2023年放送 全10話 tvN 운수 오진 날
neroさん |
第3話あらすじ
「何事にも対価が伴う」
タクシーの非常事態に気づいて車を停めた青年2人に襲いかかったヒョクス(ユ・ヨンソク)。あっけなく倒れこむ2人を見て、テク(イ・ソンミン)は恐怖におののいた。ヒョクスはテクをも殺そうとしたが、テクは必死に許しを請う。
ヒョクスに促されるまま、絶命した青年の遺体を車の運転席に座らせるテク。もう一人の方はわずかに息が残っており、テクはその身体をタクシーのトランクに積み込んだ。
運転席に戻ろうとするテクを捕まえ、その爪をはぎ取るヒョクス。そしてヒョクスは、「何事にも対価が伴うものだ」と呟く。痛みに震えながらも、ふたたびハンドルを握るテク。
その頃、拳銃を手に入れたスンギュ(イ・ジョンウン)は、木浦(モクポ)に向かって車を走らせた。
疲労と緊張のせいか、なかなか運転に集中できないテク。そんなテクに、ヒョクスは新たな殺人について話して聞かせる。第一の殺人に興奮を覚えたヒョクスは、その後も殺人に対する欲求を抑えることができなかった。最初は周囲から必要とされていないホームレスなどを中心に犯行を行ったが、次第にそれだけでは物足りなさを感じるようになったという。
そんななか、偶然テレビでスンギュの息子ユノの姿を目にしたヒョクスは、次なるターゲットにユノを選んだ。ホームレスと違ってユノには愛する母親がいるため、単純な事故死では変に自分に疑いの目が向けられるかもしれないと考えたヒョクス。そこでヒョクスは、ユノが抱えるとある秘密を暴露することで、ユノが自ら死を選ぶように仕向けたのだ。
時にはユノの水筒に自分が精神科で処方してもらった薬を混ぜ、さらにユノが不安がるよう、しきりにその姿を見せたりもした。ある日、ユノは親しい後輩のイドゥンに、誰かにつけられているような気がすると相談。しかし、ここ最近のユノの不安定な行動を知るイドゥンは、それを本気にはしなかった。
しばらくして、連絡のとれないユノを心配してスンギュが自宅へ駆けつけると、浴室で息絶えるユノの姿が。現場に他殺の痕跡が見つからなかったため、警察はユノの死を自殺と判断。そこで初めて、スンギュはユノが性少数者として周囲から苦しめられていたことを知る。
息子の死後、スンギュはユノの携帯に残っていたイドゥンとのメッセージを見て、直接本人から話を聞くことに。ユノが死ぬ直前、怪しげな男がユノの周りを付きまとっていたようだと話すイドゥン。そしてイドゥンは、偶然知人が撮影した動画に写るヒョクスの姿をスンギュに見せた。
木浦へ向けてタクシーを走らせていると、後ろからパトカーがやってくる。停車するように言われ、戸惑うテク。するとヒョクスはテクの財布から家族写真を取り出し、もし自分がここで捕まれば、出所後にテクの家族を皆殺しにすると脅した。これには不安を隠せないテク。
やっとのことでタクシーを停めたテクは、「飲酒運転の通報があった」と言われ、検査に応じる。もちろん結果は陰性だったため、警察は気をつけて運転するようにと告げ、その場を後に。
ほっとしたのも束の間、トランクが半開きになっていると言われ、ふたたび外に呼ばれるテク。実は先ほど、青年の一人をトランクに積んだ際、途中で逃げられるようトランクにわざと上着を挟んでいたのだ。
トランクに血だらけの青年が乗っているのを見られれば、万事休すといった状況。そこへ応援要請の無線が入り、テクらは事なきを得る。
一方、サービスエリアでキャンピングカーの運転手が殺されたというニュースを目にしたキム刑事は、スンギュの言葉を思い出す。
人を殺すことをなんとも思わないヒョクスに向かって、「いつか罰が当たる」とテク。するとヒョクスは、「運転手さんを騙したその後輩も、罰が当たったんですか?」と聞く。これにカッとなったテクは、ハンドルを大きく切り…。
第3話感想
ついにヒョクスに反旗をひるがえしたテク!
バランスを崩したタクシーはガードレールを突き破って、その下のビニールハウスに転覆。果たしてテクは無事なのでしょうか。
第3話では、スンギュの息子ユノの死の真相が明らかとなりました。やはりユノの死には、ヒョクスが関わっており…。直接手を下さなかったとしても、ユノを死に追い込んだのは間違いなくヒョクス。警察にバレないよう巧妙な手口を使って犯行を繰り返すヒョクスに、驚かされるばかりです。
あとは密航して逃げるだけと考えたからか、ここに来て一段と大胆になったヒョクス。しかし、最初は半信半疑だったキム刑事もヒョクスの犯行を確信したことにより、警察もついに本格的な捜査に乗り出しそうですね。
それにしても、あのポラロイド写真を見る限り、ヒョクスが殺したのは一人二人の話ではなさそうです。。これまで一体、何人の命を奪ってきたのでしょうか。今まで見たサイコパスの中でも、間違いなくトップクラスのサイコぶりだなと感じました。
手に汗握る展開がつづきます。
第4話あらすじ
「羊と狼」
ビニールハウスに転覆してしまったテクのタクシー。シートベルトが外れずにもがくテクの前に現れたのは、ヒョクスだった。ヒョクスのおかげでなんとかタクシーから出られたものの、怒り心頭のヒョクスはテクに殴りかかる。ヒョクスがトドメを刺そうとした時、トランクから出た青年が助けに入る。
青年を殺そうとするヒョクスに向かって、「頼むから殺さないでくれ!」とテク。するとヒョクスはテクと青年の首にホースを巻きつけ、「さっさと首をしめろ、さもないとお前が死ぬ」と告げた。
泣く泣く青年の首に巻かれたホースを引っ張るテクだったが、すぐに思いとどまる。これに怒ったヒョクスはテクのホースを天井から吊るしたが、運よくパイプが折れてテクは助かる。「運がいいな」と呟いたヒョクスは、その場でテクを殺すのは諦めた様子。
その頃、イドゥンの遺体を確認したキム刑事は、木浦へ向かう途中のサービスエリアで起こった殺人事件の現場へ向かった。
スーツケースを転がしながら、車を探すテク。しかし、なかなか車は通らず…。
ヒョクスの家から見つかったポラロイド写真から、被害者の身元を調べる警察。そのほとんどは、30代~60代の身寄りのない男性で、事故や失踪、自殺として捜査が打ち切られたという。その内の一人が、死亡する少し前に「何者かにつけられているようだ」と警察に通報していたことも明らかとなった。
ビニールハウスから持ち出したハンマーを握ると、テクはヒョクスに向かって攻撃を仕掛ける。隙をついて逃げ出すテク。そんななか、民家の灯りを見つけたテクは、すがるような想いでその民家へと走った。
しかし、ボロボロのテクを見た住人の女性は、慌てて小屋に逃げてしまう。なんとか女性を説得するも、肝心の携帯は家の中に置いてきたという。女性の代わりに家に入り、警察に通報しようとするテク。そこへ、またしてもヒョクスがやってくる。
このままでは女性が危ないと考えたテクは、家から出てヒョクスを誘引。なんとかヒョクスを振り払うことに成功し、テクは携帯で助けを呼ぶ。
一方、ヒョクスを追う途中でビニールハウスに転覆したタクシーを発見したスンギュは、そこに倒れる青年を見て慌てて通報。青年を必死に励ますスンギュだったが、間もなく青年は息を引き取った。
その頃、サービスエリアに到着したキム刑事は、管轄の刑事から現場に残っていた指紋の中にヒョクスの指紋があったと聞かされる。
警察が来るのを待つなか、テクは自分のせいでバラバラになってしまった家族のことを思った。過去、娘スンミの入学式に大学の前まで行ったものの、結局途中で引き返してしまったテク。その後、食堂で妻と2人の子供が食事をするのを遠くから見つめ、「入学おめでとう」とメールを送信した。
家族との思い出に浸るテクのもとへ、通報を受けて駆けつけた警官がやってくる。派出所へ連れていかれたテクの前に現れたのは、ソウルから来たというキム刑事だった。ヒョクスの行方について聞かれ、ビニールハウスを出てからの経路を説明するテク。
そんななか、民家で借りた女性の携帯に電話がかかってくる。その番号に見覚えがあったテクは、恐る恐る電話に出た。それは他でもない、娘スンミの携帯番号だった。ところが電話の相手はスンミではなく、ヒョクス…。
その頃、ヒョクスと一緒にいたテクが近くで救助されたと聞いたスンギュは、警官に促されて自らも派出所へと向かう。
第4話感想
やっとの思いで警察に保護されたテク。しかし、ヒョクスから電話がかかってくると、それは他でもない娘スンミの携帯番号でした。これは一体・・
電話をかける前、ヒョクスはポケットから例の切断された指を取り出していました。つまり、テクが見せられたあの指はスンミの指なのでしょうか。ヒョクスがテクのタクシーに乗り込んだのは偶然?それとも?
このままテクとヒョクスが警察から逃れるだけで全10話をどうやって繋いでいくのかと不安でしたが、まったく新たな展開が始まり、これまた興味津々です。
そして、最初はスンギュの話をまったく信用していなかった警察も、ついに本格的に捜査に動き出しました。最初からちゃんと耳を傾けていれば、、ここまで被害は大きくならなかったでしょう。
果たして、警察は無事にヒョクスを捕まえ、新たな被害を食い止めることができるのか。次回の展開も楽しみです。
それにしても、回を重ねるごとにユ・ヨンソクのサイコ演技に磨きがかかって行くような感じがしますね。
偶然バラエティ番組でユ・ヨンソクが、本作と同じ時期にハン・ソッキュと共演した「浪漫ドクターキム・サブ3」の撮影を行っていたことを明かしていたのを見ました。人の命を救うドクターを演じながら、その一方で連続殺人犯を演じたというユ・ヨンソク。
毎回思うことですが、つくづく俳優という仕事は極限職業(本当に厳しい仕事)だなぁと。そんなユ・ヨンソクの、身の毛もよだつサイコパス演技に注目です。
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