私の解放日誌 나의 해방일지 2022年放送 JTBC土日 全16話
| hg＠さらんさん |
第15話視聴率5.943%
第15話あらすじ
再会した2人はどちらともなく歩き始め、ク氏はク・ジャギョンという名前だと自己紹介する。緑となじみ、人となじめない2人は前から歩いてくる人間、向かい合う人間をつい警戒してしまう。ふとミジョンは警戒される側なのか、そうじゃないのかが気になる。
2人は広蔵（クァンジャン）市場でショッピングをした後、屋台で食事を楽しむ。と、ク氏にサムシクから電話が入る。今日は土曜日なのに、日曜日と勘違いしていたのだ。金の回収に行かねばならない、だけどミジョンが…。迷うク氏に「行って来て。」と送り出すミジョン。
タクシーで飛んで行ったク氏は急いで仕事を終えようとする。1件目、２件目…。急いでいても酒を飲まなければやってられない。時間を気にするク氏は車が渋滞に捕まると外へ飛び出し走り出す。早く、早く。が、兄貴分の店で悲鳴と絶叫と血まみれのホストに対面する。先日、無理やり借金を取り立られたせいで職場をクビになったというOLが暴れている。割れた酒瓶を振り回す女のせいでク氏の頬に傷が。ク氏は自分を棚に上げて他人を非礼をののしる女に恐ろしい形相で詰め寄る。
その店の売り上げはあまりに少なかった。ク氏は事務所のあらゆる所を探し回り、ソファの中に隠された金を見つけ出す。賭博ぐせのある兄貴分を問い詰めると借金を返済しなくてはならないと小さな声で言う。酒の飲みすぎのために日時を忘れたことで、会長から苦言を受けるク氏。
頬の傷が気になるク氏は、ミジョンがいる居酒屋に入るのをしばらく逡巡する。が、腹を決めて店の中へ。1時間半で別人になって来たと目を丸くするミジョン。1日のうちの5分間だけときめく時間を作っていけば、死なずに生きていけると笑う。そんなミジョンの生き方にうなずくク氏。2人が店を出ると雪が舞っていた。
今日は借金を借り逃げした先輩の結婚式だったというミジョン。借金もまだ残っているのに豪華な式を挙げると言うので、頭に来て血を見る覚悟で出席したと。まさに目にもの見せようぞという瞬間にク氏からかかって来た電話。やはり地獄から自分を救ってくれた。一方、ク氏の頭の中にもタンミ駅で降りた時のことが思い浮かぶ。運命のように救い合う2人。そのままク氏の部屋に行ったミジョンは、空いた酒瓶が乱雑に置かれ、暖房さえ壊れた部屋でただベッドに横たわるク氏に寄りそう。
チャンヒはいつの間にかコンビニの店主になり、バイトの少ない夜はいつも店にいて、遅ればせながらソウルについて勉強したりしている。事業をしていたが、失敗して途方に暮れてコンビニの席に座って絶望していた時、まさにこの店の経営の話をもらった。なぜかいつも図ったような状況になる。
ギジョンはユリムが20歳になったら、結婚しようとテフンと約束。テフン一家と共に日曜日には教会に通ったりしている。しかし、近頃ユリムが突然ぐれ始め、怖くて近寄れないわ、ギョンソンは相変わらず何かにつけて嫌味を言うのに辟易している。今日もそのせいで教会にも行かなかった。ユリムが20歳になる頃には自分は50歳だと思うと…涙が出そうだ。
ク氏は会長からアルコール依存症の治療を受けろと強く勧められる。最近のク氏は明らかに平常から逸脱しているからだ。だけど、医者の話はまるで詰まらなくて聞いていられない。自分がいつも警戒状態だとか、一人だとか。一日5分トキメキを貯めようと言ったけど、今日は1秒すらときめいてない。けど、話したらトキメイてきた…。ク氏はミジョンにアルバイトで自分の話を聞いてもらえないかと言い出す。
ギジョンが妊娠検査薬を買うところを見たというユリムの話から、テフンは不安げな表情を浮かべる。ギジョンは食事後だというのに果物をむさぼる勢いで食べながら、あの日が始まると食欲が増すと。それを聞いたテフンは胸をなでおろして、つい「よかった。」と何度も口に出してしまう。最初は笑って否定したギジョンも何回も言われて複雑な気分になる。
ミジョンが送ったストーブの前で2人毛布にくるまりながら、ク氏はぽろぽろ言葉を繋ぐ。こんな情けない姿を見せるくらいなら、再会しなきゃよかった。本当に俺はミジョンが好きだった。未来の自分がどうなるかわからないけど、一つだけ覚えていてほしい。本当にミジョンが好きだったんだ。ミジョンはク氏の言葉が嬉しい。2人はそれを録音することにする。
ヒョナはダメな男や可哀そうな男としか付き合えない女。チャンヒが徐々に地獄から復帰して来ると不機嫌になっていった。いつか疲れたら戻って来い。その時に自分が一人だったら受け入れてやる。そして、行きたくなったらまた行っていいんだ。チャンヒはそういう自分が来るものを拒まず、去るものを追わない山のような存在だと気付いて…。
第15話感想
ソウルに来てからの3人。ミジョンは違うカード会社に転職してました。やはりそうよね。同じ契約社員だった同僚も別の会社に転職したけど、時々交流があるようです。ミジョンのデザインを高く評価してくれて、才能がもったいないとあがめてくれるいい娘です。でも、ミジョンはもう人の評価で左右される仕事がしたくないのです。
ク氏はミジョンをセラピーの相手に選んだ理由はわかる気がします。ミジョンはク氏のことをよく理解できるし、過去の関係では酒を飲まなくてもいいくらいになったのですから。そして、何よりも「ミジョンのことがすごく好きだった。」このことに尽きますな。
チャンヒは同僚の口利きでコンビニの店主になっていました。ヒョナとは別れちゃったみたいです。ヒョナは誰かに尽くさなければ生きていけない女。対してチャンヒは鳥が羽を休める山や樹木のような存在だったらしい。ギジョンはまだ結婚してない！すぐにも結婚するかと思われたのにも係わらず…。ユリムが20歳になったら結婚するんだって。その時には５０歳だって。え、え?! なんかちょっとそれもあんまりなような…。
第16話視聴率6.728%
第16話(最終回)あらすじ
ギジョンはモヤモヤした気分を振り払いたくて、キッチンばさみで髪を短く切ってしまう。自分の思い通りにできる唯一のもの。その武勇伝を語りながら、同僚たちと食事に出かけた先でテフンとかち合う。テフンはギジョンの髪を見て、別れたいのかと思ってしまう。
ミジョンは元解放クラブの仲間たちと再会。サンミンの同窓生が解放日誌に興味を示し、本にしたいという話が舞い込む。「解放」という言葉に今に生きる社会人たちの心に響く何かがあると。テフンはあまりに個人的な話で気乗りせず、途中で中断したことで何かを得たとも思えない。しかし、「自分の問題点に気づくこと」が「解放」の真実だったのではないかと思うミジョン。
ク氏の兄貴分は業績も悪く金をくすねたりしたことから会長はおかんむりだ。賭博場に入り浸っている兄貴分に会いに行くと、ク氏を見て逃げ出す。賭博の為に田舎に安住していた自分を戻らせたのか。ク氏はすごみながら売り上げをキープしないとおしまいだと宣告して去る。
鳴っていない携帯の着信音を聞こえたク氏。手が震えるよりも先に頭が壊れたのかもしれない。そりゃ、朝起きるなり酒を飲んでいれば当然だ。毎朝毎朝、起きるなり今まで会った人たちが押し寄せて来て頭を悩ませるが、酒を飲むと消えるんだと。ミジョンもなぜかク氏の話に共感できる気がする。
ミジョンはク氏を恨む対象にしたくなかった。そうしたくなる時はあえてク氏が風邪一つ引かないように、二日酔いに苦しまないようにと願った。どうしてもだめな時は金を返さない先輩に心の中で嚙みついたという。そう言えば、今まで風邪を引いた覚えがないと笑うク氏。
テフンと会ったギジョンは別れるなんて考えただけで震える。止められなければ進むしかないけど、どうすれば幸せになれるのかも分からない。テフンは幼い子供を見ているといつもその将来がいつも不安になる。自分のようになるのが怖いのだ。もちろんユリムは可愛いけれど…。だから、「よかった」という言葉がつい出てしまった。だけど、ギジョンが去らなくてよかったと思う。
ミジョンはATMに立ち寄った時、痴漢と疑われた先輩を助けた。正直言えば少し迷ったけれど。彼は感謝を表したかったのか、一部だがお金を返すと言った。噛みつく相手として金を返してほしくないと思っていたのに、なぜか彼と別れてから笑顔が浮かんだ。憎たらしい先輩を助けたことで何かが解けていったような。
ク氏はその日ひと際酔っていてミジョンをみつけて、大声で名前を呼んだ。ミジョンは笑顔を浮かべて、その呼び方が好きだと言った。実家に帰って昔の日記帳を見返してきたミジョンは自分が思っていたより感情が激しい子だったと意外そうに笑う。ク氏もニッコリ笑って「今頃気づいたか！」。「そう、そうやって笑って歓待すればいいよ、朝に押しかけて来る連中を！」
お酒を飲んだ帰り、ケランパンを買ってギジョンのアパートに寄ったテフン。ん？何か棒が1本刺さっているこれは？「僕の気持ち！」ニコニコ笑いながら帰っていく。ふと見ると玄関の前に頭だけの薔薇の花。花を小皿に水と共に入れて眺めながら、自分たちの愛のようなその姿から目が離せない。私は受け止める女ヨム・ギジョン。
あの日、チャンヒは大勝負の直前にヒョナの元カレを見舞いに立ち寄って、まさに命の失われる瞬間に立ち会う。ヒョナや彼の母親に連絡もつかず同僚から催促の電話がかかる中、一人元カレを見送る決心をする。これが自分の運命みたいだ。兄貴、大丈夫だ。楽になるから怖がらないで。」しっかりその手を握り締めて。このせいで借金を背負うことになったとしても。このことだけはドファンたちにさえ教えない自分だけの武勇伝。自分の誇りだ。
借金を死ぬ物狂いで完済したのには理由がある。ホジェを任せている後妻に不安がられて離婚されてしまったら、今度こそ父と2人最後まで行くしかないからだ。父もそれはよく承知していて、完済したことをよくやったと言ってくれる。結婚してもしなくても自分たちの方が俺より立派だから。
ある日、近くの公民館で「ソウルの歴史」の講座を受けに行ったチャンヒ。人の波に押されて間違って「葬礼指導士」の教室に迷い込む。話の途中で気づいて出て行こうと思ったが、講師の言葉になぜだか引き寄せられる。葬祭も人生の最大のイベントだと。これも魂のなす技なのだろう。
サムシクが唄う古い歌に笑いを浮かべながら仕事を向かうク氏。ところが、兄貴分の店に一歩足を踏み入れて、空気が違うのに気づく。借金の取り立てに押し入られて、血まみれの兄貴分。ク氏とサムシクは男たちと殴り殴られ大乱闘を繰り広げるが、売り上げ金を奪われてしまう。
翌日、目覚めたク氏は兄貴分に電話。生きているのか死んでいるのかも分からないが、留守番電話に「毎朝、自分に押し寄せて来る人々の中に兄貴もいるけど、これからは歓迎するよ。だから、生きて会おう。」ク氏は現金をカバンに詰めて出かけながら、行く先々で小さなトキメキをかき集める。
と、ポケットから小銭が転がる。そのまま側溝の穴に落ちたと思ったのに、金格子の上にちょこんと乗っていたという奇跡のような出来事。飲もうと買った酒を浮浪者の足元に置いて、兄貴分を救いに向かう。ク氏の心の中には可愛らしくミジョンが微笑む姿が浮かび上がる。
解放クラブはサンミンの呼びかけで再開されることになった。メンバーたちは再開に賛成の声を挙げる。そう、解放されるその日まで、続けよう。ミジョンの解放日誌の中にはこんな一説がある。「私の人生はク氏に会う前と会った後に分けられる。」「もう、私の心の中には愛だけしかないの。」
第16話(最終回)感想
ク氏とミジョンは出会って再びあがめ合うことを続けた結果、ク氏はどんどん笑えるようになっていきました。それはサムシクの唄う場面で笑っている場面や、あいにくの事件で兄貴分の為にお金を持って行くことにしたのも彼が変わって来たことが想像できます。
多分ミジョンの退職で中断してしまった解放クラブ。出版という話もありましたが、改めて考えてみると貫徹されていない解放。サンミンはこれをきっかけに「解放される」まで続けようと提案します。もう一度始めると決めた時点でもう半分達成したも同然ですね。
初めから考えてみれば、みんなすごく変わりました。チャンヒは何度も人の臨終に立ち会ううちに導かれたように「葬礼指導士」の道を目指すことに。「魂が知っている。」チャンヒの口癖の通り、それを受け入れることにしたのです。ギジョンとテフンはなかなか着地点が見つかりませんが、そのうちユリムの心が解けて来るのを期待したいです。
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