私の解放日誌 11話・12話 あらすじと感想

私の解放日誌


私の解放日誌 나의 해방일지 2022年放送 JTBC土日 全16話

hg@さらんさん

第11話視聴率4.142%

第11話あらすじ

チャンヒはちょっとした買い物にもク氏の車を乗り回す。ドファンやジョンフンはこんな車を所有するク氏の正体が気になり出す。チャンヒも気にならない訳ではないが、それを聞いた途端ク氏が消えてしまいそうな気がしている。両親は他人の高級車を乗り回すことを快く思わず、それがク氏の車であることは秘密に。一方、ミジョンは自分の知るク氏が自分の知らない人のような気がして不安を感じ始める。

ミジョンの身なりをいじる嫌味な上司。それだけでも腹ただしいのに、またしても草案にお門違いな訂正を入れてくる。職場の女子社員たちもまたかとうんざりしながら、ミジョンのデザインが最高だと慰められる。怒りが通常のレベルを超えたミジョンは帰るなり、ク氏と酒を飲みながら洗いざらいぶちまける。さらに幼い頃から何かに本当に満足したことがないと明かす。自らの存在意義を求める意識が高いミジョンの悩みは普通の女の子とは一線を画す。

ク氏は月が見えるこの家がとても気に入っている。時間によって風の向きが変わるのも。ただ飲んだくれているだけではなく、意外と情緒的な感性で日々の営みを感じている。ある日、美しかった月の印象が街灯の明かりで半減したと言って、ミジョンと2人、外に出て街灯に投石して壊す。そのまま憤怒が収まりきらないミジョンを野原の見晴らしのいい場所に連れて行くク氏。そして、寒さに思わず体を震わすミジョンを抱き寄せて唇を重ねる。とても満たされた気分になるミジョン。

ギジョンは3日間テフンから音沙汰がないので、心も体もしんどくてならない。ジヌと女性上司にそんな話をしているところにちょうど連絡が来る。ところが、「今日いきなり」誘ってきたテフンにジヌは数日じらして駆け引きしろとけしかける。一旦、あと伸ばしにしたギジョンだったが、なぜ愛している人をじらして苦しませるのが楽しいのかと疑問を投じる。ジヌは問われてみて俄然なぜそう思ったかに疑問が沸き、ジレンマだけの恋愛を終わらせる。

テフンは前から予約が2か月待ちの居酒屋の予約が突如空いて、急な誘いになったと詫びる。そんな日に限って車で来たテフンは、席を温める暇もなくギジョンを置いて駐車場探しに苦労する。息せき切って戻って来たテフンは待たせたことに焦りを感じるが、ギジョンは汗だくのテフンをまず休ませる。

ヒョナの元カレは病に侵され、永遠の眠りに就くことに怯える日々。一時はヒョナとの結婚も考えていたが、母親の反対で別れ今は死の淵にいる。そんな元カレは死ぬときに誰かにいてほしいけど、母親の手は握れない。だって、母親は今わの際にいる息子より、息子がヒョナに渡した5億ウォンを取り返そうと躍起な金の亡者。ヒョナに金を渡さなければ、そばにいてもらえないと信じている彼が可愛そうに思う。自分に10点でもつけてくれたら感謝して止まないのに、60点もつけてくれた人。

チャンヒは時に仕事場から抜け出したい気分になるとヒョナに連絡をする。ヒョナは押しかけて来た元カレの母を巻いて、チャンヒをクラブのキープ席に座らせて高級な酒をおごる。金の心配をするチャンヒに5億ウォンもある自分の口座の残額を見せる。大金の事情を聞いたチャンヒはヒョナに72点をつける。

ギジョンとテフンはいい雰囲気で会話を弾ませる。テフンに車の撤収を頼まれたギョンソンは、その足でテフンのいる居酒屋をみつけて説教をしに乗り込み、ギジョンを一緒にいるのをみつけてにらみつける。が、テフンに「行って」と促されてそれ以上何も言わずに出て行く。ギジョンは「冬までに誰でも愛するか、頭を丸める」決意を明かす。ところが、テフンは自らがその「誰か」になると告白して、ギジョンは天に舞い上がる。

高級車ゆえ仕事であちこち回る度に人目を引き、乗り降りの際は未だになんだかぎこちないチャンヒ。そんな折、車を眺める女性たちの中に元カノのイェリンをみつける。交際中に一度も家に送ったことがなかったチャンヒはイェリンを送っていくことに。車に乗ってみて、幼い頃地図が好きで飽きずに眺めて空想旅行に明け暮れたあの頃のようで、人々の間で疲れていたのを自覚したと話す。

夜半遅く目覚めたク氏は何か気配を感じて、明かりをつけず窓からそっと外を窺う。黒い車から降りて来た男たちはトラックに近づき、下の方を見て何かした後に立ち去る。翌日トラックの荷台下を覗いてみると発信機らしきものが点滅していた。トラックに乗ってあちこち行っては止めて様子をうががっているうちに、自分をつけて来る何者かがいることに気づく。もしや、パク社長が自分を狙っているのか。

怪しい車の窓ガラスを勝ち割って男たちを問い詰めるク氏。実は、パク社長の指示ではなく組織の長たるシン会長の指示と判明する。シン会長は戻って来いとク氏に求めるが、渋るク氏。もう少しだけミジョンをあがめていたい。もう少しだけこの場所で穏やかな時間を過ごしていたいと願うが…。

第11話感想

チャンヒはク氏の車に乗ってどこかに行くと、車に惹かれて様々な人たちが集まって来ては羨望の眼差しを向けられてちょっと気持ちが良くなっています。ミジョンはク氏がどんなバックグラウンドを持っていても問わないつもりでしたが、あまりの富者ぶりに少し不安を感じ始めています。ク氏がどこかに行ってしまいそうで。

ミジョンって本当に変わっていることは言うまでもないですね。普通の女の子のようにはしゃいだりすることは考えられないし、他愛ないことで喜んだりもしない。幼い頃に教会に通う機会があって、皆が些細なことをお願いするのを見て驚いたそうです。ミジョンが知りたいのは自分が一体何者なのかということだけ。すごく高貴な性格なんだなって思います。

ギジョンの恋が実ってしまいました!散々泣いて騒いで地団太踏んでと、ミジョンとは正反対なギジョン。しっかし、テフンには鬼女のような姉ギョンソンがいるじゃないですか。この後の展開はいったいどうなることやら。でも、ギジョンの一言がジヌにも影響を与えてますが、こっちも気になるなぁ~

第12話視聴率4.969%

第12話あらすじ

いつもの休日、朝食後に畑に向かいながらヤギを見かけたミジョン。過去にヤギを飼っていたが、食べる時は他の家のヤギと交換したというので、ただ飼っていればいいと思うク氏は眉をひそめる。そして、食用の家畜には名前を付けないという話を聞いて、ミジョンに自分に名前を付けてくれと笑う。

ギジョンはテフンと付き合い始め、メッセージのやり取りに心弾ませる。交際前はあんなに他人に対して文句ばかり言っていたのに、すっかり優しくなり身も心も軽やかだ。他人の悪口を手放したら、こんなにも違うものか。見る世界、感じる世界が180度変化した自分。しょっちゅう会えなくても、恋人がいるという心の安定感。

ジェホは最近ク氏を信頼して仕事のノウハウをいろいろと教え始める。ク氏はうなづきながらも一抹の不安に駆られる。そんな時、2人が仕事から帰るとク氏の兄貴分ヒョンジンがジェホの家に上がり込んでいた。どう見ても堅気に見えない男だが、ジェホはこわばりながらも笑顔でもてなす。ク氏はひやひやする時間を過ごす。

似合わない演技はやめて戻って来い。俺とお前はセットだろ。シン会長が戻って来いと言ったらかえって来るべきだ。機嫌を損ねたら、パク社長よりも脅威になると騒ぎ立てる。極めつけは「ここに女がいるだろ。」瞬間反応してしまうク氏。ヒョンジンが帰った後、野犬たちのいる空き地にパラソルを立てる。

ミジョンは帰りにク氏にメッセージを送るが、なにも返事が来ない。バスの中から道路を歩くク氏に気づいて急遽降りる。ク氏は考えに没入している様子でミジョンが目の前に来るまで気づかない。人は誰しも演技しているおかげで社会の安定が保たれている。もし私が今日演技していなければ、誰かを捕まえて食べてしまったかも。ミジョンはもはやためらわずに心のままに言葉を発するのだと感じるク氏。

チャンヒは車に乗る爽快感の効果が薄れてきたようで、少しづつアルムの悪口が出始める。同僚は車より恋愛をしろとけしかける。会食に来ないはずのダヨンがチャンヒがいると聞いて急遽参加するというのに、アピールを受けて行動しないも男の恥。チャンヒは帰りに送ることにするが、違法駐車車のせいで機会を逃す。

テフンとギジョンの交際に難色を示すギョンソンとは違い、ギョンスクは理解を示す。もし2人が結婚に至るなら、ユリムと3人で暮らしてもいいとまで。一方、ユリムはギジョンの好きな所はと訊ね、自分を休ませ、自然体で居させてくれる所が気楽だというテフンの答えに、いい人ならいいと話す。

チャンヒはいつの間にか、車体の後ろにぶつけられた跡をみつける。ぶつけた相手をみつけられる希望は薄く、修理には2~3千ウォンかかるということに頭を抱える。先祖祭りの日、車に乗っているチャンヒを見かけたジェホ。食事が始まるや否や詰問されたチャンヒは車の持ち主がク氏であることを明かしてしまう。とんでもなく大きな衝撃がジェホの心に走る。直後、食事の席に呼ばれたク氏は場の空気の異常さを感じる。

覚悟を決めてク氏に車を見せることにしたチャンヒ。予感が走ったか、その直前にサンダルから運動靴に履き替える。車の状態を確認するク氏を少し離れて見守っていたが、やおら走り出したク氏から全力で逃げ始める。逃げても逃げても追いかけて来るク氏。逃げながら、謝るべきか散々逡巡するが、そのうち駅に到達してそのまま電車に乗り込む。

チャンヒは知らないが、ク氏もそのまま電車に乗り込んでいた。頭に浮かんでいたのは2人の女性の声。相手を拒否する自分とミジョンが「透明だ」と表した自分。自分がどうするべきかと整理がついたク氏はヒョンジンにパク社長が麻薬を売っている事実を明かす。戻らなければならないなら、勝つしかない。一方、チャンヒはヒョナの元カレが自分に会いたがっているという言葉が頭に浮かび病院を訪ねる。

ミジョンにソウルに戻ることを伝えるク氏。ミジョンはしばらく一人で泣いた後、ク氏を訪ねて行く。時々連絡するからたまに会いたいと。こことソウルでは違う生き方があるとキッパリ別れたがるク氏。怒ればいいのに怒らないミジョンに逆にいら立つ。一方、ジェホは残念そうな表情を浮かべながら、いつでも戻って来いと言葉をかけてくれる。

車に乗って出て行くク氏の表情は暗い。通りがけに野犬たちが捕獲されているのを横目に見て、裏寂しい表情を浮かべるが、さらにスピードを上げて去っていく。寂しさにク氏に電話をかけたミジョンは電話番号が変わったことにショックを受けるが、恨むことなくむしろ健康でいてほしいと願う。

麻薬の密告を受けて警察から逃げていたパク社長。それがク氏の仕業と知って復讐を誓っていたが、警察の追跡中に事故で亡くなる。その葬式の席で笑いをこらえきれないク氏の姿が…。

第12話感想

ク氏の回りは次第に騒がしくなって、ついにはヨム家にまで関係者が入り込んで来ました。そして、ミジョンのことまで知られてしまったのでは、もうここにいられないと決意したのでしょう。今まで生きて来て、きっと初めて会った純粋な人たちを危ない目に遭わせないために。

ク氏が捕獲困難な野犬たちの住処にパラソルを立てたのは、優しさではなく彼らを捕獲させるためでした。安心な場所を作ることで犬たちの危機感を減らしてしまったのです。同士のような彼らを今まで助けて来たのに、今更なぜか。つまり、ク氏も彼らと同じようにやはり野犬は野犬らしく、生きなくてはならないのを悟ったから。

ギジョンは今までのようにいつも怒ったりしない穏やかな人生を手に入れました。つまり、ギジョンが一番に解放されたってことになるのでしょうか。驚いたことにユリムはテフンにとっていい人ならと理解をしてくれました。テフンの姉たちは結婚になればユリムを引き取ろうと思っているようですが、それは本人たちに任せてもいいのにな、と思います。

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