血も涙もなく 73話・74話・75話・76話 あらすじと感想

血も涙もなく


血も涙もなく 피도 눈물도 없이 2024年放送 KBS 2TV 毎日 全103話

第73話視聴率6.8%

第73話あらすじ

目を覚ましたイチョル(チョン・チャン)は、病室を出て行こうとするドウン(ハ・ヨンジュ)を呼び止める。駆けつけた医師は、イチョルの腫瘍が奇跡的に小さくなったと話す。それなのになぜ麻薬性の鎮痛剤を大量に服用したのかと聞かれ、「痛みの調節が上手くいかなくて…」と答えるイチョル。

医師らが出て行った後、ドウンはヘウォンらに話した通り、イチョルの指示でヨンギを連れてイギリスへ行っていたと説明。これを聞き、イチョルはドウンがバハマのS銀行に預けておいた裏金を見つけたと察する。

イチョルがドウンの話を肯定すると、ジュンモ(ソ・ハジュン)は信じられないといった様子で聞き返した。そんなジュンモに向かって、「選択の瞬間が来れば、人は本性を現すものだ」とイチョル。それはかつて、ジュンモがイチョルに対して使った表現だった。

病室を後にしたジュンモは廊下で待つ男を見て、それが過去にジュンモが運用するファンドに資金を預けようとして、拒否された男だと気づく。

ドウンが韓国に戻ってきたのは、バハマで手に入れた裏金の規模が大きく、資金洗浄にはイチョルの助けが必要だったからだ。

裏金だけでなく孫のヨンギにまで手を出したドウンに、怒りをあらわにするイチョル。その後、トイレに行こうとして立ち上がったイチョルは、ふたたび倒れてしまう。

ヘウォン(イ・ソヨン)は息子ヨンギのそばを片時も離れようとしなかったが、相変わらず記憶は書き換えられたまま。ジチャンの叔母であるスジョン(ヤン・ヘジン)の助けを借りて、ヘウォンはヨンギを有名な児童精神科医に見せることに。

ヨンギの症状を見た医師は、記憶が書き換えられたのは間違いないと話す。記憶を元に戻すには、記憶を操作した者の協力が必要だと医師。これを聞いたヘウォンは、ドウンの前で跪き…。

第73話感想

記憶を書き換えたものだけが記憶を元に戻せると聞いたヘウォンは、ドウンの前で土下座して助けを請います。まさかヘウォンがここまでするとは、驚きました。

それにしても、罪のない子供の記憶を改ざんするなんて、どう考えても許せません。ドウンを懲らしめる方法はないのでしょうか。

イチョルが目を覚ましたものの、ドウンが裏金を手に入れたことを知って、ひとまず口裏を合わせることに。ドウンとしても、裏金を自分のモノにするにはイチョルの協力が必要と考えたようです。果たして、このままドウンの勝ちゲームとなってしまうのか。つづきも気になります。

第74話視聴率6.8%

第74話あらすじ

ドウンの前で土下座したヘウォンは、ヨンギの記憶を戻すのに手を貸して欲しいと頼む。ヨンギが記憶を取り戻せるというなら、なんでもするとヘウォン。しかしドウンは、「助けてあげたいけれど、私にはどうすることもできないわ」と笑う。

そこへジュンモがやってくると、ドウンを激しく非難。ヘウォンを落ち着かせ、やさしく励ますジュンモ。

一方、イチョルの弁護士を買収したドウンは、偽の委任状を手に入れる。それは、病院内でのすべての決定権を保護者であるドウンに、一任するという内容だった。

そんななか、病院に呼び出されたドウンは、医師から緊急の手術が必要になったと聞かされる。資金洗浄にはイチョルの助けが必要だと考えるドウンは、同意書にサインし、手術室の前で手術が無事に終わるのを待つ。

その頃、誰もいなくなった手術室に現れたのは、手術服に着替えたヘウォンとジュンモ。実は意識を取り戻したイチョルが、ドウンに内緒で2人を呼び出したのだ。

遅れてイチョルが意識を取り戻していたことに気付いたドウンは、イチョルではなく他の手を考えなければと頭を巡らせる。そんななか、ドウンが思いついたのはチャ・ジウン。さっそくドウンは、イチョルの持ち物の中から見つけた死んだジチャンのスマホを持って、ジウンの母であるミン女史を呼び出す。

イチョルが複製したジチャンのスマホには、ミン女史の娘ジウンがジチャンを車でひいたときの様子が録音されていた。勝ち誇った様子で自宅に戻るドウンだったが、そんな彼女を待っていたのは警察。ドウンはその場で、児童誘拐・虐待の罪で逮捕される。

第74話感想

ついにドウンを警察に引き渡すことに成功したヘウォン。これは大きな一歩となりそうですね。ヘウォンの背後から現れたのは、ヨンギの記憶を書き換えたあのドクターでした。74話のラストには、無事に記憶を取り戻したヨンギの姿が。ヨンギが元の記憶を取り戻せて、本当によかったです。

ドウンがイチョルの不在をいいことに好き放題していたなか、イチョルはヘウォンとジュンモ側に立つことを決意。イチョルからドウンが裏金を手に入れたことを聞いたヘウォンは、ドウンがヨンギを連れて向かったバハマで記憶を書き換えたことを知ります。これによって、ヨンギの記憶改ざんに協力した医師を見つけ出したヘウォン。

しかし心配なのが、ドウンが捕まる直前にミン女史を味方につけようとしていた点。ミン女史の力があれば、ドウンを警察から出すのも簡単だと思われます。果たして、ヘウォンは今度こそ、ドウンの罪を暴くことができるでしょうか。

第75話視聴率7.7%

第75話あらすじ

児童虐待の容疑で警察に捕まるドウン。すると、ドウンの弁護士として現れたのは、ソンユン(オ・チャンソク)の父ミョンチョルだった。

ミョンチョルは唯一の証人であるヒューバート博士がバハマに帰国したと告げ、ドウンがヨンギを誘拐して洗脳させた証拠はないと話す。そんなミョンチョルに、ドウンが自らヨンギの記憶を書き換えたと明かす音声ファイルを聞かせるヘウォン。

それは、イチョルが病室でひそかに録音していたものだった。これにはミョンチョルも呆れた様子で、ドウンの弁護を辞退。一人残されたドウンは、向かいに座るヘウォンにつかみかかろうとする。

退院するイチョルを迎えに行くジュンモ。運転席に座るジュンモを見て、イチョルは亡き息子ジチャンの姿を重ねた。

一方、ミン女史は自分が買収した刑事をドウンの秘書、チェ・ピルソ(イ・ヒョンソク)に紹介。そして、明日検察庁に移される証拠品の中から、ヘウォンが提出したドウンの自白が録音された携帯を持ち出す予定だとミン女史。

2人の会話内容をバーに仕掛けた隠しカメラの映像から知ったジュンモは、自分を裏切って以来顔を合わせていなかったソンユンを訪ねる。

その日の午後、検察に引き渡す証拠品を入れた段ボールを抱えて警察署を出る刑事。そこへ、バイクにまたがったソンユンが猛スピードで突っ込む。刑事が段ボールの中身を地面にバラまくと、ソンユンはその中から例のスマホを持ち去った。

ソンユンが作戦に成功したと知ったジュンモは、ほっと安堵する。「さすがペク・ソンユン弁護士!」と、満面の笑みでソンユンを称賛するジュンモ。

第75話感想

やはりドウンを警察から出そうと、ミン女史が動き出しました。刑事を買収して、ヘウォンが提出した証拠品を奪おうと考えたミン女史。しかし、ミン女史が密会に利用するバーにカメラを仕掛けていたジュンモは、いち早くその動きに気づきます。

ジュンモが助けを求めたのは、ソンユン。ジュンモの濡れ衣事件からすっかり出番が少なくなったソンユンでしたが、ふたたび2人のツーショットが見れてなんだか安心しました。

それにしても、ソンユンの父は相当なやり手弁護士のようですね。しかし、ドウンの弁護を引き受けるなど、ソンユンとは違った一面も見られました。結局はヘウォンが提出した決定的な証拠のおかげで、ソンユン父もドウンの弁護を辞任。

このまま大人しくしているドウンではなさそうですが、今度はどんな手を使って罪を逃れようとするのか。そして、まだまだ謎多きドウンの秘書ピルソの存在も気になります。

第76話視聴率7.5%

第76話あらすじ

ジュンモに頼まれて、ヘウォンが提出した証拠品の携帯を持ち去るソンユン。しかしそこに、ドウンの自白音声は録音されていなかった。

実はジュンモがバーにカメラを仕掛けていたことに気付いていたミン女史は、買収した刑事に連絡を入れて、事前に携帯をすり替えていたのだ。バーにジュンモの部下社員がいることに気づいたのは、ドウンの秘書ピルソ。ピルソは会計に来た男性の腕時計にビジョンインベストメントのロゴが刻まれているのを見て、その事実に気づく。

ジュンモがソンユンに助けを求めたことを知ったヘウォンは、ソンユンの事務所へ。ソンユンは前回のジュンモの一件を謝罪し、ヘウォンの幸せを願っていると伝えた。

一方、証拠不十分で釈放されたドウン。ドウンはその足で、YJ家へ向かう。家には身体の不自由なイチョルが。

ドウンはイチョルの杖を奪い、ソファーに突き倒す。そこへミンスク(キム・イェリョン)が帰ってくると、ミンスクはドウンを見てハッと息を飲む。ミンスクに連れられたヨンギに向かって、「ママよ」と両手を広げるドウン。しかし、ヨンギはドウンに近づこうとしない。

その頃、ヘウォンはドウンと手を組んだミン女史に会いに行き、これ以上ドウンには関わるなと忠告していた。

YJグループの代表の席が空席になっていることを受け、スジョンとイラ(チョン・スヨン)はそれぞれに代表職に対する欲望をあらわにする。そんな2人に向かって、YJの代表はヘウォンだとイチョル。

一方、スヒャンが倒れたとき、ドウンが金を渡して口封じを図ったハウスキーパーの女性が自分のもとにいると告げ、ヘウォンは600億の債券を自分に渡すようドウンに言う。

第76話感想

前回のラストで、ミン女史が隠滅しようとした証拠品をソンユンに頼んで持ち出してもらったジュンモでしたが、それは罠でした。最初からジュンモの動きに気づいていたミン女史。現時点では、ミン女史の方が一歩上手のようです。

それにしても、ミン女史に買収された刑事をそのまま放っておいていいのか、疑問です。借りにも法の下で働く者として、恥ずかしくないのでしょうか。

これまで何度もドウンを警察につき出そうとして、失敗してきたヘウォン。結局、今回も証拠不十分でドウンは釈放されました。そもそも、これだけの罪を犯しておいてすべて証拠不十分とは、、正直リアリティに欠ける気もします。

そして、短い時間とはいえ拘置所暮らしを送ったドウンは、より一層毒気を帯びたようにも見えますね。今度はどんな手を使ってヘウォンを苦しめようとするのか、不安です。

血も涙もなく 77話・78話・79話・80話 あらすじと感想

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