私たちのブルース 우리들의 블루스 2022年放送 tvN土日 全20話
hg@さらんさん |
第11話視聴率10.397%
第11話あらすじ
―ドンソクとソナ、そしてヨンオクとジョンジュンー
ソナを見ていると自身の母親も同じように子ども(自分)を誰よりも大事に思うのだろうか。そんな思いがしきりに沸いて来て、気が滅入る。本当に聞いてみたいが、聞くのは本当に嫌だ。寡黙で言葉少ないオクドンが少しでも自分のことを考えたことがあるのだろうか。
父親が一人で亡くなったことは幼心のソナには大きな傷となった。世界で一番かわいいと言っていた娘を置いて死ぬなんて。本当は嫌いだったんじゃないか。いや、そうじゃない。それ以上に苦しかったのだろう。しかし、そうなると今度はなぜ苦しいと自分に行ってくれなかったのか。いや、なぜ自分は訊ねなかったのか。ドンソクにはそんな後悔をしてほしくない。
ソナの家でキッチンに建つソナを見ながら、まるで新婚夫婦のようなシチュエーションに少し夢想に浸るドンソク。自分は夫で恋人で…。なのに、ソナはヨルのそばにいるためにソウルに残ることを決心、ドンソクは夢から引き戻されてがっかりしながらも、母子は一緒にいるべきだとソナの決意を後押しする。
ソナが寝室にいい思いがなくどこで寝起きしようかと思案中というので、ドンソクは寝室からベッドを一つリビングに移すことを提案する。大きな模様替えをすっかり終えた後、一晩中起きていた2人は少し寝むことにする。ベッドの上と下とで向かい合いながら、必要な時は連絡すると約束するソナ。
目の前が真っ暗になったら、錯覚だと言い聞かせること。体を動かすこと。どうしてもだめなら、電話しろ。俺がののしってやる。ドンソクの荒っぽい励ましがありがたいソナ。ひとしきりして目覚めたドンソクはソナの眉間のしわをそっと押さえ、安らかな寝顔にしばし見とれる。そして、そっと部屋を出て済州島に向かう…。
ソナはヨルと会って仲直りをする。自分の病気の症状をかみ砕いてヨルに教え、抱きしめてもらう。テフンには今すぐ控訴はしないと話す。自分の症状がもう少し改善して、ヨルが自分を頼っても受け止められる時。ヨルが一緒にいたいと言ってくれた時。その時まで耐える。テフンは前向きになったソナにその時は裁判はいらないと約束する。
本当に一人になったその夜、突然ソナの目の前が暗くなる。「錯覚だ」と呪文のように繰り返し、さらにベッドを抜け出し、ウォーキングマシンで歩き始める。ちょうどその頃、送られてきたのは昨夜ソナが笑い転げたドンソクのセールス音声。ドンソクの思いやりを感じながら、目の前が明るくなっていく…。
ジョンジュンの弟ギジュンはヨンオクの良くない噂に心配を募らせる。ヨンオクが嘘をついていないと言うなら、ジョンジュンはその言葉を信じるだけだ。しかし、最近ヨンオクは海女のルールを破り、海女仲間から嫌われて追い出される寸前。唯一ヨンオクをかばう年少の海女ダリもヨンオクの勝手さにはいい加減うんざりして来ている。
そんな折、ジョンジュンはヨンオクと初めて日帰り旅行に行くことに。離れ小島に向かう船の中で互いの写真を撮り合ったり、島では自転車で周遊したりして遊ぶ。準備してきた食物やお酒を広げて、自然の中のピクニックを思う存分満喫する。
ジョンジュンは慎重にヨンオクに海女をやめる気はないかと訊ねる。即座にやめる気はないと答えるヨンオク。海の中にいると一人になれる気がして好きだし、お金を稼ぎたい。海女は一心同体だと言うくせに、いつでもよそ者扱いをするチュニもヘジャにもどうにも理解できないと。
ジョンジュンは海の中では決して一人にはならないでほしいと。自分がどれほどヨンオクを愛していても、もしもの時は海女たちしかヨンオクを救うことはできないから。そう言って約束を求めるが、ヨンオクはニヤッと笑ってジョンジュンの「愛してる」という告白だけを受け取る。
最終の船を逃した2人はちいさなコテージに泊まることに。ヨンオクが入浴している間、落ち着かないジョンジュンは酒を一口二口。腕立てをしてみたり、うろうろしてみたり。ヨンオクと代わって入浴を終える頃には酔いが回り始める。2人の今後の自分たちのルールを決める。一番大事なことは決して「深刻にならずに楽しく」ということ。
そのうち、ジョンジュンはヨンオクに両親の話を振る。ヨンオクは表情を曇らせながら、両親は画家だったらしいが、自分と「災いの子」が生まれてすぐに絵を描きたくならないように家に会った絵を全て焼いてしまったと。そこまで言うと席を外す。そのうち、鳴り出したヨンオクの電話に成り行きで出てしまったジョンジュンだったが…。
第11話感想
ソナはソウルに残ることにし、修繕していた済州の家はドンソクが引き継ぐことにしました。いつかソナと暮らせる日が来ることを願いながら。ソナとドンソクのことは町中の噂になっていて、そんな中で五日市でイングォンの店でかち合ってしまったオクドンとチュニ。チュニはオクドンの前でソナのことを訊ね、意固地なドンソクも年配のチュニには逆らえずしぶしぶでも正直に話します。
ドンソクは自分の店で買い物をしたオクドンに腹を立てて、また興奮して怒鳴り込んでしまいます。あまりの乱暴な言い草に頭に来たチュニは思わず「オクドンはもうすぐ死ぬのに」と本当のことを言ってしまいます。末期がんに侵されたオクドンの余命はわずか。しかし、それは興奮したドンソクには伝わっていないでしょう。
ジョンジュンは結構いろんな人のいざこざの間に入って仲裁しても、憎まれなくて素直で優しい人ですね。オクドンとドンソク、ホシクとイングォンという粗っぽい人々の間に入っても巻き込まれない強さも持っています。ヨンオクとの関係でもドキドキしながらも、ある一定の冷静さを保っています。頼もしいですね。
第12話視聴率10.796%
第12話あらすじ
ーミランとウニ1ー
ウニの親友ミランは綺麗で聡明で明るい女性だ。高校時代ウニと同級生として済州で暮らし、現在はソウルで美容の仕事をしている。結婚は3度して3度とも離婚しているバツ3だ。最初の結婚で得た長女ジユンはもうすぐパリの大学を卒業予定で、その卒業式とその後の世界一周旅行に一緒に行くために、仕事を辞めてパリに立つ。その浮きたつ気持ちをウニに電話で伝えてくる。
ところが、明日に出発を控えたミランにジユン父から電話がかかり、ミランは旅行を取りやめる。実はジユン父の再婚相手はジユンの通う大学の教授で、ジユンの恋人はその教え子。ジユンの実母であってもミランが一緒に旅行するには互いに居心地の悪い思いをすることになるからだ。仕事まで辞めてしまったミランは行き場を失う。
ある朝、競りを終えて店に戻ったウニのところに押し寄せる男たち。イングォンやミョンボは口々にウニにミランはいつ来るかと訊ねる。みんな、ミランが来るとウキウキと喜んで歓迎し、ウニがミランを迎えに行くのが当たり前だと思っている。どうかしたら、ミランはお姫様でウニは召使いだとまで。ウニは心なしか表情を曇らせる。
ミランはウニと会ったとたん、ハグを交わして再会の喜びを爆発させる。大荷物を請け負って運ぶウニはもはや荷物係だ。お決まりの「義理」ポーズを交わした後、ウニはなぜパリに行かずに済州島に来たのかと訊ねる。ミランが実は…と答えようとしたとたん、ウニに次々かかる電話。ウニの弟が車をねだっていると聞くと、自分の車を譲ると言い出し、弟は上機嫌でウニにはもう用がないとまで。
ミランがパリに行かない理由を話そうとする度に電話が鳴るので、とうとう説明を諦めてしまう。ウニは仕事の為に後をイングォンに任せて見送りながら、ずっと離れていた娘の卒業式にも仕事のせいで行かないというミランを悪い母だとつぶやく。ウニには何か心に引っかかることがある様子。
ミランはチュニの家を訪ねて行き、チュニとオクドンに山ほどのお土産とお小遣いまで手渡す。ふと天井が痛んでいることに気づいたミラン。イングォンとホシクが修繕することに。その間、ミランはチュニたちにパリ行きを断念したいきさつを打ち明ける。そのうち、イングォンたちの言い合いが聞こえてくる。
ホシクはミランが好きではない。自分のいい時は家の車に乗せたりして機嫌よく連れ回すが、そうじゃない時は極端だ。いつも朝食を食べて来ないウニにお弁当をくれるが、ウニが一つ何か言っただけで渡した弁当を取り上げて捨ててしまったりする気性の激しさも持ち合わせている。
朝から晩まで働いた後、ヨンオクたちを動員して歓迎の食卓を準備するウニ。ミランは夕食までチュニの家で食べることになったと、急に連絡して来る。ヨンオクとダリは2人の写真を親友らしからぬ印象を受けたのに対し、ウニは姫様と召使いらしいだろうと自虐する。
ウニが迎えに行くために歩いていた矢先、イングォンの車に乗って来たミラン。海辺につけた車から上機嫌なミランは浜辺に駆け出し、踊り出す。イングォンもミョンボも輪になって。音楽の音量を上げてと言うミランに対して、何か冷え切った雰囲気ながら言うとおりにするウニ。なぜ言うことを聞いてやるんだとあきれるホシク。
ウニが一番ミランに恩義に思っているのは、あわや高校進学ができなくなるところを、ミランの発案で農薬自殺未遂を偽装して伯父を説得できた時。そのおかげで高校に進学できたし、結局は家の事情でやめざるを得なかったが、ミランが勉強を教えてくれて高卒の資格を取ることができた。だから、ミランには本当に感謝しかない。が、一年前のあの出来事が全てを変えた。ミランを決して許せない出来事。
一年前、3番目の夫と離婚したミランはウニに「死にたい。」とメッセージを送って来たまま音信不通に。ウニは全てをほおってソウルに駆けつけ、勝手知ったるミランの家に乗り込んだ。暗く静まり返る家の中で恐ろしくなってミランの名前を呼んだ時。家の明かりがパッとついて、大はしゃぎのミランとその友人たちが現れる。聞けば、ミランには済州島から駆けつけてくれる友人がいると賭けをしたと。
訳が分からないでぼうっとするウニの前で「私の言う通りになる扱いやすい」友人だと紹介したことは、ウニの心を深く深く傷つけた。ミランにとって自分は親友ではなく、子分か召使い程度だってことを思い知らされたのだった…。
第12話感想
飛びぬけて明るく肝っ玉がでかく、誰にでも公平だと思っていたウニにもこのような思いがあるとは思っていませんでした。ミランはお金持ちの出でお嬢様でとにかく自由奔放。屈託なく明るくて影がなくて、離婚した元夫たちとも未だに交流があるくらい後腐れなく、社交的な性格のようです。
貧乏だったウニにはまるで神様のような友達であったけれど、反面悪魔のような面も持ち合わせていたらしく。たまに他人の立場で物を考えられなくなるような。でも、ウニにはそのくらい軽々と耐えられるほどの恩を受けたという自覚があったし、何よりウニを慕ってくれてると信じてたから。
友達のイングォンさえミランばかりちやほやして、ウニはミランの子分だとか言ってはばからないのはとても悲しみ…。ミョンボも奥さんがいるくせにそわそわして、まったく男って奴は!ウニの弟たちにまで姉さんは必要ないとか言われちゃったら、そりゃ悲しくてやりきれないなぁ。
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