ヤンダー(Yonder)욘더 全6話 2022年 TVINGオリジナルシリーズ
neroさん |
第1話あらすじ
「残された人」
2032年、新たな安楽死法によって、死を迎える社会的システムが実行された。ガンで余命宣告を受けたチャ・イフ(ハン・ジミン)。安楽死を希望するイフの為、医療陣が自宅へ駆けつける。安楽死に必要な処置を終え、ふたたび家を後にする医療陣。一人残されたイフの夫キム・ジェヒョン(シン・ハギュン)は、イフの追悼アカウントを登録する。
登録が承認されれば、これまでイフが活動してきたすべてのネットが終了すると言われ、思わず言葉につまるジェヒョン。すると、ベッドに横たわっていたイフが代わりに「同意します」と答えた。つづけて、以前ジェヒョンが言っていた言葉を思い出したと話すイフ。2人の間に子供がいなくてよかったとジェヒョンはいい、そんなジェヒョンにイフはもし子供が生まれたら「ジヒョ」と付けたかったと話す。「私がいなくなるのは、私からいなくなるんじゃない。あなたからいなくなるの。だから悲しい」イフの言葉に、ジェヒョンは胸を痛めた。
そんななか突然の訪問客が。画面に映っていたのは、イフに会いに来たと話すセイレーン(イ・ジョンウン)の姿だった。妻イフととある契約を交わしたと説明するセイレーンに、思わず顔をしかめるジェヒョン。席を外すよう言われ、ジェヒョンは外へ出る。
イフと2人きりになったセイレーンは改めてイフの意志を確認し、パクトのような物を開く。その頃、ジェヒョンは医療陣から安楽死について説明を受けていた。家から出てきたセイレーンに、イフと何の契約を交わしたのかと尋ねるジェヒョン。すると、イフの記憶を大切に保管する仕事だと答えるセイレーン。改めてジェヒョンに自己紹介を済ませたセイレーンは、名刺を渡す。そこに書かれていたのは、“BY N BY(バイエンバイ)”の文字。
家の中に戻ったジェヒョンは、指示される通りイフの安楽死を実行した。すると、荒かったイフの呼吸が次第に落ち着いていく。そんなイフを抱きしめキスをするジェヒョン。「眠たい…」と呟くイフに向かって、一緒に寝ようとジェヒョンは言う。最後の薬が投与されると、イフはゆっくりと眠りについた。イフを抱きしめたまま、ジェヒョンは人工知能セリに向かって、イフの連絡先に保存されている人々へメッセージを送信するよう命じた。
その後、生前にイフが希望していた通り、臓器提供の担当者チョ・ウン(チュ・ボビ)が自宅へ。するとイフの身体を調べていたウンが、ジェヒョンを呼び出す。イフの耳もとに、小型の装置が付けられていたのだ。見覚えがあるかと聞かれ、首を振るジェヒョン。ウンの話によると、別の寄贈者からも同じものが見つかったという。
火葬を終えて納骨堂へ向かうなか、ジェヒョンはイフが好きだった曲を流す。そして、雨が降るなか一緒にキャンプを楽しんだ日のことを思い出した。「雨の降る海が好き」そう語っていたイフ。イフとの写真を見返しながら、その思い出に浸るジェヒョン。帰り道、臓器需給チームのウンから、イフの臓器が遺言通り遺伝子編集技術研究所に寄贈されたと連絡が入る。
その日、ジェヒョンが友人のプロパク(ペ・ユラム)と酒を飲んでいると、編集局長から連絡が。見せたい映像があると話し、モニターにとある映像を映し出す編集局長。そこに現れたのは、「あなたの死を素敵にデザインします」と語るドクターK(チョン・ジニョン)の姿だった。ドクターKが真の科学者なのか、それともただの宗教団体の勧誘なのか。その真相を明らかにしようと語る編集局長だったが、呆れたプロパクは映像を切ってしまう。
翌朝、いつものように起きて日常を送ろうとするジェヒョン。しかし、すべての瞬間にイフを失った悲しみが襲ってくる。しばらくしてソファーで眠りについたジェヒョンのもとに、イフからメールが届いたと通知が届く。メールを開くと、そこには「あなた、私よ」と語る妻イフの姿が…。
第1話感想
シン・ハギュン&ハン・ジミンがタッグを組んだ、SFファンタジー!
TVINGオリジナルドラマ「ヤンダー(Yonder)」がついに配信を開始しました。配信前から、シン・ハギュンとハン・ジミンが夫婦役として出演すると聞き、楽しみにしていた作品です。シン・ハギュンといえば、ヨ・ジングと出演した「怪物(原題)」での鬼気迫る演技が印象的で、その独特な魅力にすっかりハマってしまいました。そして、お相手を演じるハン・ジミンもまた、キュートで自然体な美しさを持つ女優の1人です。
そんな2人がタッグを組んだドラマ「ヤンダー」は、未知の世界ヤンダーを舞台に繰り広げられる、命の尊さを描いたファンタジー作品です。第1話では、愛する妻イフ(ハン・ジミン)に先立たれる主人公ジェヒョン(シン・ハギュン)の姿が登場。
安楽死を選択したイフでしたが、死の直前、イフを訪ねてきた謎の女性セイレーン(イ・ジョンウン)。ほんのわずかな出演シーンでしたが、映画「パラサイト 半地下の家族」で一世を風靡したイ・ジョンウンが本作でも存在感を見せつけています。
【豆知識】海を眺めながらイフが聴いていたのは、Zittenが歌う「I’ll Be Fine With You」。ドラマ「ヤンダー」のOST Part1に収録されています。
第2話あらすじ
「妻の契約」
イフの映像メールを受け取ったジェヒョンはスパムメールの一種だと考え、不快感をあらわにした。すぐさまセリに映像を消すよう命じるジェヒョン。深いため息をついたジェヒョンは、壁にかけられた1枚の絵画に目をやる。後ろ向きに佇む2人の男女を見て、「まったく知らない場所にいても同じものを見ていれば、一緒にいるということ」とイフは話していた。
その日の夜、ふたたびKNIH(国立保健研究院)のウンから連絡を受けとったジェヒョンは話があるというウンに会うため、待ち合わせ場所へ向かった。するとウンは、イフの身体から見つかった例の小型装置が付着用のBCI装置であると明かした。これを使って脳に接続すれば、脳内の情報を取り出すことができるという。これを受け、ふとイフの記憶を大切に保管すると言っていたセイレーンのことを思い出すジェヒョン。
自宅に戻ったジェヒョンのもとへ、またしてもイフからメールが届く。映像の中のイフは、「死ぬ前に詳しく教えられなくてごめん。私はここにいる。覚えてる?」と語った。発信元を確認すると、BY N BY.comから送信されたという。ふたたび映像メールを開いたジェヒョンはイフの遺品の中からスマートフォンを取り出し、セリに解析を頼んだ。イフが死の直前に見ていたサイトは、他でもないBY N BYのサイトだった。しかし、サイトに関する情報は制限されているという。BY N BYに加入したのと同時期に、イフは別のサイトにとある文章を書きこんでいた。それは安楽死を望む人々のカフェ掲示板だった。イフがカフェに加入したのは2031年12月24日、去年のクリスマスイブだという。
イフと過ごした最後のクリスマスイブの記憶を遡ったジェヒョンは、道端で売られていた鳥の人形に関心を示したイフの姿を思い出す。オランダではコウノトリが赤ちゃんを運んでくると伝えられていると聞き、興味を持ったイフ。その時、イフは死の直前に語っていた言葉と同じ言葉を口にしていた。
しきりに送られてくるイフのメールがBY N BYと関係していると考えたジェヒョンは、BY N BYの社屋へ向かう。そこではまるでジェヒョンが来るのを最初から知っていたかのように、セイレーンが出迎えた。すると、すべてはイフが直接決めたことだとし、「奥様と会ってみますか?」とセイレーン。案内されるまま建物の奥へと進んだジェヒョンは、目の前に広がる光景を見て言葉を失った。その奥に佇むイフと思われる女性の姿を見て、中に入れるかと聞くジェヒョン。するとセイレーンは「もちろんです」と微笑んだ。
セイレーンに言われた通り、ゆっくりと前進するジェヒョン。その瞬間、ジェヒョンは不思議な空間に足を踏み入れた。そこでジェヒョンは、死んだはずの妻イフと再会する。本当にイフなのかと聞かれ、イフは静かに頷いた。しかし、どうしても目の前に佇むのがイフだと信じられないジェヒョンは、「君は本当にチャ・イフか?いや、君はイフではない」と一言。するとイフはその場で動きを止め、すべての映像が停止した。
ふたたび現実の世界に戻ったジェヒョンに向かって、セイレーンは「最初は皆さんそうです」と声をかけた。何度も体験する内にすべてを受け入れられるようになると話すセイレーンだったが、ジェヒョンは「こうやって人の弱みにつけ込んで商売をしているんだな」と吐き捨て、その場を後にする。
第2話感想
死んだはずの妻イフと再会を果たしたジェヒョン・・
BY N BYの本社へ向かったジェヒョンは、そこで妻イフの姿を目にします。まるで本当に生きているかのようにそこに存在するイフ。ジェヒョンが足を踏み入れた空間こそが、「ヤンダー(Yonder)」なのでした。
まだまだ謎の多いヤンダーですが、これは一体何なのか。一見、ただの宗教団体(韓国ではエセ宗教のことを“サイビ”と言います)のようにも見えますが、本当に死をデザインするなんてことが可能なのでしょうか。そもそも死をデザインするとは…?度々登場するヤンダーの産みの親ドクターKが、なんとも怪しいです。。主人公ジェヒョンの職業が記者ということもあって、今後ヤンダーの謎を追及するジェヒョンの姿が見られそうですね。
ドラマの舞台が2032年という近未来ということもあって、劇中に登場する最新技術の数々が新鮮でおもしろい。もともとは原作を受けて映画化を希望していたというイ・ジュニク監督。原作はキム・ジャンファン作家の小説「グッバイ、ヤンダー」。しかし、映画化は失敗に終わり、それから長い月日を経て、今回TVINGを通して映像化に至ったといいます。ドラマの独特な世界観を演出する映像美にも注目です。
【豆知識】人工知能セリの声を担当するのは、SBSドラマ「今、別れの途中です」でヒロインの友人ファン・チス役を演じた女優チェ・ヒソ。本作のメガホンをとったイ・ジュニク監督とは、映画「空と風と星の詩人 尹東柱の生涯」「金子文子と朴烈」に出演した縁。
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