有益な詐欺 あらすじと感想 キャスト・相関図

有益な詐欺


放送予定 

【日本放送】 

●KNTV 全16話(2024/4/22から)月曜日20時から2話連続放送 字幕

●U-NEXTにて、2023年5月29日(月)より独占配信。

【韓国放送期間】 2023年5月29日~7月19日 午後8時50分から

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有益な詐欺

이로운 사기

2023年放送 tvN 月火 全16話

視聴率

平均視聴率 3.74% 시청률 最低視聴率第13回2.979% 最高視聴率第1回4.551%

有益な詐欺

出典:https://tvn.cjenm.com

あらすじ

共感ができない詐欺師と、共感しすぎる弁護士、あまりにも異なる2人の絶対悪に対する復讐劇で、スリル満点な共助詐欺劇

相関図

出典:https://tvn.cjenm.com/

キャスト

イ・ロウム


出典:tvN

イ・ロウム役 チョン・ウヒ

???

“これは賭博ではない、詐欺だ”

優雅に吊り上がった目尻、小さくてスッと通った鼻、笑うたびにハートを描き、閉じているときは誰かの首を伸ばすような断固とした、彫刻のような唇。

どんなときでも洗顔したてのような、自然そのものの色彩で透明な顔に。自由に伸び切った豊かな黒髪がゆらゆらと。触れれば壊れてしまいそうな青白く乾燥した表情、ときどき虚空をじっと見つめる空っぽな目。耳を澄ませる凛とした声、尖った笑い、やわらかい顔とは程遠い冷酷な心根。

ケーブル放送‘サプライズ100’で有名だった、幼い頃から才能を発揮してきた少女。5歳で百科事典全集を覚え、8歳でマスコミの注目を浴び、10歳で奨学財団“赤目”の選択を受けた。

英才教育という名目の下、この世でもっともか弱く一人ぼっちの子供たちを集め、もっとも貧しく愚かな弱者たちを打つように作り出された赤い目、“赤目”。その場所でロウムは感情よりも効率、哀れみの代わりに統制、容赦の代わりに復讐を選ぶように教育を受けた。受けた分だけ返し、他人に対しては感情も未練も持たない。自分の利益にならないというなら無視し、効用価値が落ちれば捨てる。他人は道具にすぎず、私もまた他人にとってそうであろう。

冷徹なガイドラインのもと、家族という存在が薄れていく頃、事故のように現れたロウムの両親は予想とはまったく違った姿をしていた。震える声、瞳、恋しさに染まった指先…。少女の心が、ひょっとして自分も家族のもとへ戻り平凡な暮らしを取り戻すことができるかもしれないという方向へ傾いたとき、予想もできなかった。その結果、両親がみじめな死を迎え、自分が放った炎の灰となってしまうことを。もう少し平凡であれば、きっと怒らなかっただろう出来事だった。

終着地は暗くて狭い監房。退屈であってはならないし、怒りを解消しなければならなかった。入所してすぐに刑務官からぶっ飛ばし、危険人物を表す黄色い名札を一度も外したことがなく、事あるごとに刻一刻、刑務官たちの監視対象、要注意人物。頼むから彼女を刺激しないでくれと、刑務官たちの頼みが受刑者たちの間に広まるほどだったが。夢なんてなかった彼女に‘復讐’という目標が生まれ…。彼女はようやく笑えるようになった。それもとても美しく。

そうして10年、事件の真犯人が他にいるというニュースが報じられる。世の中のだれもがロウムを信用せずひそひそいう時、依頼人を捨てて彼女の側に立ったカモのような弁護士がいたという。少女から大人の女性となり、純真な顔をした悪女は当然、その男を雇った。自分の両親を殺した女が純真な弁護士一人くらい思いのままにするなど容易だろうと、周囲の人々は恐れ多くも災難を予言するようになった。

そんなロウムの計画に支障が生じる。好みに合わせて調理できると信じていたムヨンが意外にも思うようにならず、思いの外甘くもなく、平凡に動いてもくれなかったのだ。

誰も興味がないとばかり思っていた‘真実’をしつこく尋ね、道のど真ん中で依頼人の厳然な私生活を暴き、当然に勝たなければならないゲームを台無しにした。挙句の果てには、ロウムの行くべき道がなんであろうと、最後まで一緒についていくと約束するのだが。

必要であればだれにでもなれて、なんだって利用できるロウム。手段であり道具となるのは弁護士ムヨンだろうが例外ではない。

彼女は考えた。にもかかわらず望むのなら、見せてやろうじゃないかと。詐欺師と弁護士の違いを。

ハン·ムヨン


出典:tvN

ハン・ムヨン役 キム・ドンウク

弁護士

“だったら、私の病を信じて下さい”

冷たい目、真っすぐな鼻、鼻のように赤い唇に漆黒のような髪の毛。決して改まったわけでなく安らかな表情なのに、怒っているのではと周囲をざわつかせてしまう人。容易に赤くなる目元のせいで、バンパイアではないかと緊張させてしまう人。とてつもなく冷たいがハンサムな、その名の通り冷美男の定石。…の彼は、おかしくも性格上、同調性と共感傾向が異常に高く、強い頭痛や耳鳴り等の身体的症状まで抱えているため、精神科診療を並行することで正常さを維持する、患者である。

無謀で無神経だったブルーカラーの父。敏感でか弱く、傷つきやすかった母。幼い頃から繊細だったムヨンの心はどんなときも他人に向き、19歳の頃、ムヨンの人生が奈落に突き落とされた時、ムヨンの人生において最初のメンター、カン・ギョンホが登場。法という実質的な力で父とムヨンを守った彼の職業はまさに、弁護士だった。

こうして弁護士を夢見たが、いざ弁護士となったムヨンは最悪だった。共感する心はむしろ状況を悪化させ、回復する隙も与えず炎症を起こしただれ始めた。共感だけでは無力で弁護士になったが、共感を排除しなければ弁護士として機能できない。共感は治療の対象であり、決して彼の武器にはならなかった。

先輩パク・ギュの提案で始めた精神科の治療。その後、彼が担当した事件は決して貧しい者たちに限定したものではなく、暗くみじめな暮らしに注目もせず、ドン底の人生や憐れむべき人々に届かなかった。自らすべての私生活をシャットアウトし、その誰にも弱みや隙を与えなかったため…ひそひそ話が付いて回るようになったのだが。

心理を見抜き掘り下げていく鋭利さ、冷静で執拗な推理、マイクロディテールを発見し解析する能力、なにより人の感情を動かす対話スキル。笑った顔を見るのは難しいが、能力だけは知っておかないとと噂が広まる頃…。

国を騒がせていた10年前の尊属殺害事件でようやく真犯人が見つかったというニュースが流れ、ムヨンはその‘暗記英才 尊属殺害’事件の真犯人、イェ・チュンシクの弁護をすることになる。バンパイアなら、皆が避けようとする凶悪な奴を引き受けるのも納得だという周囲の評価。

皆が息を殺して彼の斬新な弁論を予想したそのとき、誰も想像もできなかった速報が。弁護士ハン・ムヨンが真犯人、つまり自分の依頼人を裏切って辞任、すなわち弁護士としての倫理観、職務、責任を投げ捨てキャリアスーサイド…!その誰も理解できない、愚かで驚きの選択、他でもないイ・ロウムという選択をしたという噂が巡った。

力なくただ熱いだけだった共感、ロウムが自信を弁護士として‘選択’したその瞬間。こうして一度くらいは、自分が夢見たそんな弁護士になるかと思ったのだが。ロウムとの初対面でムヨンは、ロウムの温かく美しい顔の裏に隠れた氷のような内面を発見してしまう。

弁護士としてのアイデンティティを失わないため、弱者を振り返った真心を忘れないため、苦痛の果てに復讐を選んだ老んに最後まで共感するため、ムヨンは彼女の行く道を阻み、ときには対立し、人生の背水の陣を敷こうとするのだが。

共感を捨てたこの女に連帯するため、ムヨンが手にした武器は恥部であり弱点だった‘共感’。葛藤の末選んだ共感の方式は…他でもない詐欺だった。それはムヨンだけに与えられた選択だ。

コ・ヨハン


出典:tvN

コ・ヨハン役 ユン・バク

保護観察官

“監察官は私です、イ・ロウムさんではなく”

ケンカばかりしているのかあちこちに傷痕が残り、フェネックのような目つきは妙に疑わしい。体格はがっちりとして、表情は単調、頼もしいフィジカルに見た目はまともだが、しわくちゃのトレーナーにスリッパがデフォルト。

くだらない一言に境目のないお節介、どうでもいい質問にマナーがなっていない話し方まで、聞いていればこの人間、どうも鼻につく。

人とは違って安定した職業や関係、もしくはマイカー、マイホームなどに興味がないのではなく、誰にもわかってもらえない保護観察官をしながら、生ぬるい情熱を燃やしている。

ワークライフバランスという言葉が意味もなく仕事と日常が狂ったほど混合する生き方をしていると、彼につかまった前科者たちは彼の過保護観察(?)に涙しながら拒否意志を示し、時には発作を起こしてクレームを入れたりもする。

“母が体調を崩したという知らせを聞き、3時間かかる道を一緒に走ってくれました”_前科13犯 ホンXX

“土方で働きながら膝を壊したことがあったんですが、ねちねちと取り合ってくれて保険金を受け取るのに力を貸してくれました”_元コソ泥 チンXX

“口だけで変われというのではなく、新しい人生を見つけられるよう真剣に教えてくれました”_足を洗って5年、元組織暴力団組員 イXX

保護観察官コ・ヨハン、“人間は、適応の動物だ”“人間は、変われる”“人間は、保護観察が必要だ!”…という3つの信条を持ち、“おい、お前も更生できる!!”と叫び、…前科者たちをよりよい暮らしへ導いてはいるのだが。

穏やかな日々にも雷は落ちるというものだ。幼い頃たびたびテレビで見て、人気がなくなると姿を消し、19歳で両親を殺したというが、どんな手を使ったのか釈放されたあの女。刑務所生活でさえも厳しく、追加懲役に執行猶予までついたという、イ・ロウム。彼女がヨハンの担当となった。

柵を巡らせようが取り縄を仕掛けようが、観察対象者であるロウムが犯罪のはの字にも近づかせないようにするのがヨハンの目標。初対面から普通ではなかった。人を下から上へとじろりと見るのではないか。神出鬼没で捕まるようで捕まらず、まるで捕まらないのでまるで駆け引きをしているようだった。ヨハンは考えた。こいつ、俺の関心がどうしても必要なんだな!?と。ボーナスとして、彼女の隣の弁護士が障壁だ。

もちろん、そんなことに屈するヨハンではないが、この更生プロジェクトで勝機をつかむのが前科者と民間人を公平に相手するボーントゥビー保護観察官コ・ヨハンか、この世でもっともおかしな弁護士ハン・ムヨルなのか、はたまたはじめと終わりを知ることのできない秘密で固められた前科者イ・ロウムであるか、賭けをしてもいいほど興味津々な競技。

くわえて、ただのおかしな保護観察官だと思っていたその、ほとんどないと思われた私生活はギャップで埋め尽くされていた。彼の正体は何で、どんな生き方をしてきたのか。そして一体何なのか、ロウムとムヨンに望むものは。


出典:tvN

シン・ソラ役 チョン・エリ

優雅で風格のある中年の女性。ヨハンとはある種の取引、もしくは契約関係にあると推定され、決して容易くはない。

モ·ジェイン


出典:tvN

モ・ジェイン役 パク・ソジン

精神科専門医

“目を背けること、抑圧…なんと定義しても、治療の結果はちがうでしょう。過程であるだけ”

整然としてやわらかい輪郭。美しく明るい笑顔をジッパーを閉めたように隠したまっすぐな口角。モ・ジェイン精神健康医学科医院の院長として、過共感症のハン・ムヨンを3年目治療中。すなわち彼女は、この世でもっともおかしな弁護士の主治医だ。とくにドラマもなく育ってきたのが平凡な生き方というなら、誰よりも平凡な生き方。大きな犯行もなく学業へ精進し、圧迫もなく自ら選んだ夢、医師。誰かと比べて自慢するほど特別だとは思えず、誰かに比べて劣るというには、周囲の事情も同じようだというだけ。

本科4学年、彼女は初めて知った。世の中には傷を負った人たちがこんなにも多いということを。外側は普通でも、内側は膿み切った人々。彼らをひいて通り過ぎた事故は一つに定めることができなかった。他の人が他の人へ向ける暴力、抑圧、代を切ることができない不幸。そしてその原点となる、平凡ではない数多くの家族たち。

彼女はハッキリと知ることになった。生活費の心配膿み切ったをしたことがなく、家族に対する愛憎を抱えることなく、終わりのない暗闇に落ちていく気持ちが何なのかを知らないというのは、人々が簡単に口にする‘平凡’とはほど遠い生き方だったということを。

だからもっとうまくやろうと誓った。自身が経験することのなかった苦痛を経験した人々を治療すること。最初は好奇心だったが、温室の中で育ったから先に強くなったのだと考え、まだ強くなれていない人たちに回復を、日常を贈りたかった。

幸い他人の苦痛は彼女の中で膿むことなく、重くのしかかっても足かせのように感じることはなく、心の中に温室があるから健康な精神と肉体を維持することができた。それでも退勤時間になれば虚しくなるのは毎度のことだった。週末になれば新たな暇つぶしを探して近所に出かけるが、とくに‘ダジョン漫画喫茶’の常連客として、結局そこで患者と出くわしてしまうというのが落とし穴だ。

医師ー患者間の距離感が重要だとはわかっているが、失敗した弁護士が冷徹なバンパイアになるまでの3年を共にしたというのが、鎧のようにまとった冷徹な顔の下に苦悩する英雄を知っているというのが、心苦しく、切なく、まぁそうだ。そんなムヨンがキャリアを失ってしまった時は自分でも知らないうちに声を上げたし、ソシオパスの疑いがある女性に自らを投げうつようになってからは瞑想を始め、‘あの人’の前で無力感を感じるムヨンと一緒に無力になったりもした。

それでも朝目を覚ますたびに新たに掲げる誓い、精神科専門医の基本信念、すなわち‘同情(Sympathy)ではなく共感(Empathy)しろ。’ムヨンを見ながら考える。平凡に生きるとは何か。キッドたちを見ながら気になってくる。彼らはどんな生き方をしてきたのだろうか。彼らの共助を見ながら彼女は悩む。私には何ができるのか。

おかしなことに、どういうわけかこの奇妙な闘争の味方となっていく彼女。ムヨンを治療しながら口にした助言は、自分自身へと向かう。私には目を背けていた過去を清算して、真実に向き合う勇気があるのか。弱り目に祟り目で見たことも聞いたこともないおかしな種の男、ヨハンが安定した日常に小石を投げ始めると…その生き方は予告なしにジャンル変更を余儀なくされた…自分でも知らないうちに、深く、関わってしまった彼らと共に。

キッズ


出典:tvN

チョン・ダジョン役 イ・ヨン

ダジョン漫画喫茶運営

“私たちだけでも一つのチームになれない?”

平凡な名前、平凡な顔、味もそっけもない表情に不愛想な話し方、これ以上収益が出もしない漫画喫茶を運営し、食事はカップラーメン、コンビニのおにぎり、ソーセージの3つで済ませ、漫画喫茶の庭では小学生たちが鳩を飼っても…どうでもいいといったようにシンプルに生きる彼女は実は、漫画喫茶の裏に大きな秘密作業室を持つ経歴20年目のハッカーだ。

他のキッドたちと共に赤目に属していた生存者でロウムの同い年の友達として、同期で同僚のロウムの出所後の計画を手伝うのだが。

どうも尋常ではない雰囲気。ロウムにだけ尖った表情、警戒するような顔、仕方なく従いながらも彼女から逃げたさそうに見える不安げな視線。一体ロウムを憎んでいるのか、信じているのかわからず。

ダジョンをとりまく頑丈なバンカーにも波が起き始めるのだが、ロウムが連れてきた(?)過度にやさしくおかしな弁護士が、すべてが単純で明快に動いていたアルゴリズムの中に変数を浮かばせ始めたからだ。

ムヨンの登場はダジョンにとってそれ自体が‘希望’だった。私たちのような人たちでも助けてくれる人がいるんだ。その真心に一番先に気付いたダジョンは決心した。私たちはこの人を守らないといけない。この言葉がロウムのもとへ届くころ、気持ちはより鮮明となった。いや、私たちは皆お互いを守らないとならない。

ついにくらっとする。振り返ってみるとすべてが大事になっていたせいで。


出典:tvN

ナサ役 ユ・ヒジェ

ナサカーセンター運営

“俺にとっては赤目より怖いのがイ・ロウムだ”

ナサカーセンターを運営するエンジニア、本名はナ・スホ。不良な見た目とは違って人間的で、遊んだり食べることが好きな外向型、豪快な笑い声が特徴。父がカーセンターを運営していたというが。この時代に家業を継ぐ親孝行息子として噂が立った。

とんでもない。ロウムの出所後暴かれた彼の二重生活、アルコールなしでは一日も耐えられない。タバコをくわえなければ口の中にトゲが出るという。機械を触らなければならない手にはカードを持ち、中毒性のあるものなら何でも手を出し野獣のようにさまよう彼には、頼れる人も、身を寄せる家もない。

赤目で出会った幼いロウムは初めから強烈で、歳は自分よりも若くてもリーダーとしてロウムをリスペクトし、彼女の命令と手の動き一つでぶるぶると震えたりもするが、そうしたって人生はなに、各自の生き残りだ。自分の破壊的な行為を止めるのは簡単ではない。

おい、お前が言っただろ。人生は各自の生き残りだって。人生は苦痛だって。

ムヨンの登場にも気乗りせず、ロウムの復帰にもため息が出るだけ。

暴力とムチにのみ屈服してきた彼にも、生涯忠誠したい相手が生まれるか?

誰か手を差し伸べてくれるだろうか?もう錆びてだいぶたつナサ(釘)に。


出典:tvN

リンゴ役 ホン・スンボム

TODO便利屋運営

“俺が言ったかな?俺の命はイ・ロウムのものだって”

TODO便利屋の代表であり、本名はパク・ヘドン。歪んだ顔と沈んだ目、いつも微笑んで甘く話す美しい唇。おそらくこの世の中で唯一、イ・ロウムを予告なしに抱きしめてもぶっ飛ばされない人物。

生まれつき体が弱く、後遺症でいつ爆発するかわからない病気を抱えており、自らを時限爆弾と呼ぶ。

幼い頃から言語の才能があり、少し誇張を交えて生まれたときから三か国語を操り、頻繁な病院通いと幾度かの大手術で破産した家庭環境の中、両親に借金を背負った心情で奨学金財団に身を置こうと考えた。それがよりによって赤目で、そこでロウムと初めて出会ったのだが。容易に情を抱き、恐怖に震える彼はいつも懲罰の対象であり、使い物にならないと廃棄されそうになる危機に陥ったリンゴを救ったのがまさに、ロウムだった。

ロウムが出所した後、リンゴはロウムのおかげで生き残ることができた恩を忘れず、憧れなのか愛なのかわからない恩を返そうとする。一生を借金を返して生きる運命なのかと、リンゴはまた自嘲した。


出典:tvN

リンゴ側)ユ・イル、ユ・ヌン

TODO便利屋スタッフ

普通の兄弟よりも似ていない、二卵性の双子。自称リンゴの右腕、左腕の万能な使い走り係。明るく社交的なのがユ・イルで、物静かで大人びた方がユ・ヌンだが、実はユ・イルが兄でユ・ヌンが弟だ。チームの末っ子ラインはどんなときも忠誠を誓い、誠実で、頼もしい存在だ。よくうわさに聞いていた‘あの’ロウムと顔を合わせても、平然としている。彼らの社長はイ・ロウムに命を捧げると断言しているのだから、それなら社長は俺たちが守らないとと運命を受け入れるのだった。

ムヨンの周辺人物


出典:tvN

リュ・ジェヒョク役 チェ・ヨンジュン

検事

これといった職業的な使命感も、自意識も、プライドもない生活型の検事。彼を動かすのはツナマヨおにぎり、そしてどうにかしてソウルに大人しく残っていたいと思う小市民的な熱望。これすらも、子供たちの度重なる転校、週末夫婦にうんざりしているせいだ。ムヨンとはロウムの事件をきっかけに縁を築いた。実はムヨンとは海軍法務官時代の先輩後輩の仲で、軍部隊にいたときから特出した(?)ムヨンの活躍をよく聞いていたのだった。検事と弁護士というのは、犬と猫のような関係ではないかと思うのだが、ムヨンとは妙に共存する友のような存在、もっと踏み込んで同僚となってしまう。


出典:tvN

ウ・ヨンギ役 ユン・ビョンヒ

記者

モラン市の由緒ある地方新聞‘モラン日報’の記者。頭の先からつま先まで完璧に見えるムヨンがいわゆる政治入門までつづくシルクロードを歩むと思って、それに便乗しようとしたが、外側がカリッとしているだけだとわかり、ムヨンの人間的な魅力を感じる。かつてロウムを取材した新聞社がモラン日報だったということをきっかけに、ムヨンを助け、赤目を始めとした巨大なゲート追跡に足を踏み入れる。夢は大韓民国をひっくり返すような大記者!


出典:tvN

カン・ギョンホ役 イ・ヘヨン

弁護士

ムヨンのメンターであり、ロールモデル。ムヨンを心配し、ムヨンを息子のように思う。


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ハン・ジェソク役 キム・ハクソン

ムヨンの父

ムヨンの父。人生一発逆転を狙って大きな詐欺に遭った後、行方をくらまして長い。


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パク・ジャヨン役 キム・ジョンヨン

ムヨンの母

ムヨンが唯一心のよりどころとしていた母。家計が苦しくなってムヨンのもとを離れた。

法律事務所


出典:tvN

パク・ギュ役 イ・チャンフン

弁護士、パク&ギュローファーム運営

ムヨンが所属するパク&ギュローファームの代表。裕福な家庭に生まれ、‘弁護士になれというならなる、その代わりアメリカに留学させてくれ!’とクールに生きてきたが、新聞の社会面でよく消費される金持ちのための法ではなく、テレビで下品に論議される政治家のための法ではなく!弱者や愛する人たちのための正義の法、まぁそんなものにロマンがあった。ロースクールへの入学を目前に遊びきって復学した大学で彼は、校内で起こったセクハラ事件で被害者たちに代わって懲戒委員会の先頭に立つムヨンを発見し、一種のインスピレーションを受けた。‘あれだ、法曹人として俺が持つべき良心とは…!’

ローファームパク&ギュの土台を磨き、ムヨンが除隊してすぐに連れてきたのはまさにそのためだった。ところが、そんなムヨンがとある事件に半年間没頭した末に崩れ落ちてしまった。パク・ギュにとっての‘法曹人としての良心’が、崩れてしまった。まずは人から助けてみようと、彼に新たな道を提案した。‘お前が持つ良心もいいが、まずは治療から始めよう’と。法典にどっぷりとつかって社会性を失ったり、考試の準備をして後天的なサイコパスになってしまったり、ただ金と権力だけを見て法曹人の道へすすもうとする奴らは必要なく、ムヨンだけはどんなことがあっても変わらないと思っていたのに、今まさに変わってしまったムヨンはどうにも幸せそうには見えず…すべてが自分のせいに思えて、心が痛む。


出典:tvN

チョ・ジェフン役 チャ・ヨンハク

弁護士

パク&ギュ所属、ところかまわず代表のパク・ギュといがみ合う弁護士。軽い言動、一次元的な思考にハマって遊ぶことが大好きで、人間的な魅力あふれるタイプだ。


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パク・イニョン役 ユン・ソル

事務長

パク&ギュローファームの事務長。実質的な長女。何パーセントずつ足りない代表弁護士と簡単ではないムヨン、チョ弁護士をうまくとりまとめて補佐する。

赤目

 

会長

正体不明。彼なのか彼女なのか、その正体については何も知られていない。自身の赤目のためにロウムとキッドの人生を地獄に仕立てた怪物で、ロウムとキッドたちを怪物に育てた悪魔的なメンター。


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チャン・ギョンジャ役 イ・テラン

ナビスウェルビーイング代表

赤目の新しい顔。現ナビスウェルビーイング代表。隙のない優雅さと尖った美しさはもちろん、人並み外れた交渉スキルとコントロール力を持つ。もともとミスコリア出身の華麗な外見と人当たりがよい接待スキルで、社交界の有名人だった。不慮の事故の後、海外から着実に基盤を築き上げたネットワークマーケティング企業‘ナビスウェルビーイング’として、大韓民国に華麗に復帰した。

CEOである前に夫を亡くした未亡人である彼女には、いつも夫の死と過去に関する噂が後を絶たなかったが。疑惑の奨学財団赤目を導いた彼女の夫は自殺し、彼女もまた赤目と関連があるはずだと疑われるも物証はなかった。

ジェイと長い間内縁関係を維持し、彼を影武者のように扱う。赤目のときから頭を下げようとしなかったロウムは、まさに気に障る存在。ナビスウェルビーイングで‘会長’のビジョンを実現させようとする彼女は、自身が欲望するものたちを逃さないためにロウムと必然的に対立関係となる。


出典:tvN

ジェイ役 キム・テフン

警護室長

アグリッパのような太い線が魅力的なナビスウェルビーイングの警護室長。もっとも古い初代キッドで、キッドの中で唯一いまも赤目のために奉仕する。その理由はおそらく、昔からの恋人チャン・ギョンジャ。10年前ロウムが一人で捨てられた時、これに目を背けて女医人の側に立った。10年ぶりにロウムがチャン・ギョンジャを狙ってキッドたちと対面することになると、心に残る罪悪感を消すため、キッドたちの周りをうろつき始める。


出典:tvN

イェ・チュンシク役

ホームレス

クムソン市事件の‘真犯人’。元闇金業者で現在はホームレス。10年ぶりに隠しておいた凶器とともに逮捕され、大人しく自首した。


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シン・ギホ役 パク・ジイル

元大学教授

クムソン市事件の‘共犯’。大学教授出身の旧赤目幹部。現在はホスピスで闘病中だ。


出典:tvN

アン・チェホン役 パク・ジョンハク

赤目理事長

奨学財団甘えの初代、そして最後の理事長。チャン・ギョンジャの夫。職業軍人出身で政界進出を夢見ていたが、10年前に疑惑だらけの死を迎えた。


出典:tvN

メッセンジャー役

身元不明

会長の伝言を伝え、会長が指示した犯罪を処理するゴーストたちを集める最側近。

私たちが友達と呼ぶ人々


出典:tvN

ソ・ゲソク役 チャン・ヨンナム

借金のせいで友人に息子を養子として送ったミョンフンの実母。息子ミョンフンが死亡し、真相究明を求めて裁判所の前で一人デモをつづける。


出典:tvN

ユ・ミョンフン役

家の事情で他の家庭に養子として引き取られたゲソクの息子。養父母と共に出かけた休暇先で、疑惑の事故に遭いこの世を去った。

出典:tvN

スタッフ /演出:イ・スヒョン、脚本:ハン・ウジュ
作成:え/キ.ね

 

話数ごとのあらすじと感想

neroさん

有益な詐欺 1話・2話 あらすじと感想
有益な詐欺 3話・4話 あらすじと感想
有益な詐欺 5話・6話 あらすじと感想
有益な詐欺 7話・8話 あらすじと感想
有益な詐欺 9話・10話 あらすじと感想
有益な詐欺 11話・12話 あらすじと感想
有益な詐欺 13話・14話 あらすじと感想
有益な詐欺 15話・16話(最終回) あらすじと感想

作品感想

「共感」と「詐欺」をテーマに、共感できない詐欺師と共感しすぎる弁護士が挑む復讐ドラマ!

チョン・ウヒとキム・ドンウクが主演を務めたドラマ「有益な詐欺」は、巨大な悪を相手に詐欺を使った復讐に挑む2人の男女の姿を描いた作品です。チョン・ウヒが演じるのは、両親を殺害した罪で服役中の主人公ロウム。そして、そんなロウムととある出来事をきっかけに共感していく弁護士ムヨンを、キム・ドンウクが演じています。

キム・ドンウクの作品にはあまりハズレがないと思っているので、こちらも放送前から気になっていた作品。正直、前半はイマイチ内容がつかめず、ちょっと違ったかな?と思ってしまいましたが、中盤から終盤にかけての盛り上がりですっかりハマってしまいました。

とくに7話あたりから、ロウムとムヨンの本格的な共助が始まるので、その辺りから急激におもしろくなっていきます。もし私のように前半でイマイチかな、と思った方は、諦めずに7~8話くらいまで見続けるのをオススメします。

物語は10年前に両親を殺害した罪で服役中のロウムの姿からスタートし、その後、事件の真犯人を名乗る男の自白によって、事態は一転。男の弁護士として事件を調べるなか、無実の罪で10年もの間服役していたロウムに興味を抱くムヨン。

これまで誰にも共感したことのなかったロウムが、人に共感しすぎてしまうという病を抱えるムヨンと出会うことで、少しずつその人生に変化が訪れ…。さらにロウムがこんな風に誰にも共感することができなくなってしまった背景には、“赤目財団”という謎の組織の存在がありました。ロウムとムヨン、そして赤目の関係とは?

淡々とした中にもくすっと笑えるシーンも含まれていて、気楽に見られるドラマ。サスペンスや謎解き、またブラックコメディなどが好きな方にはぜひともオススメの作品です。

主演の2人はもちろん、脇を固める助演陣も演技派ばかりで、終始安心して見ることができました。とくにロウムの保護観察官であるヨハン役を演じた、ユン・バクの演技が圧巻でした。さきほどまでふざけていたと思えば急に表情がスッと真顔になったり、かと思えばまた冗談を言ったり、場面場面で七変化するユン・バクの演技に注目です。

他にも、イ・テランやイ・チャンフン、ユン・ビョンヒ、チェ・ヨンジュンなど、名わき役が続々登場。また第12話では、「その男の記憶法」でキム・ドンウクと共演したムン・ガヨンがカメオ出演もしているので、こちらも要チェック。

最終話までハラハラドキドキな展開がつづき、最後までおもしろく視聴することができました。まだの方はぜひ、チェックしてみて下さい。




【放送情報】

【アイリス(IRIS)】

●サンテレビ 2024/5/18 (土) 21:30~

アイリス(IRIS) 視聴率 あらすじ キャスト 感想 相関図

 

【奇皇后】

●BS松竹東急 全51話(2024/5/21から)月~金曜日12時から 字幕

奇皇后 あらすじ 視聴率 キャスト 感想  外部リンク

 

【太陽を抱く月】

●テレ東 全20話(2024/5/22から)月~金曜日8:15から 吹替[二] +字幕

太陽を抱く月 あらすじ 視聴率 キャスト・相関図 感想 外部リンク

【ワン・ザ・ウーマン One the Woman】

●BS12 トゥエルビ 全16話(2024/5/23から)月~金曜日深夜27:30から 字幕

ワン・ザ・ウーマン One the Woman 全話あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率

【マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~】

●BSJapanext 全27話(2024/5/24から)月~金曜日19時から 字幕

マイ・ディア・ミスター ~私のおじさん~(韓国ドラマ) 全話あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率

【カンテク~運命の愛~】

●テレビ愛知 2024/5/28(火) 09:30~

カンテク~運命の愛~ 全話あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率 外部リンク

【ブラボー私の人生】

●BS日テレ 全120話(2024/5/28から)月~金曜日15時から 字幕

ブラボー私の人生 (ウラチャチャ 私の人生) キャスト・相関図 あらすじと感想 視聴率

【愛の群像】

●BS11 全51話(2024/5/31から)月~金曜日14:29から 字幕

愛の群像 視聴率 あらすじ キャスト 感想 相関図

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