ペイバック~金と権力~ 1話・2話 あらすじと感想

ペイバック~金と権力~


ペイバック~金と権力~ 法銭 법쩐 2023年放送 SBS金土 全12話

neroさん

第1話視聴率8.7%

第1話あらすじ

~銭争のはじまり~

1990年、少年院を出所したウン・ヨン(イ・ソンギュン)に声をかけたのは、ヒョソン人材公社の室長キム・ソンテ(イ・ゴンミョン)だった。差し出された名刺をじっと見て、「番号を覚えました」とヨン。実はヨンには、一度見た数字は決して忘れないという特殊な能力があった。

その後、ヨンは唯一の肉親である姉ジヒ(ソ・ジョンヨン)を訪ねる。女手一つでまだ幼い息子テチュン(カン・ユソク)を育てるジヒ。100万ウォン(約10万円)を超える百科事典を欲しがる甥、そしてボロボロのアパートで細々と暮らす姉のため、ヨンはできるだけ沢山の金を稼ごうと決意する。

そんなヨンが向かったのは、サンテのもとだった。ヨンの仕事は簡単だ。立ち退きに反対する人々を力づくで追い出すというもの。時は流れ1998年、いわゆる‘用役’として活躍するヨンの前に明洞のサラ金王、ミョン・インジュ(キム・ホンパ)が現れる。

数字に強いヨンを気に入ったミョン会長は、自分のもとで働かないかと誘う。こうしてミョン会長のもとで、ヨンは本格的に金商売を始めることとなる。大金を手にしたヨンは、約束通りトイレが2つある高層マンションを契約。それまで喫茶店の配達員をしていたジヒは、いつしかナイトクラブのマダムとなった。

地方の大学に進学したテチュンは、念願の司法試験に合格。晴れて検事となったテチュンは、直属の上司であるパク・ジョンス(チェ・ミンチョル)から、ここ最近ニュースを騒がせている‘汝矣島(ヨイド)ランボー’の飲酒運転に関して、その処理を命じられる。

そんなテチュンのもとへ、差出人不明の封筒が届いた。中に入っていたのは、ソーラーバイオの株価操作に関するシナリオ。それは他でもない、汝矣島ランボーがコンテンツ内で熱を上げて宣伝していた企業だった。

不審に思ったテチュンは、株式関連に精通するベテラン捜査官のナム・サンイル(チェ・ドクムン)を訪ね、先ほど受け取った資料を見せて意見を仰ぐ。かつて特捜部にいた頃に事件を調べたことがあると話したナム係長は、当時担当検事だった現部長検事のファン・ギソク(パク・フン)の一声で捜査が白紙になったと明かす。

さらに資料の中に転換私債の発行履歴と思われる書類を発見したナム係長は、それがかつてサラ金業者たちが使っていた一種の暗号だとし、暗号を解かない限り令状の請求は難しいという。ふと叔父のヨンならこの暗号を解くことができるのではと考えたテチュンは、現在モンゴルにいるヨンに連絡を入れた。

テチュンの予想通り、暗号を解き明かすことに成功したヨン。転換私債の収益は2つの会社に振り分けられていた。1つはランボーの彼女が代表を務める会社、そしてもう1つは、GMiバンクだ。さらにその2つの会社のいずれも、ミョン会長が大株主だという。

ミョン会長はギソクの義理の父でもあった。上手く行けばギソクを追い出して自分が特捜部に入れるかもしれないと考えたテチュンは、ナム係長をパートナーに迎え、本格的に捜査を開始。しかし、テチュンが家宅捜索の令状を取りつけたGMiバンクの代表オ・チャンヒョン(イ・ギヨン)は、前任のソウル地検長だというのだ。

一方、飲酒運転騒動に乗じて、機密書類の入ったカバンを盗んだ犯人が明らかとなる。それは陸軍の法務少佐パク・ジュンギョン(ムン・チェウォン)だった。つまりジェギョンこそが、ソーラーバイオに関する資料をテチュンに送りつけた張本人。

パク部長からGMiバンクの捜査については手を引くよう言われ、納得のいかないテチュン。そんな矢先、オ代表の書籍発表のイベントで、株価操作に不満を持った男性が焼身自殺を図るという事件が発生。これによってふたたびマスコミの注目が集まると、改めて捜査の許可が下りるのだった。

その頃、テチュンから送られてきた資料にあったGMiバンクが、かつてジュンギョンの母が代表を務めていた会社だと知ったヨンは、一連の出来事がジュンギョンによって計画されたものだと知る。それが自分宛てのジュンギョンからのメッセージだと気付いたヨンは、10年ぶりに韓国へ帰国する。

第1話感想

イ・ソンギュン&ムン・チェウォンのコンビが贈る、本格復讐劇!

「パスタ」のイ・ソンギュンと「クリミナル・マインド :KOREA」「悪の花」のムン・チェウォンが主演を務めると聞いて、放送前から気になっていた作品です。

第1話では、モンゴルで土地を買い占めて金を稼ぐ主人公ヨンが、韓国にいるジュンギョンのSOSを受けて、10年ぶりに韓国へ戻るまでの様子が描かれました。

ヨンとジュンギョンの詳しい関係性はまだ明らかとなっていませんが、どうやら自殺したジュンギョンの母と関連がありそうです。2話以降で、その詳細が次々と明かされていきそうですね。

そして、かつては師匠(?)でもあったミョン会長との関係を「因縁」と呼ぶヨン。数字に強いヨンを気に入り、金商売のアレコレを教えたのは他でもないミョン会長でした。韓国へ戻ったヨンとミョン会長がどんな再会を果たすのか、注目です。

テチュン役のカン・ユソクは「浪漫ドクターキム・サブ2」「怪物」「スタートアップ」などにも出演していたようですが、どれもちょい役だったので、本作での活躍に期待。第2話も楽しみです!

第2話視聴率%

第2話あらすじ

~法ではなく、金で~

過去、列車の中でヨンは若い女性乗務員に絡むチンピラたちと遭遇。しかし、少年院から出て間もなかったヨンは、問題を起こしてはまずいと他の乗客と同じように見て見ぬふりを貫く。そんななか、チンピラに立ち向かったのはまだ高校生のジュンギョンだった。後方からも男の仲間と思われる別の集団が現れると、思わず参戦するヨン。

警察に捕まったヨンとジュンギョンの前に現れたのは、ジュンギョンの母でブルーネットの代表ユン・ヘリン(キム・ミスク)だ。ヨンに前科があり、身元を保証する家族もいないと知ったヘリンは、代わりに自分が保護者になるという。その日、ヘリンの家のソファーでぐっすりと眠りにつくヨン。

翌朝、ヨンに朝ごはんを食べさせ、もし働き先に困ったらうちの会社に来いと名刺を渡すヘリン。用役として働くことになってからも、ヨンはことあるごとにヘリンの家へ足を運んだ。幼くして両親を亡くしたヨンにとって、ヘリンは母親のような存在だったのだ。

そんなヘリンが横領の疑いで逮捕され、さらに自ら命を絶ったというニュースに驚きを隠せないヨン。韓国行きの飛行機の中で、ヨンはそれまでネット環境のせいで確認できなかったメールを開く。そこには、“お母さんに問題が起きた。メールを見たらすぐに電話して”とジュンギョンからのメールが…。

パートナーのホン・ハンナ(キム・へファ)から2010年にヘリンを緊急逮捕したのがミョン会長の婿ギソクだと聞いたヨンは、ミョン会長の本当の狙いが賄賂を受け取ったとされるソン・ヨンジン(チョ・ヨンジン)だったことに気付く。ヘリンとヨンジンは、大学時代の同期だという。この一件によって、当時都知事選の有力候補と言われていたソン長官は出馬を辞退。ヘリンはミョン会長の計画にまんまと巻き込まれた形となった。

送られてきた動画を目にしたヨンは、自ら崖下に転落していくヘリンの車を見て目を疑う。ヨンが知るヘリンは、決してそんな選択をする人物ではなかった。果たして自分が韓国を離れている間、ヘリンの身に何があったというのか。

一方、出版イベントでの騒動によって立場を悪くしたオ代表。するとギソクは、ミョン会長の右腕であるソンテを黒幕に仕立て上げ、事態を収拾するという。さらにテチュンが捜査していたペク議員のスキャンダルを大々的に取り上げ、国民の関心をそらすことに成功するギソク。

同じ頃、ランボーの資料を盗んだ疑いで取調べを受けていたジュンギョンは、軍人の捜査権は軍の捜査機関にあるとし、検察を後にする。

帰国後すぐヘリンの墓を参ったヨンは、ヘリンは初めて自分を‘人として’接してくれた大人だったと語る。その後、ミョン会長が株価操作の証拠隠滅に動き出したと知ったヨンは、ひとまずミョン会長と検察側を繋ぐGMiバンクのオ代表を討とうと考える。

過去、ミョン会長の下で金商売のノウハウを学んだヨンは、しばらくして独立を決意。そんなヨンが最初の顧客に選んだのは、他でもないヘリンだった。しかし、ヨンに自分の芝を荒らされることを恐れたミョン会長は、部下を使ってヨンを攻撃。これによって担保となっていたヘリンの会社の株式がミョン会長へ渡ってしまう。

ヘリンは弁護士を通じて合法的なやり方で会社を守ると主張したが、それでは決してミョン会長に勝てないことをヨンは知っていた。自らミョン会長とやり合う覚悟を決めたヨンは、会長に恨みを持つ人々を集めて作戦に乗り出す。ヨンの予想通り個人の投資家たちもこれに乗っかり、ブルーネット社は急激な成長を遂げるのだった。

大金を失ってしまったミョン会長は、検事のイ・スドン(クォン・ヒョク)を呼び出してヨンを捜査して欲しいと頼むが、すでにスドンはヨンの手に落ちていた。密会の場へ現れたヨンを見て、顔をしかめるミョン会長。するとヨンは、会長の領域である明洞から手を引く代わりに、今後一切家族には手を出すなと警告した。

ハンナからジュンギョンが検察の捜査を逃れたと聞いたヨンは、彼女に会いに行く。そして、雨の中久々の再会を果たす2人。

第2話感想

第2話では、ヨンとジュンギョン、そしてジュンギョンの母ヘリンの関係が明らかとなりました。前科者で身寄りのないヨンを温かく受け入れたヘリン。ヨンにとってヘリンは、まさに母親のような存在だったのです。そんなヘリンの訃報を知り、ショックを隠せないヨン。

前回、テチュンが暗号の件でヨンに連絡を入れようとした時、「しばらくの間、Eメールも使えない」と書かれたハガキの一文が登場しましたが、それがこんな風に繋がるとは。。2010年に届いたジュンギョンのメールに、今になって気付いたヨン。「遅すぎた…」と呟いたヨンの言葉が、なんとも印象的でした。

そんななか、ついに再会を果たしたヨンとジュンギョン。第3話からは本格的な2人の絡みが見られそうですね。時間軸の行ったり来たりが激しいので若干ついていくのが大変ですが、主演2人の演技は文句ナシ!

さらにジュンギョンの母、ヘリン役を演じるキム・ミスクの存在感もさすがでした。前作「シスターズ」で見せた雰囲気とはまた違って、人間味あふれる姿に思わず夢中になってしまいました。次回も楽しみです。

ペイバック~金と権力~ 3話・4話 あらすじと感想

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