韓ドラの鬼

有益な詐欺 1話・2話 あらすじと感想

有益な詐欺


有益な詐欺  이로운 사기  2023年放送 tvN 月火 全16話

neroさん

第1話視聴率4.551

第1話あらすじ

両親を殺害した尊属殺人の罪で服役するイ・ロウム(チョン・ウヒ)。掃除の時間にも我関せずでじっと本を読みつづけるロウムが気に食わない他の受刑者は、ロウムが読んでいた本を取り上げ、床に投げつける。騒ぎを聞いて刑務官が駆けつけるも、ロウムは先ほどとは打って変わって、一生懸命窓ガラスを拭くのだった。

賭博場でイカサマを行った男を弁護するハン・ムヨン(キム・ドンウク)は、男がゲームの終盤でイカサマを行った理由を愛する女性を守る為だったと主張。これによって、ムヨンはみごと執行猶予を勝ち取る。

裁判所を後にしたムヨンに声をかけたのは、モラン日報の記者ウ・ヨンギ(ユン・ビョンヒ)。インタビューを申し出るヨンギだったが、ムヨンはキッパリとこれを拒否。その後、事務所に戻ったムヨンは、そこで待っていた依頼人と顔を合わせた。

刑務所内の公衆電話からどこかへ電話をかけたロウムは、「どのくらいかかりそう?」と聞く。すると電話の相手は、「じきニュースで確認できるはず」と返答。

他人に必要以上に感情移入してしまうムヨンは、先輩でムヨンが働く法律事務所の代表パク・ギュ(イ・チャンフン)の勧めで精神科に通う。かつてはその異常なまでの共感で人情派弁護士として活躍していたムヨンだったが、依頼人の事情に深く共感するあまり、めまいや耳鳴りが頻繁に起こるようになってしまった。主治医のモ・ジェイン(パク・ソジン)から「人々からヴァンパイアと呼ばれる気分はどう?」と聞かれたムヨンは、表情を変えずに「受け入れないと」と返す。

翌日、いつものように裁判所へ向かったムヨンは、プランカードを持って立っていたソ・ゲスク(チャン・ヨンナム)の姿が見えないことに気付く。そんなムヨンに向かって、ゲスクが真相解明を求めていた養父母側から名誉毀損で訴えられたと話すヨンギ。

そんななか、ニュースで10年以上前に起こった殺人事件の真犯人が見つかったと報じられる。それは他でもない、ロウムが実の両親を殺したとされる事件だった。不法武器所持の疑いで捕まった男が、10年前のクムソン市殺人事件の真犯人であることを自白したというのだ。

同僚のチョ・ジェフン(チャ・ヨンハク)に代わって、新たに明らかとなった真犯人側の弁護を務めることになったムヨン。捕まったイェ・チュンシク(パク・ワンギュ)は、堂々と犯行を認め、「必要なら反省文だって書く」と反省の欠片も見られなかった。これにカッとなったムヨンは、録音しておいたチュンシクとの会話をマスコミに送りつけてしまう。ニュースでこの件を知ったロウムは、思わず「イカれたやつ」と一言。

真犯人逮捕を受けて無罪判決となったロウムは、出所の際に「弁護士から」と言われて白いブラウスの入った紙袋を受け取る。ロウムに新しい服を差し入れしたのは、他でもないムヨンだった。

10年ぶりに外の世界に触れたロウムは、何もかもが新鮮といった様子で夜の街を歩いて行く。そして、近くの食堂でラーメンを注文するロウム。

その後、ロウムはムヨンに国家賠償請求の弁護を依頼。待ち合わせ場所のカフェに向かったムヨンは、寒そうにするロウムに上着を差し出す。ムヨンのやさしさに、思わず涙するロウム。しかし、ムヨンはそれが演技だということに気づいていた。その上でムヨンは、ロウムという存在に興味を持ち始める。

一方、さっそく詐欺師としての本領を発揮してみせたロウムは、あっという間に大金を手に入れる。札束が入ったカバンを抱え、意気揚々と滞在先の孝試院(コシウォン)へ戻るロウム。そんなロウムを待っていたのは、保護観察官のコ・ヨハン(ユン・バク)だった。

キャディーの仕事を始めたと嘘をつくロウムを見て、そのカバンを検査しようとするヨハン。するとそこへ、同じくロウムに会いに来たムヨンが。

ヨハンからカバンを取り返したムヨンは、おもむろにジッパーを開く。次の瞬間、カバンから無数のお札がこぼれ落ち…。

第1話感想

共感できない女詐欺師と共感しすぎてしまう弁護士が繰り広げる、迫力満点な共助詐欺劇!

ここ最近ドラマ出演に大忙しのキム・ドンウクが主演を務めるとあって、注目度ナンバーワンの作品です。キム・ドンウクといえば、現在放送中のKBS月・火ドラマ「偶然出会ったあなた」でも主演を務めています。本作も同じ月・火作品とあって、週の初めはキム・ドンウクフィーバーとなりそうですね。

そして、お相手を務めるのはこちらも演技派として知られる女優チョン・ウヒ。実はチョン・ウヒ作品は本作が初なのですが、評判がいいのでこちらも楽しみです。

第1話では、両親殺害という罪で10年もの時間を刑務所で過ごしてきた主人公ロウムが、真犯人の逮捕によって濡れ衣を晴らす姿が描かれました。

そして、真犯人側の弁護を務めるムヨン。しかし、まったく反省の色が見られない真犯人の態度に憤りを覚えたムヨンは、依頼人との会話をマスコミに公開してしまいます。これによって男は重刑に処され、その一部始終を見守っていたロウムは、ムヨンに国家賠償請求を依頼。

主治医のジェイン曰く、ロウムはムヨンにとって決して近くに置いてはならない存在だといいます。果たして、まったく真逆の性格を持った2人が、どんなコンビネーションを見せてくれるのか、楽しみです。

第2話視聴率3.464

第2話あらすじ

ロウムのカバンから溢れ出た大金を目にしたムヨンは、どういうことかと聞く。ロウムが「合法的に稼いだ」と答えると、ひとまずそれを信じ、本題に移るムヨン。カバンの中から国家賠償請求の訴状を取り出したムヨンは、内容を確認するようにと告げる。

十数年前、クムソン市のキャンプ場で2体の焼死体と当時まだ19歳だったロウムが発見された。両親を殺害し、証拠を隠滅するために建物に火を放ったと自供したロウムだったが、遺体から見つかった銃弾とは違って、肝心の凶器は見つからなかった。当時、被害者の自宅からは娘を育てた痕跡は一切見られなかったが、当の本人は固く口を閉ざし、結局、少年法での最高刑が下されたという。

翌日、しきりに自分を気にかけるヨハンをうっとうしく思ったロウムは、「私に気があるの?」と聞く。しかし、「いいや、君は僕のタイプじゃない」とヨハン。

一方、検事のリュ・ジェヒョク(チェ・ヨンジュン)は、ムヨンが言った通り捕まったチュンシクの他に真犯人がいる可能性を指摘。ホームレスだったはずのチュンシクの領置金が、なんと満額振り込まれたというのだ。

その後、ふたたびロウムに会いに行ったムヨンは、ロウムが持っていた現金をすべて銀行に預け入れる。さらに携帯ショップへ行き、新しい携帯を契約してやるムヨン。そして、真犯人は誰かと聞くムヨン。ムヨンは最初から、ロウムを犯人ではなく事件の“目撃者”だと考えていた。

翌朝、早くもヨハンに携帯を手に入れたことがバレてしまったロウムは、チョン・ダジョン(イ・ヨン)に連絡。ヨハンの番号を追跡し、何か弱みを握れとロウム。ダジョンの指示を受けたリンゴ(ホン・スンボム)は、さっそくヨハンを尾行。そこでリンゴは、観察対象の男がまたもや自転車を盗もうとするのを目撃したものの、上に報告せずに男と何やら親密そうに対話するヨハンの姿をカメラに収める。

同じ頃、ムヨンはジェヒョクからロウムがかつて、“赤目財団”の奨学生であったと聞かされる。その日の夜、ネットで赤目財団に関する情報を調べようとしたムヨンだったが、どういうわけか検索にはヒットせず…。

事件への第三者の関与を疑うムヨンは、刑務所で服役中のチュンシクを訪ねる。そして、共犯者の存在について問いただすムヨンだが、チュンシクからはこれといった情報を聞き出すことはできなかった。

一方、華やかなセットアップに身を包んだロウムは、財団の関係者であるシン・ギホ(パク・ジイル)がいるホスピスへ。許可証を受け取り、建物の内部に侵入するロウム。その後、看護師の制服に着替えたロウムは、ギホの病室へと向かった。同じく財団について調べていたムヨンは、記者のヨンギからギホの名前を聞き、すぐさまロウムへ連絡。しかし、電話が繋がらないとわかると、ムヨンは慌ててホスピスへと向かう。

病室に入ったロウムは、そっとギホに近づく。実は事件が起こった当時、ギホもまた現場にいたのだ。目の前に現れたロウムを見て、ハッと目を見開くギホ。怯えるギホに向かって薬物を投与しようとした瞬間、そこに駆けつけたのはムヨン。

ロウムをホスピスから連れ出したムヨンは、改めて真犯人は誰かと聞く。しかし、「私はあなたを刑事訴訟ではなく、民事訴訟の代理人として指定しただけ。」とロウム。一体赤目に何をされたのかと尋ねるムヨンだったが、「私はもともとこうだった」と返し、ロウムはその場を後にする。

バスの中で何やらメッセージを受け取ったロウムは、その足でヨハンのもとへ。そして、昼間リンゴが撮影した写真を見せ、これ以上自分につきまとうなとロウム。いざとなったら控訴すると言って立ち去るロウムに向かって、ヨハンは「僕は変わらず君の保護観察官だ。遊びもほどほどに、これからは数日に一回ペースで会おう」と呼びかけた。

民事訴訟の裁判当日、法廷に立ったムヨンはロウムの無罪が立証されたのは確かだが、事件にはまだ明かされるべき真相が残っていると話す。そして、刑事訴訟で犯人が明らかになるまで、今回の民事訴訟を延期して欲しいとムヨン。これにはロウムも呆れたといった様子で席を立ってしまう。

その夜、ロウムに電話をかけたムヨンは、なんとしてでも真実を暴いて見せると宣言。そんなムヨンに向かって、ロウムは「あんたはクビよ」と言い…。

第2話感想

ロウムの依頼を受けて、国家賠償請求の弁護を務めることになったムヨン。しかし、事件の真相については一向に口を閉ざしたままのロウムを前に、ムヨンは訴訟の延期を要求します。ムヨンが言う“刑事訴訟”とは、現在進行中の事件の真犯人を巡る裁判のこと。

第1・2話では具体的な事件に関する真相は登場せず、謎の組織“赤目”についても、とくにこれといった情報は登場しませんでした。果たしてロウムの過去に、一体何があったというのでしょうか。

そして今話、冒頭でロウムが出演するテレビ番組に、傍聴者として参加する幼いムヨンの姿が。ムヨンはロウムを救う決意をしましたが、一方のロウムは、ムヨンがあの時の少年だと気付いたでしょうか。面白い展開となってきました。つづきも気になります。

https://k-dora.net/?p=93187


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