ブラインド(韓国ドラマ) 9話・10話 あらすじと感想

ブラインド


ブラインド 블라인드 2022年放送 tvN金土 全16話

neroさん

第9話視聴率2.383%

第9話あらすじ

「原点」

放送局PDのペ・チョルホ(チョ・スンヨン)が撮影した映像には、鉄の檻の中に閉じ込められた少年たちの姿があった。一番奥の檻に入っていた少年は足を怪我し、すぐに治療をしないと危険な状態だという。そして13番の少年が閉じ込められた部屋の壁には、「ここに人がいます。助けてください。」と書かれた文字が…。

残り15分となったとき、死を悟ったアン・テホはかつて福祉院で一緒に過ごした仲間の顔を思い浮かべた。そして、自ら椅子を蹴り倒し首を吊るテホ。しばらくして、リュ・ソンフン(ハ・ソクジン)が駆けつける。テホの名前を呼ぶソンフンの声に気付き、同じく駆け寄るリュ・ソンジュン(テギョン / 2PM)。なんとかテホの身体を下ろして心肺蘇生を行うソンジュンだったが、ソンフンはもう手遅れだとそれを止めた。

2人が建物の外へ出ると、そこで待っていたのはペク・ムンガン(キム・ボムレ)とその一味だった。男たちに捕まり身動きの取れないソンジュンは、ムンガンに首を絞められそうになるソンフンを見て愕然とする。そんななか警察が駆け付け、署に連行されるソンジュン。同じく警察に連れて行かれたムンガンは、署長のヨム・ギナム(チョン・インギ)にソンジュンを殺させろと言った。その後、部下のカン・チャンウク(ユン・ジョンヒョク)を呼び出したギナムは、ムンガンがソンジュンを処理した後、隙を狙ってムンガンを殺せと命じる。

一方、警察に通報したのが他でもないソンフンだと知ったチョ・ウンギ(チョン・ウンジ / Apink)は、署から出てきたソンフンに憤りをぶつけた。実はソンフンが警察に通報したのは、警察内にいればソンジュンが安全だと考えたからだった。しかし、ムンガンも一緒に連行されたことにより、ソンフンの計画は崩れてしまった。結局、母グクヒに何としてでも事態を収拾するよう言われたソンフンは、机の引き出しからUSBを取り出し、ふたたび署へ向かう。ソンフンが持参したUSBに入っていたのは、チョン・マンチュンが死亡した日のドローンの映像だった。

病院の屋上を徘徊するドローンの映像から、マンチュンを突き落したのがムンガンであったことが判明する。そんななか、ムンガンを連れ出したチャンウクがトイレで血を流した状態で発見される。ソンジュンのいる取調室へ向かった一同は、ムンガンに馬乗りになるソンジュンを見て、慌てて仲裁に入る。同じく騒ぎを聞いて駆けつけたギナムは、入り口の前で佇むソンフンを見てハッと目を見開いた。

記者会見の場に現れたギナムは集まった報道陣の前で、一家殺害事件の真犯人がジョーカー事件の被害者の父であると明かした。さらにソンジュンに対する捜査が誤捜査であったと伝え、ソンジュンとその家族に対し深々と頭を下げるギナム。こうして職場に復帰したソンジュンは、ムンガンの家を捜索するなか、冷凍庫に入れられたムンガンの妻の遺体を発見する。

一方、テホの葬儀に参列したソンフンは、そこでウンギらと顔を合わせる。ソンフンが葬儀場を後にしようとした時、ウンギのもとへ1本の電話が。電話越しに「希望福祉院」の名前を口にするウンギの声を聞き、思わずソンフンは足を止めた。

その頃、ムンガンとチャンウクの間に直接的なやり取りがなかったことに気付いたソンジュンは、2人の通話履歴に共通する番号がギナムの物であると知ることに。上司のオ・ヨングク(チョン・ウィウク)と協力してギナムのスマホを手に入れたソンジュンは、亡くなったギナムの娘ヘジンから届いたメールを開く。そこに添付されていたのは、犯人から送られてきたヘジンの最後の姿を捉えた映像だった。

第9話感想

次々と明らかになる真実・・

番組PDのチョルホが希望福祉院の取材に訪れていたと言うのに、この映像が世に出なかったと言うことはチョルホもまた、子供たちを裏切ってムンガンに手を貸したと言うことでしょうか。その背景にどんな事情があったのかはまだ明らかになっていませんが、非常に残念な結果となってしまいました。誰か1人でも福祉院の異常を通報していれば、犠牲を最小限に抑えられたかもしれないのに…。犯人が次々と復讐を行う理由が、少しだけ理解できるような気がします。

そんななか、第9話のラストでは衝撃な展開が!福祉院の建物内で何者かに麻酔薬(?)を注射されて床に倒れ込んだソンジュン。その時に見た犯人の靴の裏が、なんとソンフンの履いているスニーカーの裏と同じ模様だったのです。さらにソンフンが夜な夜な作っていた木彫りの人形は、かつて福祉院に収容されていた5人の子供たちの姿でした。これは一体・・

やはりユンジェの正体は、ソンジュンではなくソンフンだったのでしょうか。そして次回予告では、養子として引き取られる前のソンジュンの記憶が、どうやら間違っているようだと語るウンギの姿が。果たして犯人はソンフン?それとも…。一瞬たりとも気の抜けない展開が続きます。

第10話視聴率2.582%

第10話あらすじ

「生き残った子供」

残された陪審員チョルホ、クォン・ギョンジャ(チェ・ジヨン)、チャールズ(オ・スンユン)、チョン・インソン(パク・ジビン)、そしてウンギの写真を手に取るソンフン。その頃、ソンジュンは犯行現場と思われる福祉院の一室へ来ていた。そこで、壁に何かを書きなぐる少年の姿を目にしたソンジュン。少年は檻の中からソンジュンの手をつかみ、「助けて」と訴えていた。

希望福祉院について知るシスターと連絡を取ったウンギは、直接会って話を聞くことに。シスターの話によると、過去3人の子供たちを希望福祉院へ送ったという。その中には、ユンジェとその姉がいた。そして、ユンジェはすでにこの世を去ったと明かすシスター。これには、ユンジェが過去のソンジュンだと知るウンギは驚きを隠せない。

ギナムのスマホに残っていた娘の殺害現場の映像を見せ、すべての被害者が福祉院に関係していると語るソンジュン。となると次なるターゲットは、ヘジンと同じ陪審員の中に…?手分けして希望福祉院との関係について捜査する警察。まず初めに日本料理店を営むチャールズのもとへ向かったソンジュンは、チャールズの兄が幼い頃に失踪し、いくら探しても見つからなく死亡届を出したと聞く。チャールズの父に連絡を入れたソンジュンは、当時全国の孤児院を探したものの、息子を見つけることはできなかったと父。さらに当時派出所の所長だったギナムが代わりに希望福祉院へ確認しに行ったと聞き、思わず顔をしかめるソンジュン。

一方、かつて希望福祉院の取材をしていたチョルホは、休暇を取って会社を休んでいるという。つづいて巫女のギョンジャは以前山の中で儀式を行っていた時、軍服を着た男たちに連れていかれる少年たちを見たと話す。そして、子供の1人が着ていたジャージには「13番」と書かれていたとギョンジャ。

地方へ出張に出かけていたインソンは自ら警察に足を運ぶ。インソンは幼い頃、米軍で働くアメリカ人の両親に引き取られたという。当時の記憶はアメリカに渡った直後に遭った交通事故の影響で、何も覚えていないとインソン。その後、ウンギからユンジェがすでに死亡したと聞かされたソンジュンは、ウンギと一緒にユンジェのお墓を訪ねた。自分がユンジェでないとすれば、この記憶は誰のものだろうか。

引きつづき希望福祉院について調べる警察は、ムンガンから話を聞こうとする。取調室へ向かったソンジュンは、ユンジェの死亡診断書を突きつける。ムンガンは信じられないといった表情を浮かべるが、そんなムンガンに「ユンジェじゃなければ、誰だ?あんたの娘を殺すほどあんたを恨んでる奴は。答えろ、そうすれば俺が捕まえてやる」とソンジュン。その後、ク中佐を呼び出したムンガンは何かを指示。待ってましたとばかりのその後を追うソンジュン。するとク中佐が向かったのは、ウンギの母インスクが働くケアセンターだった。

かつて希望福祉院で働いていたインスク。するとインスクはソンジュンの首に光るペンダントを見て、自分がユンジェにあげたと話す。そしてユンジェが死亡する直前、11番と12番と一緒にいたとインスク。その内11番の少年は、ユンジェ姉弟と同じ孤児院から連れてきたという。インスクがウンギの母だと知ったソンジュンは慌ててウンギに連絡を入れるが、電話は繋がらない。

その頃、ウンギはユンジェが以前いた孤児院のシスターから、姉弟と同じく希望福祉院へ移った少年の写真が見つかったと連絡を受ける。届いたメールを開くと、そこには聖堂の前に佇む3人の姿が映っていた。しばらくして、センターに駆けつけたソンジュン。パソコンの画面に映し出された写真を見て、ソンジュンは驚愕した。そこに映る背の高い少年は他でもない、兄ソンフンだったのだ…!

第10話感想

なんとソンフンが11番であったことが明らかに!!

両親に引き取られたのはソンジュンではなく、兄ソンフンでした。ということは、ソンフンが真犯人??10話のエンディングでは、口笛に引き寄せられてセンターの外に出たウンギを捕まえ、「シーッ」とジェスチャーするソンフンの姿が。これだけだとソンフンが犯人のような気もしますが、実はもっと別の背景があるような気がしてなりません。

もしかするとソンフンもまた、犯人の犯行を止めようとしているのかもしれません。犯人が福祉院の子供たちの1人だと気付いたソンフンは、何としても犯行を止めようと奮闘。そう考えれば、これまで犯行現場にソンフンがすぐに現れたのも納得がいきます。となると、、真犯人は一体誰なのでしょうか。

今の時点で怪しいのは、インソンとチャールズ。そしてインソンに関しては、警察署の前でクッパ店を営むスクヒとの関係も疑わしいですね。もしかして、インソンはスクヒの失踪した息子ではないでしょうか。

これまでは終始追われる身だったソンジュンがふたたび刑事として動き出し、見応え抜群。この調子で最終話までノンストップで進んで欲しいです。

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