スティーラー-七つの朝鮮通宝 11話・12話(最終回) あらすじと感想

スティーラー-七つの朝鮮通宝


スティーラー-七つの朝鮮通宝  스틸러:일곱 개의 조선통보 2023年放送 tvN 水木 全12話

neroさん

第11話視聴率1.939%

第11話あらすじ

チョ・ヒンダル(キム・ジェチョル)の首を絞め、絶叫するファン・デミョン(チュウォン)。するとヒンダルは、「あの時、お前も殺すはずだったのに…」と呟く。ヒンダルにデミョンと両親を殺害するよう命じたのは、キム・ヨンス(イ・ドクファ)だった。一瞬の隙をついてデミョンの首筋にペンを刺すヒンダル。激しい攻防の末、デミョンはヒンダルを窓の外へと押し出す。

窓が割れる音を聞き、慌てて駆けつけるチャン・テイン(チョ・ハンチョル)。同じくシン・チャンフン(キム・ジェウォン)も割れた窓の方へ向かうも、すでにヒンダルの姿はなかった。

テインから連絡を受けたイ・チュンジャ(チェ・ファジョン)は、コ博士(チェ・ジョンウ)の話から、ヒンダルがデミョンの両親を殺害した犯人だと気付く。それを聞いたチェ・ミヌ(イ・ジュウ)らは、複雑な表情を浮かべた。

しばらくして、テインとチャンフンが気を失ったデミョンを連れてアジトへ。その頃、デミョンは亡き父の夢を見ていた。父はデミョンに向かって、「俺たちのことは忘れて、お前が今しなければいけないこと。そして、お前がしたいことをして欲しい」と告げる。

目を覚ましたデミョンは、ヒンダルがまだ捕まっていないと知って憤る。そんなデミョンに、自らの生い立ちを語るミヌ。そして、祖母を苦しめた奴らを捕まえるために、警察になったとミヌはいう。チーム・カルマの皆を「家族」と呼ぶミヌを見て、デミョンの心にも変化が。

その後、心を決めたデミョンは、目の前の事態から解決しようと考える。しかし、秘密倉庫の文化財を手に入れたヨンスを相手にするのは、そう容易ではなく…。

そんななか、コ博士はかつてヨンスと共に遺跡の発掘を行っていた、ユ・ギョンファンという歴史学者について語り出す。男は文化財はく奪部隊の隊長が書いた暗号文の解読に成功したという。しかし、自分だけが知らなければならない秘密を他の者と共有することを嫌うヨンスは、例のごとく男を殺害しようとした。そんな男を助けて中国へ逃れたコ博士だったが、男は最後まで解読した暗号文については口を割ろうとはせず。その代わり、現在その暗号文が書かれた書物がヨンス宅の金庫に保管されていると話すコ博士。

コ博士の話を聞いてさっそく動き出すチーム・カルマ。デミョンとテイン、コ博士が屋敷内に潜入する。チュンジャが用意した装置を使って、防犯カメラのすり替えに成功した3人。つづいて内部に侵入した3人は、金庫の中から例の書物を取り出す。

さらに金庫の中には、いくつかのUSBが保管されていた。USBの中身を確認すると、そこには何やら女性の姿が映っていた。同じ頃、遅れて侵入者に気付いたヨンスの秘書は、すぐに金庫へ警備を向かわせる。同じく寝室へ向かったヒンダルは、ノートパソコンから流れる映像を見てハッとする。それは他でもない、ヒンダルの妹に見せかけて作成されたディープフェイクだったのだ。

映像を見てすぐ、ヒンダルはヨンスの秘書を問いただす。妹を殺したのが日本から来た暗殺者のショウタだと聞いたヒンダルは、必死に許しを請う秘書を殺害。報告を受けたヨンスは、ヒンダルのせいですべてが台無しだと憤った。

一方、無事に書物を持ち出すことに成功したデミョンらは、日本語が得意なチン・エリ(ミン・スファ)の協力のもと、暗号文の解読を行う。そこには、ひしゃくの形をした北斗七星が慶州(キョンジュ)にある瞻星台(チョムソンデ)の上に位置するとき、朝鮮通宝を使って描かれたもう一つの星座が財宝の在りかを示すと記されていた。さらに北斗七星が瞻星台の上に来るのは、今日の22時27分から45分までだという。

つづいてヨンスが探す“永生の石”がヘナムにあるソンハク寺の地下倉庫から持ち出されたと知ったデミョンは、父がヨンスに殺された理由が例のリストではなく、永生の石だと気付く。デミョンはかつて、父からその寺の話を聞かされていたのだ。

チーム員たちを先に慶州へ行かせ、自分はソンハク寺へ向かうというデミョン。その頃、ヨンスもまた作戦を開始し…。

第11話感想

前回のラストでヒンダルが両親を殺した犯人だと知ったデミョンは、一度は復讐にとらわれそうになるも、仲間のおかげでなんとか冷静さを保つことに成功。デミョンだけでなく、ミヌもまた、これまで家族とは無縁の人生を送ってきたと言います。ミヌが皆を「家族」と呼ぶシーンは、なんとも胸が熱くなりました。

一方で気になるのが、ミヌとコ博士の関係。やはりコ博士は、ミヌの父親なのでしょうか。

そして、こちらも薄々気づいてはいましたが、ヒンダルの妹はもうずっと前にこの世を去っていたようです。これまで妹のためにと数多くの人々の命を奪ってきたヒンダルですが、ここに来て自分がいいように使われていたことに気付きます。ヒンダルの生い立ちもなんだか、可哀想で仕方ありません。

さて、残すはあと一話。最終回ではどんな展開が待っているのか、楽しみです。

第12話視聴率2.320%

第12話(最終回)あらすじ

テインらが慶州へ向かっていることを知ったヨンスは、爆弾テロ予告を理由に、瞻星台(チョムソンデ)の周囲をまるっと包囲してしまう。事前に作成しておいた偽の身分証でなんとか検問を通過するデミョンだったが、すでに警察側にはデミョンの顔写真が出回っていた。その後、知らせを受けたヨンスはショウタを送り込む。

チュンジャらと合流しようと車を走らせるデミョン。そこへショウタが運転する車が突っ込んでくる。ショウタがトドメを刺そうと車を降りた瞬間、ヒンダルが登場。妹を殺したショウタに襲いかかるヒンダル。

しかし、今度はパトカーのサイレン音が鳴り響き、その隙をついてショウタはその場から逃げ出してしまう。事故の衝撃でシートベルトが外れず、焦るデミョン。そんなデミョンにショウタが落としていったナイフを渡し、ヒンダルはその場から立ち去っていく。

ヒンダルのおかげでなんとか外へ脱出したデミョンは、チュンジャと合流。一方、2人ずつに分かれて同じく瞻星台を目指すチーム・カルマ。

その頃、爆弾処理班に扮して瞻星台に近づいたヨンスらは、ドローンを使って北斗七星の位置を確認した。北斗七星が瞻星台の真上に上った瞬間、その隣に朝鮮通宝で描いた模様と同じ形をした星座が登場する。その星座の下に“永生の石”が眠っていると知り、興奮を抑えられないヨンス。

同じく瞻星台を目指すミヌとコ博士だったが、後ろから男が近づいてくる。とっさにミヌを庇おうとして、背中を斬られてしまうコ博士。負傷したコ博士を運ぼうとした時、またもや追っ手が。

そこへテインが合流すると、テインは怪我をしたコ博士は自分に任せて、先に逃げろという。その頃、瞻星台の前に到着したデミョンは、先ほどヨンスが見つけたのと同じ星座を発見。すぐにチュンジャのもとへ戻り、デミョンは“永生の石”に関する秘密を口にした。

実は“永生の石”が不老不死の力を持つというのはデタラメで、実際には光と熱を加えることで猛毒を発生させ、周囲の人々を死にいたらしめる非常に危険な石なのだという。ならば放っておくのが得策ではないかとチュンジャは言うが、デミョンはそんな者たちすら救おうとして父は命を落としたと話す。

星座が指す山の頂上へ向かったヨンスは、洞窟のようなものを発見する。奥へすすむと、そこには数々の財宝が置かれていた。その中には、赤い光を放つ“永生の石”もあった。

永生の石を手に取り、歓喜の声を上げるヨンス。しかし次の瞬間、ヒンダルが現れて次々と警護の男たちを殺していく。さらにはその場にいたショウタまでも、ヒンダルの手に倒れ…。

慌てて助けを請うヨンスだったが、ヒンダルには聞き入れるつもりなどなかった。ヒンダルから永生の石を奪ったヒンダルは、それで何度もヨンスの顔面を殴りつける。その場に倒れてもなお、永生の石を大事そうに胸に抱くヨンス。

ヨンスが息絶えた後、ヒンダルは近くにあった拳銃を自らのこめかみに向けた。しかし、そこにデミョンが駆けつける。「本当に申し訳ないと思うなら、死ぬな。生きて罪を償え」デミョンの説得によって、ヒンダルはそっと銃を下ろす。

その後、記者会見に挑んだテインは、集まった報道陣を前に一連の事件の概要を説明。そして、ヨンスと通じて悪事を働いてきた権力者たちを次々と逮捕していく。その中には、今回の瞻星台封鎖に協力した官僚や、違法に臓器移植を行った院長らの姿もあった。

一方、怪我をしたコ博士のお見舞いに向かったミヌだったが、すでにコ博士は退院した後だという。代わりに手紙を受け取るミヌ。そこには、ミヌの父が自分を救おうとして命を落としたと書かれていた。

それから3か月後、デミョンは6か月の休暇を取ったきり、音信不通だという。デミョンの不在をさみしく思うチーム・カルマの面々だったが、そこへ緊急アラームが。その頃、デミョンはヨンスの指示を受けて警察から持ち出した文化財を運び出そうとする警護員たちの前に現れ…。‐完‐

第12話(最終回)感想

チーム・カルマの新たな活躍を予想させるようなエンディング!

キム・ヨンスを追って慶州(キョンジュ)までやってきたチーム・カルマは、紆余曲折の末、なんとかヨンスから文化財を奪い返すことに成功しました。最後までハラハラドキドキな展開がつづき、緊張させられました。

さらに最終話では、ヨンスがあれほど欲しがっていた“永生の石”が不老不死ではなく、なんと死を呼ぶ石だったことが明らかに。まさに自らの欲によって、なんとも情けない最期を迎えたヨンス。

そして、ヒンダルが自ら警察に自首したのにも驚きました。最愛の妹がいないとわかった今、ヒンダルには生きる意味すらないのかと悲しい気持ちに。。幼いヒンダルがヨンスのような大人ではなく、もっと別の大人と出会っていれば、きっと違う未来があっただろうにと残念に思いました。

ヒンダル役のキム・ジェチョルの演技は、本作でもさすがといった感じでした。アクションシーンも素晴らしかったです。

全12話ということもあって、全体的にテンポよく進んで、見易かったです。とくに、主演のチュウォンのコメディ演技が個人的にツボでした。また同じメンバーでシーズン2もやって欲しいです。コメディ作品や気軽に見られる作品をお探しの方にオススメしたい作品です。




【放送情報】

【むやみに切なく】

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