運の悪い日 (韓国ドラマ)　7話・8話　あらすじと感想

nero

11か月前

2023年放送　全10話　tvN　운수 오진 날

neroさん

1 第7話あらすじ
- 1.1 第7話感想
2 第8話あらすじ
- 2.1 第8話感想

第7話あらすじ

「不幸に理由はない」

息子を殺した犯人を追うファン・スンギュ（イ・ジョンウン）は、港で密航しようとするクム・ヒョクス（ユ・ヨンソク）の背中に銃を向ける。しかし、振り返った男は、スンギュが追いかけていたヒョクスではなく…。

では、目の前に立つこの男は一体誰なのか。困惑するスンギュから銃を奪おうとするヒョクス。もみ合いになった末、銃弾を浴びたのはヒョクスではなくスンギュだった。

地面に倒れ込んだスンギュを一瞥して、ヒョクスは迎えに来た船に乗り込む。残されたスンギュは、最後の力を振りしぼって、同じくヒョクスに襲われたタクシー運転手のオ・テク（イ・ソンミン）を救出。

ぐったりと横たわるテクに向かって、スンギュは「もし私が死んで運転手さんが助かったら、かならずあいつに罪を償わさせてください。お願いします…」と言い残し、目をつむった。それからしばらくして、駆けつけた警察によってテクは病院へと運ばれる。

娘スンミの死を知ったテクの前妻ミリムは、ショックで寝込んでしまう。娘の死を受け入れられず、窓から身を投げ出すミリム。

季節が変わって外に雪がちらつく頃、テクはついに目を覚ます。キム刑事からヒョクスの顔写真を見せられたテクは、それが自分の知る犯人ではないことに気づく。しかし、どういうわけか、あの日タクシーに乗り込んだ犯人の顔が思い出せないテク。医師の話によると、事故の後遺症と精神的なストレスが原因のようだという。

テクはタクシーの中で交わした犯人との会話をすべて記録し、絶対にヒョクスは犯人ではないと主張したが、現場で見つかった証拠はどれもヒョクスが犯人であることを指していた。他にも過去、ホームレスが殺された現場で検出された血液もまた、ヒョクスのDNAと一致。

自分の言葉ではなく、記憶に問題があるという医師の言葉を信じるキム刑事に対し、憤りを隠せないテク。必死になって訴えるテクを見て、キム刑事は同じく犯人に殺されたユノの母、スンギュの姿を重ねた。

それから4年後、父の友人が経営する整備工場で働くテクの息子スンヒョン。一方のテクはというと、復讐を誓って、いまも一人で犯人を追っていた。犯人は密航船で中国に逃亡。テクもまた、中国に渡ってその行方を追った。そんなテクのもとへ、知らない番号から電話がかかってくる。

電話の相手は、密航船を手配しようと訪ねたチョン社長だった。テクが密航船で逃亡した男を探していると知ったチョン社長は、金を引き換えに男に関する情報をくれるという。

チョン社長の話を聞いたテクは、慌てて韓国に帰国。なんと犯人はあの日、密航船には乗らなかったというのだ。父の帰国をよろこぶスンヒョンだったが、テクはそれどころではないといった様子。挨拶もままならず、そそくさと家を出て行くテク。

韓国に戻ったテクに手を貸したのは、過去スンギュを手伝ったペク社長と呼ばれる男性だった。改めて犯人との会話を振り返ったテクは、高校時代に付き合った“ユン・セナ”に焦点をしぼって、ふたたび調査を行う。

ペク社長が入手した卒業アルバムを片っ端から調べるテクだったが、そこにユン・セナという名前はなく…。演劇部に所属していたという情報だけを頼りに、必死にユン・セナの行方を追うテク。

そんななか、ユン・セナを知る人物から連絡を受けたテクは、彼女がDJを務めるクラブの前でセナを待つ。借金取りに追われるセナは突然現れたテクを警戒したが、テクから「高校時代にセナさんとソウルメイトだった男を探しています。」と言われ、ハッと目を見開く。

かつてセナとソウルメイトだった男の名前は、“イ・ビョンミン”。セナから当時、ビョンミンと共につづった交換日記を受け取ったテクは、それがタクシーに乗ってきた男にまちがいないと確信する。

第7話感想

連続殺人犯の本当の名前は、イ・ビョンミン！？

いよいよパート2が公開となり、第6話のエンディングの謎が解けました。「クム・ヒョクス」と名乗ったユ・ヨンソク演じる犯人の正体は、イ・ビョンミン。イ・ビョンミンは会社の代表を務め、妻は妊娠中という衝撃の展開。。

第7話で登場したイ・ビョンミンは、パート1で登場したクム・ヒョクスと本当に同一人物？と疑うほど、180度違った人生を歩いているといった感じがしました。この男が実は連続殺人犯だと考えると、これまたゾッとしますね。

テクのタクシーに乗ってきた男がビョンミンだということが明らかになりましたが、だとすれば本物のクム・ヒョクスは一体何者なのでしょう。

おそらくヒョクスもまた、ビョンミンに殺された可能性が高いと思われます。ただ、現場でヒョクスの指紋やDNAが見つかったことなど、疑問は多く、、事件の真相が気になるところです。

なんとか一命をとりとめたテクですが、娘は殺され、娘の死にショックを受けた妻もまた、この世を去ってしまいました。そんななか、テクが事件に巻き込まれた日の朝に買ったロトが当選していたことが明らかとなり、なんという運命のいたずらかと胸が痛かったです。

このお金があれば、テクがビョンミンを乗せて木浦まで行く必要はなかったのですから。。本当に残念でなりません。

第8話あらすじ

「運のいい日」

表向きは成功した男性といったビョンミンだが、その殺人欲求を抑えることはできず。心中を図ろうとした家族に近づき、またもや犯行を繰り返すビョンミン。

その頃、スンヒョンは世話になっているジュファンとその妻に、娘チェリとの間に子供ができたことを報告。チェリの両親にはお腹の子のことを報告したスンヒョンだが、肝心の父テクにはまだそれを伝えられていなかった。

自分の目でイ・ビョンミンの姿を確認したテクは、本格的に復讐に向けて動き出す。まずは中古車を手配し、トランクにビョンミンを積むことができるか確認するテク。一方、テクと会ったことでビョンミンとの記憶がよみがえったセナは、自宅の前でビョンミンが出てくるのを待つ。

手にナイフを持ってビョンミンに襲いかかろうとするセナだったが、それを止めたのはテク。薬の影響で倒れてしまったセナを病院に運んだテクは、手首に刻まれた無数の傷痕を見て胸を痛めた。

目を覚ましたセナはテクに、ビョンミンが犯人だというのは本当かと尋ねる。だとすればクム・ヒョクスはと聞かれ、「共犯者だ」とテク。

現場に残されていたDNAはすべてヒョクスのものだったが、なぜビョンミンは事件の詳細を事細かに記憶していたのか。それは2人が共犯者だったからだとテクは考えていた。テクがビョンミンに復讐するつもりだと考えたセナは、自分も一緒にと話す。しかし、テクはそれを断る。

チェリに誘われてジュファンらが待つレストランにやってきたテク。その日、スンヒョンはチェリとの件をテクに報告しようとしたが、そこへ1本の電話が。

セナが警察に捕まったと聞き、テクは慌てて交番へ。薬の禁断症状で幻覚に襲われたセナは、ビョンミンだと思い込み、目の前に立つ見知らぬ男性の首を絞めてしまったという。セナを送り届け、復讐の最終準備にとりかかるテク。

“今年の企業人”に選ばれたビョンミンは、トロフィーを受け取る。それを持って施設にいる父のもとへ向かうビョンミンだったが、ビョンミンの予想とはちがって父はトロフィーを床に投げつけた。

どうやっても父に受け入れてもらえないことにショックを隠せないビョンミン。エレベーターに乗り込んだビョンミンの前に現れたのは、テク。

つづいて女性が乗ってくると、テクは「どこかで会ったと思ったら、娘を殺し、私のことも殺そうとした人ですよね？」とビョンミンに声をかけた。知らんぷりを決め込むビョンミンだが、その胸中は穏やかではなく…。

その後、駐車場で待ち伏せたテクは、ビョンミンが乗る車の後を追う。尾行に気づいたビョンミンは人気のない駐車場にテクをおびき寄せ、車ごと体当たり。もうだめかと思った瞬間、ビョンミンの車に別の車が追突。車を運転していたのは、同じくビョンミンに復讐したいと願うセナだった。

ビョンミンをビニールハウスに連れて行ったテクは、椅子にビョンミンの身体を固定する。さらに指を切り落として、そこにチューブを繋いだ。ボトルの血液が2Lを超えれば、「お前は死ぬ」とテク。

テクが予想した通り、娘のスンミと交際していたのはヒョクスで、急に考えを変えたヒョクスに腹を立てたビョンミンが、ヒョクスに内緒でコシウォンに放火したのだ。

目撃者が出たことでヒョクスはビョンミンを見限り、ついにはビョンミンを殺そうとする。しかし、寸前で薬の入ったドリンクの位置をすり替えたビョンミンは、ヒョクスを殺してその死体を遺棄。さらにこれまで撮りためておいたポラロイド写真をヒョクスの家に隠すことで、警察の捜査の目をヒョクス一人に向けさせることに成功したのだった。

ビョンミンの指から絞り出された血液はすでに2Lに達し、次第に意識がもうろうとし始める。凶器を持って近づくテクに向かって、ビョンミンは「プレゼントがある」と一言。ポケットを調べると、そこに入っていたのは1枚のエコー写真だった。