スティーラー-七つの朝鮮通宝 3話・4話 あらすじと感想

スティーラー-七つの朝鮮通宝


スティーラー-七つの朝鮮通宝  스틸러:일곱 개의 조선통보 2023年放送 tvN 水木 全12話

neroさん

第3話視聴率3.582%

第3話あらすじ

ヤン会長が殺された現場に侵入したファン・デミョン(チュウォン)は、同じく現場を調べていたチャン・テイン(チョ・ハンチョル)に出くわす。銃を向けられ、身動きがとれなくなるデミョン。するとデミョンは、「これまで贈ったプレゼントのお返しがこれですか?」と一言。なんとか一瞬の隙をついて、デミョンはその場から立ち去る。

翌朝のニュースで、行方不明となっていた「直指」の上巻が匿名の市民によって警察に寄贈されたと報道される。これを受けて、デミョンが所属する文化財庁のミン局長は大満足な様子。

一方、「直指」を盗まれてしまったチェ・ソンチョル(チョン・ウンピョ)は、男たちに囲まれ、暴行を受けていた。必死に助けを求めるソンチョルだったが、パク社長は聞く耳を持とうとせず…。

そんななか、デミョンのもとへ文化財専任チームのチェ・ミヌ(イ・ジュウ)から連絡が。ミヌにうながされるまま、ソンチョルの研究所へ向かうデミョン。しかし、何度インターホンを鳴らしても反応はない。門が開いていることに気付いたミヌは、そのまま中へ。

万が一ミヌが隠し通路に気付いては困ると、ミヌの捜索を妨害するデミョン。結局、ミヌはこれといった手掛かりをつかめないまま、研究所をあとにする。ミヌから「直指」を警察に引き渡したのが“スカンク”と呼ばれる泥棒だと聞かされたデミョンは、思わず驚愕した。まさか自分が“スカンク”と呼ばれているとは…。

さらにミヌは、これまでスカンクが狙った骨董品はどれも、デミョンが以前作成したリストに載っていた物ばかりだと話す。ただの偶然だとシラを切るデミョンに、捜査の協力を仰ぐミヌ。ミヌら文化財専任チームは、デミョンがスカンクと何らかの関係があると考えていた。

ムグン美術館が所有する骨董品がオークションに出されることになり、ニュースで大きく報じられる。今回オークションに出品されることになった壷は、かねてから政府と所有権を争っていたが、最終的に裁判で美術館を運営するキム・ヨンス(イ・ドクファ)が勝利したという。

これを受けて、文化財庁ではなんとしてもオークションで壷を落札するようにと、庁長直々に指示が下される。もちろん白羽の矢が立てられたのは、デミョンだ。

一方、同じく事態を知ったミヌは思わず「スカンクが盗んでくれれば…」と口にするが、所有者がハッキリしている以上、スカンクが盗んでもすぐに返却せざるを得ないとテイン。その後、先日殺されたヤン会長の遺品をチェックしたミヌは、その中にコインケースのようなものを発見。しかし、肝心のコインはどこにも見当たらなかった。

その日の夜、偶然飲み屋で一緒になったテインは、ミヌに本心を明かした。実はテインの目的は、スカンクを逮捕することではないという。スカンクと共に違法に取引された骨董品を回収することこそ、テインの本当の狙いなのだ。そんなテインと志を共にすることを決めたミヌは、正式に文化財専任チームの一員となる。

オークション当日、会場にやってきたデミョンはさっそくヨンスに挨拶。しかし、文化財庁との交渉に応じるつもりはないと冷たくあしらうヨンス。するとデミョンは、最初からヨンスには興味がないといったように、すぐさま中国を中心に活動するワン会長のもとへ。

オークションで競合相手となる予定のワン会長に、自らの持ち金が100億ウォン(約10億円)であることを明かすデミョン。これにはチーム員も戸惑いを隠せないが、デミョンは自分を信じろという。

さっそくオークションが始まると、ワン会長は次々と目当ての品を落札。いよいよデミョンの番となり、ワン会長と接戦を繰り広げる。しかし、自信満々なデミョンとは裏腹に、次々と落札額を上げていくワン会長。予定していた100億に達すると、デミョンは泣く泣く落札を諦めた。

次の瞬間、ワン会長の105億を上回る150億をコールする謎の女性。結局、ヨンスが出品した壷は150億で落札される。壷を落札した謎の女性の正体は、他でもないデミョンの助力者、イ・チュンジャ(チェ・ファジョン)だった。その後、スカンクに扮したデミョンは150億を運ぶトラックの前に立ちはだかり…。

第3話感想

またしてもチュンジャとのナイスプレーで、見事骨董品を手中に収めたデミョン!オークションで苦戦するデミョンを見て、一時はどうなることかと思いましたが、すべてデミョンの作戦通りだったようでほっと一安心。

デミョンが事前にワン会長に予算を伝えていたのは、壷の落札までにワン会長に持ち金を使わせるためでした。最初からチュンジャに落札させようと、ショーを披露したデミョン。それにしても、150億ウォンを現金で支払うあたり、チュンジャの底知れぬ財力に驚かされる一方です。

そして今話、テインの本当の狙いが明らかに。テインはかつて、デミョンと共に隠匿された文化財の強制回収に向けて動いていた一人でした。しかし、正当な方法では骨董品の回収が難しいと痛感したテインは、スカンクを使って自らの目的を達成させようと考えているのです。

果たしてテインの望み通り、スカンクをキャスティングすることはできるのか。今後の展開にも注目です。

第4話視聴率3.766%

第4話あらすじ

秘密倉庫に入る前に、なんとしても現金を取り返す必要があるとチュンジャ。スカンクに扮したデミョンは、現金を運ぶバンの前に立ちはだかる。総出でデミョンの相手をする男たちだったが、あっという間にそれを制圧するデミョン。

意気揚々とドアを開けると、今度は銃を構えた3人の男が。チュンジャの開発した防弾スーツのおかげでなんとか助かったデミョンは、作戦通り金の奪い返しに成功する。

翌朝、チュンジャが落札した骨董品は無償で韓国政府に寄贈された。ニュースでこの事実を知ったテインは、それがスカンクの仕業だと推測。

同じ頃、オークションで手に入れた金が奪われたと知ったヨンスは、怒りをあらわにする。さらにチョ・ヒンダルに時間がないと告げ、「私が死ねば、それは私だけの死では済まされない」とヨンス。そんななか、テレビで先日撮影された鑑定番組の予告を目にしたヨンスは、そこに映る朝鮮通宝に気付く。すぐさまヒンダルに出発するよう命じるヨンス。

殺されたヤン会長の別荘で見つかった保管箱を鑑識に出したミヌは、7つの内5つの枠に銅成分の反応があったと話す。それを見たテインは、「朝鮮通宝だ」と呟いた。さらに調査の結果、似たような時間がこれまでに世界各国で起こっていたと知る文化財専任チーム。犯行を目撃したというキム・ヨンチャン(チョン・ジノ)の言葉を思い出したテインは、ハッとする。「穴の開いた朝鮮通宝…」と呟いたテインは、秘密倉庫に保管されている一冊の本を手に取る。それは将軍イ・スンシンが記した日記の一つだという。

日記に書かれた記述をもとに、今もなお略奪部隊が回収しきれなかったお宝が韓国の地に眠っていること、そしてその行方を記す手掛かりが穴の開いた7つの朝鮮通宝に隠されていることを予想するテイン。

ヨンスが探す穴の開いた朝鮮通宝が幼い姉弟の手元にあると知ったヒンダルは、姉弟が暮らす家へ向かう。同じ頃、先日出会った少年が持っていた通貨の件を思い出したミヌは、慌てて姉のヨンジに電話をかける。しかし、電話は繋がらず…。

不安に思ったミヌはすぐにヨンジの家へ向かうが、そのどこにも姉弟の姿はなかった。そんななか、ミヌのもとへ一本の電話がかかってくる。電話の相手は、かつてミヌが育った施設のシスターだった。

シスターに言われて施設へ向かったミヌは、そこで姉弟と再会。どうやら兄弟は、神父に連れられてこの施設へやってきたという。しかし、肝心の神父はどこにも見当たらず…。部屋の中を調べたテインは、神父がお宝ハンターのコ博士(チェ・ジョンウ)であると知る。さらに朝鮮通宝は、神父に成りすましたコ博士が持ち去ったというのだ。

その日、テインに命じられてデミョンのアパートの前でその帰宅を待つミヌだったが、待てど暮らせどデミョンは帰ってこなかった。次の日の朝、部屋の前へと向かったミヌは、ドアが開いたままになっていることに気付く。

中に入ったミヌは、そこで今しがたシャワーを終えたばかりのデミョンと対面。慌ててガウンを身にまとうデミョンに向かって、「あなたを逮捕します」とミヌ。訳がわからないといった様子のデミョンだったが、アッサリとミヌにやられて捕まってしまう。

デミョンがスカンクと深い関係にあると考えるテインは、スカンクに会わせて欲しいと伝える。まずはスカンクと会ってしたいという話が何なのかと聞くデミョン。しかし、テインはスカンクに直接話すという。スカンクが誰なのかと聞かれ、「僕です」と答えるデミョン。いたって本気なデミョンだったが、その場にいる誰もデミョンの言葉を信じようとはせず。

結局、スカンクに会わせると約束し、その場を後にするデミョン。しばらくして、半信半疑なテインらの前に現れたのは、他でもないスカンクだった。

第4話感想

ついに“チーム・カルマ”の一員になることを決めたデミョン。チーム・カルマとは、違法に取引された骨董品を回収する組織のことで、テインが指揮を務めます。

4話のエピローグでは、チームカルマの名前の由来も明らかとなりました。「カルマ」とは、過去の行為は良い行為にせよ、悪い行為にせよ、いずれ必ず自分に返ってくる、という因果応報の法則のこと。これを文字って、テインはチーム名をカルマと名付けたようです。

穴の開いた7つの朝鮮通宝を探すため、立ち上がったチーム・カルマ。しかし、朝鮮通宝を探しているのは、チーム・カルマだけではありません。ヨンスとヒンダル、そして今話新たに登場したコ博士まで。果たしてデミョンらは、彼らよりも先に7つの朝鮮通宝をコンプリートすることができるでしょうか。

第1話で登場した幼い姉弟にヒンダルが迫る場面も登場し、思わずヒヤッとしましたが、無事で何より。ヒンダルもまた、過去に大きな秘密を抱えている人物のようです。警察に追われるなか、自分に新たな身分を与えてくれたヨンスに忠誠を誓うヒンダル。その背景には、病気がちの妹の存在があり…。

いよいよデミョンと警察の共助がスタートすることになり、ますます目が離せなくなってきました。次回の展開にも期待です。

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