ヤンダー(Yonder)욘더 全6話 2022年 TVINGオリジナルシリーズ
neroさん |
第3話あらすじ
「記憶との出会い」
BY N BYを後にしたキム・ジェヒョン(シン・ハギュン)を追いかけ、先ほどキャンプ場にいた少女が声をかける。ピーチと名乗るその少女(ユン・イレ)は、ジェヒョンのせいでチャ・イフ(ハン・ジミン)がショックを受けたと話す。自分も初めて父親と会ったときは似たような感情を抱いたが、ここではジェヒョンのような行動は相手を傷つけかねないと注意するピーチ。そしてピーチは同じような環境の人々が他にもいるとし、今度集まりに参加してみてはどうかと誘った。
その後、編集局長に連絡を入れ、ドクターK(チョン・ジニョン)とのインタビューを申し出るジェヒョン。そんなジェヒョンに局長は直接コンタクトを取ってみろと告げる。局長の話によると、ドクターKはオンラインのみで活動し、その実態は謎に包まれたままだという。
友人のプロパク(ペ・ユラム)のもとへ向かったジェヒョンは、死んだイフから連絡があったと話す。その背景にBY N BYという企業が関連しているというジェヒョンの言葉に、さっそくBY N BYについて調べるプロパク。BY N BYのHPにログインすると、見覚えのある画像が出てきた。それはイフの身体から見つかった“VRorphin(ブロフィン)”と呼ばれる装置だった。すぐさまチョ・ウン(チュ・ボビ)に連絡を入れるジェヒョン。
ちょうどその日、ドクターKがブロフィンに関する発表があると知った3人は会場へ。会場には多くの人々が集まっており、その中にはピーチの姿もあった。ブロフィンを使って死者の記憶を丸ごとアップロードさせることで、新たな人生をスタートさせることができると語るドクターK。「もう死は恐怖ととなり合わせの瞬間ではない。多くの人々は死の次の人生を夢に描くことができる」ドクターKの言葉に、その場にいた人々は歓声を上げた。
観衆のなかにジェヒョンの姿を見つけたピーチは、一緒に集まりに行こうと声をかける。そこでジェヒョンを待っていたのは、チェ・ハンギ(チャ・スンベ)を始めとする3名の男女だった。集まった人々は皆、BY N BYを通じて亡くなった家族と会っているという。ハンギは火事で家族を亡くし、一番最後に息を引き取った次男の記憶をもとに、他の家族とも再会を果たした。BY N BYではブロフィンを装着した者だけでなく、その記憶から作られた人にも会えるというのだ。さらにピーチの記憶に関しては、自ら作り上げた記憶だという。自分が作った記憶の中で生きる父親のことを嬉しそうに語るピーチ。そんなピーチに向かって、ジェヒョンは「どうせ偽物じゃないか」と一言。
ピーチと別れてプロバクのもとへ向かったジェヒョンは、ドクターKが5年前に亡くなった脳科学者チャン・ジノ博士であると聞かされる。亡くなる前にチャン博士が執筆した本には、ブロフィンに関する記述があるという。どうやらチャン博士は、幼くして認知症にかかってしまった娘の記憶をブロフィンを使って保存しようと考えたようだ。
こうしてブロフィンの開発をすすめたチャン博士は、死者の記憶をアップロードして新たな世界で蘇らせることに成功した。恐らくイフもまた、チャン博士が作り上げた世界にいるのだろうとプロバク。そんななか、またしてもイフから映像メールが届く。
ふたたびイフと会う為、BY N BYへ足を運んだジェヒョン。部屋に入ったジェヒョンは、誰もいない道路を歩くイフの姿を目にする。先日と同じようにその世界に入り込むジェヒョン。するとイフは、「来てくれてありがとう。知ってる?あのホタルが高く飛べば、風が吹かないんだって」と語る。その瞬間辺りは闇に包まれ、多くのホタルが空を舞った。
ジェヒョンの方を振り返ったイフは、手に持ったネックレスを見せ「覚えてる?」と聞く。それは過去、一緒に湖で水遊びをしている時に水の底に沈んでしまったネックレスだった。イフと並んでベンチに腰掛けたジェヒョンは、「失ったと思っていた君がここにいる。俺の記憶にいるはずの君が。ということは今、俺の記憶の中に君がいるのか?それとも、君の記憶の中に俺がいるのか?」と尋ねた。すると、「私は私の記憶を信じる」とイフ…。
第3話感想
本格的にドクターKとBY N BYについて調べ始めたジェヒョン!
ドクターKが開発したVRorphin(ブロフィン)を使えば、死者の記憶を丸ごとアップロードすることができるといいます。その記憶を使って、新たな命を吹き込むというドクターK。まるで夢物語にしか聞こえないドクターKの主張でしたが、実際に死んだはずの妻イフと再会したジェヒョン。果たして、本当に記憶を使って死者を蘇らせることはできるのでしょうか。
第3話ではジェヒョンの他にも、同じく亡くなった家族と再会を果たした人々が登場しました。ある人は幼くして亡くした娘と、ある人は母親と、そしてある人は火災事故で亡くなった家族と、BY N BYを通じてその記憶の中で愛する人と再会を果たした人々。ピーチのように心からその存在を信じることができれば、ある意味とても有意義なシステムではないかと感じました。一方で、ジェヒョンはいまだにその現実を受け入れることができず…。ジェヒョンが言う「どうせ偽物だ」という主張も痛いほど理解できます。なんだかドラマを通して、様々なことを考えさせられる作品。次回の展開も楽しみです。
第4話あらすじ
「記憶の彼方」
自分が持っていたネックレスをジェヒョンの首にかけてやるイフ。次の瞬間、ジェヒョンの前からイフは消え…。ふたたび現実に戻ったジェヒョンに向かって、セイレーン(イ・ジョンウン)は「あなたは過ぎた日々の状況を記憶しますか?それとも感情を記憶しますか?」と尋ねた。
BY N BYの社屋を後にしたジェヒョンは、そこで座り込むピーチの姿を目にする。するとピーチは、父親から一緒に暮らそうと誘われたと言って涙を流した。ピーチに見せてもらった映像には、用意したピーチの部屋を見せてうれしそうに微笑む父親の姿が。そんなピーチに向かって、「これは錯覚だ」とジェヒョン。そこへプロパクから連絡が入ると、また今度話をしようと言ってジェヒョンはその場を後にする。
サイエンスMの編集局へ向かったジェヒョンは、ドクターKとのインタビューに挑む。レンズを装着しふたたび目を開けると、そこにはドクターKが待っていた。向かいに座ったジェヒョンに向かって、自らを“デザイナー”だと紹介するドクターK。死をデザインしてあらたな天国を作り出すと語るドクターKに、それは宗教か何かかとジェヒョン。そんなジェヒョンの挑発にもまったく動じず、ドクターKは死んだジェヒョンの妻イフがなぜ安楽死を選んだのかと聞く。そしてイフもまた、自らの死のつづきを具体的に想像したからだと話した。
インタビューを終えたジェヒョンのもとへ、ウンから連絡が入る。それは、ピーチが自殺したという知らせだった。メモ用紙に殴り書きされた遺書には、ジェヒョンへのメッセージが書かれていた。ウンの話によると、ピーチの身体からもブロフィンが見つかったという。ヤンダーは本当に存在するのかと尋ねるプロパクに、ジェヒョンは恐らくピーチもそこへ向かったのだろうと答えた。そんななか、ニュースでは次々と人々の自殺が報じられる。
その後、ドクターKの研究についてより詳しく調べるなか、プロパクはかつてドクターKが主導した脳科学者の学会にたどり着く。“結果を考える脳科学者たちの集まり”と書かれたHPには、研究の内容とその結果について資料が残されていた。娘の記憶をアップロードする過程で脳神経に問題が生じ、脳死状態となってしまったドクターKの娘。さらにダウンロードされた娘の記憶データに疎通する方法がないと知ったドクターKは、自らを娘と同じ状況下に置くことで娘と疎通をはかったという。そして、ドクターKとその娘が疎通するメタバース(バーチャル空間の一種)を“ヤンダー(Yonder)”と呼ぶことにしたのだ。
HPにアップされた写真の1枚に目を止めたジェヒョンは、BY N BYの運営者であるセイレーンが他でもないドクターKの妻であることを知る。そんななかジェヒョンとドクターKのインタビューの様子が公開されると、ヤンダーは大きな注目を集めた。サイエンスMの掲示板に寄せられたのは、自分もヤンダーに行きたいという人々の声だった。
BY N BYに通う人々のなかで新たな自殺者が出るかもしれないと考えたジェヒョンは、その足でチェ・ハンギ(チャ・スンベ)を訪ねる。駆けつけたジェヒョンに、末っ子から届いた映像メールを見せるハンギ。そして「私にはもう何も残っていないから、失うものもない」とハンギは語る。
翌日、改めてBY N BYへと向かったジェヒョン。どうして夫と娘のもとへ行かないのかと聞かれ、「その時が来れば行くことになるでしょう」とセイレーン。ふたたびヨンダーへの道が開かれると、ジェヒョンはそこで妻のイフと再会する。君の記憶をすべて忘れてしまったらどうするかと聞くジェヒョンに、イフは自分が覚えているから大丈夫だと言う。そして、ヨンダーとは何かとジェヒョン。するとイフは「私がいる場所、あなたがいない場所」と答えた。
第4話感想
現実に戻ったジェヒョンに向かって、例のパクトを差し出すセイレーン。ジェヒョンもまた、他の人々と同じようにヤンダーへ行くのでしょうか。
ドクターKが作り出した未知の空間“ヤンダー(Yonder)”は、人々の記憶をもとに作り上げられた世界、いわゆる天国だといいます。果たして、本当にヤンダーは天国なのか。それとも・・
第4話では、自ら死を予測するイフに向かって、ジェヒョンがプロポーズするシーンが登場しました。劇中でジェヒョンが叫んだセリフは、詩人ペクソクの「僕とナターシャと白いロバ」という詩の一節。
“貧しい僕が美しいナターシャを愛し、今夜は雪がしんしんと降る。山奥へ行こう。鳥のさえずりが聞こえる深い山奥へ行き、あばら家で暮らそう”
前回のエンディングに登場したネックレスは、ロバをモチーフにしたものでした。遺伝によって自分も母親と同様、若くしてガンで死ぬことを知っていたイフ。そんなイフにロバのネックレスを渡して、プロポーズしたジェヒョン。2人の愛の深さがわかる一方、ますます謎めくヤンダーの存在…。次々と自ら命を絶ち、ヤンダーへ向かう人々。独特な世界観に、思わず惹きつけられました。
【なにもしたくない~立ち止まって、恋をして~】
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