舞い上がれ、蝶 舞い上がって蝶。날아올라라나비 Fly High Butterfly 2022年放送 全16話 中華電信MOD
hg@さらんさん |
第11話 あらすじ
「ヤクザはヤクザヘアをするのか?」
閉店時間の5分前。店を閉めるためにミシェルが入口ドアに手をかけるかかけないか、ふいにドアが開いた。入って来たのは黒い帽子にジャケットの中肉中背の男。男はぶつぶつ言いながら店内に歩みを勧めたかと思うとそばにあった鋏を手に、ウ先に襲い掛かる。「ソドム野郎。これはヤハウェの怒りだ!」
悲鳴が上がる店内。ムヨルの「おい!」という声にパッと駆け出していく男。追うムヨル。ウ先は抜くなという周囲の声が聞こえないのか、腹に刺さった鋏を抜いてそのまま倒れ込んでしまう。グァンスとゼンはウ先の傷を押さえ、頭を支えるのに精いっぱい。
救急車で運ばれていきながら、なぜかひどく抵抗するウ先。刺されて出血しながらも額に脂汗を浮かべながらも。隊員たちはそれは刺された興奮のせいと受け取る。そんなウ先は病院に到着して精神安定剤を投与されて四肢に力を失う。医師は手当てを始めて、彼が彼でなく彼女だった事実に言葉を失う。
ナビ店内では現場検証が進行、不安げに見守るスタッフたち。そんななか、犯人を追って行ったままのムヨルが心配でたまらないキプム。「逃がした」と言ってやっと戻って来た姿を見て、胸をなでおろす。警察は店内の防犯カメラで犯人の姿を確認して去り、あとには雷に打たれたように荒れた店内。
片付けの後、遅い時間にようやく帰途に就くスタッフたち。キプムは2人きりになると、ムヨルに二度と危険な真似をしないようにと約束させ、不審な黒ずくめの人物からムヨルを守ろうとする。そんなキプムが愛しいムヨル。一方、病院ではウ先を入れる病室について頭を悩ませる。
翌日、警察よると犯人は数日前からこの界隈をうろついて、つまり「標的」がいた可能性があるということ。犯人の顔には覚えはないが、その事実に大きな衝撃が走る。この中の誰かが狙われている?!スタッフたちに不安が広がる。ミシェルとスリは標的について話し合ううち、喧嘩に発展してしまう。
犯人が捕まるまでは単独行動の禁止とする。ミシェルはゼンとペア行動を取ろうとするが、そのゼンはグァンスに送られて帰り、キプムはムヨルが送っていくという。まだ険悪なままのスリを伴って仕方なく、ウ先の持ち物を届けながらのお見舞いに行くことに。
カーテンに囲まれた奥の一角にいたウ先。息苦しそうだとミシェルがカーテンを開けた時、その異常な光景に気が付くスリ。回りはみんな女性。しかもこちらを見る視線は…。ベッドにかかったプレートには名前とそして「女性」の文字。スリに促されて気づいたミシェルも平静を失い、不自然なまでにあたふたと帰っていく。
翌朝。いつもなら一番早い出勤であるキプムとムヨル。いつものようにムヨルがふざける。と、カウンターには物憂げなミシェルとスリの姿。ムヨルやキプムがウ先の名前を出す度に、過激な反応を見せる。2人が目と目で会話している様子が誰の目から見ても怪しい。
ミシェルが問い詰められても言えなかった一言をグァンスがさらっと言ってのける。「生物学的に女性」という事実に全員が愕然とする。そんな時、退院したウ先がナビに出勤する。衝撃的な事実を知ったスタッフたちは一様にぎこちない態度を見せる。
お客様として訪れたヤクザの親方。「なぜヤクザはヤクザヘアをするのか?」そんな一言も自然に言い合えるほどであるのに、ウ先にはどんな態度でいればいいのか悩むゼン。そんなさ中、訪れた1階の花屋のご主人を一目見るなり、ヤクザの親方は席を立ってしまう。それほど恐い顔なのか自分は。悩むご主人。
幼い頃からそうだったし、自覚はあるが、問題は奥さんが出産で3か月の休養が目の前なこと。店を3か月も閉められないし、自分が接客すればお客が逃げていくのは必死。そんな悩みを解決させるナビスタッフたち。ミシェルをはじめとして3人が代わる代わるご主人を変身させ、何とか着地!
閉店間際、ミシェルは腹を決めて皆が事実を知ったことをウ先に伝える。グァンスは自分が迂闊だったと謝罪、ゼンは不快な時は言ってほしいと伝える。ムヨルはまだ傷の言えないウ先の仕事を代わってあげる。ウ先は何があってもウ先だ。ナビスタッフたちはそのままのウ先を受け入れる。
そんななか、犯人が自首したと一報が。それはウ先の実の弟。クリスチャンであるウ先の実家は、ありのままのウ先を決して受け入れることはない。人は外見を含めてその人なのであって、それをそのまま受け入れることがその人を認めることなのである。それはときに本当に難しいことだけれど…。
第11話感想
キリスト教は自然ではない性の在り方を認めていないと言います。そんな異端者を昔は魔女として扱って虐殺したのは、歴史でも有名な事実ですね。今どきウ先のような人たちも珍しくない世の中ですが、それでも家から疎外され、社会の目が厳しい世の中で生きていくのは難しそうです。
最初はナビスタッフたちも驚いたでしょう。予想もしていなかったから。でも徐々に受け入れてくれました。ウ先はウ先で、一緒に働いた時間の中で築いた信頼関係のせいでしょうか。意外だったのはグァンスの目ざとさでしたね。自分だけにしか興味がない人間と認定されているのに。
前回では白雪姫に自分の気持ちを吐露する姿が悲痛でしたが、家族には受け入れてもらえなかったウ先もナビスタッフたちのおかげで、ありのままでいられる居場所を得ることができて本当によかったです。
第12話 あらすじ
「前回、いつカットしましたか?」
ある日の美容室。グァンスのお客様が深いため息をついた。当然ながら無関心なグァンスではなく、横にいるミシェルに向かってあからさまに。担当でもないお客様の相手をする気が向かないミシェルは何気なく無視するが、独り言まで言い始めるお客様に観念する。
お客様の悩みは自分の過去について相手にどの程度話すべきかということ。結婚を控えたお客様には互いの両親公認で同棲した男性がいて。さらに運の悪いことに、その男性と結婚相手とは友達同士。このままでは結婚式の招待状を元カレに送られてしまう。
ミシェルは断然話す必要はないと主張し通したが、今日のナビスタッフたちの会食でもそれは話題になる。大半は過去は過去であくまで話すことはないという意見。実はムヨルもその意見に同感だ。手を挙げたムヨルにピクつくキプム。
キプムが何かを気にしていると察したムヨルは帰り道のバス停でさりげなく問いかける。実はキプムはムヨルのインスタを見ている途中、彼の友人のインスタで元カノと思われる女性と一緒に納まる笑顔のムヨルを見てしまった。聞きたいことはあるけれど言えずに、ただ自分のことを好きかとだけ訪ねる。ムヨルは「愛してる」と答えて、キプムを抱きしめる。
バス停で誰かと抱擁するムヨルを見たグァンス。一緒の車で帰る途中のゼンに現場を見せまいと、不自然な行動でゼンを混乱させる。その日以来、ゼンとムヨルが一緒にいると得も言われぬ不快な感情に包まれる。
ムヨルの元にクラブで知り合った女性が来店、恋人と別れたと言って来る。当然に穏やかでないキプムだが、恋愛初心者だと面倒がられるかと問い質すのをためらう。そんなキプムに嫉妬してもいいんだ、キプムにだけその権利があると教えるムヨル。ムヨルの言葉に勇気を得て、彼女たちに決して連絡をしないでと言いかけたキプムだが、全部言い終わらないうちに何かわからない悲しみに襲われてしまう。
ミシェルは最初の夫に彼女ができたと知って、気になってしょうがない。父とのデートに行って帰ったウンジについて回り、彼女と会った話を聞いて頭に血が上る。離婚して再婚して、また離婚したミシェルには何を言う権利もないのに、何か腹が立ってしょうがない。
スリの妹ゴニは突然トレーニングを始める。それはゴニの恋愛が終わった合図。あんなに苦労して諦めたのに、あっさり終わっただなんて。スリの心は散り散りに乱れ、オークが実は自分を好きだったという、とんでもない妄想にまで苛まれる始末。
ムヨルはキプムの涙が気になって、翌日デートがてら部屋を訪ねて行く。キプムは新しいテーブルの組み立て最中でそれを代わりながら、今はキプムだけだと真剣に気持ちを伝える。キプムが感じていたのは、人を愛する気持ちがいつかは変わってしまうことの悲しみだった。それがムヨルであれ、自分であれ。
キプムはムヨルを伴って、ある場所へと訪ねて行く。それは遠くの町の小さなスーパー。中年の女主人はキプムに明るく声をかけ、きゅうりを安くしてあげるという。「きゅうりが好きなんですか?」問いかけるキプム。そして、それを買ってさっさと店を後にする。「キプムさん」ムヨルの声に振り返る女主人。「キプム?」
それはキプムの実の母。生まれて半年もしないうちに、自分の元を離れた母親。皮肉のように自分に「キプム(喜び)」という名をつけておいて。だけど、自分は誰の喜びでもなかった。父親は一人でキプムを育てきれず、祖母に自分を預けた。その祖母も当時40代。まだまだ夢があったかもしれない、恋もしたかったかも…。
自分を捨てた母親が恨めしかった。自分の名前が恨めしかった。でも、祖母はそんなキプムを時々ギュッと抱きしめてくれた。今はムヨルが抱きしめてくれる。思ったよりただのおばさんだった母親。「喜び」と名付けた母親も当時は本心でそう思っていたのかもしれない。そう思えば、少しだけ許せる気がした。
ゼンと食事に出かけたグァンスは思い切って、ゼンにムヨルを諦めるように諭す。ゼンはグァンスにあきれてものが言えないが、帰りのタクシーから降り際に自分が好きなのはグァンスだと告白、グァンスは短い言葉でそれを受け入れ、ゼンとともにタクシーを降りて…。
第12話感想
キプムがムヨルの元カノを見て感じたことは、嫉妬だけではなかったのです。ムヨルは今はキプム一筋だけど、以前はやたらチャラチャラしていた姿がばっちり覚えられていますし、当然にその時は好きだった。それが今は違う。それで当たり前だけど悲しいのです。
それは母親への投影でもありました。キプムを置いて出て行った母。母親だからキプムを初めは愛していたはず。だけど、会いにも来てくれない母親には、当然自分への愛がないと感じますよね。なのに、「喜び」という名をつけて去って行った。あまりに皮肉に感じていたわけでしょう。
それでも、その時はきっと愛してくれていた。それが本心だったのだとほんの少しだけ許せたのは、やはり人を愛することを知ったからでしょうか。それにしても、行く先がホテルと間違えたスケベなムヨルがキプムとその夢を果たせるのはまだまだ先のような…(笑)
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