2023年放送 全14話 長い間、あなたを待ってきました 오랫동안 당신을 기다렸습니다
neroさん |
第13話視聴率3.598
第13話あらすじ
警備員が食事を運んでいた部屋に入ると、そこで待っていたのは自殺したと思われたパク・ギヨン(イ・ギュハン)だった。ギヨンから預かった動画をもとに、チョン・ウノ(キム・チョルギ)を追い込んでいくコ・ヨンジュ(キム・ジウン)。
同じく提出された動画を目にしたチャ・ヨンウン(クォン・ユル)は、これ以上言い逃れができない状況に頭を抱えた。そんなヨンウンのもとへオ・ジンソン(ナ・イヌ)が現れると、一緒にいたユ・ジョンスク(ペ・ジョンオク)をその場で緊急逮捕する。ヨンウンの手前、手錠をかけずに連行するジンソン。
ジョンスクの取調べに当たったヨンジュは、パク・ギヨンはどこかと尋ねる。しかし、ギヨンの自殺に関しても、一切の関与を否認するジョンスク。するとそこへ、参考人としてギヨンが入室する。
実はギヨンを生かしておいたのは、ウノの選択だった。ジョンスクにはギヨンを殺すよう言われたものの、別の方法を選んだウノ。そんなギヨンが目の前に検察側の参考人として現れたことに、ウノは動揺を隠せない。
結局、ウノはギヨンの拉致・監禁についても自分一人の犯行だと話し、ジョンスクを庇う。そして、最後まで自らの関与を否定するジョンスク。
一方、連続殺人事件の共犯であるギヨンが生きていたことを受け、改めて捜査に当たるヨンウン。ヨンウンの取調べに対し、ギヨンは最初からオ・ジヌ(レン)にターゲットを絞って犯行に及んだと明かした。母の計画を知った時点で、自分に相談してくれればよかったと話すヨンウン。しかしギヨンは、ヨンウンを生かすために存在する自分には、自らの人生などないも同然だったと一言。すべての罪を償い、ふたたび兄弟としてやり直すことを望むヨンウンだったが、ギヨンはそれを拒否した。
つづいて取調室に入ったのはジンソン。なぜジヌを事件の犯人に仕立て上げようとしたのかと聞かれ、ギヨンはジヌが刑務所に入れば臓器移植のドナーとして殺されることもなかったと返す。まるで自分の捜査がジヌを死に追いやったかのようなギヨンの言葉に、ジンソンは怒りをあらわにした。
ふたたびジョンスクに対する聴取が再開すると、そこに現れたのはジヌの実母マリ。ウノがマリに渡した契約書には、ジヌの出生について一切の口外を禁じるという文言が書かれていた。そして、そのすべてがジョンスクに事前に報告されていたと証言するマリ。
そんななか、検事総長の指示でひとまず在宅起訴となるジョンスク。目の前でジョンスクを逃したことを悔しがるヨンジュだったが、そんなヨンジュに新たな朗報が。それは“Again Project”と呼ばれる、外国の投資家クリスと交わされたジンジンメディカルの裏取引に関する情報だった。
ギヨンが手に入れた資料には、クリスの膵臓移植ドナーとして2人の青年の名前が書かれていた。実際にその青年らに会いに行ったジンソンは、それが臓器提供とは全く縁のないごく健康な青年たちであることを知る。そんな2人の共通点は、ジンジンメディカルで健康診断を受けたという点。
ジョンスクが生きている健康な人々の臓器を投資目的で提供していると知ったジンソンは、その背景に政治家であるペ議員の存在があると考える。ジンソンの読み通り、ペ議員はジョンスクから賄賂を受け取って移植に適した患者たちの情報を流していたのだった。
その頃、VIP病棟に移されたジヌの容態が突然悪化したことを不審に思ったヨンウンは、当時ジヌの治療に当たった医師に話を聞く。医師もまた、病院に運ばれた時点では大きな問題は見当たらなかったものの、突然の容態悪化に驚いたと話すも、それ以上の情報は得られず。
その後、ジンジンメディカルの警備室からVIP室のCCTV映像を手に入れたヨンウンは、車の中でその映像を再生。するとそこに写っていたのは、誰もいないジヌの病室に一人佇む母ジョンスクの姿だった。
第13話感想
まさかジヌを殺したのは、ジョンスク・・?
てっきりウノが最初から計画的にジヌを脳死状態に追いやったのかと思っていましたが、実際に病院に運ばれたときのジヌは重傷を負ったものの手術も無事に終わり、後は目を覚ますのを待つだけの状態だったようです。第13話の最後でヨンウンが目にしたCCTV映像には、一体何が映っていたのでしょうか。
もし本当にジョンスクがジヌを脳死状態に至らせたとして、ヨンウンがその事実を公にするかも気になるところです。検事としての正義を貫くのか、それとも自分を救いたいという一心で犯行に及んだ母を庇うのか。ヨンウンとしても辛い状況ですね。
そして今話、中盤でギヨンが自らジヌを犯人に仕立て上げようとした背景を明かすシーンがありました。この部分がなんとも違和感だったのですが、ジヌを生かすためならもっと方法はあったのでは?と思ってしまいます。
ウノがジヌを襲う場面を動画で撮影するのではなく、その場で救うという選択肢もあったはず。結局は自らの復讐のためにそれを拒んだのはギヨン本人なので、その罪は大きいのではないでしょうか。
それにしても、過去の回想シーンでギヨンがヨンウンの移植手術資料のドナー欄に自分の名前が書かれているのを発見するシーンは、胸が痛くなりました。ギヨンもまた、被害者の一人なんですよね。なんとも切ない展開。。
最終回はどんな結末が待っているのでしょう。期待です。
第14話視聴率4.114
第14話(最終回)あらすじ
ジョンスクらの裁判に先駆け、ペ・ミンギュ(チョン・サンフン)とギヨンが共謀した連続殺人事件の裁判が行われ、2人は死刑を求刑される。これによって、証人台に立つことを決意するペ議員。
その後、拘置所に入れられたギヨンに会いに来たのは、父ジンチョル(チェ・グァンイル)だった。ジンチョルもまた、ジョンスクと同じく自分の心臓が目当てだと思っていたギヨン。しかしジンチョルはギヨンのことを、実の息子のように想っていたのだ。そんなジンチョルに向かって、「父さん。ずっとそう呼びたかった」とギヨンは涙を流す。
裁判の前に、ジョンスクに会いに行くジンソンの母ヨンヒ(チャン・ヘジン)。実の母に捨てられ、育ての母である自分にも見放され、それでも必死に生きてきたジヌに対して、どうしてこんなことができたのかとヨンヒはジョンスクを責め立てる。そして最後に、同じく子を持つ母親として、決してヨンウンの不幸を望んだりしないとヨンヒ。
こうして裁判が始まると、まずはじめにウノの指示でジヌの行動を監視していたドクター・チュ(キム・ヒョンムク)が証人台に立つ。ジヌの行動を監視し、健康状態を管理していたと話したドクター・チュは、あくまでもそれが臨床実験の一環だと信じていたと証言。
つづいて海辺でジヌを襲ったウノに対する尋問が行われると、ヨンジュはモニターにジヌを襲うウノの姿と現場から立ち去る様子を映し出した。これには思わず言葉を失うウノ。
さらに裁判はジョンスクの関与について切り替わり、証人席にはマリが現れる。自分に力がなかったために息子のジヌを救えなかったとし、マリは力を持つジョンスクが羨ましいと語った。その目からは、涙があふれだす。
同じく証人席に現れたギヨンは、自分に支援を行い、実の息子のように接してくれたジョンスクに感謝を述べた。そんなジョンスクの本心を知ったとき、ギヨンは犯罪者になるしかなかったと話す。最後に「どんな断罪であろうと、どうか平等な判断を」と裁判長に向かって訴えるギヨン。
さらにジョンスクらがすすめていた“Again Project”に関する事実も明らかとなり、法廷の雰囲気は一気に検察側へと傾く。しかし、肝心のジヌ殺害については、ジョンスクに対する決定的な証拠がない状況。そこへ最後の証人として現れたのは、他でもないジョンスクの息子ヨンウンだった。
ヨンウンが提出した映像ファイルには、息子ヨンウンを救うために力を貸して欲しいとベッドに横たわるジヌに向かって語り掛けるジョンスクの姿が映っていた。その途中で動画を一旦停止し、「オ・ジヌ殺害共謀、認めますか?」とヨンジュ。するとジョンスクは、小さく「はい」と答える。
そのまま動画を停止しようとするヨンジュだったが、ジョンスクはつづきを再生するようにと促した。するとそこには、酸素供給機の電源を落とすジョンスクの姿が。
いくら心臓移植が必要な息子を救うためだといえ、その誰にも他の命を奪う権利はないと主張するヨンジュ。そしてヨンジュは、ウノとジョンスクに最高刑の死刑を求刑した。その後、最終陳述を求められたジョンスクは、「私には息子のヨンウンを救うことがすべてでした。それが間違った道だとしても、母として、私にはその道をすすむしか方法がなかった。私にとってそれは、選択ではなく義務だったのです」と語った。
翌週、ウノとジョンスクに対して無期懲役の判決が下される。ジンジンメディカルの数々の不正が明らかになると、各界の権力者たちも無事ではいられなかった。メディアでは連日のように官僚たちの不正疑惑が取り上げられ、ヨンジュらは忙しい日々を送る。
それから一年後、ヨンウンは母ジョンスクが収容される刑務所の近くに引っ越し、面会を求めるが、いまだに実現はされていなかった。マリはフランスからジヌの命日に合わせて韓国へ。そして、来年の命日はフランスで過ごそうとヨンヒに航空券を渡す。
ヨンジュとジンソンは相変わらずだったが、少しだけ距離が近づいたようにも見える。それぞれ、かつての日常が戻っていた。‐完‐
第14話(最終回)感想
最後はすべての真実が明らかとなり、それぞれに自らが犯した罪を償うという形でハッピーエンドとなりました。
やはりジヌの死に関して決定打を与えたのは、ヨンウンの母ジョンスクでした。最終陳述でも自分の選択を後悔していないと語るジョンスクが、最後はなんだか潔く見えました。私はまだ子供がいないので、親になると少しは共感できるのかな?とも思いましたね。もちろん犯罪は決して許されませんが。。
前回のラストで母がジヌに手を下す場面が映ったCCTV映像を目にしたヨンウン。一度はそのファイルを処分しようとして、結局はジンソンに渡す姿がなんとも切なかったです。ヨンウンの立場からすれば、できることなら封印したかった事実でしょう。
そして、そんなヨンウンに向かって、「憎む要素はあり余っているのに、それでも俺はチャ検事を憎めない」と話すジンソンの言葉が、これまたジーンときました。ジンソンとヨンウン、こんな形でなければ、本当にいいパートナーになっていたと思います。
最終話まで見応え抜群で、非常におもしろかったです。第1話では1.4%だった視聴率が、最終話ではなんと4.1%を記録!それも納得の仕上がりでした。ミステリーやサスペンス系がお好きな方に、ぜひともオススメの作品です。
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