カイロス　1話・2話　あらすじと感想

えぱた

4年前

カイロス　카이롯스

【韓国放送期間】2020年10月26日から 12月15日まで　2020年放送　MBC

第1話視聴率2.7％　3.7％

えぱたさん

1 第1話あらすじ
- 1.1 第1話感想
2 第2話あらすじ
- 2.1 第2話感想

第1話あらすじ

ユジョン建設の最年少役員であるキム・ソジン (シン・ソンロク) は、慢性的にトラウマによるフラッシュバックに悩まされ、精神安定剤を常用していた。豪邸での妻カン・ヒョンチェ (ナム・ギュリ) と娘ダビンとの生活は、幸せそのものだった。

ユジョン建設の会長のご機嫌を取るために開催したチャリティコンサートで、赤いドレスに身を包んだ妻ヒョンチェが、バイオリン演奏をする間、ベビーシッターが目を離した瞬間に、娘ダビンが会場を抜け出し、行方不明になった。

コンビニでアルバイトをするハン・エリ (イ・セヨン) は、父親がおらず、心臓病を病む母と2人暮らし。ある日、病状が悪化した母を心配して、母の携帯電話を使って、幼い頃からやっていたように、父への留守録を入れていた。エリは自分のスマホがないことに気づくが、不思議にもソジンから電話がかかってき、その電話番号が“私の娘”と表示される。

ソジン宅に遺体の一部とおぼしき小包が配達されるが、DNAが一致し、娘は死亡している可能性が高いとの鑑識の結果が出る。ヒョンチェは倒れて搬送され、望まないバイオリン演奏をさせられたと夫をなじる。ヒョンチェは病院を抜け出し、漢江の橋から飛び降りる。

追いかけ自殺しようとしたソジンは、“10時33分”にスマホが鳴るのを聞き、思いとどまる。エリから「娘を目撃した」とのメッセージだった。

第1話感想

『カイロス』というタイトルが、昔取ったギリシャ語の授業で覚えた数少ない単語の1つだったと言うことと、『パフューム』で人気のシン・ソンロクが主演なので、見てみることにしました。

“カイロス”は“時間”の意味と覚えていましたが、今回詳しく調べてみたら、時間は“クロノス”で、“カイロス”は“時刻”の意味だそうです。異なる次元にいる2人、キム・ソジンとハン・エリが、“10時33分”というある一定の時刻にだけ、互いに交信し合うことができるという設定です。

第1話からかなりスピード感のある展開で、ファンタジー物はあまり好みでないのですが、俳優陣の演技も素晴らしく、現実感もあり、グイグイと引き込まれていきます。

シン・ソンロクは、『星から来たあなた』での、紳士の顔をした影のある殺人犯の役で、恐ろしいイメージしかありませんでしたが、このドラマでは、仕事に走り過ぎで、家族が崩壊し、苦しむ男性の役で、応援したい気持ちになります。見たくない生々しい物体にはモザイクもかかっていて、安心感もあります。

韓国内での視聴率は1%台と、『おかえり』の時も感じたのですが、キャストはいのに、韓国人はファンタジー物を見ないのではないかと想像しました。

豆知識：チャリティーコンサートで演奏されたバイオリンの曲は、サンサーンスの『序奏とロンドカプリチオーソ』です。

第2話視聴率2.7％　3.1％

えぱたさん

第2話あらすじ

先立って、ソジンはエリに、行方不明の娘の捜索願いのビラの写真を送っていた。エリはソジンの娘をコンビニで見かけていた。ひとりでコンビニに来て、クマのぬいぐるみを手にしていた。2人は翌日カフェで会う約束をするが、会えない。エリはカフェの掲示板に、印刷した捜索願いのビラを貼る。ソジンはエリが嘘をついていると思い、エリもソジンが自分をバカにしていると思う。

入院していたエリの母に何者かが面会し、母は行方不明になる。

エリはソジンに「9月と書いてあるが、間違いだ。今は8月」と言う。不審に思ったソジンは、エリとの通話の録音をもう一度聞いてみる。エリが話す声の裏に、テレビニュースの声がし、大風が、8月」と言っている。エリが貼ったビラを見つけ、日付が9月を8月にペンで上書きされているのを見る。

エリの友人イム・ゴヌク (WINNER ユンスン) はチンピラから借金をしていて、暴力で脅され、返済を迫られる。エリが母の病院費にと貯めたお金ををだまし取る。

エリとソジンが会話できた時に、ソジンは「今いつか」確認する。エリは「2020年8月」と答える。「信じがたいことだが、私は1か月後の時間を生きている」と、ソジンはエリに言う。エリを信じさせるため、ソジンは宝くじの当たり番号をメッセージするが、果たして、その通りに。

警察署に「ダビンを誘拐した」と言う男、キム・ジノ (コ・ギュピル) が出頭する。

刑務所に入るエリを、ソジンは面会に行く。エリは自分をだましたゴヌクを恨み、待ち伏せて、殺したことになっていた。電話で交信できたソジンは、エリにそれを教え、「愚かなことをするな。殺人犯で捕まったことになってる」と警告する。エリはネットカフェでゴヌクを見つけ、追いかけるが、持っていたナイフを落とし、ゴヌクを許す。

第2話感想

ツッコミどころ満載で、そもそも、9月の人間が8月の人間と話すとか、バカバカしいと思いながらも、テンポが良いので、ついつい続きを見たくなります。

いつ間にかエリがスマホ失くしていて、ソジンのほうは、待ち受け画面が娘ダビンの写真で、エリの失くしたスマホなわけがないのに、ソジンからの着信が“私の娘”と出るあたり、やっぱりおかしいなと思ってしまいます。“解約した番号”とか出てきますが、難しいこじつけです。しかし、一方は娘を失って探し、他方は行方不明になった母を娘が探し、2人の心が通じ合ってもいいかなと思えてきます。

1か月進んだ世界にいるソジンの背景は明るくて、日差しが強く、遅れたエリの世界はいつも暗く、経済的にも苦しくて絶望的な状況にあり、ソジンは居なくなった娘や妻を回復したいわけですが、先に未来に居て起こることを知っている立場として、まずはエリを助けるというのが面白いなと思います。

イ・シオンが遺体の指をソジンに送りつけてきた配達員役で特別出演しています。

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