純情ボクサー 11話・12話(最終回) あらすじと感想

純情ボクサー


純情ボクサー 순정복서 2023年放送 KBS 2TV 月火 全12話

neroさん

第11話視聴率0.9

第11話あらすじ

イ・グォンスク(キム・ソヘ)の告白を受けて、キム・テヨン(イ・サンヨプ)は自分も選手として好意を持っていると線を引く。それでも構わないと話すグォンスク。テヨンが去った後、グォンスクは人知れず公園で一人涙を流した。

翌朝、いつものようにグォンスクのロードワークに付き合うハン・ジェミン(キム・ジヌ)だったが、どこか様子がおかしい。するとジェミンは、実はテヨンに頼まれて、グォンスクのロードワークに付き合うことにしたことを明かした。同じくチョルヨンが用意したお弁当もテヨンの頼みだと知り、グォンスクはテヨンにお礼のメールを送る。

そんななか、パク記者(キム・サンボ)から送られてきたキム・オボク(パク・ジファン)の写真を目にしたテヨンは、目を疑った。それはテヨンが知るオボクではなく、まったく別の人物で…。身分を偽ってテヨンに接触したと思われるオボク。おそらくオボクこそが、本物のナム会長だとテヨンは考えた。

その頃、警察の追跡を逃れたオボクは、ゴルフの練習に訪れたチョン・スヨン(ハ・スンリ)とイ・ヨンエ(ユン・インジョ)に接触。テヨンから呼び出されて外に出たヨンエは、八百長に関して自白するヤン監督の音声ファイルを聞かされる。そして、会社への被害を最小限にするため、自分を解雇して欲しいと頼むテヨン。

グォンスクの父チョルヨン(キム・ヒョンムク)に呼ばれ、テヨンは店へ向かう。するとぶしつけに、グォンスクのことをどう思っているのかと聞くチョルヨン。実はチョルヨンは、テヨンに対するグォンスクの想いに気づいていた。

特別な感情はないと答えると、安心した様子で頷くチョルヨン。グォンスクには、テヨンの方から上手く対処してくれとチョルヨンは伝えた。テヨンが帰った後、つづいて店にやってきたのはオボク。オボクの正体を知らないチョルヨンは、客として接する。

そこへ、今度はグォンスクのコーチ、ホジュン(キム・ヒチャン)がやってくる。グォンスクにスパーリングの相手を探して欲しいと言われたものの、なかなか挑戦者が見つからないという。それを聞いたオボクは、「知り合いに1人選手がいますが…」と一言。

スパーリング当日、ジムに現れたのはボクサー出身で現在はキックボクシングに転向したという女子選手だった。かまわないと言ってリングに立つグォンスクだったが、序盤から激しい攻撃に加え、反則の嵐。しまいには、グォンスクは足を怪我してしまう。

ホジュンから連絡を受けて慌てて駆けつけたテヨンは、今回の事故がオボクの仕業だと知って不安を抱く。幸いグォンスクの怪我は大したことはなく、ほっと安堵するテヨン。

その日の帰り、グォンスクを家の前まで送っていったテヨンは、別れ際にグォンスクをぎゅっと抱きしめた。

こうして迎えた試合当日、グォンスクは家の前まで見送りに出てきたチョルヨンに抱き着き、「行ってきます」と笑顔で告げる。以前とはちがった娘の姿に、思わず目頭が熱くなるチョルヨン。

会場に着いたグォンスクは、震えながらテヨンが来るのをじっと待つ。その頃、試合会場にやってきたテヨンは、廊下でオボクらしき人物を見てその後を追うも、途中で逃してしまう。

遅れて現れたテヨンを見て、ほっとするグォンスク。同じくグォンスクが無事だと知って安心したテヨンは、やさしくグォンスクを抱きしめた。相変わらず手の震えが止まらないというグォンスクの手を握り、大丈夫だと声をかけるテヨン。

もし試合に負けたらどうしようと不安を口にするグォンスクだったが、テヨンは「最善を尽くした敗者は、逃亡者には見えない」と告げた。この言葉に勇気をもらい、笑顔でテヨンを送り出すグォンスク。

一方、控え室を後にしたテヨンは、その足で警察に出頭しようとするが…。

第11話感想

前回、意外とあっさり警察に捕まったと思われたオボクでしたが、実はそれは別の人。。本物は今も八百長競技を諦められず、グォンスクの周りをうろうろする始末。第11話のラストでは、オボクが送り込んだ男たちに捕まるテヨンの姿が。

果たして、テヨンは無事なのでしょうか。

今話も終始、切ない展開が続きました。おそらくテヨンもまた、グォンスクに特別な感情を抱いているはずなのですが、、自分と近くなることで、八百長疑惑の火の粉がグォンスクにまで飛ぶことを警戒するテヨン。

いっそのこと、近くで守ってあげてほしいです。時おり見せるイ・サンヨプの切ない表情に、ぐっと胸をしめつけられました。ラストはぜひともハッピーエンドで終わって欲しいですね。

また、グォンスクと父チョルヨンの関係もだいぶ修復され、2人がハグをするシーンは思わずウルっとしてしまいました。本当に2人共演技がすばらしい!

さて、いよいよ残すはあと1話となりました。オボクに捕まったテヨンが心配ですが、グォンスクの試合の行方も気になります。てっきり食堂の店主として登場したイ・ギョンヨンがナム会長かと思ったら、オボクだったとは。。これまた驚きの展開でした。

第12話視聴率2.2

第12話(最終回)あらすじ

廊下で屈強な男たちに囲まれたテヨンは、携帯電話を奪われてそのままどこかへ連れていかれる。テヨンが連れていかれた先で待っていたのは、オボク。自分を殺して終わりにしてくれと頼むテヨンだったが、それだけでは済まないとオボクは言う。つづいて連れて来られたのは、グォンスクの父チョルヨンだった。

今回のベッティング額はヒウォンの時の比にならないほどだと言い、なんとしてもグォンスクには試合に負けてもらわないといけないとオボク。オボクはテヨンをその場に残し、チョルヨンに向かって、試合に負けないとテヨンが死ぬとグォンスクに伝えるよう指示する。

その頃、会場に入場したグォンスクは、リングサイドにいると言っていたテヨンの姿を探すが、どこにもその姿はなく。結局、集中力を欠いたグォンスクは1ラウンド目でさっそくダウンをとられてしまう。

意識がもうろうとするなか、リングサイドで必死に声をかけるテヨンの姿を目にするグォンスク。しかしそれは幻で、自分に声をかけていたのは父チョルヨンだった。ひとまずその場に立ち上がったグォンスクは、ふたたび試合に挑む。

あっという間に5ラウンド目となり、何度殴られても必死に立ち上がるグォンスクを見て、「辛いなら今ここで辞めたっていい」とチョルヨンは話す。しかし、今のグォンスクには、目の前のアルムを倒すということしか考えられなかった。

チョルヨンに言われた通り、アルムのガードを狙ったグォンスクは、ガードが開いた隙を狙って力強い一発を食らわす。一方、リングサイドでチョルヨンを監視していた男たちは、さっさとオボクの話をグォンスクに伝えるよう脅した。隙をついて男たちを倒し、携帯を奪うチョルヨン。

なかなか試合が思うようにいかないと、憤りをあらわにするオボク。そんなオボクに、テヨンは「お前には死んでも理解できないだろうな」と告げた。

いつしか試合は9ラウンドに突入し、ついにアルムからダウンを奪うグォンスク。しかし、ふらつきながらも立ち上がったアルムは、最後の気力を振り絞ってグォンスクに食らいついた。お互い一歩も引かない攻防がつづき、勝負は最終ラウンドへと持ち越される。

最終ラウンドのリングに立ったグォンスクは、テヨンと初めて会った日のことを思い出す。同じくアルムもまた、館長らと一緒に過ごしてきた日々を振り返った。お互いの渾身の一撃がくり出され、そのままリングの上で抱き合うようにして立ち止まる2人。判定の結果、僅差で勝利を勝ち取ったのはグォンスクではなく、アルムだった。

オボクの狙い通り、グォンスクの負けで終わった今回の試合。ところが、重要なのは結果ではなく過程だと告げたオボクは、テヨンに向かって銃を向け…。そこへ、チョルヨンの通報を受けて警察が駆けつける。銃声を聞きつけて中に入った警察は、血を流して倒れるテヨンを発見。

試合を終え、コーチのホジュンからテヨンがここにはいないと聞かされたグォンスクは、ショックを隠せない。その後、会見の場でボクシングを引退することを明かしたグォンスク。最後にリングに立って挨拶するグォンスクの目に、こちらを見て佇むテヨンの姿が。

慌ててテヨンを追いかけようとするグォンスクだったが、チョルヨンがそれをさえぎる。最後にグォンスクの姿を一目見たテヨンは、そのまま警察へ。

それから一年後、ボクシングを引退したグォンスクは、かねてから興味のあった園芸の勉強に励んでいた。そして、ジェミンはスヨンが働くアバウトスポーツで念願のエージェントに。ホジュンはというと、5年ぶりにチョルヨンの指導のもと現役選手に復帰を果たす。

そんななか、警察の捜査に協力したことでテヨンに執行猶予つきの判決が下されたと聞き、ほっと安堵するグォンスク。しかし、相変わらずテヨンからの連絡はないままだった。

いつものようにロードワークに出かけたグォンスクの前に、突然現れたテヨン。ポケットから飴を取り出したテヨンは、「他には?」とグォンスクに聞かれ、そっとキスをする。‐完‐

第12話(最終回)感想

最後は試合から1年後のそれぞれの日常が描かれ、ハッピーエンドとなりました。

この1年の間、警察の捜査に協力しながらオボクの行方を追っていたテヨン。最後の最後でオボクが警察に捕まるシーンも描かれ、スッキリ。そして、気になるテヨンとグォンスクのロマンスの行方も、見事ラブラブな2人の姿で幕を閉じることに。

もっと2人のラブラブっぷりを見たかったな~というのが本音ですが、個人的に大満足なエンディングでした。

韓国で放送当初、なかなか視聴率が伸びず、酷評がつづいていた本作。実際に見てみて、素直におもしろかったです。単純だけど、それぞれの人間性が上手く描かれていて、笑いあり涙あり、ドキドキありの最高な作品でした。

なんといっても、主演のキム・ソヘとイ・サンヨプの演技がすばらしかった。とくにキム・ソヘが顔をくしゃくしゃにして涙を流すシーンは、毎回見事にもらい泣きさせられました。そして、そんなキム・ソヘをやさしく見守る、イ・サンヨプの大人な魅力も素敵でした。

他にもグォンスクとチョルヨンのエピソードや、テヨンとヒウォンの関係性など、本当に見どころ満載。普段スポーツはあんまり見ない、という方でも楽しめる内容になっていると思います。



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