韓ドラの鬼

悪の心を読む者たち 9話・10話 あらすじと感想

悪の心を読む者たち


悪の心を読む者たち 악의 마음을 읽는 자들 2022年放送 SBS金土 全12話

第9話視聴率8.3%

daisySSさん

第9話あらすじ

犯罪行動分析チームは国家科学研究所を訪れ、ク・ヨンチュンに関する情報を共有します。ユン・テグ(キム・ソジン)が所属する機動捜査隊も、今後起きる事件の捜査の際に気を付けるべき点を伝えられ、、、ク・ヨンチュンによって殺害された女性たちの中で家族がいない被害者の葬儀の後、重い気持ちを隠せないソン・ハヨン(キム・ナムギル)。

ク・ヨンチュンが逮捕されたことで、プロファイリングに対する関心が高くなると、犯罪行動分析に関する記事まで出る状況。一方、警察内部でもプロファイリングを通じて捜査を進行させたいと考える刑事も増える中、新聞記事にソン・ハヨンの写真が載る出来事が起きます。

公園で女性が刺され死亡した事件が起きた後、レジャー用のナイフを使った負傷事件が過去2件も起きていたことに気づいたソン・ハヨン(キム・ナムギル)。深夜、自宅の玄関の鍵を開ける女性を襲った犯人、、、後ろからではなく、被害者を自分の方に向かせて起こした犯行。女性のバックがそのまま残されていたことから強盗ではない。女性のあげた悲鳴を聞いて事件を目撃した近所の住民。

一方、別の女性も後ろから現れた男に襲われ倒れた後、一撃を加えようとした時近づく車のライトを確認した犯人は、そのまま逃走。事件を起こしたナム・キテは、殺人に失敗すると他の女性を狙います。これらの事件の関連性を把握したソン・ハヨンは、真犯人であるナム・テキを逮捕するため集中。

犯人の心理分析のために、「僕が犯人になって犯行を行うこと!」と事件現場で犯行を再現することを繰り返し、ソン・ハヨンの心理状態を失敗し始めるクック・ヨンス(ジン・ソンギュ)。

ソン・ハヨンは、「犯人は方法を変えて殺人を続けるはずです。凶器を変えた後、殺人、、、その後放火」と分析すると、彼が予想した通りの殺人事件が発生する。一人暮らしの女性の部屋に侵入し、残酷に殺害した後、部屋に火をつける事件が起きたことから、ソン・ハヨンへの警察内での評価は高くなる。

深夜、窓が開いた家に侵入したナム・テキ。しかし、女性が一人で住む家ではなく、父と息子が住む家。眠っている息子を確認すると、財布を盗もうとする。物音に気付いて起きた息子を攻撃しますが、結局父と息子が取り押さえ、警察に逮捕されます。

取調室に入るソン・ハヨンを発見したナム・テキの表情が変わり、ソン・ハヨンも彼の表情を見ると「探していたやつだ!」と気づく。

第9話感想

第7話のエンディングで予想できた通り、同じ時期に二人の連続殺人犯の存在!ク・ヨンチュンは逮捕され、彼の犯行が明るみになりますが、もう一人の連続殺人犯のナム・テキを追うソン・ハヨン。。。

彼の分析通り、ナム・テキは娯楽のために殺人を犯した犯罪者。後ろから近づき、自分の方向に向かせると腹部を刺すといった手口は、単純に人が死ぬ姿を見たいと思って行う犯行でした。失敗を重ねた後、小さなレジャー用のナイフから大きなものへと変えて、犯行に及び殺人に成功する残虐さを見せました。

ク・ヨンチュンも何気ない顔で事件現場に来ては捜査状況を確認していましたが、ナム・テキも女性が亡くなったのか否かを確認するために、昼間事件現場の近くに現れる大胆さを見せます。犯行はエスカレートし、ソン・ハヨンの分析通りに放火までするに至る。でも、全く予想しない形で彼が逮捕されることになりました。

強盗犯として逮捕されたナム・テキ、、、新聞に載っていたソン・ハヨンの写真を見るシーンがあり、逮捕された後、取調室でソン・ハヨンの顔を確認すると、ク・ヨンチュンの犯行を自供させたプロファイラーだと気づき、、、目が鋭く光ります。

一方のソン・ハヨンも彼を見て一目で、追っていた連続殺人犯だと気づいたところで終わる!エンディングでお互いを見つめる姿にすごい緊張感を感じました。犯人の気持ちになってではなく、犯人になって殺人事件を分析するソン・ハヨンは、今話、絶対に逮捕するとの意気込みが強く、殺人現場で事件を再現する時の表情が怖いくらいに犯人そのものでした。

集めた証拠をもとに事件を捜査するのとは違い、犯人の心理面など、なぜ殺人事件を犯したのか、殺人の目的を探ることで、事件を分類し分析するだけではなく、犯罪がどのように進化していくのかを研究するソン・ハヨンの姿が、前話よりも更に詳しく描かれスリル感がすごいです。

生々しい殺人の現場を見せるわけではないですが、目や耳が敏感に反応し、事件の残酷性が伝わる描写は今話も続きました。

これまでとは違う感覚で楽しめる犯罪捜査ドラマです!

第10話視聴率6.0%

daisySSさん

第10話あらすじ

逮捕されたナム・キテはソン・ハヨン(キム・ナムギル)を見ると、「ク・ヨンチュンを逮捕した刑事?」と語る言葉に、追っていた連続殺人犯だと気づくソン・ハヨン。ナム・テキを一人で取り調べるソン・ハヨンは、自白させようと話しを誘導。

消極的性格のナム・テキは、ソン・ハヨンの言葉に攻撃性を見せ、正確な殺人の状況を語ろうとはしない。ソン・ハヨンは警察に協力的するようアドバイス。「すべてを語りますから、刑務所では独房に入れてください」と語るナム・テキの言葉に返事をせず取調室を出ます。

その後、取り調べに入る刑事にナム・キテの性格を分析した結果を伝えると、事件に関して自白させるためには少人数で取り調べ、彼の心理変化をキャッチして取り調べを進めるようアドバイス。連続殺人犯が逮捕されたことから、マスコミは大騒ぎ。

現場検証のために移動したナム・キテはカメラに向けてゾッとする笑顔を見せ、残酷な殺人事件に多くの市民は怒りを感じる。ナム・キテの自宅を調べていたクック・ヨンス(ジン・ソンギュ)は、自分が犯した事件に関する記事を集めていたナム・テキの行動に驚きます。何故なら、その中にソン・ハヨンの写真が載った記事が入っていたから。

ナム・テキの自宅では事件に関する記事を集めていたことは分かったものの、決定的な殺人の証拠が発見されない。ナム・テキになりきって連続殺人犯として殺人をするまでの過程を疑似体験するソン・ハヨンは、その残酷さに心が重くなる。

殺人魔を相手に心理捜査まで続けないといけないソン・ハヨンを心配する刑事のユン・テグ(キム・ソジン)。「怪物を相手に戦う人はその戦いの中で、自分を失ってはいけない」とアドバイスをすると、心理的に負担を感じるソン・ハヨンにアドバイス。

ナム・テキの自宅にある刃物をすべて調べるも、犯行に使われた凶器が発見されないことから、焦りをみせる警察。被害者のDNAが検出されない場合、ナム・テキを釈放するしかない現状に、行き詰まり。殺人行為に強い執着を持つことから、凶器を必ず自宅に保管していると分析するソン・ハヨンは、ナム・テキの部屋の中を探り、、、タンスの下に隠してあった凶器(包丁)を発見します。

取調室でナム・テキを相手するソン・ハヨンは、余罪があることを確信。笑いながら殺人に関して語るナム・テキに抑えきれない怒りを感じるソン・ハヨンは、それ以上取り調べを続けることができない。脳裏から離れない連続殺人犯たちの姿に、怒りと同時に悲しみを感じるハヨンは、運転中、幻覚をみると交通事故を起こし、病院に運ばれる。

その頃、見知らぬ男性に声を掛けられ車に乗った女性、、、異変に気づき車から降りようとすると、暴力的になり女性を気絶させる。。。

第10話感想

「人が死ぬのを見るとうっとりするほど気持ちがよい」と語り笑顔で殺人を振りかえるもう一人の連続殺人犯!強盗の罪で逮捕されるも、女性を殺害した殺人犯だと気づくソン・ハヨンによって、犯した犯罪が明かされます。しかし、ナム・テキにはまだ余罪があるようですね。

支配型連続殺人犯がク・ヨンチュンだったとすると、今話逮捕されたナム・テキは殺人を通じて喜びを感じる娯楽型連続殺人犯と言えるのでしょうか。ナム・テキがターゲットとなる女性を探すのを見て、夜一人で帰ることに少し不安を感じました。韓国犯罪史上、残酷な殺人事件を起こした連続殺人犯たちを追うストーリーになることは分かっていましたが、ちょっとした怖い映画よりも怖い話。すべてが実際に起きた事件をベースに描かれているところから、感情移入しやすいと感じました。

まさかのエンディング!怒りを感じるだけではなく、ソン・ハヨンに起きた交通事故のことを知り、心が重くなりました。連続殺人犯を前にして犯罪を暴くために分析する過程で、ソン・ハヨンの精神もズタズタになったしまったと予想します。連続殺人犯たちの言葉やゾッとする表情が脳裏から離れないソン・ハヨンの心境が間接的ははるものの伝わり、悲しくも感じました。

事故を起こすまで追い詰められていたソン・ハヨン、、、病院に運ばれる様子と同時に、同じ時間別の場所では新たな殺人事件が起きることを予想させる展開、、、個人的にこのドラマを見た後は、ラブコメを見て心を癒しています。

残すところ第11話と最終話の12話!これまで登場した二人の連続殺人犯たちを超える新たな連続殺人犯が現れることになるのでしょうか。サイコパスの概念から入り、抑制ができなくなった犯罪者たちによる事件を扱ったこのドラマ、、、果たしてどのような最終話を迎えることになるのでしょう!

主人公ソン・ハヨンを演じるキム・ナムギルの演技に加え、登場する犯罪者を演じる俳優たちの演技が優れているので、完成度の高いドラマになったと思いました。

悪の心を読む者たち 11話・12話(最終回) あらすじと感想

悪の心を読む者たち 全話あらすじと感想 キャスト・相関図 視聴率



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