韓ドラの鬼

餌<ミッキ> 5話・6話 あらすじと感想

ミッキ


2023年放送 全12話 餌<ミッキ> 미끼

hg@さらんさん

第5話視聴率

第5話あらすじ

「影法師たち」

突如、浮上した容疑者チョン・ジェファン。学費を稼ごうとなけなしのお金をはたいて、投資詐欺のいち被害者になった。ソラムの存在さえなければ、おそらく塀の中に入ることにはならなかったはず。ノの警備員を殺して服役していた彼は関係者のリストを綴っていた。その中に次長の名前もあった。「傍観者」として。

次長は恐れていた。警察官として殺人予告を受けることは珍しくない。しかし、今回の次長は本気で恐れていた。今までノ関係の連続殺人を否定し続けて来て、己の恐れの為に捜査班に方針転換を迫るのは恥ずべき点がある。ゆえにキョンチャン市の被害者を捜査・発見してみせたかのように取り繕ったのだ。

ドハンにはそれが全てお見通しだ。警察官が殺害予告を受けても、恐るるに足らない。なぜなら、自分たちには正義の名分がある。今回、次長が恐れる理由があるなら。即ち、そこに心当たりがあるから。さらに言えば、犯人側に名分があるからだ。しかし、ドハンがいくらその理由を求めても明かせない次長。

2007年。ソラムがノに合流した当初、キム議員からの紹介で別定通信事業社を紹介される。ITには疎いノを逐一バカにするようなソラムには立腹が治まり難いノ。そんななか、ナウフリーという通信事業者の話を聞くうちに、ノは新たな事業(詐欺)を思いつく。その内容にソラムはノに一目置くことに…。

被害者会に送り込まれたソラム。別荘で警察に捕まる危機を被害者たちに救われ、ジェファンとサンボンの助けで隠れ家に身を隠す。そんななか、ノに連絡を取り、自分がキム議員に頼めば手助けしてくれるかもと提案。しかし、キム議員の隣で電話を受けながら、冷たくあしらうノ。過去の屈辱が時にソラムに冷たく当たらせる。

打ちのめされて海に捨てられたソンは九死に一生を得る。警察との取引でノの動向を密告したが、取り逃がした事実にあきれ、警察との断絶を次長に通告する。動かなくなった足を引きずり、キム議員の事務所に現れる。見くびられ打ちのめされながらも、ノが国内に金塊を隠した可能性をちらつかせる。興味を示したキム議員はソンを警察からかくまう。

2023年。ジェファンの実家を訪ねるドハンに同行するナヨン。警察の訪問に不安を感じるジェファンの母親に、立ち会ってほしいと頼まれたという。ジェファンの母親によると、ジェファンは出所後にしばらく機嫌よく家にいたが、ある日訪ねて来た詐欺被害者の一人ハン・ダジョンに会ってから「お金を取り戻せる」と言って行方をくらましてしまう。以来、音信不通。

ナヨンによれば、ドジョンは被害者であり詐欺師なのだという。ファジョンはナヨンの親しい兄として、ナヨンががんばって自分の人生を生きてくれることを願ってくれたことを思うとつらさが増す。一方、ジョンジュンの自白を受けて、楽な事件だと決めつける検察官に「自分は無実だ」と自供を翻す。自分は「影法師」なのだと。

被害者会では実はファジョンが殺人を犯していると皆が信じ込んでいる。それを知ったダジョンはひどく驚きながらも、それゆえにジョンジュンがあの行動を起こしたとして理解する。ジョンジュンもまた、ファジョンを心配していた一人だから。

次長は再び一人で行動しようとするのをドハンに咎められながらも、行先を告げずに出ていく。その身には密かに拳銃を携帯して。検事長と密会した次長はこれまでの経緯を伝え、またもノの行方をしつこく訊ねる。検事長はノはもっと上の人間に縁を持って以来、連絡がつかないとやっと答える。さらに、殺人犯はファジョンではない可能性をも示唆して。

検事長と別れた次長が車を出そうとした時、突然黒塗りの車が前を塞ぐ。バウルを持った男たちが飛び出て来て、車の窓を割り始め、身の危険を感じた次長はダッシュボックスに入れておいた拳銃を取り出そうとするが、置いたはずの拳銃がみつからない。そうして、次長は音信不通に。

そんな時、ファジョンから実家に宅配が届いたとナヨンから知らされるドハン。ナヨンはファジョンを犯人と決めつけず捜査してもらう約束をして、一緒に確かめに行く。中身は母親がよい人生を送れるようにと贈ったお札。それを返して来たのは何かの意思か?とにかく、書かれた住所を確かめに向かう2人。

次長のスマホが最終的に途切れた場所が分かり、同じ地域に向かっていた2人は不穏な予感に囚われる。目的地についた2人は室内を捜索するが、誰もいない。が、それらしい人物が出入りした形跡を確認する。そんななか、ナヨンの視線はドハンの後ろ、窓の外に釘付けに…。

第5話感想

ダジョンという女性の被害者?過去のシーンでは荒々しくて、ザ・アジュンマという感じの人でした。今の被害者会には顔を出していないようでしたが、その女性は詐欺師でもあると言います。どんな詐欺師だったのかはまだ明らかになっていません。

次長は何者かに連れ去られた?ドハンとナヨンが訪ねた住所には人はおらず、その代わり窓の外の木にはぶら下がった人影。これはファジョンなのか、次長なのか。犯人がファジョンではない可能性を知っているらしい検事長の口ぶり。展開がどんどんわからなくなってくる…。

第6話視聴率

第6話あらすじ

「餌たち」

2007年。ナウフリーの事業を展開することにしたノ一行の前に、エンジェル投資家パン・ヒョンミン率いる芸能プロが資金を援助することに決まる。資金を援助してもらいながら芸能プロ在籍の芸能人らが広告塔となり、ナウフリーは飛ぶ鳥を落とす勢いで広まっていく。が、詐欺疑惑が沸きあがるのも早かった。

2023年。ジェファンの首吊り遺体が発見される。彼の手元にはなぜか車載カメラ、それと電源の切れたスマホ。ドハンが充電したスマホを開いてみると遺書とみられるメモ書きが。ナヨンは激しいショックを受けながらも、ジェファンは自殺ではないと訴える。一方、近隣で壊れた次長の車が見つかるが、その車には車載カメラがなくなっていた。そして、怪我だらけの次長が発見される。

次長が拉致した犯人は亡くなったジェファンだと言い、愕然となるドハン。その証拠はジェファンの手元にあった車載カメラが次長の車のものと一致。法医学医師の監察結果はジェファンの体には打撲痕があるものの軽いもみ合い程度であり、ロープや踏み台に使った椅子にも本人の指紋のみ。間違いなく自殺であるという結論。ジョンジュンはこれによって釈放となり、被害者会一同は悲痛な痛みを抱えることに。

結果、次長の拉致は立場上公開せず、ジェファンが連続殺人犯として確定、被疑者死亡で事件は幕を下ろしそうとなる。次長の望みにドハン自身は忖度したが、部下たちの抱いた疑心は追及すべきだという意向を示す。そんななか、ジェファンが会ったというドジョンにナヨンが一人会いに行くと知り、放っておけずにドハンは同行することに。

ハン・ドジョンもといハン・チュンジャ(旧名)。訪ねて行った先は「ジンスコイン」という暗号資産を管理する会社。表向きでは正規の会社のようであるが、実情はねずみ講だ。ドジョンの秘書にはアポイントの有無を求められたが、ナヨンが名乗ると無条件に通された。嬉しそうにナヨンに近づくドジョン。ただの金持ちの中年女性にも見える。

ドジョンはドハンが警察と聞くと顔色を変え、ジェファンのことを聞かれても知らぬふりをする。しかし、裏が取れているとわかると、会ったことを認めた。こんな会社の手伝いを、と憤慨するナヨン。ドジョンはしれっとして時代に合わせてあの手この手で詐欺を打って来た話を聞くに、激しい苛立ちを見せ始めるドハン。以前、健康食品を扱っていたことまで言い当てながら、そこにある高級な壺を次々と割り始め、追い出されてしまう。

被害者会の中でもドジョンは良い人間とは言いにくかった。やられたことを学び、自らも無くしたお金を取り戻す口実で、ねずみ講に手を染めた。それが続けば、もはや這い上がることもできない沼に落ちていくのに。そして、ジェファンを呼び出したのは仕事を手伝わせるためでなく、ある人間から指示を受けた人物を紹介するためだった。

ジェファンは今だにノのような詐欺を繰り返すドジョンに憤りを見せる。それはあの日、ソラムを迎えに来た警備員の男から殺されそうなドジョンやビョンジュンを守るため、そして自分を守るために止むなく凶器を持ったために起きた殺人事件。ジェファンは刑務所に入って、明るい未来を失うことに。答えに詰まるドジョン。

興奮した姿をナヨンに見られたドハンは一言だけ答えた。一人きりの妹がドジョンに関係している人間に殺されたこと。ドハンが見るに、ドジョンの目には狂気が宿りつつあるのを感じている。また、今回の件はソンの事件と似ている。わざわざ死体を発見させるべく、何者かがおびき寄せているようだ。そして、何らかの形でドジョンがジェファンの件にかかわっていると。それはまさにドハンが事件を終わらせられないと宣言したようなもの。

2011年。ソンはノが資金洗浄した金塊の秘密をキム議員に明かす。キム議員はソラムに電話をかけ、ノの金塊を手に入れるべく懐柔を始める。2人の会話を盗聴していたノは可笑しそうに笑いながら、ソラムを呼び戻すために警備員を送る。ソラムがノに送り込まれたことに気づいたビョンジュンとドジョンは警備員に襲われ、助けに飛び込んで行くジェファン。走り去るソラム。後のことは…。

2023年。捜査継続に舵を切ったドハンの元に懲戒委員たちが訪れて、再び「謹慎」を言い渡す。一方、被害者たちには再び殺人予告メールが届き、ナヨンは現場に向かう。その頃、次長は夜更けに事故で止まっている車を認め、慎重に近寄るが…。

第6話感想

かなり複雑な話になってきました。犯人はジェファンではないのはわかっていましたが、強制的に捜査を終わらせたかった次長と他の誰か。ドハンは次長の意に反したせいか、はたまた他の第三者の差し金か、再び謹慎を言い渡され、そして、次長は本当の犯人を待ち構えているようでもあり、そうでないようでもあり。

ノとソン、ソラム、キム議員らを含めた人間たちは、互いに詐欺で人々から集めたおカネを奪い合おうと騙し合っているのが、本当っにいやらしいし、汚いし。そのために死んでしまったジェファンが可哀そうだし。こうして絡まった謎の糸はどうやったら、ほぐれるのか。真犯人はいったい誰なんでしょう。



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