Watch ジャガイモ研究所　キャスト・相関図　あらすじと視聴率

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あらすじ

ジャガイモが人生の全てであるミギョンの前に、冷たい原則主義者のベクホが現れ、トルネードポテトのように渦巻く癒やしのラブコメディを描く。「新米史官ク・ヘリョン」「ソロモンの偽証」など、ジャンルを超えて多彩な感性を披露したカン・イルス監督と、脚本家のキム・ホスがタッグを組み、期待を高めている。

相関図

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キャスト

主要人物

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キム・ミギョン 役　　　イ・ソンビン　　　
ソンニョ食品傘下のジャガイモ研究所の研究チーム代理

ミギョンが名刺を差し出せば、返ってくる返事はいつもこうだ。
「Q１、ジャガイモ研究所というところがあるんですか？」
「Q2、ジャガイモを研究する人がいますか？」
「A.ある。」遠くは江原道平原郡の山高く水が澄むところ。ぽつんと立っている研究所。ある時は長靴姿で大雪嶺の田畑で、とまたある時はビニールハウスで土まみれになりながら、時々はガウンを着て無菌室で理科室の気分を出す、そんな人々が。

農作業をし、ポテトチップスを揚げ、報告書を書き、品種研究もする、小さくてかわいい月給取りの下働き。12年目の職場生活、合間を縫えば適当にさぼることもできるが、ひたすら馬鹿正直。会社の悪口を言いながら、仕事は一番熱心。トラックにはシャベルやツルハシなどの農機具がいっぱいで、隣の座席にはまだ読めなかった論文が積まれている。その車を運転し全国津々浦々のジャガイモの視察にも行き、田んぼにPPTをかけて農民教室も開く。研究所の非常事態には寝ていても飛び起き、後輩のミスは厚かましくも「私の過ち」と被る。禁煙中のせいか少しぶっきらぼうだが、知れば知るほど心がまっすぐで広い人。特にジャガイモに対する愛は、水深を推し量ることができない。

そんなある日……一体どんな空気の読めない神が私の願いを聞いてくれたのか！ 滅茶苦茶な会社が本当に滅茶苦茶になった。しかも元カレとの悪夢でケチがついた元職場、ウォンハンリテールが私の新しい雇い主になるという。突然の買収合併、架け替えられたウォンハンの看板、ジャガイモ研究所の行く末についてのうわさ、あまりにも多くのことが一度に起きた。

そして、そのすべての悪いものとともにベクホが来た。ジャガイモ研究所の新しい所長であり、USBゲストハウスB棟の客ソ・ベクホ。断言するが、血も涙もない最低野郎だ。正式出勤する前に私たちの精神的支柱であるホン所長を左遷させ、ジャガイモには関心もないのに、何事にも正論を積み上げ私を打ち負かす。ただでさえ汚く荒いミギョンの気性に火がつく。ちょっとみみっちいけど、新入りを叱咤激励しよう、それであのウォンハン野郎から研究所を守り抜こう！ 独りで悲壮な決意を結ぶ。でもなんで…どうして私はあの最低野郎にキスをしてしまったんだろう？

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ソ・ベクホ 役　　　カン・テオ
ウォンハンリテール 歴代最年少役役員

MBTI検査をすると「S.E.X.Y」が出そうな素敵な男性。すらりとしていて、声も柔らかい。何気ない時は憂いに満ちているが、また微笑むと初恋が浮び上がるほど美しい。しかも、あえてそうする必要はないのに、いい匂いまでする。まるでロマンス小説の表紙に見るような、致命的な神の化身。しかし、神が容貌に没頭し疲れ果て、人間のハートを与えずにこの地に送り出したような、ある意味 美しいゲス男。

ウォンハンリテール歴代最年少役員という華やかな経歴とは違って、いろいろシンプルだ。服も暮らしもとても基本的なものを持っているだけで、すべてが無彩色。これはといえる私生活もなく、友達もなく、礼儀もほぼないのに、人情味はなおさらない。人を見る時はプラスマイナスが全て。「組織革新担当理事」というあやふやな肩書きの正体もまさにそれ。どの社員が会社にどれだけ利益をもたらしているのか、どの社員の働きはどれほどなのか、多分に数学的な判断でチームを再編し、人材を再編する。

系列会社の色々な所を回って、空中分解させた部署が10本の指を越え、リストラされた社員だけで数トラック分。その中の何人かはベクホの前にひざまずいたり、悪口を言って胸ぐらを掴んだりもしたが、ベクホは退いたことがない。自分の決定は合理的で妥当だからだ。

このように頭が固い資本主義の死神として生きてきたベクホは、ジャガイモ研究所の構造調整を引き受けることになり、修羅場の真ん中に投げ出される。ここは何かが間違っている。研究所も、ヨンウル里も、ベクホの常識をはるかに超えている。研究員たちはお互いの恋愛史まで知り尽くしているほど過度に親密で、ヨンウル里の住民たちは家の前の道路が自分の土地だとして通行料を巻き上げる。平常心が一番大きな武器であるベクホに、しきりにカラ元気と負けん気を沸き上がらせる。各種の事件・事故で顔をつぶすおまけ付き。

そして、それらすべての悪いものの中心にミギョンがいる。ジャガイモ研究所の代理で諸悪の根源、そしてUSBゲストハウスA棟に住む隣人キム・ミギョン。問題の多い女。町内では里長の仲間にくっついて縄張りを煽り、研究所では職員を集めて打倒ソ・ベクホ勢力を導く。関連学位も、掲げられる成果もない、非専門家があれこれと手を出して忙しいふりをしている。上司に対する態度問題はさておき、無条件解雇の第1位間違いなし。でも、自分はどうして…彼女とのキスが嫌じゃなかったのだろうか？

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パク・ギセ 役　　　イ・ハッチュ
ウォンハンリテール企画戦略室専務であり、ワン会長の娘婿

肩書に加え古狸のよう処世術が一さじ、5G級の速い勘の鋭さ二さじを合わせれば、それこそ社内政治の中心であり、実力者になるだろう。

こぎれいでかつ適度に親近感のある外見に、気さくで社交的な性格で皆に好感を買うが、たった一人ミギョンには「パクゲセ」と呼ばれ、下克上の対象になる。2人の歩みを考えれば、そうなるのも無理はない。ミギョンとはウォンハン入社同期で、6年前に出会った。互いに実家にまで出入りするほどの恋仲だったが、ギセの裏切りで終止符を打った。会長の娘の名前が書かれた、結婚式の招待状が別れの手紙の代わりをした。

そうして、男性版シンデレラになって6年後、再びウォンハンリテール所属になったジャガイモ研究員ミギョンに向き合うことに。過去に足を取られて気まずい心の片隅に、正体不明の感情が生まれる。キャリアウーマンを夢見ていた彼女がこんなド田舎で泥まみれになって働くのも気ざわりだし、あの年で万年代理なのも気にさわる。未練が残っているわけではないが、ほんの少し… 自分の良心に刺されているような気になる。

それで少しは助けてあげたくて「昇進させてやろうか?」と好意を表わしたが、向う脛を蹴られた。「シャンプーの匂いは変わらないな」と伝えたら胸ぐらをつかまれた。きっとどこかで柔術でも学んできたに違いない。なんでよくしてやっても騒ぎ立てるんだ！ 何よりもイラだたしいのは、ソ・ベクホとキム・ミギョン間でしきりにスパークが飛び散ることだ。あれは戦いを装ったただならぬ関係だ。汚く別れてはいてもキム・ミギョンの表情を見るだけで考えを読める。キム・ミギョンはソ・ベクホが好きみたいだ。よりによって目の上のたんこぶのようなあいつを。

ゲストハウスの人々

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イ・オンジュ 役　　　キム・ガウン
USBゲストハウスA棟居住者、ミギョンの親友兼ウェブ小説作家

赤の他人でありながらミギョンの母親が亡くなった時、商店街でミギョンより大きな声で泣いた。USBゲストハウスA棟の無銭飲食者兼ミギョンの親友兼ウェブ小説作家。

ミギョンとは同じ町、同じ小学校出身。ドッジボールの試合で線を踏んだことで言い争いになって知り合った。近くで教授として名を馳せる両親と、江北を拳で掌握した兄たちのおかげで、9才から人生を順調に辿って来たオンジュは、この日初めて誰かと髪の毛を掴み合った。

そして、今もあの時、自分が生まれ変わった瞬間として思い出す。 頭皮が裂けるような痛みの中で、ひな鳥が卵を割る解放感を味わったとかなんとか。とにかく、その日以降オンジュはもうお姫様のドレスを探さなくなった。代わりにミギョンと運動場で土ぼこりを立てるくらい走り回った。

遊んでお腹が空いたらミギョンの家に行ってご飯を食べ、服が汚れたらミギョンの服を借りて着た。何でも話したし、何でも一緒にした。そうして一緒に暮らした歳月がいつのまにか二十数年。今は友達というより夫婦に近い。ミギョンが江原道に行くという連絡を受けた時、翌日荷物をまとめて追って来たほどに。

ゲストハウスの外にほとんど出ないうえ、身なりもみすぼらしいため、ミギョンの弟ファンギョンとセットで「失業者」という誤解を招くが、荒っぽい言葉づかいと鋭い洞察力を持っている隠遁賢者。 特にミギョンの心を読むには神技に近い能力を保有している。

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キム・ファンギョン 役　　　シン・ヒョンスン　
ミギョンの末弟、「USBゲストハウス」のオーナー

ゲストハウスなのにゲストがいないので、事実上そのままハウスを守っている。父親が出家の際に分けてくれた財産で、若くして社長になった。青春を会社に閉じこめられて送りたくないという抱負は良かったのだが… 。

残念ながら、ファンギョンにはビジネスの才覚というものがなかった。 地価が安いという理由だけで、見るものも何もないヨンウル里にゲストハウスを建てたことからが間違いというもの。人を呼ぶために流動人口が1人もいないのに、1階にカフェを開業したのはさらに大きなミス。時々入ってくるお年寄りたちへのコーヒーの配達とお使い代で何とか日銭を稼いでいるが、ファンギョンの通帳残高はエタノールのように急速に蒸発している。

一つだけ幸いなことは、そんな俗世の事情をあまり気にしない性格だという点。何も考えていない。渓谷で足を浸して遊んだ後、カボチャの葉を茹でてご飯を包んで食べ、縁台で雲の形を見物しながら一日を過ごす。どんなに寛大でのんびりしているのか、せっかく植えておいたハーブを裏山のキバノロが降りてきて全部かじっても「よくわかっている奴らだな？」 と笑い飛ばすほど。カフェでコーヒーを2杯だけ注文しても、お菓子を配ってあげ、村の発展基金もきちんと納付する。おかげで町内で心の広い青年として称賛されている。その言葉の裏に「いいカモだ」という意味が隠されているのを気づいていない。

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ユン・ヒジン 役　　　チョン・シネ
ベクホの唯一の友人であり、ギセの元妻

肉体も精神も自由奔放なヒッピー。ある理由で放浪生活が数年間あった。あちこち外国を歩き回りながら、自由気ままに暮らしていたが、USBゲストハウスに留まることになった。最初はただ数日、ソ・ベクホと一緒に遊ぶつもりだったが、過ごしてみるとここの風景も空気も全部気に入った。

あふれる親和力と明るい性格で、ゲストハウスの人々ともすぐに親しくなった。ママムーのディンガディンガをウクレレで弾き語り、食べて寝て楽しい日々を送っている…ように見えるけど！ 実はギセから受けた傷がかなり深くて。忽然と家を出たのも、何も言わずに離婚訴状を出したのも、理由だけでも教えてくれと哀願するギセをいない人扱いして責め立てるのも、全部ギセのあの一言のせいだ。

ジャガイモ研究所の人々

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プ・ジェジュン 役　　　ユ・スンモク
ジャガイモ研究所 部長

研究所の設立から共にした古参中の古参人物。大学院でジャガイモ専攻で博士まで取得した国内ジャガイモ研究の生き証人。しかし、登山服のジャンパーを着て、携帯電話で囲碁の映像を見ている時は、間違いなくただの町のおじさん。実を言えば若かりし時に進む方向を間違えて、中央調整できずに辺境に定着した。いまだにうまくやっている同期たちが外国に行って記念写真を撮ったり、地域放送のインタビュアーをしていたりすると、お腹が痛くなる。

それでも、ジャガイモに対する自負心は誰にも劣らない。テレビ会議の度に会う他の農作物研究所の人たちといつも神経戦を繰り広げる。トウモロコシやサツマイモなどは自分たちのものが最高だと言うが、何のたわごとか、ワン！ そこらの開墾者たちが身の程知らずにかかってくるのか分からない。若干の老害気味ではあるが、それなりにMZ世代を包容しようと努めているところで、チーム員たちとの仲は良い方だ。

特にジャガイモに真剣なミギョンとはよく息が合う。以前の上司であるホン所長とは、退勤後に「兄よ、弟よ」と言うほど親しい間柄。兄さんが退職すれば所長の席は当然私が受け継ぐと思っていたが、なぜか青二才がその席を占めた。ひどく気分が悪い。

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チュ・スンヒ 役　　　ウ・ジョンウォン
ジャガイモ研究所 次長

ミギョンが属している研究所内の「ポテトギャング」のリーダー。非婚主義者になりたい既婚者。家ではジャガイモのおかずは作らず、口癖のように「負けて来い…」という恨み節をうならせて暮らしている。情熱は枯渇して久しいし、学んだことがこれしかなくて逃げることもできないと自嘲的な冗談を楽しむ。

それでも、研究では積み上げてきた評判もあるうえに、江原道農業界を牛耳っている江原大の嫡統出身のおかげで、あちこち助けてくれる人が多い。実際、良い条件でスカウトの提案も何度も受けたが、この年でどこへ行ってもねという言い訳で、ジャガイモ研究所で耐えている。それだけ研究所に愛情を持ち、チーム員たちをとても大切にする。プ部長の老害モーメントが飛び出す度に乗り出して制止し、今のチームワークを作ってきた立役者。

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コ・ジョンヘ 役　　　クァク・ジャヒョン
ジャガイモ研究所 課長

華やかなファッションを楽しみながら外見管理に精を出しているが、これといった成果はない悲運のヒップスター。仕事にはあまり欲がなく、ただ騒いで遊んで食べる楽しみで出社する。後輩たちに仕事を押し付ける時は間違いないちゃっかり屋だが、いけしゃあしゃあと図々しくても気さくで憎めない。手振り一つにも品位がにじみ出るベクホに一目惚れし、虎視眈々と右腕の座を狙っているが、容易ではない。研究員としての最大の目標は、いつかベクホを連れてデパートに買い物に行くということだ。

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チャン・スルギ 役　　　キム・ジア
ジャガイモ研究所 代理

「ポテトギャング」の最年少であり、研究チームのYBラインである「チャンチュンドン」の第一人者、マンネリ直パンで迎えた7年目の会社員。暇さえあれば転職先を調べながら、研究所から逃げるタイミングを狙っている。 むっつりして見えるが、意外にもあの人この人にサクッと話しかけられて、必要な場では責任を背負うことができる。実はうまくいかない時は辞める決心をして久しいので、職場で怖いこともあまりない状態。天下のプ部長も、チャン代理が顔をしかめている日には静かに外回りに出る。

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イ・チュンヒョン 役　　　ユン・ジョンソプ
ジャガイモ研究所 社員

入社3年目で最年少から脱した研究所の平社員。しばしば、コ課長より先輩に思えるほど誠実でしっかりしている。後輩ができて内心喜んだが、どこか躁病にかかった子馬みたいだ。何事にも淡々として無口なチュンヒョンと、何事にも大騒ぎで突拍子もないヒドンとは恐ろしいほどのケミを誇る。よりによって隣の席であるうえに「チャンチュンドン」とひっくるめたお使いも多い。

最近は自分が研究員とベビーシッターを兼職しているのかと思う。最強のINFPで人見知りもひどく、本心ではあらゆる心配と憂いを抱えて生きる小心者だが、コ課長にだけは時に重い一発を放つ。コ課長はそれがチュンヒョンのユーモアだと思って笑い飛ばすが、どうしてどうして正反対で…。 チュンヒョンは入社初日、コ課長が彼のネクタイをあざ笑ったことに、まだ少し根に持っているところ。そして、これからもずっと根に持つはずだ。

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クォン・ヒドン 役　　　ナム・ヒョヌ
ジャガイモ研究所 インターン

ミギョンが教育を担当している。24時間、エネルギーも笑いも溢れる好男子。想像以上に世間知らずで空気も読めず、些細なことでチーム員たちを気を抜けさせる。しかし、天性が明るく元気で、本人はストレスなくハッピーに職場生活をしている。あちこちこねまくりながらウハハ！ プハハ！ 笑うのに忙しい。そして、実は意外とものすごい背景を持っているらしい。

その他の人々

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ソンジュ僧侶 役　　　イ・デヨン
ミギョン三兄妹の父、京畿道のある寺院で修行中

仏門に入る前は平凡な家長だった。お金をもう少し稼ごうと家を出たため、妻が病気にむしばまれていることも気付けなかった。妻はそんな私を恨むこともなく、死ぬまで子供たちのご飯の心配ばかりした。そのため、妻が逝った後には毎朝三兄妹に熱いご飯を食べさせ、学校に送るようにした。

夜勤に、会食に、目が回るほど疲れても一日も欠かさなかった。そうやって子供たちを育て、末っ子のファンギョンが20歳になった年、私も自分の人生を生きると告げて出家した。親権を放棄することに家族抱き合って大声で泣いたが、心の広い子供たちが私の選択を理解してくれた。もはや法的には父親ではないが、たびたび子供たちと電話もして安否も交わす。ミギョンはたまにこの遠いところまで訪ねて来て、私の顔を見て行く。言葉では寺の賄い飯が食べたくて来たというが、それが父親に甘えるミギョンだけの方法だということをわかっている。

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ホン・スンイク所長 役　　　キム･ギュチョル
ジャガイモ研究所の元所長

丈夫に見える、という変な理由でミギョンを採用した当事者だ。まだ心の中に少年の感受性を抱いているロマン主義者。退職はしたが、研究所の全職員と親睦が厚いうえに農家管理の方に熟達し、依然として研究所に影響力を発揮している。ミギョンの秘密プロジェクトを唯一知っている助っ人でもある。

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ビョン氏 役　　　イ・サンヒ
ヨンウル里 里長

子々孫々とヨンウル里に住み着いてきた土地っ子。隣家のジョンドクの犬が子供を何匹産んだのか知っているほど、町内の事情通。一時はヨンウル里の青年会を率いて帰農者たちを助ける先頭に立ったが、数回法廷攻防まで体験した後はよそ者を嫌がる。

何だかんだ言って、ゲストハウスの人たちは最近の若者とは違って気さくで道理ができていて気に入ったが、そこに宿泊客として入ってきたソ・ベクホという奴が非常に気にさわる。ソウルに住んでいたからといって、私たちの村を物で計るようにふるまう。ビョン氏は今、畑仕事よりなにより、ベクホを一度へし折ってやらなくてはと、血眼になっている。

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