純情ボクサー 3話・4話 あらすじと感想

純情ボクサー


純情ボクサー 순정복서 2023年放送 KBS 2TV 月火 全12話

neroさん

第3話視聴率1.8

第3話あらすじ

3年前、突然姿を消した天才ボクサー、イ・グォンスク(キム・ソヘ)。やっとの思いでそんなグォンスクを探し出したキム・テヨン(イ・サンヨプ)は、自分の力でグォンスクが死ぬほど嫌いだというボクシングを二度としなくてもいいようにしてやると話す。

テヨンの提案に、グォンスクはすぐには決断することができない。それでも、「考えてみます」とグォンスク。

その夜、グォンスクは匿名掲示板でテヨンの名前を検索。すると次から次へと良からぬ評価が出てきて…。果たしてテヨンを信用していいものかと、グォンスクは頭を悩ませる。

そんななか、休職扱いになっていた幼稚園を退職することにしたグォンスク。同僚たちと挨拶し、最後に庭の花壇に水をやっていると、そこへ副園長のハン・ジェミン(キム・ジヌ)が。グォンスクは思い切って3か月後に戻ってきたら、自分を受け入れてくれるかとジェミンに聞く。しかし、スポーツにまったく興味のないジェミンは、ボクシングをする彼女は嫌だと言って、グォンスクの告白を断った。

過去、グォンスクはボクシングのために生まれ、ボクシングのために生きていた。カメラの前で自慢げに自らのボクシング論を口にする父チョルヨン(キム・ヒョンムク)。それはグォンスクにとって、地獄のような日々だったという。

過去の辛い日々を思い出して一人涙を流すグォンスクのもとへ、またもやテヨンがやってくる。するとグォンスクは、テヨンの提案を引き受けると話す。その瞬間、グォンスクの目からは涙が溢れ出す。もう二度とリングには立たないと決めたものの、この方法以外にボクシングを辞める方法がわからないと話すグォンスク。こうしてグォンスクとテヨンは、それぞれの目的のために手を組むことになった。

専属契約のサインをする日の朝、駐車場に車を停めてグォンスクを待つテヨン。しかし、時間になってもグォンスクは現れず…。その頃、グォンスクはテヨンのライバル、チョン・スヨン(ハ・スンリ)と会っていた。韓国の女子ボクシング業界の実態を口にしたスヨンは、グォンスクならその現実を変えられると話す。そして、自らもかつてテヨンと契約関係にあったと明かすスヨン。

連絡のつかないグォンスクを心配したテヨンは、彼女のアパートへ向かう。しかし、何度チャイムを鳴らしても反応はなく。焦りを隠せないテヨンだったが、そんな矢先、歩道を走るグォンスクの姿が目に入る。

スヨンもまた、グォンスクの望む場所へ連れて行ってやると彼女を誘ったが、グォンスクの望む場所は引退でしかなく、それは決してスヨンでは叶えられない願いだった。こうして改めてテヨンのもとへ向かったグォンスクは、無事に契約書にサイン。

正式にグォンスクとエージェント契約を交わしたテヨンは、すぐに知り合いの記者に連絡を入れる。瞬く間にグォンスクの復帰が報じられ、世間を騒がせた。

そんななか、いまだに自宅へ記者が殺到するのを心配し、グォンスクを自宅へ連れて行くテヨン。しばらくはテヨンの家で世話になることになったグォンスクは、つづいてテヨンの後輩でダイエットジムを経営するチェ・ホジュン(キム・ヒチャン)のもとへ。今日からはこのジムが、グォンスクの稽古場だ。

テヨンがグォンスクの復帰戦の相手に選んだのは、インフルエンサーとしても活躍する女子ボクサー、チョ・アラ(ト・ウナ)。認知度でいえばグォンスクにつづくほどの有名選手でファン層も厚いアラこそが、グォンスクの復帰に最適だと考えるテヨン。しかし、肝心のアラはグォンスクと対戦する気はないと言ってテヨンの提案を断ってしまう。

その頃、いつものようにホジュンとトレーニングに励むグォンスクのもとへ、ジェミンから連絡が。なんとジムの前に来ていると言われ、慌てて外に飛び出すグォンスク。

緊張した様子で佇むグォンスクに、ジェミンはポケットから取り出したリンゴを差し出す。それは、以前「ボクシングをする彼女は嫌いだ」といったことに対する謝罪の意味だという。(※韓国語で謝罪を意味する「サグァ」は、リンゴを意味する「サグァ」と同じ発音)

約束の5分が過ぎたと言って帰ろうとするジェミンだったが、つまずいて転んでしまいそうになる。そんなジェミンをとっさに抱えるグォンスク。そこへ、テヨンが現れ…。

第3話感想

最後はグォンスクを巡るテヨンとジェミンの三角関係?を予感させるエンディングに。

今話、ボクシングを嫌うグォンスクと、彼女をなんとしても八百長競技に立たせたいテヨンの意見が一致し、ついに契約を交わす様子が描かれました。3か月で完全にボクシング界から身を引くという条件のもと、契約を交わした2人。果たして、2人の思惑通りにことが進むでしょうか。

それにしても、グォンスク役のキム・ソヘの演技がすばらしい!ほんとは二度とボクシングなんてやりたくないのに、自分の力ではどうにもならないことを知り、テヨンの力を借りることにしたグォンスク。テヨンの前でボロボロと涙を流したシーンでは、思わずこちらまで号泣してしまいました。

また、そんなグォンスクを気遣うテヨンもなんだかいい感じ。その背景に八百長競技があるのが心配ですが、今は2人の関係を見守りたいです。もちろん、ジェミンの存在も気になるところ。ロマンス作品としても、十分楽しめそうです。

第4話視聴率1.6

第4話あらすじ

ジムの外でジェミンと一緒にいるグォンスクの姿を目撃したテヨンは、「お前らここで何してるんだ?」と一言。ただでさえチョ・アラに復帰戦を断られて機嫌が悪いテヨンは、ジェミンに今後は勝手にグォンスクに連絡をするなと告げる。これには納得のいかないグォンスク。

「私がしたいのは、ボクシングじゃなくて恋愛です!私にとってはすべてが初めてなんです。誰かを好きになることも、好きな人が私に会いに来てくれることも…」そう話すグォンスクを前に、テヨンも思わず言葉につまってしまう。

なかなか復帰戦のめどが立たないなか、テヨンはコーチのホジュンを呼び出し、負ける練習をはじめるようにと告げる。「勝つ練習と負ける練習、並行して進めればいい」と話すテヨンだったが、ホジュンはそんな簡単な話ではないと返す。そして、「専門家の意見を尊重してくれ」とホジュン。

翌日、現チャンピオンのハン・アルム(チェ・ウォンビン)のボクシングジムを訪ねたテヨンは、2回戦の相手を申し込む。過去にグォンスクのせいでチャンピオンベルトを返納したことがあるアルム側は、もちろんそれを拒否。館長はなにかあれば代理人を通してくれと言って、スヨンの名刺を差し出す。

アルムと会った帰りにふたたびアラに会いに行ったテヨンは、ファンがグォンスクとの対戦を望んでいると告げ、復帰戦の確証をとりつけることに成功。その後、スカイスポーツのキム・オボク(パク・ジファン)に呼ばれ、彼の事務所へ足を運ぶテヨン。オボクは今回だけでなく、テヨンにはその後も継続して八百長に携わって欲しいと考えていた。もちろんそのつもりのないテヨンは、不快感をあらわにして事務所を後にする。

練習そっちのけでジェミンとの連絡に夢中なグォンスクを心配したテヨンは、グォンスクの父チョルヨン(キム・ヒョンムク)と会う。グォンスクが辞めたいと思ったらいつでも違約金を払う覚悟はできているとし、娘のしたいようにさせてやれと話すチョルヨン。

そんななか、チョルヨンからグォンスクの弱点について聞き出したテヨンは、さっそく負けるための練習に取りかかる。しかし、動きを封じられてまで負ける動きを身につけるという行為に、不満を抱くグォンスク。結局、グォンスクはこんな練習ならばしないと言ってリングを降りてしまう。これにカッとなったテヨンは、グォンスクの手からスマホを奪う。

行き場を失くしたグォンスクは、その足でジェミンがいる幼稚園の近くへ。バス停でグォンスクの隣に腰掛けたジェミンは、肩にもたれて泣いていいと話す。気の済むまでジェミンとデートを楽しんで帰宅したグォンスクを待っていたのは、テヨン。

次の日、テヨンはグォンスクの周りをうろつくジェミンについて調査を行う。すると、ジェミンが過去、テヨンの会社に願書を提出していたことがわかり…。

娘グォンスクに恋人ができたと知ったチョルヨンは、居てもたってもいられずその後を追う。そこでグォンスクを抱きしめるジェミンの姿を目にしたチョルヨンは、一人になったジェミンにパンチを食らわしてしまう。

チョルヨンに代わってジェミンに謝罪するテヨン。するとジェミンは、テヨンとの契約が終わったら、自分が直接グォンスクのエージェントを務めるつもりだと明かした。

一方、アラとの復帰戦に向け、本格的に減量に取り組むグォンスク。こうして迎えた試合当日、テヨンは控え室で震えるグォンスクの姿を目にする。試合の前はいつもこうだと話すグォンスクの手を握り、大丈夫だと励ますテヨン。

リングに向かう時間になると、グォンスクはテヨンに「実はボクシングが怖いんです。…でも、今日は勝ってきます」と笑った。そのまま出て行こうとするグォンスクの手をとり、部屋の鍵を閉めるテヨン。そしてテヨンは、グォンスクの両肩を力強くつかんだ。

第4話感想

いよいよグォンスクの復帰戦が始まります。第4話のエンディングでは、グォンスクの手をつかんでやさしく励ますテヨンの姿が登場。しかし、これには意外な真相が。

実は試合の前、テヨンはグォンスクがかつて出演したドキュメンタリー番組を見て、グォンスクとチョルヨンの関係について学んでいたのです。今回、テヨンが震えるグォンスクの手を両手でやさしく包んだのは、かつてチョルヨンが試合前のグォンスクにしていた仕草でした。なんだかテヨンのしたたかさが垣間見られた瞬間。。

そしてもう1つ、急速度でグォンスクとの距離を縮めてついには恋人に昇格したジェミンですが、実はスポーツエージェント志望だったようです。スポーツには興味がないと言っていたのに、、もしや最初からグォンスクの正体に気づいて接近したのでしょうか。

今話の冒頭で、すべてが初めてだと話すグォンスクの言葉がなんとも印象的でした。他の人からすればたかが恋愛、、かもしれませんが、グォンスクにとっては人生をかけるほど大事な瞬間なんですよね。どうかグォンスクの恋愛が平凡なものでありますように。



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