ライフ・オン・マーズ 라이프 온 마스 全16話
第13話視聴率3.933%
onwardさんの感想より |
第13話 あらすじ
河に落ちて意識が遠のくテジュ。2018年の世界で、起きて、と懇願する元婚約者スヒョン… テジュは眼を開けますが、そこはまだ1988年でした。ヒョンソクには布が掛けられ、泣き叫ぶ弟ミンソクの姿。
テジュに話しかけなくなったテレビ。母の美容院へ行ってみると、店は閉じていました。「皆いなくなったのに、どうして僕だけここに居るんだ。」
浮かないテジュとは反対に、事件解決に貢献して上機嫌なドンチョル、ナムシクとヨンギ。しかし、キュンセから、チーム解散と、それぞれ別の部門への異動を言い渡されます。バーで無茶苦茶に酔ったドンチョルは、テジュの運転でキュンセの家へ向かい、喧嘩を売ろうと騒ぎ立てます。止めるテジュですが、その時公衆電話が鳴りだし、あのソウルからの「声」が、もうすぐ会える、と言います。
次の朝、ドンチョルからの電話で、テジュがキュンセの家に行ってみると、ドンチョルの服は血だらけで、風呂場にはキュンセの死体が!バーを出てからあとのことを全く覚えていないドンチョル。警官が到着し、ドンチョルは逮捕されてしまいます。 元チームのメンバーと話しているテジュの前に男が現れ、今後ドンチョルの一件を担当する、班長アン・ミンシクと名乗ります。ソウルの「声」だと気づくテジュ。
状況すべてが、ドンチョルを「黒」だと示している中、ナヨンはテジュに言います。「係長はチーフを一番信頼しているんです。だからチーフもそうするべきですよ。」他の拘置所へ移されることになったドンチョルは、移送途中に脱走し、なんと、テジュの家に隠れます。「俺がお前を信用しているんだから、お前も俺を信用しろ」とドンチョル。
あの晩、キュンセの家に誰かが居たことを思いだしたドンチョルは、デジュと霊安室に忍び込み、キュンセの足に火傷があることを見つけます。2人だけではとても手に負えない、と、ドンチョル達はシン・チュルホン刑事に援助を依頼。刑事は元ボクシングのコーチで、彼のおかげで刑事になることが出来た、と語るドンチョル。
ナムシクとヨンギはこっそり捜査を続けていて、オ・ヨンテという窃盗犯がキョンセの家に入った可能性があると聞き込みます。ヨンテの自宅へ行ってみると、そこにはシン刑事が。実はあの晩、キョンセの家にいたのはシン刑事で、押し入ってきたヨンテに顔をみられていないか確認に来ていたのでした。ショックを受け、事実確認の為シン刑事の家に行くと、銃声が聞こえ、車の中に、こめかみを撃ちぬいたシン刑事が。
自分のアパートから霊安室へ向かおうとするテジュに、テレビに映った担当医が話しかけます。「もうすぐ戻れますよ。アン・ミンシク先生が骨片を取り除いてくださいますから。」電話が鳴り、相手は勿論アン・ミンシク。デジュに話がある、と言います。
第13話 感想
13話は、カン・ドンチョル係長に捧げる話。彼の「人となり」が明らかになり、興味深く、また悲痛でもありました。シン刑事に救われるまでの経緯があったからこそ、犯人の事が「理解」出来る刑事。以前、「俺の勘がそう言ってる」というセリフがありましたが、犯人に対して本当に本能が働くんですね。そのシン刑事が自殺してしまった(と警察はみている)。キュンセ殺害と自殺の理由は何か。次回きっと判明するでしょう。これで、ドンチョルが殺人犯でないことは解りました。しかし、尊敬していた師が最後にこのような形でドンチョルを救った事実は、ドンチョルにとって受け入れがたいことかもしれません。痛みを抱えるドンチョルの隣にテジュがいて本当に良かったと思います。
ドンチョルとテジュ。父を亡くしたテジュと、師を失ったドンチョルと、それぞれに残された未解決事件。共通点が多く、それが親近感に繋がるのかもしれません。
始めの頃に、夢か現実か、という課題を挙げました。今までに起こったことすべてを思い起こすと、テジュがそれ全部を夢見たとは考えられません。1988年の世界で、彼は、自分の居所を見つけました。テレビがあまり話しかけなくなったのも、母が引っ越してしまったのも、テジュが、以前の自身にしがみつく必要が無くなってきた事の現れだと思います。そして、だからこそ、テジュの世界を壊そうとするアン・ミンシクの登場が脅威に感じられるのです。
第14話視聴率4.695%
onwardさんの感想より |
第14話 あらすじ
アン・ミンシクからの電話で署に出向くテジュ。シン刑事の死因は自殺と推定している事、オ・ジュンマン(9話)が以前経営していたインスン建設から、毎月振込みがあった事、口座はシン刑事の娘の名義になっている事、キム・キュンセも賄賂を受け取っていた証拠がある事を知らされます。なぜこの署へ来たのか問うテジュに、「この件が片付いたら、一緒に帰ろう」。それを耳にしたナヨンは、悲しみます。
テジュやヨンギ達のお陰で、何度もミンシクに見つかりそうになりながら、何とか隠れ果せるドンチョル。事件を再度検証し、不明なのは、殺害の動機と、シン刑事が犯行現場に30分留まっていた理由。何かを探していた!?
拘留されている窃盗犯オ・ヨンテに、キュンセの家で盗んだ品を全部見せるよう迫るドンチョル達。盗品の中に元帳がないことから、テジュは、シン刑事が持って行ったことに気づきます。
テジュのアパートに集まり、ナヨンの手料理を囲んだ後、情報交換する元チーム。一旦解散したソブ集団は、インソン建設として再結成。社長はキュンセの親戚で、告発はすべてキュンセが却下していたこと、また、担当刑事がシンだったことを共有します。ソブ集団は、押収された元帳を追っているのだろう、と推測するドンチョル。
翌朝、テジュは、「もうすぐ手術です。私のことを信用してください」と言うアン医師の声を聴きます。ドンチョルがいないことに気づき、ナヨンに支持を出した直後、アパートにミンシクが。彼は、テジュがドンチョルを匿っている事を知っていて、テジュがどこから来たか忘れたのではないかと心配している、と言います。更には、テジュが署名したドンチョルの調査報告書を見せ、テジュは、内部監査の為にここに居て、支持したのは自分だ、と。署に行き、ミンシクが異動通知書に署名しているのを見て落胆するテジュ。事務所の機器類から、様々な声が聞こえだし、書類が宙に舞って、テジュは倒れてしまいます。
気が付き、何が真実で何を信用したらよいのか判らない、と訴えるテジュに、ナヨンは答えます。「心の声に従ってください。それが真実ですから。」
元帳を探す為、シン刑事の家に来たテジュとナヨン。車の中でテープレコーダーを見つけて再生してみると、そこにはミンシクの声と、シン刑事を撃つ銃声音が…
分散してドンチョルを探す元チーム。ナヨンから、ドンチョルがソブ集団に追い詰められている、と連絡を受け、現場に急行するテジュ。暴行される4人に向かって走りだすと、銃を持ったミンシクが現れます。銃口を向け、すべてが妄想なんだ、と叫ぶミンシクに向かってテジュは言います。「僕は、目の前で起きていることを信じる。」
手術はもうすぐ終わります、という2018年の声を聞きながら走るテジュ。もう少しで仲間達のところへ行きつく、という時、あたりは真っ白になり…テジュは病院のベッドの上で目を覚まします。
第14話 感想
解らないことだらけのまま、2018年に戻って来てしまった!?
14話の途中まで、テジュは自分が夢を見ているのか、本当に狂ってしまったのか、自身と格闘していました。でも、アン・ミンシクが登場した事に対応する為、決断を迫られます。
ミンシクに抵抗して、もう目覚める事がないかもしれないにもかかわらず、仲間の所へ走って行ったテジュ。これは、第一話の頃と比べて、彼がどれだけ変化したかを表していると思います。そして、仲間の所へ行きつく前に目が覚めてしまったのは、悲しい結末とも言えます。それにしても、1988年のアン・ミンシク刑事と、2018年にテジュを救おうとしている医者が同一であることの意味合いは何なのでしょう。
あと2話を残すところとなり、このドラマがどのように終わるのかが気になります。エンディングでがっかりさせられるドラマが結構多いなか、毎回ここまで惹きつけて離さないライフオンマーズには、納得がいく終わり方をして欲しい。キム・ミンソクはまだ捕まっていませんし、彼に協力している人物が誰なのか、まだ分かっていません。それに、テジュはこのまま2018年に生きて行かれるのでしょうか。アパートでの食事の場面で、彼はニコッと笑いましたよね?14話まで視聴して、あのストイックなテジュが、こんな風に笑ったのは初めてだと思うのです。この友情を簡単に断ち切れるのか、それとも、まだ意外な進展が待っているのか?
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