怪物 (韓国ドラマ)　13話・14話　あらすじと感想

nero

4年前

怪物　괴물　2021年放送　JTBC全16話

第13話視聴率5.021％

neroさん

1 第13話あらすじ
- 1.1 第13話感想
2 第14話あらすじ
- 2.1 第14話感想

第13話あらすじ

2000年10月14日、当時ムンジュ警察署長だったハン・ギファン(チェ・ジノ)が店に入ると、既に酔っぱらったト・ヘウォン(キル・ヘヨン)の姿が。ギファンに酒を勧めるイ・チャンジン(ホ・ソンテ)でしたが、「車で来たから」とギファンはそれを断ります。しかし、「1杯だけ」とヘウォンに促され、結局、酒を口に運ぶギファン…

チャンジンの尾行を行っていた部下から連絡を受け、本庁の駐車場にやってきたジファ。微動だにせず車のなかでじっと誰かが来るのを待つチャンジン、彼が待っていたのは現警察庁次長のギファンでした。

駐車場にギファンが現れると、待ってましたとばかりに車を降りるチャンジン。しかし、そんなチャンジンをギファンは無言で制します。2人の間に何かあると確信するジファ。

ニュースでハン・ギファンが次期警察庁長に確定したと報じられると、ドンシクはジュウォンに向かって拍手を送ります。そして、ジョンジェがユヨンを車で轢いた時、ユヨンは地面に倒れた状態だったとドンシク。この期に及んで、ジョンジェが嘘を付くはずはないと考えたドンシクでしたが、ジュウォンはにわかに信じられず。イ・チャンジンの裏にはハン・ギファン次長がいると話すドンシクに、「確かに疑いの余地はあります。ただ、なぜ次長がイ・ユヨンさんの事件に関連があると？」とジュウォン。21年前の事件を異例の早さで終結させた張本人が、ギファンだとドンシクは言います。

ヘウォンが待つ自宅へ戻ったジョンジェは、記憶が戻ったと明かします。あの日、酒と薬の影響で意識が朦朧とするなか、車を走らせたジョンジェ。地面に倒れていたユヨンを轢いてしまったジョンジェは、すぐさまヘウォンに電話を掛けます。現場へ駆け付けたヘウォンは、チャンジンに後処理を任せると、気が動転したジョンジェを連れて病院へ。ドンシクに言われた通り、遺体を運び出したのがチャンジンではなく、カン・ジンムクだったと告げるジョンジェ。「イ・チャンジンはハン・ギファンと個別に会っている。2人は秘密があるようだ」

一方、父ギファンを訪ねたジュウォンは、ヘウォンが21年前、証拠品をすり替えたことを伝えます。そしてその間にいるのが、現ムンジュ警察署長だと話すジュウォン。

その後、警察庁長確定を祝いにやってきたムンジュ警察署長に、ことの真相を問いただすギファン。そんなギファンに、署長はカン・ジンムクが自殺した日のCCTVについて言及します。実はあの日、ギファンの要請を受けてCCTVをオフにした署長でしたが、実際に留置所に現れたのはイ・チャンジンでした。さらに署長は、カン・ジンムクに釣り糸と死亡鑑定書を手渡すチャンジンの姿を捉えた、CCTV映像を手にしていると脅迫。

派出所には、またしても例の記者が現れます。記者を追い払おうとするドンシクでしたが、それを制して、記者に話があるとジュウォン。するとジュウォンは、父の聴聞会の直前に記事を公開することを条件に、記者に特ダネを約束するのでした。

そんななか、ギファンに呼び出されたドンシク。するとギファンは、ドンシクを自分の下にスカウトしたいと言い出します。

聴聞会当日、会場にはジュウォンの姿が。形式的な質問に淡々と答えて行くギファンでしたが、そこへ例の記者が書いた記事が届きます。これに一瞬ざわつく会場内でしたが、顔色ひとつ変えず、冷静に返答するギファン。誰もが問題なしと考えた時、会場へドンシクが現れます。するとドンシクはジュウォンの前に立ち、「あなたをイ・グムファ殺害事件に関する職権案用の疑いで緊急逮捕する」と手錠を掛ける…

第13話感想

聴聞会の場で逮捕されたのは、ギファンではなくジュウォン！？

相変わらずやることがトリッキーなドンシク。果たして、ドンシクの本当の狙いとは一体…　ジュウォンが記者にリークしたのは、これまで20年以上に及ぶ、父ギファンの裏金問題について。しかし、最初から記事が出ることを知っていたかのように、冷静に答えて行くギファン。やはり次期庁長候補とだけあって、一筋縄ではいかないようです。

そんななか、ジュウォンが送り込んだイ・グムファが殺害されたことを挙げ、ジュウォンを緊急逮捕したドンシク。これはドンシクの計画？それともジュウォン？

何だか、20年前の出来事と今の出来事が同時に進んでいき、ちょっと難しくなってきました。冒頭の回想シーンでは、ヘウォンとチャンジンに勧められて酒を口にするギファンの姿が。恐らく飲酒運転でユヨンを轢いてしまい、その証拠を隠そうとして躍起になっているのでしょう。それにしても、あの時すぐに対処していれば、ユヨンは助かったのでは？という疑問も。なんせミンジョンも、ドンシクが切断された指を発見した時には、まだ生きていましたからね。

自らの立場や地位を守る為に、人の命を軽く見る大人たち…　そんな彼らの犠牲となったユヨン、そしてその家族。何とも辛い展開となりました。

そして、カン・ジンムクに自殺を促したのが、これまたギファンの差し金だと知ってビックリ！実際に留置所に現れたのはイ・チャンジンでした。どうやらジンムクが、ユヨンの死に関する重要なカギを握っていたようです。

第14話視聴率5.302％

neroさん

第14話あらすじ

ギファンの息子ジュウォンの緊急逮捕を受けて、聴聞会は中断に。実は聴聞会の前日、ジュウォンはドンシクに自分を逮捕してくれと言っていました。その代わり、何を聞かれても黙秘権を貫くよう告げるドンシク。しかし、ドンシクの予想に反して、ジュウォンはすべての罪を認めると宣言します。これを受けて、停職処分を言い渡されるジュウォン。

警察庁を後にしたジュウォンが自宅へ向かうと、そこにはヒョクの胸ぐらをつかむギファンの姿が。そんなギファンに、ジュウォンは「僕がすべてを聞いてあげます」と伝えます。もちろん、そう簡単にギファンが口を開く訳はなく。結局、ジュウォンは家を追い出されてしまいます。

その夜、橋の上で誰かを待つジョンジェ。そこに現れたのは、イ・チャンジンでした。さらにジョンジェの車の後部座席には、ヘウォンの姿も。2人が一緒に自分を呼び出したことを不審に思ったチャンジンは、ジョンジェの上着のポケットに入ったスマホを取り出します。すべての会話がドンシクに聞かれていたと知り、驚くヘウォン。姿を現わせと電話の向こうのドンシクに告げるチャンジンでしたが、パトカーに乗ってやってきたのはジファ。ジファに連れられ、警察へ連行されるチャンジン。そんななか、警察署の駐車場で別に運んだチャンジンの車内を調べるドンシク。しかし、車内からは何も見つからず。

取調室で聴取を受けるチャンジンでしたが、これといった情報は得られません。そんななか、事情を知ったムンジュ警察署長が取調室へ。なんと署長にこの件を報告したのは、他でもないジュウォンでした。「違法は違法ですから。」とジュウォン。

釈放されたチャンジンに、近い内に連絡をすると不気味な笑みを浮かべる署長。実はチャンジンに例のCCTV映像を送り付けたのは、署長だったのです。

その後、どこかへ車を走らせたチャンジンは、車のなかでギファンからの電話を受け取ります。目的地へ向かうなか、背後をぴったりと付けるジファの車に気付くチャンジン。車を運転していたのは、ドンシク。その隣にはジファの姿もありました。一方、自宅を出たギファンの後を追う1台の車。それはドンシクの車に乗ったジェイでした。しかし、途中でそれぞれ、ターゲットを見失ってしまうドンシクとジェイ。実はすべて、ジュウォンの計画通り。チャンジンとギファンに追っ手を撒いたと思わせることが、ジュウォンの作戦だったのです。

計画通り、2人が落ち合う場所の近くに車を停めたジュウォン。昼間、ギファンの家に行った際、車に盗聴器を仕掛けていたジュウォンは、車のなかでのギファンとチャンジンの会話に耳を向けます。

留置所のCCTV映像が添付された、メールを受け取ったと話すチャンジン。するとチャンジンは、「俺をあそこに送って、カン・ジンムクを殺そうとしたのはお前だろ」と言います。これを聞いたジュウォンは、驚愕。さらに2人の会話を聞いていると、次々に事件の真相が語られて行きます。「これまで通り上手く処理してくれ。」とギファン。カン・ジンムクが自殺した日、チャンジンはジンムクからすべて聞いたと話します。「カン・ジンムクが俺を見たのか？俺がイ・ユヨンを轢いたのを？」ユヨンを殺したのがギファンだと知ったジュウォンは、驚きを隠せません。降りしきる雨のなか、ジュウォンはトランクに入っていたゴルフクラブを取り出すと、ギファンの車の方へと向かって行きます。

その頃、鳴らない電話を何度も気に掛けるドンシク。しかし、夜中の12時が過ぎても、ジュウォンからの連絡はなく…

第14話感想

ついにギファンの口から語られた、あの日の真実…

やはりユヨンを殺害したのは、ギファンでした。もちろん故意ではなかったものの、その後の対応が良くありませんでした。イ・チャンジンに依頼し、ユヨンの遺体を処理するよう頼んだギファン。当時、ムンジュ警察署長だったギファンは、自分が飲酒運転で女性を轢いただなんて、口が裂けても言えなかったのでしょうが。あの時、正直に罪を認めていれば…

それにしても、直接父親の犯行を耳にしたジュウォンは衝撃を抑えられません。ゴルフクラブを手にしたジュウォン、変な真似を起こさないといいのですが。。不安です。

さらに、ジュウォンからの電話を待つドンシク。必ず連絡をすると言っていたジュウォンでしたが、12時が過ぎてもドンシクの携帯が鳴ることはありませんでした。心配そうなドンシクの表情が印象的。ドンシクもまた、ユヨンを殺害したのがギファンだと知れば、どんな反応を見せるのでしょうか。ジョンジェから真実を聞いた時とはまた別の、新たな感情が生まれそう。

20年間もの間、ひた隠しにされてきた事実の数々。どうか最後には、ちゃんとそれぞれが罪に問われることを願います。残り2話。どんなエンディングになるのか、今はまだ想像がつきません。それにしても、本当にストーリーがよく出来ている！スピード感もあって、見ていてまったく飽きを感じません。ラストまで楽しみに視聴したいと思います。

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