マエストラ 5話・6話 あらすじと感想

マエストラ


マエストラ  마에스트라 2023年放送 tvN 土日 全12話

neroさん

第5話視聴率5.186

第5話あらすじ

セウム(イ・ヨンエ)の母親が遺伝率50%という難病を患っていると知ったジョンジェ(イ・ムセン)は、会場に向かおうとするセウムに声をかける。ジョンジェから「レミントン病」という言葉が出たことに、驚きを隠せないセウム。

ひとまず公演を成功裏に終わらせたセウムは、ジョンジェのもとへ向かう。「何が望み?」と聞くセウムに、ジョンジェは「検査を受けろ」と一言。しかし、セウムは聞く耳を持とうとしない。

母ジョンファ(イェ・スジョン)が入院する病院へ向かったセウムは、情報が外部に流出したことを受け、主治医を激しく責め立てる。その帰り、父と一緒に車椅子で散歩するジョンファの姿を見たセウムは、思わず柱の影に身を隠した。

過去、有名なバイオリニストだったジョンファ。レミントン病が発病すると、ジョンファは幻覚に襲われてセウムの首を絞めた。そんな過去のトラウマに一人震えるセウム。

一方、不倫相手のアジン(イ・シウォン)が起こした事故が、誰かが故意にブレーキに細工したためだったと知ったピル(キム・ヨンジェ)は、入院中のアジンに会いに行く。アジンはセウムが犯人だと考えていたが、ピルはそれを否定。そんなピルにアジンはお腹の子を産むつもりだと伝え、「あなたにはお腹の子の父親の資格なんてない」と突き放す。

悪夢にうなされて目を覚ましたセウムのもとへ、ジョンジェからのメモが届く。1階に下りると、そこには一緒に朝食を食べようと待つジョンジェの姿が。

さらにジョンジェはセウムを職場まで送って行く。ジョンジェに見送られて出勤したセウムを見て、秘書のテホ(キム・ミンギュ)は心配そうな表情を浮かべる。実はテホはジョンジェの従兄弟で、セウムの見張り役としてジョンジェが雇ったのだった。

いつも通り練習を始めると、そこへアジンがやってくる。休憩時間にセウムの部屋にやってきたアジンは、これ見よがしにお腹をさすり、お腹の子が成長する様子をセウムに見せたいと話す。

その頃、ピルはセウムから渡された離婚届をじっと見つめ、破り捨てた。

セウムを心配するジョンジェはレミントン病について調べるも、今のところこれといった治療法はなく、薬で症状を抑えるしか方法はないと知って絶望する。そんなジョンジェに、これ以上深入りするのは危険だとテホ。

ジョンジェの別れた妻ユラ(チェ・ユンソ)は、セウムがジョンジェの初恋相手だと知って、セウムとピルの私生活を取り上げたドキュメンタリーを企画。さっそく2人に交渉してみるも、セウムにきっぱりと断られてしまう。

面白くないユラはセウムも承諾済みだと嘘をつき、ジョンジェを動揺させる。さらにセウムが既婚者であることを強調し、「いくらあなたが尽くしても、その事実は変わらない。このままだと不倫相手になるだけ」とユラ。

そんななか、父キベク(チョン・ドンファン)に呼ばれて店へ向かったセウムは、そこで待つピルを見て驚く。2人きりになったセウムに、「君と離婚する気なんてない」とピル。実はピルは、セウムの母親がレミントン病を患っていることを知っていた。その上で「今まで秘密を守ってきたのは僕たちが夫婦だったからだ」と、セウムを脅す。

夫の裏の顔を知ったセウムは、『プロポーズ』と書かれた楽譜を破り捨てる。それはピルがかつて、セウムにプロポーズしたときに贈ったものだった。

翌日、セウムはジョンジェからピルとアジンの不倫現場を抑えた証拠写真を受け取り、ピルの勤務先に送った。これによってピルは教授職を解雇されてしまう。

何事もなかったかのように練習に参加するセウムだったが、ふと天井から水滴が落ちてくるような感覚に襲われる。まさか幻覚が始まったのかと恐怖に震えるセウム。しばらくすると、本当に天井から大量の水が降ってくる。

慌てて外に避難するセウムと楽団員たち。そこへ、車椅子に乗ったセウムの母ジョンファが現れ…。

第5話感想

ジョンファを連れて楽団にやってきたのは、他でもないピル・・

正直、ピルがここまで常識外れな行動に出るとは驚きました。不倫をしたのは自分なのに、さっさと引き下がるわけでもなく、レミントン病を利用してセウムを脅迫するだなんて、あんまりです。

ある意味、ここで気づけて良かったかもしれませんね。所詮この程度の男だったということを。

さらに、ピルとの決別を決めたアジンは一人でお腹の子を育てる決意を固め、ふたたびハンガン・フィルハーモニーへ。それにしても、今のアジンにはセウムへの復讐しか見えていないようです。そんな状況で生まれてくる子供が可哀想です。。

ピルといいアジンといい、自分たちの非をまったく認めようとしない姿が残念ですね。

一方、セウムの秘密を知ったジョンジェは、より一層彼女への想いを募らせていきます。しかし、セウムはまだ法律上は既婚者。このままではユラが言う通り、ジョンジェが不倫相手になってしまうだけ。ジョンジェは果たして、この状況を上手く打開することができるでしょうか。

第6話視聴率5.275

第6話あらすじ

スプリンクラーの故障で、練習室の天井から大量の水が降り注ぐ。慌てて楽団員たちが廊下に避難すると、そこへピルに連れられたジョンファが現れる。かつて有名なバイオリニストだったジョンファに気づく団員達。

ふとコンマスのルナ(ファン・ボルムビョル)が持つバイオリンに目をやったジョンファは、興奮した様子でそれを床に叩きつけた。さらには「病院に戻ろう」と声をかけるセウムを突き飛ばすジョンファ。その後、ジョンファは発狂して失神してしまう。

駆けつけた救急車にジョンファを乗せ、茫然と立ち尽くすセウム。救急隊員から同乗するよう告げられるも、セウムは動くことができない。代わりにピルが名乗り出ると、それをさえぎり、やっとの思いで救急車に乗り込むセウム。

病室で主治医と顔を合わせたセウムは、聞きたいことがあると切り出す。どんな症状がもっとも最初に出るのかというセウムの質問に、「生まれたときから人とは少し違います」と主治医。レミントン病患者の多くは生まれつき敏感で、それゆえに芸術方面で活躍する人も多いという。

主治医の話を聞きながら、セウムはかつて幻覚を見て自分の首を絞めた母の姿を思い出した。

病院を出たセウムを待っていたのは、ジョンジェ。セウムを助手席に座らせ、ジョンジェはどうして欲しいかと聞く。「お前が望むなら殴り飛ばしてやってもいいし、埋めろというなら埋めてやる」これに対し、「なにもしないで。私が自分でするから」と力なく返すセウム。

ホテルに戻ったセウムは鏡に映る自分の姿をじっと見つめ、恐怖に震えた。

一方、ドキュメンタリー番組の件を諦めきれないピルは、カードキーを使って勝手にセウムの部屋に入る。そんなピルを前に、憤りをあらわにするセウム。

スプリンクラーの故障で練習室は水浸し、楽団員たちは仕方なくホールで練習を行うことに。ところがスプリンクラーの故障では保険が下りず、さらには水に濡れた楽器の修理費だけで数千万円に上るという。

ジョンファにバイオリンを壊されてしまったルナは、ひとまずレンタル品で代用。申し訳なく思ったセウムは、自らのバイオリンをルナに譲る。一方、ピルのもとにはセウムから荷物が届く。

そんななか、セウムの母ジョンファが難病と呼ばれるレミントン病を患っているというニュースが報じられ、楽団の前には大勢のマスコミが。カメラの前に立ったセウムは、記事が事実であることを認めた。

実は記事を報じさせたのは、他でもないセウムだったのだ。このままピルに利用されるくらいなら、自分で暴露した方がマシだと考えたセウム。

これにはピルも寝耳に水といった様子で、動揺を隠せない。同じくセウムが自分で母の病気を暴露したと知ったジョンジェは、自分のやり方でピルを潰しにかかる。

セウムから受け取ったバイオリンケースの中から、一本の万年筆を見つけたルナ。それはかつて、セウムが母ジョンファからもらった万年筆だった。高校の卒業記念にと、母が大事にしていた万年筆をねだったセウム。ふと過去を振り返ったセウムは、ジョンファの病室を訪ねる。

横になってじっと窓の外をながめるジョンファに向かって、「お母さんが私に会いたがっているのを知っていながら、変わってしまったお母さんを目の当たりにするのが怖かったの。ごめんなさい」とセウム。

そんなセウムに気づいたジョンファは、ゆっくりと娘の名を呼んだ。そして、「会いたかった」とジョンファ。

ふたたび発作を起こして苦しむジョンファを見て、セウムはとっさに非常ベルを鳴らそうとする。そんなセウムに向かって、「押さないで!」と叫ぶジョンファ。しばらくして、セウムは予定通り大勢の観客の前に立ち指揮棒をとった。

第6話感想

6話のエンディングでは必死の心肺蘇生も虚しく、息を引き取るジョンファの姿が…。

その前にお見舞いに来ていたセウムが、非常ベルを鳴らしたのかどうかが気になりますね。ジョンファはこれ以上苦しみたくないと思ったのか、セウムにベルを鳴らさないでくれと叫んでいました。なんとも切ないエンディング。。

“変わってしまった母を見るのが怖かった”というセウムの台詞が、なんとも印象的でした。

てっきりセウムは母親に殺されかけて母を憎んでいるのかと思いましたが、そうではなかったようです。セウムが恐れていたのは、変わってしまった母。そして自分自身も同じように病気を発症してしまうのではという恐怖だったのでしょう。

セウムが自ら母の病気の件をカミングアウトしたのには驚きました。たしかに、ピルに利用されるくらいなら、自分で明かしてしまった方がいいですよね。ピルもまさか、セウムがそこまでするとは思っていなかったようです。

全12話なので、ちょうど折り返し地点といったところ。展開が早くておもしろいです。とくに絶対に負けないセウムの強さに、毎回スカッとさせられますね。この調子で病気にも打ち勝って欲しいですが、、こればかりはどうにもならないでしょうか。

次回の展開も楽しみです。



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