私たちが愛したすべて 7話・8話(最終回) あらすじと感想

私たちが愛していたすべて


2023年放送 全8話 우리가 사랑했던 모든 것

neroさん

第7話あらすじ

「すれ違う瞬間にも手を離さなければ」

不良たちの前に立ちはだかったコ・ジュニ(チョ・ジュニョン)は、思い切りパンチを食らわせる。不意を突かれて思わずふらつく不良だったが、すぐに形勢は逆転。地面に倒れこむジュニの前に現れたのは、親友のコ・ユ(セフン / EXO)だった。

ユの登場によってなんとか難を逃れたジュニ。その後、やられてばかりのジュニにユはとっとと逃げるべきだったと話す。ところがユの予想に反して、ジュニは「俺が先に殴ったんだ」と一言。

つづいてジュニはハン・ソヨン(チャン・ヨビン)からネックレスの件を聞いたと告げ、ネックレスは盗んだのではなく拾ったのだと説明した。しかし、ユは聞く耳を持とうとしない。事情があるようだとソヨンを庇うジュニに向かって、「誰もが辛いからって犯罪を犯すわけじゃない」とユ。

2023年、大人になったソヨンは精神科医のコ博士(ソン・ジェリム)に自らの盗癖について口を開く。ソヨンが初めて人の物を盗むようになったのは、16歳のときだったという。生理数日前、それまでまったく気にも留めなかった友人のブレスレットを見て、どうしても手に入れたいという衝動を抑えることができなかったというのだ。それからというもの、どんどん行為はエスカレートしていき…。

その日も隣に横になったユに向かって、“セルラーメモリー”という言葉を聞いたことはあるかとジュニ。その時は気にもしなかったユだが、翌朝ジュニのノートに書かれた“右手、視力、バスケ…=コ・ユ”という殴り書きを見て、眉をひそめた。

さっそく母に確認してみると、移植手術によって提供者の趣向や記憶、理想のタイプなどが転移してしまう現象のことだという。実際に海外でそのような事例があったと聞き、ここ最近のちょっとおかしなジュニの姿を思い出すユ。

しばらくして、またもや店で小物を盗みたいという衝動にかられたソヨンの姿を目撃したジュニは、その手をつかんで店の外へ連れて行く。しかし、そこにいたのはユだった。するとユは「セルラーメモリーのせいか?」と尋ねる。ジュニは初めて保健室で会ったときからソヨンに気が合ったと明かし、決してセルラーメモリーのせいではないと言い切った。

翌日、教室で財布が無くなったと騒ぐ女生徒。ふとユの視線はソヨンに向けられ…。しかし、すぐにカバンの中から財布が見つかると、ユは複雑な表情を浮かべる。そんななか、ソヨンに対する良からぬ噂が流れてしまう。

噂を流したのがユではないかと疑ったジュニは、どういうつもりかと聞く。「ソヨンの件」と言葉をごまかすジュニに向かって、「どうしてはっきり言わないんだ?ソヨンが外で盗んで回ってるって?しっかりしろ、ジュニ。それは噂じゃなくて事実だろ」とユ。

ユの態度にカッとなったジュニは、その顔面に殴りかかり…。

第7話感想

ソヨンを巡って、すれ違い始めるユとジュニ。ジュニのソヨンに対する気持ちは、ユが言うようにセルラーメモリーが原因なのでしょうか。それとも、ジュニが言うように初めて会ったときからなのでしょうか。

ドラマを1話から見ていると、やはりジュニは初めて保健室で会ったときからソヨンに特別な感情を抱いていたように見えます。しかし、ここ最近のジュニの変化はやはりセルラーメモリーが原因のような気がしますし…。

ソヨンの盗癖に関しては、ユとジュニではまったく違った考えを持っているようです。どんな理由があっても犯罪は犯罪と線を引くユに対して、こうなってしまった背景にそれなりの事情があったと考えるジュニ。もちろんどちらも正しいですし、難しい問題だなと思いました。

さて、次回はいよいよ最終回。1話が30分ほどなので、サクサクっと見れてしまいます。最終回ではどんな展開が待っているのでしょう。期待です。

第8話(最終回)あらすじ

「友情にエンディングはない」

立ち去ろうとするユの腕をつかみ、いきなり殴りかかるジュニ。そんなジュニの身体に馬乗りになったユは、「しっかりしろ!」と叫んだ。担任に喧嘩の理由を聞かれるも、2人は決して話そうとせず。結局、ジュニの祖母が担任に呼び出されて学校へ。

帰り道、ユは家でご飯を食べて行けという祖母の誘いを断り、自宅へ戻る。仕事を終えてから帰るという祖母と別れ、一人家に戻るジュニ。しかしその夜、ジュニの祖母は家に帰ることはなかった。

翌朝、連絡を受けて病院へ駆けつけたジュニは、手術室の前でじっとその様子を見守る。同じく連絡を受けてあわてて病院へやってきたユ。どうやらジュニの祖母は、仕事の途中で脳出血を起こして倒れてしまったのだという。幸い手術は無事に終わったが、油断を許さない状況。

ユとジュニは食事もロクに取らず、祖母のそばに付き添った。そんな2人を心配して、ユの父は自分が代わりに看ているから食事をするよう促す。食事を終え簡易ベッドに横になったジュニは、隣に横たわるユに向かって、兄の夢を見たと話す。それはかねてからユが度々見ていた悪夢だった。

そんななか、ソヨンは学校に退学届けを提出。前向きに頑張るつもりだと話すソヨンを見て、ジュニもそれを応援する。

結局、ユとジュニの必死の看病もむなしく、祖母はそのまま帰らぬ人となってしまう。一人ぼっちになってしまったジュニに、一緒に暮らそうと提案するユの母。ジュニもそれを受け入れるのだったが、ある日突然、またもや激しい耳鳴りとめまいがジュニを襲う。それ以上、こつ然と姿を消してしまったジュニ。

一か月後、ユはジュニが暮らしていた家を訪ね、そこに置かれた置手紙を発見する。手紙には、「旅に出る」と書かれていた。

2023年、盗癖の件がニュースになり、芸能界を引退することに決めたソヨン。そんなソヨンの手を握ったコ博士は、「ずっと前からこうしたかった」と告白。その後、ソヨンの紹介でコ博士はずっと消息がわからなくなっていたジュニと再会する。すっかり大人の男性になったジュニを前に、何も言わずに抱きつくユ。そんな2人の目には、かつての自分たちの姿が映り…。

第8話(最終回)感想

コ博士の正体はジュニではなくユ!?てっきり頭がよくて寡黙なジュニこそがコ博士かと思っていましたが、実はユだという驚きのラストとなりました。それにしても、最終回の最後まで引っ張るとは、、意外性があって面白かったです。

第8話ではジュニの祖母(ユにとっても祖母代わりだった)が亡くなり、悲しみに包まれるシーンも。家族を皆亡くしてしまったジュニのことを思うと、胸が痛いです。最後の最後で喧嘩している姿を見せてしまったのも、ユとジュニにとっては後悔が残る展開だったのではないかと。。

病院に駆けつけたユが「泣くのはやめよう。泣いたらモ女史(祖母のこと)が行ってしまうような気がする」と話すシーンがなんとも切なくって、思わず泣いてしまいました。

本作で主演のコ・ユを演じるのはEXOのセフンですが、ここまで感情演技が上手だと本作を通して初めて知りました。なんというか、、淡泊だけど強弱がハッキリしているというか。とっても上手ですっかり感情移入させられました。本作は全8話でしたが、今度はもう少し長めの作品でその活躍を見たいです。

一方で、子役に比べて大人になってからのキャラクターにあまりインパクトがなかったというか、、そういった意見が韓国のネット上には多かった印象です。個人的にはコ博士がジュニではなくユという点が面白かったですが、確かに大人役のキャスティングにもう少しひとひねりあると良かったかな、という気もします。でも、全体を通してサクッとみられる割に泣けるシーンや胸キュンシーンも満載で、満足な作品。まだの方にぜひオススメしたいです。



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