていると知り、事故に遭ってしまう。

ハラは、ウンボムの姉から電話を受ける。ウンボムは家族からの連絡を遮断しているのか、連絡がつかないのだという。ハラは、ウンボムを病院に連れて行く。ウンボムの母は意識不明だった。ハラは、ウンボムと一緒に病室に残る。ウンボムは「どうして俺に優しくするんだ?」と訊き、ハラは「家族だったじゃない。後悔もしたくないから。だから、あなたもお母さんに愛していると伝えて」と言う。

ウンボムは「ハラが帰ったら言うよ。母さんと2人になりたい」と伝える。ウンボムはなかなかハラに「ありがとう」と言えないが、ハラは「ありがとうって言いたいんでしょ?」と受け止めるのだった。

ウンボムは泣きながら母に「このまま逝くなんて、悔しいだろ?ウンビョルが呼んでいるのか?まだ早いよ。俺のせいで、ウンビョルを早く死なせてごめん」と謝る。目覚めた母は「お前のせいでウンビョルが死んだんじゃない。バカね」と言い、ウンボムを抱きしめるのだった。

ハラの元に、ウンボムから「母さんが目覚めた。ありがとう」とメッセージが届く。ウンボムと母の訴訟は中止になった。ウンボムはソ代表に「事務所を辞めないことにした」と伝えるが、ソ代表は「お前は辞めなくていい。ハラが辞める」と伝える。言葉を失う、ウンボム…。

ビチとシウクは産婦人科で検査を受ける。お腹にいる子が男の子だと知り、シウクは大喜びする。

ウンボムはハラを呼び出し、「どうして辞めるんだ?」と尋ねる。ハラは「ウンボムは辞めても行く場所がないから、私が辞めたらどうか?と提案を受けたし、ちょうどスカウトもあったから」と答える。ウンボムは「辞めなくていい」と伝えるが、ハラは「ずっと同じ職場なのは変だし、彼氏ができたら、元夫と一緒に働いていると疑われるでしょ?そろそろ広い海に出てみたいし」と言う。ウンボムはハラを応援するのだった。

ウンボムはカウンセリングについて調べ、「拒絶を恐れる人は、そのような状況になることを避ける」という文章を読んで、自分に思い当たる。ウンボムは、ハラを食事に誘うが、ハラは「ずっと予定がある」と困ってしまう。しかし、ウンボムは、ずっと先の予定を確認するのだった。

ウンボムは、カウンセリングを受けることにする。カウンセラーに「5回付き合って、本当に離婚しようとしている女性がいるんです」と相談していた。

ハラは、母に「まだウンボムと別れている途中なのに、他の誰かと付き合えない。真剣な愛をしたいけど、愛が何なのか分からない」と伝える。母は「私が望むすぎたせいで、苦しめてごめん。どんな人生を歩んだとしても、応援する」と励ますのだった。

事務所の仲間は、ビチとシウクのために小さな結婚式を開いていた。ウンボムは、ずっとハラを気にしている。ウンボムは、帰ろうとするハラと一緒に外に出る。ハラは「また会おう」と言い、ウンボムは「いつ?」と訊き返す。ハラは「法廷で?」と答える。ウンボムとハラは、「私たちが本当に他人になれるのかな?それが一番気になる」と心の中でつぶやき、背中を向けて歩き出すのだった。

第12話(最終回)感想

意外な結末に驚きました!まさかハッピーエンディングで終わらないとは…。ハラとウンボムが付き合い始めて終わるのかと思っていたので、予想外なラストでした。どうなるのかハッキリ分からなかったので、モヤモヤする視聴者もいるでしょうが、人生は簡単ではないので、こういうラストがリアルなのかも知れないですね。

ウンボムの心の傷は深いし、傷が癒されて、誰かと付き合えるようになるのは、だいぶ先だと思います。ウンボムの被害妄想は、そのくらい酷かったです。その頃まだハラが独りでいるとは限らないですのは残念ですが…。1度別れを経験している2人なので、復縁してもお互いに疑心暗鬼になっている部分もありましたよね。まったくのゼロからリスタートはできないので、難しいです。

ウンボムのお母さんには、納得がいきませんでした。息子を相手に訴訟を起こすほど変な人だったのに、事故に遭った直後に「お前は悪くない」と言うなんて、突然すぎました。そもそも、子どもだったウンボムに妹の事故の責任はないのに、お母さんに謝る必要ありませんよね。韓国ドラマは、子どもが虐待を受けていても、大人になったら突然親を許すパターンが多いので、「今まで恨んでいたのに、急に謝るの?」と違和感がある時が多いです。まだまだ、家族中心主義の雰囲気が強く残っているのかな?と想像してしまいます。

シウクはせっかく名家の苗字を諦めるほどの決意をしたのに、やはり産まれてくる子が男の子だと嬉しいんですね。男の子だからってあんなに喜ばれてしまうと、息子が甘やかされるのではないかと心配になってしまいます(笑) 産まれてくる子が男の子でも、女の子でも、喜んでほしいですよね。

ビチとシウクの結婚式では、ホン代表が「結婚しなくても幸せになれる時代に、夫婦になった2人」と祝辞を述べていましたが、結婚の本当の価値は、そこにあるのかも知れません。1人でも幸せな2人が、互いを支え合う関係性が素敵です。

ハラのお母さんは、ようやくハラの自主性を認めてくれましたね。韓国ドラマは親が子どものことに介入しすぎですが、娘が苦しんでいる姿を見て、改心してくれて良かったです。

『私たち、他人になれるかな?』では、いろいろな結婚の問題点を考えさせられました。敢えて結婚する意味を問い直せば、一歩幸せに近づける気がします。

ハラの明るく強い女性像と、ウンボムの天真爛漫に見えて深い影を持った姿が、見事に演じられていて、好感度が高かったです。新しい韓国ドラマのトレンドが見えました!

私たち、他人になれるかな? あらすじと感想 キャスト 視聴率




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