卒業 졸업 The Midnight Romance 2024年放送 tvN 土日 全16話
第15話視聴率3.940
第15話あらすじ
一人で夜間飛行にやってきたヘジン（チョン・リョウォン）は、ヒョンタク（キム・ジョンテ）の前で号泣するジュノ（ウィ・ハジュン）を見て驚く。何があったのかと聞くも、ジュノは答えようとしない。
ヒョンタクが席を外すと、ジュノは今日一日どうだったかとヘジンに聞く。ヘジンは話をそらそうとするが、ジュノはヘジンの正直な気持ちが聞きたいと言う。「私が先生じゃなかったら、私たちの歳が近かったら、私が普通の会社員だったら…。一日中、そんなことばかり考えていた」と涙を流すヘジン。
ヘジンの本音を知ったジュノは、つらい思いをさせて申し訳ないと謝る。そして、何だってできると信じていた自分が、ただの高校生のままだったと気づかされたと話すジュノ。もう過去の教室から出なければいけないとし、ジュノはヘジンに輝く卒業証書をくれと言う。
翌朝、ジュノはミョンジュン（イ・シフン）に昨日の件を謝り、分析資料をメールで送信。どういうつもりかと聞かれ、一人でも多く塾に残って欲しいとジュノ。さらにジュノは、ヘジンが抜けた今、大峙チェイスの次期エースはミョンジュンしかいないと持ち上げた。
その頃、国語科のチェユン（アン・ヒョノ）を呼んでスカウトの提案をしていたスンヒ（キム・ジョンヨン）は、副塾長室の整理を頼んでいたジソク（チャン・インソプ）から、ジュノとミョンジュンの件を聞く。
ジュノがミョンジュンを大峙チェイスに留まるよう説得するつもりだと知ったスンヒは、ジュノを食事に誘った。食事に向かう前、ジュノは副塾長室でスンヒの荷物をまとめるジソクに声をかける。
スンヒと手を組んでヘジンを潰しにかかったのが、2人の交際を正直に話してくれなかったヘジンのせいだと話すジソク。そんなジソクに、ジュノは「それは犯罪者の考え方だ」と喝を入れた。
その後、約束通りスンヒのもとへ向かったジュノは、互いの腹の内を探り合う。スンヒの口から「まっとうな男なら」という言葉が出たことにカッとなったジュノは、どうしてスンヒがかつて塾長を務めていたビクトリー・アカデミーが上手くいかなかったのか、その理由がわかったと話す。
これには思わず表情を引きつらせるスンヒ。ジュノは追い打ちをかけるように、「副塾長は死んでもいい先生にはなれないから、だからビクトリーは失敗に終わった」とつづけた。
ひとまず戻って反省するよう言われたジュノは、「反省？僕が人の授業資料を盗んだりしましたか？それとも、ウ・スンヒが若い男性講師たちをはぶらかせていると噂でも流しましたか？」と口にし、スンヒを激高させる。
一方、ミョンジュンからジュノが送ったメールの内容を聞いたヘジンは、ますますジュノが何を考えているのかと不安に思った。
スンヒが憤怒して席を立った後、ジュノは自分の手がぶるぶると震えていることに気づく。シャワーを浴びようと実家に寄ったものの、そのままソファーで眠りについてしまうジュノ。
母ジョンファ（ユン・ボクイン）に起こされて目を覚ましたジュノは、ヘジンを誘ってファストフード店へ。ジュノがスンヒになぜ過去に失敗したのかわかった、さらに今後もまた失敗するだろうと言ったと知って、ヘジンは驚く。
「僕が先生の潔白を証明してみせます」そう話すジュノを見て、ヘジンの胸に熱いものがこみ上げてくる。その日、2人は手をつないで塾までの道を歩いた。
一方、チェソン国語のヒョンソン（ソ・ジョンヨン）が契約するオフィステルへ戻るスンヒだったが、すでにオフィステルは売りに出されていた。空っぽになった室内を見て、愕然とするスンヒ。
大峙チェイスでは、講師たちがそれぞれの身の振り方について動き始めていた。そんななか、ヘジンの助教ミンジュのもとへ、スンヒから連絡が入る。
さらにチーム員のチェユンから辞表を渡されたヘジンは、スンヒから例のファイルを受け取ったのだろうと考える。ヘジンが大峙チェイスはもう、完全に終わったと言われたのかと聞くと、チェユンは皆に聞こえるように堂々と「はい。だから早く脱出するようにって」と答えた。
第15話感想
前回の号泣から一転、どこか大人っぽくなったジュノ。やはりジュノ自身も、自分がいかに子供だったかを知ったようです。それにしても、スンヒとの攻防はなんとも緊張感がありました。この作品、本当にどこをとっても演技の穴が感じられず、出演者皆、迫真の演技といった感じです。
今話、スンヒと組んでヘジンを潰しにかかるジソクに向かってジュノが放った一言が、なんとも印象的でした。たしかに、相手のせいで自分がこんなことをする羽目になったと責任を転嫁するのは、犯罪者の論理ですよね。子供たちを教える塾の講師として、あるまじき行動です。
そんななか、ヘジンの助教にまでコンタクトをはかるスンヒ。一体、何を企んでいるのでしょう。
また、これまでなぜスンヒがヘジンの資料を奪ったことに言及しないのかと不思議でしたが、チョンミ（ソ・ジュヨン）の言葉で納得がいきました。それを明かすことは、ヘジンが丸腰だと言いふらすようなもの。それでは、ヘジンのためになりませんもんね。
さて、次回はついに最終回。どんな結末が待っているのか、楽しみです。
第16話視聴率6.596
第16話(最終回)あらすじ
スンヒから連絡を受け取ったミンジは、その件をヘジンに伝えるか悩む。しかし、チーム員の辞表の件で動揺するヘジンを前に、何も言えなくなってしまう。
ミョンジュンと酒を飲んですっかり酔っぱらったジュノは、夜遅くにヘジンを訪ねた。「一目会いたくて」というジュノを家に上げるヘジン。
翌日、スンヒとの約束の場所へ向かったミンジは、SNS用の写真を撮るふりをしてスマホの録音ボタンを押す。ところが、本題に入る前にスンヒに気づかれてしまう。塾に向かう途中、ミンジは元塾生のハユル（キム・ナヨン）と顔を合わせる。するとハユルは、ヘジンに伝言を伝えて欲しいという。
母親の強制で塾を移ることになったが、ヘジンのことを本当に好きだったとハユル。そしてハユルは、ヘジンと同じくらいミンジのことも好きだと話す。
その後、塾に戻ったミンジは、ヘジンとジュノにスンヒとの件を明かした。スンヒがミンジに求めたのは、チェソン国語の塾長ヒョンソンの助教となり、その一挙手一投足を報告するというものだった。
ヘジンのおかげで、自分を好いてくれる生徒に出会えたと話すミンジ。ヘジンのために何か力になりたいというミンジだが、ヘジンは気持ちだけ受け取ると返した。
自分を陥れただけでなく、まったく関係のないミンジまで巻き込もうとしたスンヒに怒りが収まらないヘジン。足首にでも食らいついてやると憤怒するヘジンに、ジュノは本当に相手にすべきはスンヒではなく、ヒョンソンだと伝える。
昨夜、チェソン国語のサンソプ（キム・ソンイル）と会ったジュノは、塾の運営に関してヒョンソンが誰とも相談することはないと聞いていた。つまりヒョンソンは、パートナーのスンヒにも決定権を譲る気などはなからなかったのだ。
これを利用しようと考えたジュノは、ヘジンをチェソン国語へ送り込む。さらにミョンジュンにヒョンソンがヘジンと会っていることを伝え、揺さぶりをかけた。
ミョンジュンからヒョンソンとヘジンの密会について聞いたスンヒは、動揺をあらわにした。すぐにヒョンソンに電話をかけるも、電話は繋がらず。
その頃、ヘジンはスンヒが自分の助教を送り込んでヒョンソンの行動を監視しようとしていると伝え、2人を仲違いさせようとしていた。さらにスンヒとヒョンソンはそっくりだとし、「まるでソウルメイトですね」と挑発するヘジン。
ヒョンソンと連絡がつかないことに不安を覚えたスンヒは、ついにチェソン国語へ乗り込む。するとそこには、ジュノの姿が。
ジュノと共に塾長室へ入るスンヒ。ヘジンの言葉をうのみにしたスンヒは、自分になんの相談もなく、とヒョンソンに食ってかかる。その状況を楽しむかのように、2人に向かって「ファイト♩」と声をかけ、ヘジンとジュノは部屋を後にする。
残されたヒョンソンとスンヒは、まんまとヘジンらの策にハマり、お互いを侮辱し合う。しまいには、ヒョンソンの頬に平手打ちを食らわすスンヒ。そんなスンヒを追いかけ、ヒョンソンは髪の毛をつかんだ。
2人の激しいつかみ合いは生徒たちのカメラに収められ、またたく間に広まっていく。一方、連日ろくに食べもせず睡眠もとれていなかったヘジンは、その場に倒れこんでしまう。
目を覚ましたヘジンに、「夏休みになったら運動させないと。こんなに弱くてどうやって一生一緒に暮らすんだ」とさりげなくプロポーズをほのめかすジュノ。しかしヘジンは返事をせず、話をそらした。
実はヘジンは、塾を辞め、もう一度学生に戻って自分の夢を叶えようと考えていた。ヘジンの想いを知ったジュノは、何であれ自分と一緒になって、夢を追いかけるようにと伝える。
塾を辞めることにしたヘジンの最後の授業は、ジュノが考えた「読む力」を鍛える授業の練習に付き合うことだった。授業を終えたジュノは、カバンから指輪を取り出してヘジンにプロポーズする。返事はと聞かれ、笑顔でウンと答えるヘジン。‐完‐
第16話(最終回)感想
最後はジュノのプロポーズで幕を閉じたドラマ「卒業」。最終回も終始ハラハラドキドキの展開がつづき、最後まで見応え抜群でした。
とくにミンジとヘジンのエピソードがなんとも切なくて、声を出して泣いてしまいました。14話辺りから、ほぼ号泣に号泣だった本作。このままミンジまでも裏切ることになったら…と不安でしたが、最後は教え子のハユルがいい仕事をしてくれましたね。思えば、このドラマのターニングポイントは、すべてハユルが関わっていたような気がします。
そして、ヒョンソンとスンヒの乱闘シーンも、痛快でした。まさかこんな形でエンディングを迎えるとは。予想外で面白かったです。何よりも地位や名誉を重要視する2人には、もってこいの結末だったと思います。
後半、ヘジンがこれでもかと追い込まれていく姿を見ているのは正直つらかったものの、最終回は無事にハッピーエンドで終わって、スッキリしました。主人公たちがお互いのことを想って「別れる」という選択をしなかったのも、高ポイントです。
恋愛ドラマだけでなく、社会派的な要素やオフィスドラマの要素も混じっていて、飽きることなく最後まで楽しめました。とにかく、俳優陣の演技力の高さがすごかった！胸キュンシーンも満載で、オススメの作品です。
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