ペイバック~金と権力~ 11話・12話(最終回) あらすじと感想

ペイバック~金と権力~


ペイバック~金と権力~ 法銭 법쩐 2023年放送 SBS金土 全12話

neroさん

第11話視聴率11.4%

第11話あらすじ

記者会見の様子を見たチャン・テチュン(カン・ユソク)は、その足でウン・ヨン(イ・ソンギュン)のもとへ向かう。本当にファン・ギソク(パク・フン)が最後まで捜査するとでも思っているのかと聞くテチュンに対し、「後ろには俺がいる。奴は俺が用意したチェスの駒にすぎない」とヨン。

イ・スドン(クォン・ヒョク)の行方を追うミョン・インジュ(キム・ホンパ)は、その愛人から居場所を聞き出そうとする。しかし、愛人の女性が電話をかけた相手はスドンではなく、テチュン。ミョン会長の行動を先読みしていたテチュンは、「何もしないでじっと待っていて下さい」と伝えた。そんなテチュンを本格的にバックアップするというハム・ジン(チェ・ジョンイン)。

反旗を翻したギソクに対抗するため、イ・ヨンジン(パク・ジョンピョ)は特捜チームにギソクの妻セヒ(ソン・ウンソ)の経営するファインダイニングのVIP名簿を調べるよう命じる。セヒの賄賂疑惑を公にして、ギソクを攻撃する作戦だった。しかし、これには検察内部からの反発も大きく…。

テチュンを呼び出したヨンジンは、スドンを連れ去った人物が他でもないヨンであると確信。その頃、目的地に向かう途中で尾行の存在に気付くヨン。ヨンに尾行をつけたのは、ミョン会長の下で動くヨンジンだった。

パク・ジュンギョン(ムン・チェウォン)はGMiバンクに対する投資で被害を被った人々を対象に、懇談会を開いていた。集団訴訟を起こしても個人が手にする補償額は極めて少額だとし、訴訟よりも会社を正常化させ、株取引で利益を得る方が効果的だとジュンギョン。つづいて会場に現れたヨンは、「我々は金の為なら何でもするヘッジファンドに間違いありません」と語る。その上でブルーネット社を再建させ、皆さんを金持ちにしてみせるとヨンはいう。

懇談会には、ジュンギョンがスカウトの提案を行っていた開発者の姿もあった。ジュンギョンから渡された母ヘリン(キム・ミスク)のノートを返したパク博士は、改めてジュンギョンと共にプロジェクトに参加すると話した。「僕が開発に失敗しても、あのウン・ヨンという人は会社をつぶれさせないと思ったので」と博士。

一方、ヨンはギソクと志を共にする検事たちを自宅へ招待。ヨンがギソクの肩を組むのを見て、検事たちは驚きの表情を浮かべた。ギソクはヨンジンが妻セヒをターゲットにすることを最初から知っていた。その上で真っ向から立ち向かうと豪語するギソク。翌朝、今度はミョン会長の追っ手がついたと気付いたヨンは、男たちを誘導して一気に捕獲した。

同じ頃、集まったマスコミの前に立ったギソクは、大事な証人がミョン会長の手下によって襲われそうになったと発表。そして、肝心のスドンはジュンギョンに連れられて検察へ出頭する。ギソクの大々的なパフォーマンスは成功し、見事復活を果たすギソク。

スドンの聴取に挑んだテチュンは、一連の株価操作の黒幕がミョン会長だという主張は理解できても、ギソクが一切関与していないという点は納得しがたいと話す。しかし、これといった証拠は見つからず。今からでも自分たちの側についてはどうかというジュンギョンに、テチュンは憤りを隠せない。

検事長を味方につけたギソクは、検察内部の汚職を一気に暴いていく。その度にミョン会長に対する罪名は増えていき…。ヨンの協力のもと、ギソクはミョン会長の借名口座を洗いざらい調べ上げる。表向きはヨンの言うことを忠実に聞いていたギソクだったが、ヨンは完全には彼を信用していなかった。ひとまずもう少し様子を見てみると話すヨン。

そんななか、テチュンのもとへキム女史が訪ねてくる。以前、ミョン会長に頼まれて彼を控訴したものの、約束を守らないだけでなく、反対に名誉棄損で訴えられてしまったというキム女史。ミョン会長が召還された日時を調べたテチュンは、会長がオ代表の死に関連しているのではと疑う。

一方、ヨンの協力で借名口座をすべて調べたと伝えたギソクは、「長生きして罪をつぐって下さい」と告げた。数日後、ヨンのパートナーであるホン・ハンナ(キム・へファ)が検察に捕まってしまう。さらにヨンの家にやってきたギソクは、家宅捜査の令状が下りたと言い…。

第11話感想

結局、ギソクの裏切りによって窮地に追い込まれてしまうヨン。果たしてヨンは、このピンチをどう乗り切るのでしょうか。それとも、これもまたヨンの想定内?

最終話を目前にして、またしても結末がどうなるのかハラハラドキドキな展開となりました。ヨンがギソクを選んだときから、不安ではありましたが、、本当にこんな風に手のひらを返すことになるとは。今や国民をも味方につけたとあって、一筋縄ではいかなさそうですね。最終話でヨンがどんなどんでん返しを見せてくれるのか、期待です。

さらに今回、テチュンがオ代表の死に迫る場面も。ヨンとは違って正義を武器に悪に挑むテチュンが、最終回でどのような活躍を見せてくれるのかも楽しみです。

第12話視聴率11.1%

第12話(最終回)あらすじ

令状を持ってペントハウスにやってきたギソクは、自分に協力すれば今回の件は見逃してやると交渉を持ちかける。そんなギソクに向かって、「俺が怖いんだろう?」とヨン。初めからギソクが裏切ることなど想定内だったヨンは、今度は絶対に背を向けないと話した。

ヨンの態度にカッとなったギソクは、徹底的にヨンの周辺を捜査するという。少しでもヨンと関わった人物はすべて調査対象で、わずかな罪も見逃すなとギソク。そして、すでに検察に身柄を拘束されているハンナに対しては、オ代表の事件の共犯者として拘束令状が出される。さらにファンドの資金はすべて凍結され…。

しかし、肝心のハンナは自分は大丈夫だと言い、ヨンに好きなようにしろと伝えた。実は過去、ハンナもまたヨンに救われた一人だった。その時の恩を今返すとし、最後までヨンを信じるというハンナ。

一方、オ代表の死について調べていたテチュンは、不審な点に気付く。検察の証拠目録の中に、遺書の指紋鑑定結果が抜けているというのだ。自殺において遺書の指紋鑑定は、基本中の基本。担当検事は他でもないヨンジンだった。

さっそくヨンジンを呼び出してオ代表の死について問いただすも、これといった証言は得られず。そんなテチュンのもとへ、ジュンギョンが訪ねてくる。

ジュンギョンが持参したのは、ヨンの違法取引に関する証拠資料と陳述書だった。シンガポールの利益はミョン会長に渡り、今はギソクの手元にあるという。ギソクが証拠を隠滅する前に、コンピュータを取り返さなければならないとジュンギョン。

娘セヒになにやら取引を持ち掛けたミョン会長は、健康上の理由で病院へ移送される。その後、タイミングを見計らってセヒに連れられ病院を抜けだすミョン会長だったが、そこで待っていたのはヨンだった。実はスドンを通してミョン会長に接近したヨンは、金と引き換えに協力を持ちかけていたのだ。

ヨンに連れられてミョン会長が向かった先は、ジンが待つヨンのペントハウス。弁護士のジュンギョンが同席するなか、ミョン会長に対する取調べが行われる。同じ頃、血眼になってヨンとミョン会長を探そうとするギソクの前に現れたのは、なんとヨン本人だった。ギソクに何が望みかと聞かれ、「お前が犯した罪を償うことだ」と答えるヨン。

カメラの前でかつてのブルーネット社の証拠捏造について供述するミョン会長の映像を目にしたヨンジンは、「ファン次長は果たしてどんな選択をするでしょうか」というテチュンの言葉に動揺を隠せない。結局、ヨンジンもすべてギソクの指示だったと自供。ヨンジンの陳述書を持ってギソクの前に現れたテチュンは、じきミョン会長も自白するだろうと告げる。

ヨンらの予想通り、後がなくなったミョン会長はオ代表の殺害を認め、さらに共犯者としてギソクの名前を挙げた。その場でテチュンによって手錠をかけられるギソク。「これで終わると思うか?」と睨むギソクだったが、両脇を抱えられて連行されるギソクにかつての威厳は見られず…。

一連の逮捕劇は、すべてヨンが描いたシナリオ通りだった。ミョン会長がパウファンドを破産させ、ヨンらの計画が失敗に終わった日、拘置所で一晩中考えたのが今回の新たな計画だったという。ギソクを失墜させて目の前で跪かせたヨンは、ギソクを使ってカルテルに立ち向かう計画を立てた。そして、この逮捕劇の切り札となったのは、他でもないテチュンだった。最後まで法に則って捜査を行うことで、法廷でも効力を得られると考えたヨン。テチュンはもう、ヨンにとって弱点ではなかった。

復讐を終えたジュンギョンは、母の生涯をつづった本を執筆。そんなジュンギョンに、テチュンは過去にジュンギョンがくれた万年筆を返す。その後、ジュンギョンは検事に復帰した。

ヨンはふたたび海外へ旅立つ。ペントハウスには、“テチュンへ”と書かれたメモが貼られた箱が置いてあった。箱の中には、万年筆が入っていた。その頃、ヨンはモンゴルの壮大な地を馬で駆け抜ける。‐完‐

第12話(最終回)感想

最後は痛快な逆転劇を見せてくれたチーム・ヨン!

ヨンがテチュンではなくギソクと手を組むと言い出したときは、一体どういうことかと不安でたまりませんでしたが、まさかこんなビックピクチャーだったとは。

結局、ヨンのお膳立てのおかげで、立派な検事となったテチュン。さらにエンディングではジュンギョンもまた検事として復帰し、法服に身を包む2人の姿がなんとも微笑ましかったです。

最終回は文句なしのハッピーエンド。当初、全12話で本当にすべての事件に終止符が打たれるのかと疑問でしたが、なんとも爽快なエンディングでした。この勢いで、ぜひともシーズン2も制作して欲しいです。(切実)

それにしても、主演のイ・ソンギュンとパク・フンの神経戦が最高でした!騙して騙されて、一進一退の戦いから一瞬たりとも目が離せません。投資や株に関しては所々難しい場面もありましたが、テンポよく進んでくれたので、最後まで集中して視聴できました。スカッとする作品が見たい!という方にオススメ。

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