ブレインズ ～頭脳共助～ Brain Cooperation 두뇌공조 2023年放送 KBS 2TV 月火 全16話
第9話視聴率3.9%
第9話あらすじ
「リセットマン」
ソル・ソジョン（クァク・ソニョン）の告白に驚いたクム・ミョンセ（チャ・テヒョン）は、山の頂上から足を踏み外してしまう。危うく大惨事になりかねなかったものの、幸いすぐ下の岩の上に落ちて助かったミョンセ。
どうして自分なのかと聞くミョンセに、ソジョンは事故で寝たきりになっていた時、病室で嗅いだミョンセの匂いが忘れられなかったからだと話した。
そんななか、新たな事件が発生する。死亡したのは少し前に夫を亡くし、2人の息子を育てる中年女性。犯行直後、長男が警察に通報し、自分が母親を殺したと自首したという。現場付近のCCTVには、フードを深く被った容疑者と思われる青年の姿が映っていた。容疑者のキム・ジュニョン（イ・ウォンジョン）は5年前から外に一切出ておらず、いわゆる引きこもりだ。
弟の話によると、事件発生の前日にも母親と激しい口論をしていたという。自白に犯行動機まで、完璧に揃っている今回の事件。しかしどういうわけか、警察に出頭したジュニョンは自分が17歳だと話していると言うのだ。
改めてジュニョンの取調べを行ったミョンセは、本当に自分が17歳だと考えるジュニョンを不審に思う。おそらく脳に何らかの問題があると考えたミョンセは、シン・ハル（ジョン・ヨンファ）に協力を仰ぐことに。
もちろんタダでは協力できないというハルに、自らの脳を寄贈するというミョンセ。こうして捜査に参加することとなったハルは、ジュニョンの記憶が一定の時間が過ぎると消えてしまうことに気付く。検査の結果、ジュニョンが正真正銘の“リセットマン”であると判明する。
記憶障害について弟に確認するも、母も弟も兄の病気については知らなかったと話す。兄との関係は良好だったが、血の繋がっていない母と兄ジュニョンの関係は思わしくなかった弟。
兄の病気を知らなかったという弟ホヨンの証言を怪しんだハルは、実際に犯行に及んだのはジュニョンではなくホヨンかもしれないと疑う。しかし、ソジョンとミョンセは実の母親を殺すとは考えにくいとし、ホヨンではなくジュニョンが犯人だと主張する。
本当に30分前の記憶を失くしてしまうのかと不審に思ったソジョンは、とある実験を提案。ジュニョンの目の前でスープに脱ぎたての靴下を浸すミョンセ。30分後、何事もなかったかのようにスープを差し出すミョンセだったが、ジュニョンは食べようとしなかった。
これによってやはりジュニョンが犯人だと考える警察。そんななか、CCTVに映っていた目撃者の身元が明らかとなる。
目撃者の女性はなんと、ハルの大ファンだという。目撃者が自ら催眠術を使った捜査を希望したことで、ソジョンによる催眠捜査が行われる。日頃から匂いに敏感だという目撃者は、犯人とすれ違った際に嫌な匂いを嗅いで思わず振り返った。しかし、肝心の匂いの正体は思い出せず…。
これといった収穫のないまま、捜査は難航。結局、自ら犯行を自白したことで、ジュニョンが容疑者に間違いないという声が強くなる。しかし、記憶障害で5年もの間家の外へ出たことのなかった青年が、今回の犯行に及んだとは到底信じられないハル。そんななか、匂いの正体に気付いたハルは、ふたたび目撃者を呼び出した。
催眠術によって深い眠りについた目撃者は、ソジョンが差し出した無色透明な液体の匂いを嗅いだ瞬間、「この匂いに間違いありません！プールの匂い！」と叫んだ。目撃者が犯人のそばを通った隙に嗅いだのは、他でもない塩素の匂いだったのだ。さらに犯人の手の甲には、大きな傷痕が…。
目撃者がすれ違ったのは兄ジュニョンではなく、水泳選手として一日のほとんどをプールで過ごす弟ホヨンだった。その頃、練習を終えてロッカールームへ向かったホヨンは、ロッカーの中に隠してあった血の付いた包丁を手に取る。
第9話感想
犯人は兄ではなく弟だった！？
一定の時間が過ぎると自分が誰かも忘れてしまう犯人を見て、脳に何らかの問題があると考えたミョンセ。そんなミョンセが向かった先は、やはりハルのもとでした。捜査の協力を条件に自らの脳を寄贈することにしたミョンセ。果たしてミョンセのこの決断は、今後どんな影響を及ぼすのでしょうか。
こうして本格的に捜査に協力することになったハル。さっそく容疑者と対面したハルは、彼が30分おきに記憶が書き換えられてしまう“リセットマン”に間違いないといいます。
ここで問題となるのは、30分ごとに記憶が書き換えられてしまうジュニョンに、果たして犯行が可能なのかどうかという点。その後、目撃者の証言によって犯人がジュニョンではなく弟ホヨンだと明らかになります。ではなぜ、ジュニョンは自らが犯人だと警察に通報したのでしょうか。兄弟の間にどんなやり取りがあったのか、注目です。
そして前回、山の頂上でミョンセに告白したソジョン。ソジョンの告白にミョンセがどう応えるのか、興味津々。次回の展開も楽しみです。
第10話視聴率3.7%
第10話あらすじ
「記憶が消えても（feat.嫌な記憶を消す方法）」
弟ホヨンが犯人だと知ったミョンセは、すぐさま彼のもとへ。ミョンセからの電話に、家の前で待っているとも知らず、プールにいると嘘をつくホヨン。ますます怪しいと考えたミョンセは、しきりにカバンの中の物を気にするホヨンを捕まえようとする。
しかし、一瞬の隙を狙ってその場から逃げ出すホヨン。さらに逃走中に事故が起きそうになり、ミョンセはホヨンを逃してしまう。
姿を消したホヨンの行方を追うなか、ホヨンがモーテルの屋上から自殺を図ろうとしていると通報が入る。慌てて現場に駆け、今にも飛び降りようとするホヨンに向かって慎重に声をかけるミョンセ。しかし、同じくその場にいたハルは、ホヨンを連れて屋上から飛び降り…。
慌ててミョンセが下を覗くと、地面に敷かれたエアマットに着地した2人の姿が。死ぬつもりで屋上に上ったホヨンに向かって、「一度死んだと思って、生きろ」とハル。
その後、ミョンセに連れられて署へやってきたホヨンは、廊下で兄ジュニョンとすれ違う。なぜホヨンがここにいるのかと驚くジュニョン。そんなジュニョンに、ソジョンはホヨンが母を殺したと伝える。「違う！弟じゃない！」思わず取り乱すジュニョンだったが、ホヨンは黙って取調室へ。
最初から母を殺すつもりなどなかったと話すホヨン。あの日、凶器を持って散歩道へ向かったホヨンは、自分自身を刺すつもりだったという。ホヨンの母は、ジュニョンの記憶障害について知っていた。いや、ジュニョンの記憶障害の原因となったのは、他でもない母の暴行によるものだったのだ。
父の前では優しい母親のフリをしていたが、実際は夫の連れ子であるジュニョンに対して日常的に虐待を行っていたという母。頭の痛みを訴えて部屋にこもるようになったジュニョンに、母は洗剤入りの食事を与えようとする。必死に母を止めようとするホヨンだったが、母は聞こうとしない。
結局、ホヨンは母が家を空けている隙を狙ってジュニョンの部屋に行き、母が用意した食事の代わりに買ってきたパンを差し出した。取調室でスープを飲もうとしなかったのは、記憶ではなく感情で、弟ホヨンのことを覚えていたからだとハルはいう。
母がここまでして兄ジュニョンに虐待を繰り返していたのは、すべてホヨンの為だった。これを知ったとき、ホヨンは自分がいなくなればジュニョンへの虐待もなくなると考えた。こうして母の前で死を決意したホヨンだったが、もみ合いになった拍子に誤って母を殺してしまったのだ。
家に戻ったホヨンから事件の一部始終を聞いたジュニョンは、記憶が消える前に警察に自白し、まるで自分が犯人かのように振舞った。すべては弟ホヨンを救うため。涙ながらに真実を語るホヨンに向かって、ハルは「お兄さんは一生あの時の恐怖を忘れないだろう。それはお前が残した記憶だ」と厳しい言葉をかける。
拘置所を後にしたジュニョンを専門の治療施設へ運ぶミョンセとハル。するとハルを見て、ジュニョンは「いいひとですね」と話した。これまで容姿や成績を褒められたことはあっても、「いいひと」と言われたのは初めてだとハル。
事件を解決したハルは、刑務所に収容中のファン・ドンウ（チョン・ドンファン）を訪ねる。ハルから一連の事件について聞かされたドンウは、「意外にも感傷的な面があるんだな」と驚いた。そして、幼い頃の記憶について尋ねるドンウ。当時のことはよく覚えていないと答えるハルを見て、「思い出したくないか？」とドンウは聞く。
ドンウの前では首を振ったハルだったが、それ以降どういうわけか過去が気になり始める。つづいてハルは、自分の記憶が誰かによって作り上げられたものではないかと考える。叔母のジヒョン（キム・スジン）に聞いて見るも、これといった返答は得られなかった。
一方、ハルから嫌な記憶を消し去る方法について聞いたミョンセは、ソジョンを食事に誘う。ソジョンの告白に対して、正式に交際を申し出るミョンセ。晴れてカップルとなった2人のもとへ、ミョンセの元妻モラン（イェ・ジウォン）から連絡が入り…。
第10話感想
ソジョンの告白を受け入れることにしたミョンセ。ミョンセもまた、ずっと前からソジョンに好意を抱いていたのです。2人が上手くいって本当に良かったです。
さらに性格改造によってより積極的になったソジョンは、早くもミョンセにキスを迫るのでしたが、、肉食なソジョンが素敵ですね。
2人のキスを邪魔して電話をかけてきたモランは、なんと目の前に死体が転がっているといいます。モランの言う通り、ゴミ捨て場に無造作に捨てられた女性？と思われる死体。新たな事件の発生に、ますます次回の展開が気になります。
さらにハルの自宅には、なにやら侵入者が…。
ハルの家に侵入した怪しい人物とは、一体。。ハルの過去に関心を示すドンウの存在も気にかかりますね。ハルが自らの過去に興味を抱くよう促すドンウ。彼は一体なにを企んでいるのでしょうか。
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